AnDrew’s小生意気レビュー記

作品の感想レビュー記事をメインに投稿しています。作品への造詣を深め楽しみつつ、それを他の方々とも共有できる場になれば。よろしくお願いします。

その覚醒、光明か、暗雲か

仮面ライダークウガ

EPISODE23、24「不安/強化」

感想レビュー

 

 

  • 不穏

碑文に刻まれた

聖なる泉枯れ果てし時 凄まじき戦士雷の如く出で 太陽は闇に葬られん

の記述に不穏なものを感じ、椿さんや一条さんに不安を吐露していた桜子さん。クウガについて物語る最も重要な部分に真っ先に触れグロンギとの戦いの手がかりとしてそれを確実に読み解く立場であり、それ故にそこから紐解かれる様々な要素に一喜一憂し誰よりも不安を抱くことになるわけだから桜子さんよくよく考えると大変なんだよなぁ。古代におけるクウガが如何なものだったのか?それが現代のクウガたる五代雄介にどう影響していくのか?我々は桜子さんを通して同じ不穏さを抱きクウガの物語を追っていくことになるわけで、そう考えると色んな意味で視聴者に一番近い存在というのは桜子さんなのかも、と思ったりしました

最終的に桜子さんはクウガが発現させた新たなる力に不安を拭い切れないながらも、序盤のEPISODE5、6においてクウガの力を手にしたことに向き合い戦うことを決めた五代さんを支えると決めた身として、改めて信じ抜くことを決めるという形で迷いに一つの整理をつけました。「凄まじき戦士」を取り巻く物語において重要になったのはご存知の通り五代さんだったわけで、ここで五代さんのことをしっかり信じられた桜子さん、やっぱり強い方だよ

 

  • ポレポレの日常

前回芝居の先生がガルメの犠牲になったことで暫く店を空けていたということになってた奈々の復帰から始まったOP明けのポレポレの風景。奈々に気を遣うような慎重な言葉遣いと態度から始まり、奈々が徐々に立ち直っていることを感じていつも通りの下らないジョークを交えて会話に興じ始めるおやっさんの言動は凄く優しさが出ていて何気に好きなシーン。おやっさん(というかポレポレ)の場面はほぼほぼ気の抜けるギャグシーンなのであまり言及することはないけどクウガの殺伐とした劇中においては純粋な日常の風景ということもあって地味に大切な場面だけれど、その分前回今回とそこへ非日常が介入してきた時におやっさんの大人としての味が出るのもまた良いんですわ

 

  • 大丈夫ですよ

碑文の記述に関わる形でのこの先の五代さんに対する不安を桜子さんから話され、その不安を優しく受け止めつつ五代さんのことを「何があってもアイツはアイツだから大丈夫」と諭してあげる椿さん、頼もしすぎるんだよなぁ〜やっぱり椿さんめちゃくちゃ好きだわ 人との向き合い方が上手い

桜子さんに目を付けててアタックかけようとしてスカかましてる辺りが絶妙に締まらないが...w

 

  • 一条さん

今回はグロンギの犠牲になった人達の数について思い返して悔しさを滲ませる五代さんを一条さんが励ましたり、ビリビリのコツを掴むために独自に動きたい五代さんの申し出に一条さんがすぐに分かったと返したりと、一条さんの五代さんを深く信頼していることを感じさせる様や、近くで彼の心をしっかり理解し支えようとしてる様などを伺わせるシーンが多くあり、なんか良かった 五代さんの申し出に何をするのかとか聞かずに即肯定の返しができる辺り、五代さんのやることは意味があり重要になることを信じているからこそよな カッコいい

 

  • 振 り 向 く な

これまでも度々劇中で存在感を示していたガリマ姐さんが遂にゲゲルを開始 クウガ屈指の鮮やかにしてトラウマモンのゲゲルは皆様にとっても記憶に強く刻まれているのではないでしょうか。すれ違いざまの斬撃で一瞬の内に仕留め、相手は姐さんの「振り向くな」の一言に振り向いてようやく自分の死を自覚させられる...ゲゲルにこういう言葉を当てはめるのは相応しくないかもだがまさしく神業という感じで...恐ろしい
何が恐ろしいってネックレスや眼鏡といった首から上の装飾品が血塗れになって落ちるという、直接的な演出は交えずともターゲットとなった人間がどうなったかを端的に伝える演出だよなぁと 想像させられる分余計にゾッとするというか

しかもそれに加え、(直接的な凶行の瞬間の描写こそなかったものの)子供連れの親子が犠牲になったことを示すシーンが入っていてグロンギの子供であろうと関係ない容赦のなさを表していたのも強烈。ビランの時も同じように子供が犠牲になったのを感じさせる演出があったけど、この辺両方の回の脚本を担当した井上さんがもしかしたら意図的に入れるようにしてたのかも...とか思ったり この辺のテイストの徹底はしそうだからなぁ井上さん

 

そんな恐るべきゲゲルで劇中の人々も視聴者も震え上がらせたガリマ姐さん、人間をただターゲットとしか見ていない冷徹さは他のグロンギと同様という感じなれど、昇格を目指して敢えて「ゴ」と同じルールでプレイを行い、進行に遅れが出ようとも動じることなくあくまで結果で示そうとプレイに赴く、などなどグロンギという凶悪な怪人集団の中にあってなかなかどうしてストイックで誇り高さを感じるようなキャラ付けが目を惹くところでして。こういう明確に悪であるながらもどこか見る者を惹きつける気高さや美学を持っているとも言えるような一面を持ったキャラのメイクについてはやはり井上さん秀でてるなと感じますね

そんなキャラクター性に加え、トラックを横転させる威力のトライゴウラムの突撃を耐え抜いたりと「メ」の上位格にあることを感じさせる存在感に相応しい強力さもしっかり描写されていて、ほんと濃い敵キャラでした。演じられた木戸さんも冗談混じりに「ゴになります!」と言ってたりしてたけど、あくまで一キャラの評価としては自分も姐さんがゴになる展開は見てみたかったなぁ〜とも思ってたり もっと長く出張る強敵キャラになって欲しかったわね

そして今調べて知ったことだけど木戸さん、ガリマ姐さんを演じられるにあたってかなりキャラを掘り下げて演じられてたそうで こういう愛着が見て取れる話は良いなぁ

木戸美歩 on Twitter: "ガリマの声は、役作りの際、ガリマの過去や生きてきた環境 性格 考え方などバックグラウンドを作り込んで、あの声が出来あがりました。 あの低めの声がガリマの性格に一番合っていたのではと思います。 当時の台本には、台詞の裏の感情やその時のガリマの思いなども結構書き込みました✨… https://t.co/lUkM6nVsdC"

木戸美歩 on Twitter: "台詞の覚え方ですが、私の場合 何度も繰り返し声に出して覚えていました。 得にグロンギ語は日本語ではないので(笑)台本に書いてあるグロンギ語の通訳を頭の中で描きながら覚えていました。 結構大きめの声で台詞の練習をしていたので、一度大家さんに注意を受けた事がありました😅💦ナイショ #クウガ"

