AnDrew’s小生意気レビュー記

作品の感想レビュー記事をメインに投稿しています。作品への造詣を深め楽しみつつ、それを他の方々とも共有できる場になれば。よろしくお願いします。

記事リンク用ページ開設しました

本ブログ「AnDrew’s小生意気レビュー記」をご利用いただき誠にありがとうございます。

各作品の感想レビュー記事等がかなり溜まってきたので、作品ごと及びその中の話数ごとに感想レビュー記事を辿りやすくなるようリンクをまとめたページ(サブブログ)を開設いたしました。各作品のタイトルごとにページを分けそこから各話の記事に飛べるようになっています(放送中の作品については優先的に上の方に配置しておきます)。

下のリンクから当該リンク用のサブブログへ移動することができますので是非ご活用ください。

また各作品のタイトルごと意外にも、「劇場公開作品」、「仮面ライダー関連のスピンオフ作品」、「雑談、コラム扱いの記事」へのリンクも設けておいたのでもしよければそちらもよろしくお願いします。

 

↓各感想レビュー記事リンク用サブブログ

AnDrew’s小生意気レビュー記 記事リンク用

またこのサブブログのリンクを載せた本記事は、本ブログのトップに表示されるよう設定しておくのでいつでもご利用ください。

 

今後とも「AnDrew’s小生意気レビュー記」を何卒よろしくお願い致します。

濃密エピソード群投票決戦

2/23(金)は「ウルトラマンブレーザー THE MOVIE 大怪獣首都激突」公開日だぞ!

映画館に 行くぞブレーザー!!

 

 

まそれはそれとして

 

先日Twitter(現X)の方でニュージェネウルトラシリーズ最終回後恒例の企画として毎年やってる個人企画の好きな回投票をブレーザーでも開催致しました。今回も多くの方が参加してくださり、1/28から2/4までの1週間の投票期間の中で合計でジャスト100票の投票が集まりました。投票してくださった素晴らしい皆様、改めてありがとうございました 思い入れのある作品だからもうあと50票くらいぶち込ませたかったのでそこはちと惜しまれるところ(例年だと最終回の次の日にはもう開催してたんだけど、今回はブレーザーの最終回を普通に楽しみにしてて全然準備をしてなかったのと、最終回後の余韻に浸ってて素で忘れてたのとで最終回から1週間遅れで開催しちゃったんすよね 例年通りの開催だったらもっと集まったかもしれぬものを)

https://x.com/555_sonv3/status/1750855707786879159?s=46

https://x.com/555_sonv3/status/1753980334897778834?s=46

 

てことで前置きも程々に、今回は本投票企画にて上位10位にランクインしたエピソード達を一挙発表。劇場版公開までの振り返りがてらに是非どうぞ

 

 

ではまず第10位から。4票獲得の10位タイが2つ ランクインしたのは

 

 

 

第6話「侵略のオーロラ」

第15話「朝と夜の間に」

でした!

第6話はヤスノブの機械への愛着を軸として描かれる彼の信念とその結実がカナン星人との対比も含め熱く光るストーリーが目を惹き、第15話はゲント隊長の息子ジュンくんを主役に据え紡がれる「恐怖の宇宙線」の令和再解釈的なジュブナイル調の話がブレーザーのハードSF的な作風の中で異彩を放ち、といずれも良質な人間ドラマが沁み入る単発のストーリーが素晴らしいエピソードでしたね。またそれぞれ約55・57年ぶりの映像作品出演となったカナン星人とガヴァドンAの登場が目玉となっており、新怪獣盛り沢山な本作において往年の怪獣・宇宙人達も令和ならではの表現を交えて魅力たっぷりに活躍するところを見せていたのが実に良かった 第15話は原典たる「恐怖の宇宙線」から更に一つ踏み込んだ繊細なドラマのタッチがとても素晴らしく自分もとても好きである 第6話も「機械の声・意思」という少しファンタジックな要素をカナン星人とも上手く絡めて良い感じに調理して良い味としてたのが見事

 

 

さて次は第9位5票を獲得しランクインしたのは

 

 

 

第17話「さすらいのザンギル」

でした!

特撮シリーズではお馴染みの名バイプレイヤー・唐橋充さんの奥深い演技によりどこかズレていつつも渋さのあるキャラクターとして存在感を放った宇宙人ザンギルとゲント隊長との交流を一本のエピソードの中で楽しく切なく叙情的に描き上げた話ですね。気付けば最後にはザンギルに深く入れ込んでる、そんなエピソードだったなぁ...ザンギルを軸にコミカルなタッチのストーリーが少しずつ切なさも帯びて着地していく流れはとても素敵 メインのバトルで活躍したニジカガチをはじめ部分的ながらも過去のエピソードに登場した怪獣達(の亡霊)が登場するエンタメ性もあり、そつのない良い感じにまとまった面白さもポイントです

 

 

続いて第8位6票を獲得しランクインしたのは

 

 

 

第16話「恐怖は地底より」

でした!

