AnDrew’s小生意気レビュー記

作品の感想レビュー記事をメインに投稿しています。作品への造詣を深め楽しみつつ、それを他の方々とも共有できる場になれば。よろしくお願いします。

ニチアサ一騎打ち祭り(中盤戦)

仮面ライダーギーツ

第32話「慟哭F:最後の審判

感想レビュー

 

 

アルキメデルがちゃんとベロバのジャマト農園焼却に少なからずキレてたの、正直かなり安心したよ 面従腹背だろうと思いつつも最近ジャマグラの言いなりみたいな感じしすぎてて心配だったからさ...(やり返してジャマトへの徹底的な愛情を貫き通してこそなキャラなので) 一応ポジション上は第三勢力にもなりそうなので次回以降の出番が個人的にけっこう楽しみだわよ

 

真実を知り惑う英寿、己の願望の為に突き進む道長、2人のライダーの衝突の先に巻き起こる波乱を描いた今回のエピソード。図らずも一騎打ち3連になった今週のニチアサの中でも一際強烈な展開で牽引した回となりましたね なんで申し合わせてもないだろうに一騎打ちが3作どん被りするんだ...(

 

そんな大きな山場であったこともあり、戦闘シーンもかなり力が入っていたのが今回面白かったところでありました。アクションとアイテムギミックを巧みに活かした基本フォームでの立ち回りが目を惹いたギーツvsバッファの一騎打ち、立体的な構図を活かした縦横無尽な戦闘で魅せるレーザーブーストvsゲイザーの二強対決と、前半後半のメインバトル二つはどちらも違った趣でカッコよかったわね 基本フォームの活躍がここぞで引き立つのが凄くギーツらしい味わいで良いよね ゾンビブレイカーのレバーアクション大活躍だったのも好き(倒れたギーツを踏み付けながら足でレバーアクション、鍔迫り合いの状態からギーツの方が敢えてレバーアクションして押し返す形で反撃、とシンプルなギミック一つ取ってこれだけ色んな魅せができてるのめっちゃ良いよね)  未だ戦闘力的な優位の崩れない強者感溢れるゲイザーとそれに地力と能力で肉薄するレーザーブーストのパワーバランスも絶妙だったし、やはりギーツの戦闘は全体通して見ててアガるね

 

さて前回の予告でも知らされていた通り、今回は惑う英寿の前にジーンが久しぶりの登場となりました(久しぶりと言っても4話ぶりくらいだが)。英寿の生き様を通じて自らの生きる道を見出し成長したジーンが、自身の生きてきた意味を信じられなくなっている英寿の前に現れてらしくないぞと鼓舞して支えるの、シンプルながらも一番最高のタイミング最高のポジションでめちゃくちゃ安心感ありましたね...面構えがちゃんと前とは全然違う勇ましさを湛えたものだったのも最高  ジーンの鼓舞を受けて英寿が「真実は自分で確かめる」と立ち上がるのも、「肝心なのは今のどう生きるか」というジーンへ伝えた言葉が回り回って今度はジーンを通じて英寿を立ち上がらせた感じの構図になっててグッときたし、この2人の関係性がドラマ的に熱く活きてたの良かったなぁ...

しかしジーンもジーンでしばらくはドラマからフェードアウトだと思ってたら、今回DGPそのものからも大きく決別するようなスタンスを取り、次回は実質主役っぽい感じになっていそう、となかなか重要なポジションで通してきてて面白いよなと。DGP周りから少し外れた感じになっていきそうと思ってこそいたけど、英寿を支えるために実質的にそういう立ち回りをすることでだいぶそれを明確に示してきたのはおおっとなったわね 次回からの慕情編も少なくとも英寿復活(仮)くらいまでは色々やってくれそうだし、期待ですわね とはいえこのタイミングで本筋に復帰というのはまた退場の可能性が出てきたわけでもあるのでそこは不穏(バッファの攻撃逸らそうとした時もだいぶ危ないと思っちゃったし...)