 

  • ビリビリ覚醒

そんな強敵ガリマ姐さんに打ち勝つべく、榎田さんの協力を得てビリビリの感覚を自分のものとし、ライジングフォームの覚醒へと至りガリマ姐さんを討ち取ったクウガ

強敵の出現を経て満を辞しての登場となったライジンタイタン、金縁に全身メタリックパープルの重装甲という豪奢な見た目と更に大振りとなったタイタンソードという分かりやすくパワーアップした感がめちゃくちゃにカッコいい形態ですよね。これ以降に登場するライジングフォーム以上に通常形態からの見た目の変化が大きいわけだけど、そんなライジングタイタンがライジングフォームの初陣を飾ったのはクウガの強化をインパクトとして視聴者に印象付ける意味でも大正解だったなと。いやぁカッコいい

 

 

以上クウガ23、24話、強敵の出現を前にしたクウガの進化という光明でありつつも、どこか不穏な空気も感じさせる作劇がこの先の展開を気にならせて非常に面白い回でしたね 平成ライダーシリーズではお馴染みの強化フォーム登場回であるわけだけど当時はこの波乱の展開にはどういう反応があったのだろうか 気になる

そんなクウガの進化を彩ったガリマ姐さんも敵ながら良い存在感でした 死なすには勿体ないキャラだったなぁ

果たしてクウガ、五代雄介の行き着く先とは?という不安をよそに遂に参入を始める「ゴ」。戦いの行方は如何に?

 

というわけで今回はこの辺で 最後まで読んでいただきありがとうございます

次回もよろしくお願いします 気に入っていただけたら記事の拡散等していただけると喜びます!

ではまた

強くなりたい 強くなれる

からくりサーカス

第2幕「約束」

振り返り感想レビュー

 

 

「ああ、オレよか、

強くなれるぜ。」

からくりサーカス」第1巻 勝 第6幕『約束』より

 

 

どんとこい、ゼットアンドリュー on Twitter: "#karakuri_anime 第2幕「約束」、自身を悲観する勝を勇気付けるために全力で向き合う鳴海にいちゃんがカッコ良すぎて、アニメでもジンジンきた...今までの人生で感じ得てきたものが大きいからそうして築かれた人間力の強さがほんと頼もしいよなぁ 勝としろがねにも影響していく様が描かれるのが楽しみ"

どんとこい、ゼットアンドリュー on Twitter: "#karakuri_anime しかしメインキャラ演じられてる方々の演技が2話目にしてキャラのイメージとがっちりはまってきて実に気持ち良い 特に櫻井さんの阿紫花さんなんかはぬらりとした雰囲気もあってあの飄々としたキャラがより味わい深くなってて好き 近々来る阿紫花さんの「あのシーン」に期待しかない"

ああ、オレよか、強くなれるぜ。うーむ、やっぱりめちゃくちゃ好きだなぁ鳴海兄ちゃんのこの台詞。良い響き

 

自分も強くあったなら...と自分の弱さを振り返り嘆く勝に対し、強くなりたいとひたすらに思い前を向く道を示そうとする鳴海兄ちゃんなりのひたむきな人の良さが強く光っていることに加え、勝の中に「困難や壁に立ち向かえるくらい強くありたい」という心(=強くなろうとしている意志の欠片)が秘められているのを感じたからこそ、自分がかつて強くなってきたのと同じように勝も強く、それもいつか自分よりも強くなれると迷いなく言い切り激励したんだろうなぁと感じられる言葉の熱さが堪らないんです 事実この台詞は勝というキャラクターを語るにおいて欠かすことのできない大切な台詞となるわけで...初めて原作漫画を読んだ時もこの台詞はいずれ熱いものを感じさせてくれる布石となる!と思わせるだけにパワーがありました 凄く良い台詞なんだよほんと...しかし幼い鳴海兄ちゃん、色んな意味で衝撃なんだよなぁ...w
他にも勝と鳴海兄ちゃんの約束、しろがねのロールキャベツ、などなど彼らの物語において遅かれ早かれ大きな意味を持ってくる要素も随所随所に散りばめられており、ほんと藤田和日郎先生のこういう色んな要素の回収のさせ方は巧みで唸る 凄いのよほんと

そして激化していく勝を巡る戦い。原作漫画初見時のこの時にはからくりサーカスの物語がどれだけ大きなものになっていくのかまだ想像も出来てなかったなぁと改めて。凄いのよほんと(2回目)

 

余談にはなりますが、久しぶりに聞くCV櫻井孝宏さんの阿紫花さん、飄々とした蛇って感じの雰囲気が絶妙にハマっててやっぱ良いなぁとなる。自分は原作漫画読んでた時の阿紫花さんの脳内CVは個人的に曲者感がありつつザ・殺し屋的な如何にもワルな雰囲気から連想して黒田崇矢さんイメージだったんですけど、櫻井さんの曲者感強めな方も好みだ

 

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ではまた

 

 

雷光の果て

仮面ライダーセイバー

第12章「約束の、あの場所で。」

感想レビュー

 

 

  • 漢 新堂倫太郎

前回賢人を庇ってカリバーの攻撃を受けたことによる満身創痍の状態から、手当てを受け眠る姿からの導入となった倫太郎。

痛々しく疲弊した姿だったながらも、起き抜けに賢人の安否を気にし、無事と分かると「良かった...」と安堵を噛み締めるように連呼しながら再び眠りに就く、とアバンから人の良さが溢れまくってて凄く良かった

しかも中盤においては、眠ったふりをして頑なになっている賢人の心中を聞き出し、その上で傷付いた身体を引き摺って飛羽真の下へ駆け付けるとメギドとの戦いを引き受け、15年前の出来事にこだわっている賢人を救い上げられるのは飛羽真だと信じて送り出すという、家族として仲間の心を全力で支えようと奮闘する漢っぷりを発揮し物語を大きく盛り上げてくれました。演じる山口くんの「飛羽真君じゃなきゃダメなんですッ!!」の叫びからの「仲間じゃないですか」の優しい声の緩急が凄く良い味出してて、前回も言ったけどここに来てようやく倫太郎に、組織に命を捧げる者であり組織と共に戦う仲間を家族として大切にしているという形で一キャラクターとしての色が濃くなってきてストーリー上でも良い立ち回りを発揮するようになったのは嬉しいなぁ。今セイバーで一番真っ直ぐで熱いキャラかもしれない

こんなに真剣に向き合ってくれてる奴がいるのに賢人お前はよぉ...

