AnDrew’s小生意気レビュー記

作品の感想レビュー記事をメインに投稿しています。作品への造詣を深め楽しみつつ、それを他の方々とも共有できる場になれば。よろしくお願いします。

愚直牛と業深背景猫

仮面ライダーギーツ

第25話「慟哭Ⅰ:ジャマトグランプリ♡」

感想レビュー

 

 

アルキメデルさん生きてた...!!割とマジで嬉しい

手塩にかけて育てたジャマトを焼き払われたことでベロバにキレて第三勢力と化すかと思ってたので普通に一緒にいたのは意外だったが、相変わらず子供達への愛情は健在なようで安心する 実際は面従腹背で、英寿達に負けたベロバが失脚してズタボロな時に子供の仇とばかりに後ろから刺すとかしてくれれば一捻りになって嬉しいがどうなるか

 

ベロバ主導のジャマトグランプリ開幕を描いた今回のエピソード。今までみたいなDGPのフェーズ移行とは違うガッツリとした新章開幕という趣のスタートとなり、景気付けにと言わんばかりにド派手な戦闘多めになってたのが楽しかったですね 出ると思ってなかったゾンビナーゴの登場は地味におおってなったし、ゾンビブレイカーの刃を直接掴んで切り結びつつその勢いでレバーを操作する、みたいな凝ったアクションも入れ込まれたりしてたのも良かった 前々回のタイクーンナチュラルな動きでのニンジャデュアラー分割アクションといいナーゴの二重ビートアックス属性攻撃といい最近は武器のギミックもちゃんと活かした魅せが多いのは凄く嬉しいんですよね だいたいこの時期になると「武器は武器」レベルのパッとしない扱いになってくことも少なくないので...

あとフィーバーバックルが今度はジャマト側に利活用される「脅威」として新しい旨味を確立し始めたのも何気に上手いよなと。出目にムラはあるけど戦闘パターンの多彩さが強いアイテムだから、フォロワー氏も言ってたけど敵に回ったら対処が凄く厄介なのよね  特にクソ強のブーストがフィーバーバックルの投入によって敵側もじゃんじゃん使い得るものになったのだいぶ面倒(しかも実際にちゃんと強いし)  序盤の準強化アイテムが特殊なスタイルではあるけどここにきてなお存在感薄れてないのは良い傾向だし、やはりギーツは総じてこの辺巧みだなとなりますわね

 

そんなジャマトグランプリが大きく展開するストーリーの中で特に目を惹いたのは、すっかりジャマトサイドの一員と化した道長の動向ライダーを潰すという目的を未だに強固に一貫させてライダー達を相手に大暴れを続けているけれど、かつてライダーとして退場した親友の透の姿と記憶を持って現れたジャマトの存在に心揺れる様子も見せている、とキャラクター的な軸の部分をかなり意識的にぐらつかされてきているのがかなり興味深いところなんですよね。透の消滅に端を発するライダーへの憎しみから「ライダーをぶっ潰す力」という願いを持ってDGPに身を投じた、目的と手段が最初から一緒くたみたいな感じだった道長からすれば、ライダーを叩きのめすのが活動の一環みたいなジャマトグランプリは願ったり叶ったりとも言えるし、そうして道筋がより明確に一本化された分(力が伴ってきたのも相まって)ギーツを圧倒することが増えたりと以前よりも確実に強くなっているのは面白いところだけれど、言い換えればライダーを潰すために悪い意味で直線的に突っ走り続ける暴れ牛と化しているとも言えるわけで、そんな彼が自身の願いや目的の根幹であった透との再会を、全ての元凶たるDGPにまつわる存在であるジャマトの無粋な擬態を通じて果たした今、何を思いどう動いていくかは凄く注目のポイントだよな...と。透の命を奪ったライダーだけでなく死後の透の命を弄ぶジャマトも、ひいてはそれらを生み出したDGPそのものもまとめて叩き潰す、となっていく可能性もあると思ってるし(現段階でも「DGPをぶっ潰す」みたいなことは言ってるしね)、それが良き変化にしろ悪しき変化にしろ物語には大きな影響を及ぼしていきそうなので、この先も目を離さず追っていきたいところです ジャマト化の進行も相まってかだんだん周囲を気にすることがなくなり人間味が薄れてきてる様子は序盤の頃の最低限良心は残してる感じと比較して痛々しいところだし、願わくは正気になって欲しいものである