プレミア発表会ではそのビジュアルから温厚な怪獣と思われてたモグージョンがクトゥルフじみたコズミックホラーの風味と王道のモンスターパニックの恐怖感を引っ提げて大暴れの強烈な一本。怪獣メインのエピソードとして満足度が高いのもさることながら、後半のドラマにおいて強くフォーカスされ始めていたエミのSKaRDの仲間達との絆にグッと切り込むストーリーも強く惹きつけられたところで、非常に重厚で面白いエピソードであったなと。このエピソードで仄めかされたエミの内面の弱さ・恐怖といったところは結局ブレーザー全編を通して最後まで詳細には語られず終いだったけど、今にして思うとここもブレーザーの物語の一つの肝たる「全てを分かり切れないことは何も分からないということではない」的な部分に通じていたんだなと思ったり ここにおいて大事なのは、SKaRDの面々がエミのそういう一面について理解しているわけでなくとも「仲間」として寄り添い支えたということにあるわけだしね(エミの抱いているものがなんであれ、それを支えるに足る存在として仲間達が大きく在ることこそがエミのドラマのポイントだったんだろうなと)

 

 

さてさて次は第6位7票を獲得し6位タイで2エピソードがランクインしました。入ってきたのは

 

 

 

第8話「虹が出た(後編)」

第20話「虫の音の夜」

でした!

前半のエピソード群をグッと骨太にしたニジカガチのエピソードの後編と、テルアキ副隊長の故郷を舞台とした怪獣パニックが見所のエピソードがランクインと相成りました。奇しくも両方ともテルアキ副隊長がメインの話ということで、テルアキ副隊長のキャラ人気の太さを実感しますね...実際、強固な信念と知見、思慮から来る力強い言葉でもって黒幕たる横峯教授と向き合い対話する姿がカッコよかった第8話も、彼の深みある人間性の原点をメインのドラマ・各所の表情や台詞回し等の繊細な魅せでもって多くを語らず描いてみせた第20話も、しっかりと副隊長の魅力が滲んでいて面白かったですからね 文字通り「大人のドラマ」としての人間的な描写の良さを演出面で見せ切った第20話は見事の一言 中ボス戦的な意味で前半エピソード群の一つの山場だった第8話にも負けない魅力があった

 

 

 

さぁここからトップ3で、次は飛んで第3位。なんと9票を獲得し3位タイになったエピソードが計3つもありました。ランクインしたのは

 

 

 

第1話「ファースト・ウェイブ」

第9話「オトノホシ」

第22話「ソンポヒーロー」

でした!

全ての始まりとして多くの視聴者の心を一気に鷲掴みにした記念すべき第1話、ノーカットの演奏をBGMに長尺の後半パートで魅せた「音楽」が主軸のドラマが一際目を惹いた第9話、ゲスト主体のエピソードとして深みある温かい人間ドラマを描き上げた第22話と、ブレーザーを代表する“濃い”エピソード群が一挙き集いました。かく言う私も第9話は個人的にブレーザーの中で一番好きなエピソードでして、ガラモンの57年ぶりの登場およびまさかの大暴れというインパクトは勿論、他のエピソードと比べても一味違う異彩を放っていたドラマパートの演出も鮮烈で、これ挙げるのはちょっとずるいかなぁ...!とは思いつつも、やっぱりアレはたまんないですよ こういうエピソードもあってこそのウルトラシリーズですよ 勿論、TVシリーズスケールで描き出される怪獣映画さながらのハードSFテイストと大スケールの特撮に見事に射抜かれた第1話のインパクトも、ニュージェネシリーズだといつぶりだろうかというゲスト主体エピならではの味わいがスーッと沁みた第22話の独特さも大好きです 総じて納得のランクイン

 

 

 

続いて第2位。票数11票でランクインしたのは

 

 

 

第12話「いくぞブレーザー!」

でした!