 

倫太郎のことで沈んだ面持ちになる賢人に対し、「なんで一人で突っ走んの?なんで一人で勝手なことすんの!?飛羽真や倫太郎がどんな気持ちで...」と賢人に憤りをぶつけていた芽衣、倫太郎への思い入れからよりカッとなってた部分はあったかもだけど、正直これは誰かが賢人に言って欲しかったことではあったのでちゃんと言ってくれたなという感じで個人的にここは割と好きなとこ。前回賢人の気持ちを推し量る台詞を言って飛羽真に信じてあげるよう促してただけにより耐えかねるとこもあったのかもなぁとか思ったり 大きく目立つことこそないけど何気にしっかりヒロインしてるのは好感高いよ芽衣

 

  • 大人・尾上さん

そんな賢人に怒る芽衣を諌めて賢人にも気を遣いつつ、さり気なく蓮に賢人のことを任せるという細かい気配りをする尾上さん、上手い立ち回りで良かった。ここで真剣な顔で引き受ける蓮も好きなとこ(結果的には賢人に逃げられてしまったけど)。

ソフィアが姿を消し、メギドの罠が張られている中で皆がどう動くか決めあぐねている時、罠ごと潰して人々を救う!ときっぱりやるべきことを示す豪快さを出したとこといい、今回は久々に尾上さんが年長者として良い働きをしてたので嬉しい。もうすっかり頼れる先輩という感じね カリバーの正体のことで置いてけぼりくらってて今更驚いてたのは笑ったが(

 

  • 今日も祭りだ大秦寺

他のライダー達とゴブリンメギドの戦いがややダイジェスト気味に進む中、大秦寺さんはなんかスラッシュとしての戦闘が割と多めに尺取って描いてもらえてたね?スタッフ、大秦寺さん(というかスラッシュ)好きか?

すばしっこいゴブリンメギドの動きを封じつつブーメラン的な軌道の攻撃を隙なく交わしトドメを刺すスラッシュの戦闘なかなか手練れ感出てて好き。

 

  • 賢人 大一番

飛羽真やルナとの約束のこと、父・隼人のこと、それらの因縁にケリを付けるべく上條の下へ赴き戦いを挑んだ賢人。

自身にまつわる因縁を終わらせるための命を賭けた大一番。間違いなく賢人/エスパーダのコレまでで最大の見せ場だったと言えるでしょう

譲れない拘りがあるとはいえジャオウドラゴンにばちぼこにやられた昨日の今日で単身はちょっとお前...とか正直辛辣なことも若干思ったりもしたのだけど、何度圧倒されようと何度も立ち上がり力強く2度の変身を決めるシーンは素直にカッコ良く、またラストの必殺技の撃ち合いの演出は迫力があって非常に燃えました。カリバーにあと一歩というところまで迫ったものの、しかし...

 

  • 散華

賢人の下へと駆け付けた飛羽真。しかし賢人はカリバーとの戦いで激しく傷付いており...

飛羽真の腕に抱かれながら飛羽真がルナのことを思い出したことを知ると、自身が抱えていた因縁への懺悔や久しぶりに会えた飛羽真が変わらずにいて夢を叶えていたことへの喜びを語る賢人。今度こそ取り戻す、という飛羽真の約束を受け、指切りを結ぼうと手を伸ばす賢人。

しかしその手は届かず、力ない賢人を抱いて飛羽真は慟哭し...
と、まさかの賢人の散華という展開。この前の劇場版の予告では賢人も一緒に並び立っていたし何より3号ライダーというポジションにあることもあってまさか今退場とかはないだろうと思っていたのでかなり衝撃でした。まさか...という想いもあった分、最後の飛羽真と賢人の長尺会話シーンのしっとりとした静かな雰囲気は美しくもハラハラさせられてしまいました。いや、驚いたわこれ...

  • 来訪

...そんな飛羽真の慟哭を遠くから神妙な面持ちで眺める2人の男。

1人はタッセル。

もう1人は前回タッセルの下を訪れた「彼」と呼ばれていた者、アヴァロンの男であった...

そろそろかと思っていたけれど遂に壁を越えてやって来ましたね、タッセル...そして予想通り「彼」とはアヴァロンの男でしたね。

以前タッセルについては色々な考察を行ってみていて「彼」についてもここで考えてみたりしてたのですが、果たしてこれからどう動くのか...ある意味一番大きな謎の部分に動きがあっただけにワクワクします

タッセルについて考察した記事↓

ボンヌレクチュ〜ル振り返り - AnDrew’s小生意気レビュー記

 

  • ED

なに呑気に踊ってんだ神山飛羽真ァァァーッ!!!

 

 

以上セイバー12話、賢人退場、流石に意表を突かれましたね...まさかまさかのですよ

公式ページのあらすじを見ても「賢人の命が尽きた」とはっきり明言するような記載がなく、超身も蓋もないこと言えば演じる青木くんのクランクアップ報告はまだ無いのでワンチャン...とも思っているけど、それでも衝撃的な展開なのは違いなかったです。彼の因縁へ立ち向かった想いは、飛羽真達へどう受け継がれることとなるのか...

そしてタッセルがセイバーの物語へと食い込んできたこと、これが一番大きいですね。果たしてこれが物語へどう影響していくのか...楽しみなところです

 

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ではまた

 

母なる地球よ ウルトラマンよ

ウルトラマンG(グレート)

第12・13話

「その名は“滅亡(ほろび)”

/永遠(とわ)なる勇者」

感想レビュー

 

 

  • 地球の内から、外から、そして...

オゾン層修復のためにUMAのビーム衛星が打ち上げられるも、同時に衛星と呼応するように地球で次々に異変が起き始める。そしてそれに続くようにして地球の内である大海からは怪獣コダラー、外である大宇宙からは怪獣シラリーが迫っていた...
と、じわじわと迫る滅亡の時への緊張感を地球環境などへの異変だけでなく、その煽りを受けて人々が食糧難に苦しみスラムのような場所へ集まり暮らすようになっていく様や近付く滅亡を「人類への裁き」といって崇めようとするカルトじみた人間の出現といった事象を通じて「緩やかに崩壊していく人間社会」という観点から描く何気に大きな規模での描写が他のウルトラシリーズの終盤の展開とはまた違った味があったのが非常に面白いところ。他作品でいうと、人類が疑心暗鬼に陥り社会全体がじわじわと滅びへ向かっていく感じがぞわぞわと来た「デビルマン(漫画版)」の終盤なんかと同じテイストを感じますね

 

そしてそれに加えてまた一つ物語に大きな衝撃を投げかけた展開として、発見された金属プレート(通称“皿”)に刻まれた「コダラー、シラリーに続く『第三の者』の正体」を挙げずにはおけないでしょう。ここでは敢えて直接言及せずに書きますが、第三の者の正体が判明した後改めて12話を見返したりしてみると、ジャック達が地球への影響を鑑みて衛星の打ち上げを反対していたまさにその直後に衛星に呼応し発生した地震なんかもその第三の者の存在を既に示唆していたのだなぁと見事な伏線張りに震えました 終盤にて第三の者の正体を決定づけた電磁波の存在といい、物語全体で起きた異変がどれもこれも第三の者が人間への裁きとして自らの意思で行っていたものだとしたら...と薄ら寒いものがある

終盤にて隊長が言った「闘いません 敵の正体はー我々自身ですから」はまさしく真理と言えよう 第4話のデガンジャの回でも似たようなことが言及されたけど、人間はもっと地球に目を向け変わって行かなけりゃならんということで...