 

そんなジーンの後押しにより立ち上がり、一時的にではあるながらも母/創世の女神との対面を果たす英寿の姿が描かれる一幕があったのも今回の見所でしたが、母を前にした英寿の表情や喋りがまさに親を前にした子供のようだったのが凄く印象的だったよなと。普段多少感情を露わにすることこそあったけど余裕ある振る舞いやブレない雰囲気を基本としていたところがしっかり描かれてきただけに、今回英寿が自身の根幹に関わる存在にしてずっと会いたかった母を前にして子供のようになるの、胸にくるものがありますね...母性を求めるべくもないまま達観して過ごす中で封じてたものが一気に溢れた感じよな ニラムに言い返す時の「嘘だ...!」とか弱々しく覇気のない感じが凄くらしくて惹きつけられたわ 最近天然キャラが周知され始めてきた簡くんだけど英寿やるべくしてやってる人だなぁと改めて感心する これが佐藤くんの誕生日に一番浮かれてた男と同じとは思えない(

仮面ライダーギーツ【東映公式】 on Twitter: "🎂ハッピーコンスデー🎂 今日4/17は #桜井景和 役 #佐藤瑠雅 くんの誕生日だコン🦊 急遽簡くんも駆けつけて盛大にお祝いしたコンよ🕶🎉 素敵な1年にしてね〜🦊 #仮面ライダータイクーン #仮面ライダーギーツ #仮面ライダーバッファ #顔がええのぉ https://t.co/ueNJm2ZCsE" / Twitter

 

しかし戦局はギーツとゲイザーの戦いに割り込み利をもぎ取っていったバッファ/道長が2本のヴィジョンドライバーを手にするという結果へ傾くことに...と最後の最後で思いもよらぬ方向へ傾くこととなりました。道長がここで二強を漁夫の利同然に不意打ちで下して全てを手にする...はちょっと予想してなかったな...そこまでするか道長 とはいえギーツの方は割と圧してること多いからまだしも、ジャマトサイドがゲイザーをどうにかできてるビジョンは全然浮かんでなかったので、2人がぶつかり合う状況をこさえて隙を突き潰す、はなかなか納得度高かった  ベロバの入れ知恵も若干込みとはいえ、ほんと何が何でも勝ちをもぐ、不屈・下剋上の男って感じだよ道長(苦渋を舐めさせられ続けたギーツも、手も足も出なかったゲイザーも、まとめて堕とした形だしな)

 

そして創世の女神の力の恩恵を預かった道長が「全てのライダーをぶっ潰す力」という願望を叶えるところで今回は締め...と、前のベロバのジャマト農園焼却エンド以上にこの後が気になる引きとなりましたね  英寿・景和・ニラムは退場、祢音はフェードアウト中と主要キャラが軒並みいない状態でに割と絶望感高めな雰囲気である  しかしもうキャラ的に退場は近いと思ってたベロバ意外としぶとく台頭してるよなぁと。でも強すぎずのさばりすぎないけど厄介という絶妙なパワーバランスで嫌味なく活躍してるから見やすいし、道長との歪な協力関係もドラマ的に面白いから良いのよな  勝者が笑うのは面白くないから道長を敗者から復活させたけど道長にも同様に「勝者の幸福」を望んではいないという不幸大好きを地で行くベロバ幸と不幸のバランスを弄ぶDGPなんてくそったれなので自分も勝ちには貪欲だが幸福なんて望んじゃいないという道長、という関係がまた絶妙(このベロバのスタンス、「負けヒロイン推しのオタク」って言ってたフォロワー氏の表現がなんかしっくりきたのよな 未来人組は割とオタク思考な描かれ方してるからなんかそういうとこ若干あるかもだし)

誤字 on Twitter: "ま、負けヒロインばっか好きになるオタク!!!" / Twitter

 

いよいよ本筋に大きく掛かる形になったそんな二人がどう跳ねていくかもまた見ものですが、加えてここからジャマトグランプリに代わりスタートとなるのが「デザイアロワイヤル」というのもなかなか衝撃的でありました。ギーリバこっきりの要素かと思ったら、道長とベロバ(引いてはジャマトサイド全体)の「ライダーを潰す(狩る)」に合わせてここで復権するとは ラストにボンとお出しするサプライズ感も良かったし、良い接続だった 個人的には英寿に並ぶあの不敗のデザ神の再登場が濃厚になったところなのでそこが楽しみ デザロワというイベントの復活した今でこそ、って感じだしな...



以上、ギーツ第32話でした。いよいよ慟哭編ラスト、ということで波乱多しな盛り上がるエピソードでありましたね ジーンが凄く良いポジションだったのが何気に好きなところ 次回から今以上の波乱が起きそうなのも含め、大いに期待が高まるところであります 英寿や景和の運命は祢音はどう動くか道長の明日はどっちか安全地帯から急にエネミー役に引き摺り下ろされてしまった(と思われる)大智くんの運命は、次回からも楽しみです

 

というわけで今回はこの辺で。最後まで読んでいただきありがとうございます。 読んでて共感できたり楽しめたりしたところがあれば幸いです

気に入っていただけたら次回も読んでいただけるとありがたいです。感想をくださったり記事の拡散等をしていただけたりすると更に喜ぶぞ!!

ではまた