前半クールラストを飾った大きな山場のエピソードたるゲバルガ決着編。ゲバルガの恐るべき強敵としての存在感、それに立ち向かうSKaRD・地球防衛隊の皆が力を合わせての奮戦、そんな中で強く紡がれるゲント隊長とブレーザーの絆、そして覚醒する新たな力、と山場の盛り上がりをしっかり押さえつつ、本作の顔たるゲント隊長とブレーザーのコンビが言葉に依らずとも強く繋がる様をドラマの軸として熱く描くという本作のテーマにも通ずる魅せが実にグッとくる名エピソードですね。第9話から連なる形で少しハラハラするテイストも含ませながら進行してた二人のドラマが一気に引き締まり昇華される流れは素晴らしかったわね 後半の展開への仄めかしも入れ込んでガッと引き込んでくるところもグッド やはり折り返しの山場はこうでなくちゃね

 

 

 

さぁいよいよ第1位。一気に飛んで15票を獲得して、堂々ランクインを果たしたのは

 

 

 

第25話「地球を抱くものたち」

でした!最早説明不用のブレーザー最終回。あまりにも見所多しな重厚なエピソードなためここでは多くを語らないこととしますが、「コミュニケーション─相手を知ろうとすること」「繋がり」こそがブレーザーのテーマであるというところをしっかり魅せ切った見事な最終エピソードであったなという感じで、最高の最終回であったなと改めて。ブレーザーという作品としてやるべきことをここでしっかりやり切って締めたと言っても良いでしょう 最終回としての熱さもさることながら、一つの作品の総括としても素晴らしい一本だったと言えるでしょう とても熱かった

 

 

 

というわけで以上が今回の投票結果でした。12話、25話の山場のエピソードがやはりというかなんというかでトップ2を飾った中で、個人的お気に入りな第9話を含むエピソード群やテルアキ副隊長を軸とした大人な人間ドラマの演出が目を見張ったエピソード達といった本作ならではの回が上位に食い込んでいたのが非常に嬉しい結果であったなというところでありましたね。やはりいつもと一味違うバラエティ豊かさがブレーザーという作品を良き方に押し上げてくれたなぁと やっぱりもっと多くの方の投票を集めてみんなの声を聞いてみたかった...!と投票遅れたのが惜しまれるぜ もし気が向けば今からでもコメント欄とかで好きだったブレーザーエピがあったら教えてくれたりしてくださいね

それでは次はブレーザー劇場版公開の後に...感想とかゴンギルガンの記事とか色々上げる予定なのでよろしくどうぞ

 

というわけで今回はこの辺で。最後まで読んでいただきありがとうございます。 読んでて共感できたり楽しめたりしたところがあれば幸いです

気に入っていただけたら次回も読んでいただけるとありがたいです。感想をくださったり記事の拡散等をしていただけたりすると更に喜ぶぞ!!

ではまた

ブレーザー怪獣(?)語り

 

明日は遂に人類初のワームホール発生実験である。

これによって1999年にやってきた地球外生命体、すなわち“V99”の目的が判明することを 祈っている。

彼らが遺した装置の復元に携わった我々研究チームは、その科学力が地球人と比べ物にならないことは知り尽くしている。

もし再び 彼らがやって来たら、

私は彼らと対話をしてみたい。

彼らの文化、彼ら自身の事を 私は知りたい。

明日の実験が、人類にとって大きな一歩になることを信じている

 

─アオベタツキの手記 9/8の項より

 

 

 

V99

 

身長:不明

体重:不明

登場話:ウルトラマンブレーザー第25話「地球を抱くものたち」

 

f:id:AnDrew:20240205202136j:image

↑V99が搭乗する宇宙船とされる未確認飛行物体。

 

1999年地球飛来してきたとされる未知の存在。その科学力は地球のそれを遥かに凌駕しているとされており、地球と銀河の果てを繋ぐワームホールを発生させる装置をも有している。更にその存在は地球防衛隊トップシークレットとして扱われており、バザンガゲバルガヴァラロンといった宇宙怪獣達カテゴライズする存在─それらを地球に送り込んできている存在として上層部の一部の面々から極秘裏警戒されている他、とある経緯から地球にもたらされた先述のワームホール発生装置復元が行われていた、地球防衛隊元長官・ドバシユウ管理する宇宙装備研究所・第66実験施設厳重な警備により立ち入りを禁じられているなど、その秘匿ぶりは異様な様相を呈している。

その正体は、未知のテクノロジーを搭載した無数の宇宙船に乗り、ワームホールによる移動で宇宙を流離う地球外生命体。断片的に受信された情報によると新天地を求めてをしていたらしく、その過程で青い星─地球へと到来してきた模様(受信された情報の中には「光の星」なる言葉も確認されたが、その詳細は不明)。この時地球にやって来た宇宙船こそが件の1999年に回収された装置の残骸の元であり、調査記録によると宇宙船は兵器の類は一切搭載していなかったらしく、調査船のようなものであった可能性が考えられていた。だが...