ニアス on Twitter: "「意味が分かると怖い画像」って言われててなるほどな… "

 

第4話レビュー記事はこちら→
ウチの神はFall guys体型 - AnDrew’s小生意気レビュー記

 

  • 深海に閉ざされし者 天空に追放された者

本作のラスボス怪獣として立ちはだかることとなったコダラーとシラリーの二大怪獣。純粋な暴れっぷりで言うとウルトラシリーズのラスボス怪獣の中では割と控えめな感じかなと思いましたが、海中から現れるモンスター然としたコダラーや宇宙を飛行し迫り来る悠然とした雰囲気のシラリーなど印象深いカットがそれぞれに存在しており、これによりなかなかに印象深い怪獣となっていますね。

上記のカットにおけるコダラーシラリーはいずれもマペットで表現されているとのことですが、双方共に生物的なリアルな存在感を濃く醸し出した素晴らしい造形をしてるんですよね しかも聞いたとこだとシラリーのマペットは2m弱あったとかなんとか。半端ねぇ...
ちなみにコダラーの見た目がシュッとしたマペットとずんぐりむっくりな着ぐるみとで乖離大きすぎることは視聴者の間でかなりネタになってるところで...w でも着ぐるみコダラー可愛いと思う(こなみ

ブラックエンドマーク on Twitter: "思わず「太った?」と言いたくなる変わり様だけどそこがまた良いよねコダラー マペット版は甲羅だけ不気味に浮かべながら突如海上に出現し、船を破壊する、という怪獣としての恐ろしさを描き、上陸後は一変して可愛らしい姿をしていながらも、グレートを一方的に追い込む、という強さを見せつけるのも… https://t.co/g8fGdUjzG2"

ブラックエンドマーク on Twitter: "マペット版シラリーほんと格好良過ぎる… "

じゃすぴょん on Twitter: "このシラリーのマペット物凄くでかいんだよね 円谷に持ち込まれた時の写真見る限り2m近くあったんじゃないかな… "

 

  • 最終決戦

コダラーとの初戦において真正面からの敗北を喫してしまい、次の変身が最後になるという絶体絶命の危機に陥ったジャックとグレート。2人はコダラーと地球に飛来したシラリーの邂逅を受け、UMAと共に最後の戦いに挑む...
グレートvsコダラー&シラリー戦は、スケールの違った2体の怪獣相手に心なしかいつもより激しめなグレートのステゴロファイトを挑むグレートの構図の新鮮な感じが非常に面白かった他、グレートを下したコダラーをUMAが下す展開や、残るシラリーを撃破したダブルグレートスライサーの豪快で外連味の効いた決着など、総じて胸が熱くなるような絵作りが多く楽しい最終決戦でした。

 

倒したコダラーを連れ、ジャックを分離して去っていくグレート。その姿を見送りながら、UMAの面々は人類が滅びを乗り越えもう一度得たチャンスを無駄にしないための、新たな一歩を踏み出そうとしていた...
この辺、少々グレートの去りゆく構図のドラマチックさが演出的に弱い感じを受けたことや、ラストに隊長とジャックが金属プレートの文の内容を語るシーンにおいて肝心の文の内容の訳が難しめでラストの語りとしてイマイチピンとこなかったことなどから個人的にはちとパンチが弱いかなという感じなのですが、ジャックの最後の台詞の英語の方をよくよく聞いてみると

「We've been given another chance.(僕達はもう一度チャンスを与えられたんだ)」

と、滅びを乗り越えた人類が手にしたもう一度歩み出すチャンスを活かしていこうとする意志をスパッと強く感じさせる良い台詞回しになってたのが個人的に高ポイントで、ラストの締めとしてはしっかり決めるとこは決めてたかなと。最終的に気持ちの良いラストだったと思います。

 

 

以上グレート第12、13話、破滅がじわじわと人類を蝕もうとする流れ、それをグレートと共に乗り越えんと奮闘するUMA、そして人類を破滅へ追いやろうとした最大の敵の正体、などの緊張感を醸し出す怒涛の展開や諸要素を絡める形で、再び人類が手にしたチャンスを活かすべく新たな一歩を踏み出そうとするという希望あるオチで締め、総じて気持ちの良いラストとなったなと思います。

ウルトラマングレート、しっかり通しで全編観たのはもしかしたらこれが初めてだったかもしれませんが、バラエティ豊富な各エピソードの楽しさをはじめ、日本のウルトラシリーズにはない独特の構図や演出、怪獣造形や見せ方など目を見張る部分が多く、非常に楽しかったです。機会があったらより詳しく総括なんかもしてみようかなと思いますが一応そういう感じで締めとさせていただこうかなと。全13話、グレート感想レビューにお付き合いいただきありがとうございました!いつか日本語訳版も観てみたいものだ

 

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次パワード配信来たりしねぇかな!

“ゲーム”

仮面ライダークウガ

EPISODE21・22「暗躍/遊戯」

感想レビュー

 

 

  • 哀れゴオマ

東京長野間を繰り返し行き来する奇怪な行動を繰り返す第3号/ゴオマの行方を警察が追う、というところから物語はスタート。

長野の遺跡に隠された秘密、前回その存在が示唆され遂にその姿を現した「ゴ」など、今回は彼の行動に連なる形で披露されていくグロンギサイドのミステリアスな展開が目を惹きつけており、今回のゴオマはある意味超重要なキャラクターとなっている


...のだけど、彼らの劇中での会話の内容を訳されたもので見てみると、実は詰まるところゴオマはバルバ達にある準備のためにテイの良いようにパシらされていたという哀れな事実が発覚、更にそのことについてふと愚痴ったためにバルバにシメられてたことや、あんなにせかせか働いてたにも関わらずザジオから「のろま」呼ばわりされてたことまで明らかとなり...なんかここまでくると涙を誘うものがある()  自分の思い通りのことがさせてもらえず、上の人間の言うことを聞きながら「俺はいつ?」と根気良く聞き続けるけど突っぱねられるだけ...っていうゴオマのキャラ造形、現代社会でも多々いますよこういう人...これもまたクウガのリアルさを追求した作風故なわけだな(多分違う)

でもこうしてグロンギ達がどういうことを喋ってるかが分かるようになった今だからこそ、仲間のズ達が尽くクウガに敗れ散っていく中なんだかんだ生き残れてるのは側から見れば幸運ぽいけど、ゲゲルを楽しんでこそ本望な身からすれば抑圧された現状は我慢ならないことこの上ないんだろうなとか、グロンギという凶悪な怪人集団の中にありながらにしてどこか人間味のあるゴオマのキャラクター性がより深まったのは収穫だなとか思ったり。凶悪な敵怪人の1人には違いないけどどこか憎めず応援したくなる、そんなバランス感がゴオマの魅力なんだなぁ