ともあれそうした変化でもって今英寿/ギーツを圧す程の実力を伴ってきた道長/バッファがどう話を掻き乱していくかは楽しみなポイントですね。まさかのコマンドフォーム使用も戦力的に良いアクセントであったし、ギーツのライバルとしてゴリゴリに拮抗して欲しいね。自分で自分を切り付けてレイジングソードをチャージ、というアクションが猪突猛進な道長らしさの出たギミック活用で良いよね(今後は道長の準専用みたいになってくのかなコマンドフォーム)

 

またジーン達未来人の実情や祢音の出自にまつわる真実など、色んな情報の開示があったのも面白かったところでした。姿形や人格、寿命さえもあらかじめデザインされたものなので楽しみや悲しみが希薄な未来人、ちょっとディストピア民っぽくてゾクリとしますね...だからこそ自身の願いに強く焦がれる現代人の姿に感動・娯楽を見出し、あそこまで心から没入し入れ込む、ってのも良い感じの説得力が伴って面白かった(そうして自分達の娯楽のために現代の人間の人生や世界をエンタメ扱いして無邪気にはしゃいでる様から滲む倫理観のズレがより際立ったのも良い)

そんな未来人の背景以上に気になったのが、元デザ神の祢音パパの願いから生まれた存在、というしれっと出た割にだいぶどデカい祢音の出自にまつわる真実。...急に業が深くないです!!?()  会話の流れでスッとぶっ込むからはぇ???ってなったわ()  しかしここの真実、この先どういう風に影響与えていくかが絶妙に読めないのがけっこう面白そうなところだよなとも。DGPとズブズブな家族に囲まれつつも他ならない自身の願いのために戦ってるという心構えの祢音が「自分の存在そのものがDGPありきのものだった」と知って沈むとか全然ありそうだし、一方で祢音パパが願いによって自分を生んだ真実の背景に隠された「家族の愛」みたいなものに気付いて「本当の愛」に至る展開なんかもあり得そうだし、更なる真実がどのようなものか次第で祢音のドラマがどういう方向に転んでもおかしくない感じがあるのよな  ニラムに祢音のことを触れられた際の祢音パパの感情的な態度からして、パパが祢音を願いによって生んだのには何か事情がありそうだったし、パパが祢音に対しただの道具扱いではない感情を抱いてそうな感じも少し窺えたので、後者の展開に持っていきそうかなと個人的には思ってるけど(順当に考えるならば「ママンが子供を生めない身体だったので願いで子宝を授からせた」とか、そういうのかもしんないし)  ともあれキューンの存在も込みで祢音のドラマは何気にけっこう大きく広げられそうとは思ってるので、しっかり注目しておきたいところです。キューンも「祢音を願いを持つ1人の人間として見てる」という点に関して曲がりなりにも信じられる余地はあると思うんでそこには期待したいのよ 現状キモさの方が勝り始めちゃいるけどさ!!!ほんとキューンイヤーが致命的すぎる()

 

 

以上、ギーツ第25話でした。折り返しに入ってのガッツリとした新章開幕、戦闘面でもストーリー面でも盛り上がるところがあってなかなか見応えがありましたね。ギミックやアイテムの利活用は相変わらずとても面白いし、祢音と道長のドラマがここにきてアガってきたのが個人的に楽しみだし、ここから最後までこのボルテージが続いてくのを期待したいね 次回の英寿周りの展開とギーツの強化も注目や

 

というわけで今回はこの辺で。最後まで読んでいただきありがとうございます。 読んでて共感できたり楽しめたりしたところがあれば幸いです

気に入っていただけたら次回も読んでいただけるとありがたいです。感想をくださったり記事の拡散等をしていただけたりすると更に喜ぶぞ!!

ではまた