あとゴオマとは関係ないんだけど衣替えしたバルバ、白いドレスが怪しげな色気あって凄く綺麗よね 七森さんがめちゃ美しいんだよなぁ

 

  • 長野からお久しぶり

長野を飛行するゴオマを追跡・発見する警官として一条さんの後輩の亀山さんが、そして第3号のことで一条さんが電話した相手として先輩の海老沢さんも登場、と長野県警にいた頃の一条さんを取り巻く人々が次々出演。亀山さんは長野でのジャンの発掘に同行したりとちょくちょく本編に出てたけど海老沢さんは序盤(2〜4話)以来の登場でだいぶご無沙汰でしたね。

ちょっとの出番だったとはいえ以前に出てきたレギュラーキャラの知人・同僚といったキャラがこうして顔を出してくれると嬉しいですよね 既出キャラを後々の話でもしっかり活かしてくれる作品というのは個人的に超好物なんです

しかし亀山さん、初見の時はストーリー追うのに必死であんま出てたの覚えてなかったのでこれだけ出番あったのちょっと驚きだったわ

 

  • 交わる人々

今回ガルメのゲゲルやゴオマの動向といった展開の最中において、実加との約束を今もしっかりと胸に刻んでゴウラムの調査に精を出しているジャンや、EPISODE9において一度描かれた未確認への対処という激務によって息子・冴との距離が開いていってしまうことに悩む榎田さんなど、様々なキャラの活躍や現状にもスポットが当てられていたのが目を惹きましたが、そこで一つ、ストーリー展開の転換点的な意味合いで挿入された、冴との時間を作って上げられないことを詫びる電話をかける榎田さんの姿を見て表情を曇らせるジャンの描写はこう来たか!と唸らされますよね。まさかここでジャンと榎田さんにドラマ的な繋がりが生まれることになろうとは

五代さんや一条さん達本筋を回す者達以外の脇役キャラのドラマも緻密に作り上げられておりそれが重厚なストーリーを成す作劇がクウガの良いところなのですが、それに加えて彼らがそれぞれ物語の中で関わり合うことで更に深みが増していくという脚本運びの隙の無さがまた素晴らしいのですよ キャラ一人一人から目が離せないこの楽しさよ

 

  • “ライダー”参上

次なるグロンギ集団「ゴ」の一人として姿を現し、クウガとゴオマの戦いに割って入り挨拶とばかりに顔合わせを済ますと「またな、クウガ」と余裕ある振る舞いを見せ去っていったライダー・バダー。...赤いマフラーでバイクを駆る男、というキャラ造形、前述の振る舞いと併せめちゃくちゃカッコいいけど仮面ライダーの怪人サイドのキャラとして改めて見てみると恐ろしいまでに挑戦的だよなぁ...w まさしくアンチ・仮面ライダー的というか

バヅーの時点でも周囲の反応について軽〜くヒヤヒヤしていたらしいことが最近の高寺さんのツイートから伺えるけど、バダーに関しても当時視聴者側の印象含めどういう反応があったのか地味に気になるな...!

高寺成紀☺11月28日(土)13〜14時「怪獣ラジオ(昼)」@調布FM on Twitter: "#クウガ20周年配信 バヅーがマフラーをしていることに関して、長石監督に問われた記憶があります。「本来は仮面ライダー(ヒーロー)のものなのに悪ふざけするな」と怒られるのかと思いきや「面白い」的な言葉を頂き、ほっとした気が😅 #クウガ #kuuga #nitiasa #クウガ20周年"

 

  • 未確認という脅威と、もたらされるもの

芝居の稽古から突然戻ってきた奈々、悲しみに暮れる彼女の口から語られたのは、芝居の先生が第31号(ガルメ)の犠牲になったという事実であった...

と、普段はのほほんとした日常の風景が流れるポレポレのシーンの雰囲気が一転するここの一幕は衝撃的だったなぁ...
「一番好きな先生やったのに...めっちゃ優しくて、色々教えてくれて...何も悪いことしてへんのに...!」と声を震わせながら言い俯く奈々にみのりもおやっさんも沈痛な面持ちになり、おやっさんも無言で肩に手を置き慰めることしかできない(普段呑気な印象の強いおやっさんの見せるなんとも言えない色んな想いを詰まらせたような表情がまた胸にきて、ここはきたろうさんのベテランの演技が素晴らしかった)、という画は観てるこっちも辛い。

本編当初より強調されていた未確認/グロンギがもたらす、身近な大切な人がその命を奪われ周囲の人々に深い無念と悲しみを残していくという理不尽の重さを、劇中の人物を通じて描き我々に改めて突き付けてくるのが強烈でしたね...

また本編中において、未確認に出現のせいで夜間の遊びや飲み会が制限されたことを愚痴り、コンビニも開かなくなるのではなどと危惧する大学生の会話(奇しくもその一人が直後にガルメの犠牲にされ...)が挿入されててこれも未確認がもたらしたものについての劇中での言及になっているんだけど、これについてはウイルス感染拡大による外出の制限などが起きている現状の中で聞くととてつもなく身近に感じられて真に迫るものがあったなぁ。未確認生命体という脅威(というか現代社会に広く影響を及ぼし得る事象全般)が社会に実際に影響を及ぼし始めた時どうなるのか、というのを設定段階でかなりリアルに突き詰めていたことが分かって非常に唸らされましたね...

峰守ひろかず on Twitter: "配信クウガ今週分見たんですが、「(未確認のせいで)飲み会できなくなっちゃったなー」「この調子でコンビニまで閉まると困りますよね」みたいな会話、今見るとすごいリアリティ"

 

姿なき凶行を繰り返しかつ予告を残して不敵に警察達を翻弄するというゲゲルや、カメレオンモチーフを意識したと思われる「饒舌」な喋りによる挑発が合わさり、最高に憎たらしい存在感を示していたガルメ。ただ悪辣な敵というだけでなく、グロンギ達が行うゲゲルの意味が「ただの狩りでありゲーム」であることを劇中において初めて明確に人間達に突きつけてグロンギの精神構造・価値観は人間とは絶対的に乖離しており分かり合うことなど不可能、とグロンギの作中での立ち位置を確固たるものにした非常に重要なキャラですね。明かすのが舌のよく回るコイツというのは非常に理にかなっているけれど、同時に人間がやっとまともに対話できた相手がコイツでしかも話せた内容が内容なのがとてつもなく下衆い皮肉だよなぁ、と

どんとこい、ゼットアンドリュー on Twitter: "一条さん達の視点から初めてグロンギの目的が判明する回となったわけだけど、それを明かすのが文字通り舌の良く回るガルメというのが最高にゲスいユーモア効いてて好き… "

どんとこい、ゼットアンドリュー on Twitter: "ガルメが自分達の目的を端的に語っても杉田さん達からしたら最初挑発で言ってるとしか思われず「本当の目的を言え!」と返され改めてガルメが『狩り・ゲーム』であることを淡白に強調し杉田さんが激昂するシーン、グロンギと人間の決定的に分かり合えない精神構造の乖離を示す表現として秀逸"

また「ゲゲルの法則性」というポイントについても、今後のガリマや「ゴ」でデフォルトとなっていく「『ゲームを盛り上げるために設けるルール・ハンデ』的な意味合いでの法則性」という概念を新たに示す先駆け的なゲゲルを行いグロンギと人間の戦いに一つ大きな転機をもたらし激化のきっかけを与えたという意味でも重大な存在だなと感じます。これまでのゲゲルの法則性はプレイヤーとなるグロンギの生態に基づくものなことが多かったしね

しかしガルメ、序盤から人間態として登場して20話近く出ていた上に、本編未描写のところでゲゲルを成功させて昇格してたり中盤では上述したような何気に重要なポジションになってたりとグロンギの中だと地味に優遇されてんなぁ 本編に出てないグロンギのエピソードもそうだけど、ガルメの最初のゲゲルにまつわるエピなんかも見てみたいわね

 

てか本編観てて思ったけど前回の予告映像で出てた、ゴオマがガルメと一緒にクウガと戦うシーン、本編になかったね

ここでも出てたのか嘘予告...!(

鈴村展弘@公式アカウント on Twitter: "今週末のYouTube #クウガ 配信は21「暗躍」22「遊戯」です。 前回20に付く21の予告のACカットは全て嘘予告です(笑) ゴオマvs雄介、雄介変身、ガルメ&ゴオマvsクウガ。盛り沢山! 夜っぽいけど、昼間撮ってツブシという方式で夜風にしてます。 私的に2大怪人とクウガがやりたかったww #クウガ20周年配信… https://t.co/eZwgjHj0qy"

 

  • Fly high

姿を消して翻弄させてくるガルメに苦戦させられながらも、警察の活躍もあってガルメをあと一歩まで追い詰めたクウガは、以前の対峙の際には有していなかったペガサスフォームの超感覚と、ゴウラムの脚に刻まれたリント文字を基に導き出された「ゴウラムに掴まり空を飛ぶ」戦法を組み合わせ、姿を消し街中を逃げるガルメを空中から狙撃し無事撃破することに成功するのだった。

ペガサスフォームは特性上出番が少ないのであまり活躍は見られないのだけど、その分毎回新鮮な構図や演出をたくさん見られるのが嬉しいよね。初登場のEPISODE8の演出も痺れたが、今回も一条さんから投げ渡された拳銃をキャッチしペガサスボウガンを構えるクールな構図からの、即座に駆け付けたゴウラムに掴まって空を舞い一撃必殺で決着する流れが最高にカッコよかった 主人のために超速で駆けつけるゴウラム、健気

 

 

以上クウガ22、22話、ガルメのゲゲルによってグロンギの相互理解不能な性質や彼らが人間達にもたらす恐怖が改めて強調され、加えて「ゴ」も本格的にストーリーに参入し始めたことで人間・クウガグロンギの戦いの激化を予感させる作劇が目を見張ると共に、様々なキャラの細かな描写が楽しい回でした 前回より描写され始めたクウガの力の変調もまたしても顔を覗かせており、ここから更にストーリーが盛り上がっていきますよ お楽しみに

 

というわけで今回はこの辺で 最後まで読んでいただきありがとうございます

次回もよろしくお願いします 気に入っていただけたら記事の拡散等していただけると喜びます!

ではまた

真理ってなんだ?食い物か?

仮面ライダーセイバー

第11章「乱れる雷、広がる暗雲。」

感想レビュー

 

 

  • 荒れ賢人

カリバーの正体が父・隼人ではなく先代炎の剣士・上條であったことを知って困惑し、父の真実を知ろうと1人動き始める...という今回の賢人。

大きな事態に揺らぎやすく、1人で抱え込みやすい賢人の性格はこれまでのエピソードにおいても強調されており、今回の動向はその性格が濃く出たものではあるけれど...なんかこう...めんどくさいよ賢人!!(ド直球)

賢人がこうして惑う描写というのは彼のキャラとしての成長やそれを取り巻く飛羽真達との絆を深める上でも重要な描写というのは分かるのですが、なんかカリバー/隼人に関わる迷いを飛羽真との交流で人区切るとして乗り越えた第5章や、再び迷いに苛まれながらも仲間達との友情を誓いそれに打ち勝った第10章序盤みたいな演出をやってなお未だにこういう描写をやられるのは正直なところちょっとくどい感じがあるというか...積み上げてきたものが活きてる感じが薄いように感じちゃうんですよね(父が変身するカリバーを止める!というつもりでいたのに、今度はその父の行方が分からない状態が生まれたというところで激しく困惑することは大いに理解できるのだけれど...)。賢人のことは父が変身するライダーとの因縁に惑う迷い多き剣士みたいな立ち位置で描かれてるんでしょうけど、それ以上に単純にめんどくさい奴的なキャラが出てる感じを受けるのが悩ましいところで...

しかも上條に接触を図りに行ったソフィアを見て「裏で繋がってた」「父に罪を着せた」と更なる誤解を持って余計に拗らせてくとこがまためんどくさく...黙ってなさい君ちょっと!() この直接の本筋から枝葉のあらぬ方向にいらん誤解が増えてく作劇、今回脚本の長谷川さんがゴーストの時もやってた気がするので癖なのだろうか(長谷川さんは話の中にドロっとしたテイストを入れ込み最終的にそれを昇華させるのが特徴ではあるんだけど、サブで間に入った時は他の人の回に比べそのテイストが濃く出過ぎちゃう感じなので個人的にサブにあんま向いてない印象なんですよね)

現状、賢人に関しては一キャラとしての好き嫌いという部分ではなく、作劇上での行ったり来たりが多くて上手く転がせてる感じがしないのが気になる、という感じですね。ことセイバーに関しては脚本の方が福田さん毛利さん長谷川さんの3人をかなりのペースでローテさせてるだけに上手く連携取れてるのかと心配な部分もありますし...

とはいえ、これらの要素が物語上賢人のキャラ的な成長を描く上での前振りであり、賢人の伸び代であるのは明らかですし、それがいつかカタルシスある形で昇華されることは純粋に楽しみにしたいところですね。

 

  • 4人目

そんなめんどくささ爆発の賢人の心境について

「ウチならきっと、頭ン中ぐっちゃぐちゃになっちゃう...」と分かりやすい視点からさり気なく代弁しておいてくれたり、飛羽真に対して賢人のことを「信じるって決めたらとことん信じなくちゃ!」と激励したりと、今回は芽衣がさり気ないところで支える役割を果たそうとしてくれてたのが良いところ。飛羽真達の誓いの場に「4人目」としていたことが早速味ある形で活かされたのは嬉しいですね。芽衣にはこれからも単なる賑やかしとして以上にヒロインとして活躍して欲しい

 

  • 半泣き

荒れる賢人と倫太郎の言い争いに割って入って止めた大秦寺さんの「俺は...喧嘩が嫌いだっ(半泣き)」は、不覚にもちょっと可愛かった...w 大秦寺さんやっぱり他人からは極力干渉して欲しくない感じで振る舞うけど仲間の和を重んじる気持ちは一際強くて良い人なんだよなぁ。スラッシュになれるようになってからは良いところで駆けつけてくれるし今のところ一番頼もしい人だよね。好き

 

  • 組織人・リンターロ

今回倫太郎は賢人との絡みを通じて、幼き頃から親がおらず剣士として組織に仕えていたという重ための過去が明かされたと共にそれが理由で組織は家族と考え命を賭けているが故の組織人な部分が強調され、生真面目さや責任感といった今まで見せられてた部分に一つ個性が加わったなと感じましたね。そしてそんな一面故に、肉親のことをどうしても自分で明らかにし解決したいという賢人の1人の子・人間としての気持ちとの間にズレが生まれ不和になってしまうというのも描写としては上手くて好きなところ。賢人が熱くなりすぎな部分があるので倫太郎の言い分が正しくはあるけど、賢人の気持ち的はそういうことでは割り切れないものでもあるからなぁ...

しかし、賢人の後をてくてく追って歩いていく倫太郎、犬すぎる...w

  • “真理”

ソフィアと接触した上條が語った裏切りの理由、それは「真理」へと至ること。またそれっぽいこと言ってぼやかし始めた

この真理というものはセイバーの物語の根幹を成すものとなりそうな感じがあるけど...どういう概念なのか現状だと何も読み取れないなぁ。何も読み取れないことから推察するとすれば当てはまるのはアヴァロンの謎の男タッセル辺り、か。第1章等の回想を見るに誇り高き剣士だったことが伺える上條が全てを捨て悪魔に魂を売ったと言うまでに拘るものの正体はなんなのか、上條はいつ、何故そこまでそこに魅入られたのか?また一つ大きな謎ですね

 

  • 要するに邪王龍降臨

強力な力でエスパーダを圧倒するカリバーは、更なる力を手にし、ジャオウドラゴンへと進化した...紫メインのカラーリングにマントを纏い、首と肩の辺りを4匹の龍を模した黄金の装飾で彩った禍々しくも荘厳で圧倒的な出立ちはもうラスボス感が凄くて惹かれる。変身音の中の「インザダァ-ク‼︎」の部分好き

しかしこの敵側ライダーが強さの格を保ったまま明確に一段階上な強化を真っ先に果たす感じ、斬月を思い出すな...カリバーは依然大きな壁として立ちはだかり続けそうなところですねぇ

にしても月闇の玩具情報出た辺りから属性といい大塚明夫さんのボイスの感じといい「黒ひげ感凄いな...」とは思っていたがこのジャオウドラゴンへの進化でその雰囲気はより増しましたね...フォロワーの方にも同じことを思ってらっしゃる方がおられたわ

どんとこい、ゼットアンドリュー on Twitter: "【バンダイ公式】月闇翻訳!! 闇黒剣月闇 最速レビュー!! ジャアクリードで仮面ライダーカリバーに変身!!【仮面ライダーセイバー】【バンマニ!】 https://t.co/fXrPVTddjG @YouTubeより 暗黒剣月闇の明夫さんボイスのワル度高くて良いな ゼハハハハって言いそう(ちがう)"

ぽん酢@ニチアサ/Fate絵描き on Twitter: "大塚明夫さんボイスも相まってヤミヤミ感ある #仮面ライダーセイバー… "

 

  • 仲間・リンターロ

カリバーの力の前に絶体絶命の危機に陥った賢人、

それを救ったのは、身を挺し飛び出したブレイズ/倫太郎だった...!
組織は家族、として組織の剣士という立場から賢人を諫めていた倫太郎が、この局面において組織の仲間、つまりは家族の一員である賢人のために飛び出す「情」を見せる演出が良いところでした

しかし、カリバーの一撃で倫太郎は瀕死の重傷を負うこととなり、斬りつけられた際の無音の演出や変身解除後の吐血のシーンなどは緊張感が凄く、後から助かるだろ...!?と思いつつハラハラしてしまいました。

この倫太郎の負傷はいわば賢人の独走がきっかけな、いわば賢人の過ちとも言える事態だけれど、せめてこれが賢人を動かすことに繋がってくれれば...次回が気になるところ

助かってくれ倫太郎!

 

  • 不穏・激動

そんな事態の中で、レジエルはメギドが倒されることを前提にしたような不可解な作戦を進めており...公式のあらすじ曰くどうもこの作戦は15年前の事件とも関連のある内容でそこから15年前の事件が紐解かれる模様。

セイバー 第12章:「約束の、あの場所で。」 | 仮面ライダーWEB【公式】|東映

更に物語全体においては、
賢人にわざわざカリバーの居場所を教える行動を取る玲花

エスパーダvsカリバーを見守る中何者かに連れ去られてしまうソフィア

「彼」の来訪を迎えに出るタッセル

と不穏で激動な展開が数多く...!本格的にセイバーの物語が動きを見せてきそうな予感がしてきたぞ 期待

 

 

以上セイバー第11話、率直にいって賢人がヒジョーにめんどくさい話だった(酷)けれど、そんな彼を取り巻く形で倫太郎の信念やバックが掘り下げられ、正直もう一つキャラ的なパンチの欲しかった倫太郎の個性に色が付いたのは嬉しいところでしたね。

また物語的にも一気に色々な動きが見られ、さんざっぱらやっとかやっとかと思っていたが遂にセイバーの物語が大きな動きを見せそうなところで ここは楽しみにしていたいところだなぁと

 

というわけで今回はこの辺で 最後まで読んでいただきありがとうございます

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ではまた

パトカーから大都会

ライダークウガ

EPISODE20「笑顔」

感想レビュ

 

 

  • 神アバン

開幕の「テレビを観る時は〜」の部分から超のどかなBGMで始まるという、前回までの波乱の展開が嘘みたいなスタートで早速ふふっとなってしまったのは内緒です(

 

五「赤いクウガから、別の色になる時に...こう、勢い付けるために何か言いたいんですよね!

...超変身!っていいと思います?」

一「......ッフw いいんじゃないか?(口を押さえながら)」

五「! 良かったぁ〜

(パトカー内でストンプ開始)」

(微笑ましく見つめる一条さん)

五「バッ(おもむろに無線機手に取って)

嗚呼〜はってっしないぃ〜イエ〜(パトカーから大音量で発せられる『大都会(歌唱:五代雄介))

もうこの30秒ちょいのアバンが面白すぎるので今回は神回でしたw 無線機から一般人の大都会を大音量で流しちゃった一条さん、下手したら4号にバイク渡したこと以上に怒られちゃうでしょ()

 

椿さんの説明によりギノガの毒を乗り越え五代さんが復活を可能にした霊石のメカニズムが語られたけど、アマダム万能ですねほんと...(この回でアマダムの名称初登場)白血球増やすわ一時的な仮死状態作るわって...
碑文に書かれてる記述はクウガは実質不死身」みたいな内容だったけど、それも言い過ぎじゃないというかまさしく嘘偽りのない内容といってもいいくらいだよなぁ...と 

グロンギと同じ戦うためだけの生物兵器(意訳)」とは序盤において五代さんの霊石を解析した椿さんの言だけど、これを踏まえると決して絶命することなく戦える的なところでその言葉もより説得力を持つな...とか思ったりもしますね

 

五代さんに「沢渡さん、今フリーか?」とおもむろに聞く椿さん。曰く、今まで度々登場してた彼女とのデート中に一条さんが呼び出しまくるせいでフラれたとのこと。ご愁傷様です

この時一条さんに対してぷいって顔背ける椿さん、不覚にもちょっとかわいかった。w しかし怒る椿さんに「俺のせい...か?」ってなんで?みたいなテンションで言っちゃうニブチン一条さんェ...

それはそれとして五代さんが持ってた子供達の御守りを返してあげて「この御守りに感謝しなくちゃな」って言える椿さん、素敵すぎますな こういうとこが好きなんだよなぁ椿さん

 

  • 日常

大学の壁登って入って来て後ろから近付く五代さんに桜子さんが気付く形で声をかけ再会というEPISODE1をオマージュした感じの演出が改めて入ったり、当初の約束通り五代さんが幼稚園を訪れ子供達とストンプ等で交流したりみのりと言葉を交わしたり、と今回は五代さんを取り巻く日常の風景の温かな雰囲気やその中に広がる笑顔がとても良かったなぁ。前回までの殺伐とした雰囲気から五代さんと共に日常が戻ってくる様がほっこりするんですよね

五代さんとみのりの

五「...遅くなっちゃったな」

み「....うん」

五「ごめんな?心配かけて」

み「...そんなにしなかった」
五「そっか」

み「でも、ちゃんと来てくれてありがとう!」

という笑顔とサムズアップを交えたやり取りも、心配かけたことをちょっと申し訳なさそうにする五代さんに、前回のエピソードでも描かれた兄が必ず戻ってくると信じてたみのりの想いが伝わり少しずついつもの温かな仲の2人に戻ってく描写が良かったですね

あとみのりに心配をかけたことを詫びると共に五代さんとみのりが話すタイミングですっと場から外れ、2人のやり取りを微笑みながら見つめる一条さんも好きだ

 

  • ハイィ、イチジョウデス...ヘノキダサンデスカ?

榎田さんから一条さんへの電話に出て急に一条さんのモノマネ(そんな似てない)をしだす五代さん面白すぎるんだけど、冒頭といい今日の五代さんなんか妙にテンション高くない?w 毒食らってハイになったの?()

加えて榎田さんも五代さんに「もう早く来て!触りに!!!(クソデカ声)」とか言い出すからダメだ...w 今日みんなどうした!?(※触りに来て:ゴウラムに、の意味)

 

  • なんどめだギノガ

前回クウガにやられて飛び散った破片から、クローンギノガ復活!!しつこい(

このクローンギノガ、振る舞いが理性のないまさに凶暴な怪物じみたものになっているのだけどそれがぐちゃぐちゃした生物的な見た目と相まってパニックホラーのモンスター感が出てるために生前とはまた違った恐ろしさがありますよね...ギノガについてはフォロワーの方も触れてたけど、この何度も恐ろしさの趣を変えて襲ってくるところはギノガの怪人としての魅力だなと

朧車ぎーごん on Twitter: "強化ギノガ、毒胞子が常温でも活動可能になった事で息を吐いただけでさっきまで命だったものが辺り一面に転がるし特殊ガス弾も全く効かなくなり挙句に毒胞子がガスマスク貫通してくるとかマジで手の付けよう無くなってて怖い。何なんだよお前…… "

朧車ぎーごん on Twitter: "毒は吐かないし更にクローンが増える事もないけど知性もなくただ暴れ回る怪物と化したギノガ変異体。これはこれで怖いからな…本当に何なんだお前… "

朧車ぎーごん on Twitter: "あまりにも嫌すぎるゲゲル とんでもない化け物に強化 肉片からクローン体が出現 …何でお前3話に渡って色んな方向から恐怖埋えつけてくるの?… "

なにより科警研に持ち込まれた破片の蠢く様をはじめ、破片の造形や脈動の生々しさ、成長した破片を突き破り腕が生えて復活する様など、生物感高すぎるリアルな描写が恐ろしすぎるのなんの...こういうタイプの敵の描写は自ずとグロテスクになって目を引きますよね 引かれたくねぇけど()

 

  • 4号完全復活

クローンギノガ相手に苦戦する警察、奮闘する杉田さんもが窮地に陥った時、トライチェイサーを駆り駆け付けるクウガ!ここがマジでカッコよかったですね。その登場に嬉しげな表情を見せる杉田さんも、4号に対する信頼を今まで細かく描いてきた彼だからこそ光る描写で味わいあって好き

クローンギノガ戦は久々にトライチェイサーで街を駆けウィリーで反撃するクウガが見られたり、ストレートな格闘戦を濃い密度で見られたのもあってとても見応えがありました

 

  • 予兆

クローンギノガをマイティキックで撃破したクウガ。ここのギノガに投げ飛ばされた流れから壁を蹴ってスムーズに必殺技へ繋げる動きが美しく良い演出でした こういう工夫の効いたアクションはやっぱ最高だな!

しかしその脚の霊石は黄金の輝きを抱き、電撃を纏っており...

  • 良いコンビ

倒されたギノガが爆発せずに溶けたことを不思議がる一条さんと五代さん(ここで画面の動きを利用しシームレスにクウガが次の瞬間n五代さんになってる演出が巧い)...と、そこで五代さんが「(俺)変わんないですよね?」と言ってニッと笑い、それを受け一条さんも笑顔になる、というところで締めの持っていくのがオチとして良い流れでした。何か大きな変化が起きようとしているけど、五代さんは変わらずそこにいて、一条さんもそれをしっかり見ている、という象徴的な演出となって安心感をくれるんですよね 2人の関係性も改めて強調され、素敵なシーンでした

 

 

以上クウガ第20話、五代さんが戻ってきたことにより笑顔が戻っていく日常の風景がメインで描かれ、前回までの流れから心が洗われるような爽やかさが心に沁みる良い回でした。一方で「ゴ」と呼ばれる新たな存在の示唆というグロンギサイドの動き、クウガに生じる異変など、今後の話への布石も打たれており、期待感がより増すよう進む作劇も良い味を出しており、全体ひっくるめて描写のバランスが良く見所沢山で楽しかったです

 

というわけで今回はこの辺で 最後まで読んでいただきありがとうございます

次回もよろしくお願いします 気に入っていただけたら記事の拡散等していただけると喜びます!

ではまた