 

f:id:AnDrew:20240207011855j:image

↑バザンガ、ゲバルガ、ヴァラロンといった恐るべき宇宙怪獣達を次々と地球へ送り込んでいた張本人、それこそがV99であった模様。非武装の宇宙船で地球へ到来するなど侵略の意図などが窺えなかった彼らは、何故このような行動をとっていたのか...

 

地球時間の1999年7月2日地球付近接近していたV99の宇宙船地球監視衛星により捕捉地球防衛隊により警戒の対象とされたこの宇宙船は、当時一宇宙高射軍司令であったドバシユウ指揮の下で迎撃ミサイルにより撃墜残骸となって日本海へと落下・回収されることとなった。これは非武装の宇宙船に対し、先行する恐怖・敵意から一方的に行われた攻撃であった。その後、回収された残骸の技術を基にワームホール発生装置SKaRD主戦力たる23式特殊戦術機甲獣・アースガロン開発された他、レヴィーラの基となった宇宙生物にもV99との関連が疑われるなど、地球防衛隊上層部はV99への警戒を強めていく。その過程でワームホール発生装置暴走による2020年(本編開始の3年前)宇宙装備研究所・第66実験施設の爆発事故、および装置の復元に携わった当該研究所の研究員達多数の消息不明、そしてその爆発事故にて生じたワームホールからのウルトラマンブレーザーの地球への到来といった様々な事態を巻き起こしながら...

一方、V99も同胞を何の前触れもなく攻撃し撃墜した青い星─地球、およびその星の生命体に対し深い恐怖を抱くこととなり、そこから生じた防衛本能に従い、様々な宇宙怪獣達を地球へと送り込む行動を開始。ファースト・ウェイブ─バザンガセカンド・ウェイブ─ゲバルガゲバルガから派生した存在─イルーゴ・ブルードゲバルガといった様々な脅威の連続に幾度となく地球を脅かし、そして遂にサード・ウェイブ─ヴァラロンを地球へと投入、SKaRDやブレーザーを跳ね除けながら地球に破滅の危機をもたらさんとする。更に痺れを切らしたのか彼ら自身もワームホールを潜り宇宙船団によって地球へと接近世界各地の地球防衛隊の総攻撃を迎え撃たんとばかりに徐々に迫り、地球へ降り立ったヴァラロンの脅威も相まって、人類とV99との戦争さながらの一触即発の状況へともつれ込んでいく...

 

しかしそんな中、SKaRD隊員にしてアオベタツキの娘であるアオベエミと、アオベタツキの親友であった地球防衛隊参謀長ハルノレツ奮闘により先の地球防衛隊とV99の因縁、およびドバシがそれらの事実の隠蔽を行っていたことが明らかにされ、更にV99の技術を組み込まれた存在であるアースガロン─そのAI対話システムであるEGOISSによるV99との交信が行われたことによって、先に述べた事実の通りV99の人類への攻撃が「悪意」ではなく「恐怖」によるものであったことも判明、V99との闘いが避け得るものであると示される。そしてハルノとエミの説得を受けて考えを改め事の行く末を彼らに託したドバシの決断、ヴァラロンの脅威の中でなお武装を解除してまで人類が示した不闘の意思、アースガロン/EGOISSを通じて示された人類の“未来”というをメッセージを受け、遂にV99も人類への認識を改め、最後は人類のメッセージに折り返すように“未来”という言葉を残し、ワームホールの中へと姿を消す形で再び銀河の果てへと旅立っていった。かくして両者の過去の因縁の象徴として残されたヴァラロンが、純然たる脅威としてブレーザーによって完全に打ち果たされたことを最後に、長く続いた悲しきすれ違いと争いの歴史終止符が打たれたのであった。

 

f:id:AnDrew:20240208225902j:image

↑人類との長いすれ違いに対話を経て終止符を打ったV99。彼らの宇宙船団は再び果てしない宇宙の旅へと赴く。新天地を求め、遠い銀河のブレーザー、眩い光の向こう側へと... 

 

 

お久しぶりです。ヴァラロンで一先ず終わり、とはならなかった怪獣語り記事です。今回はブレーザーの物語の根幹を成す存在、V99についての語りをば。厳密にはこの括りで語る存在ではないとは思うけど、まぁ便宜的にということでひとつ


V99といえば、前半クールでは第4話曽根崎が管理してたレヴィーラの基になった宇宙生物に関する資料の中にちらっと名前が出たくらいで全くと言って良いほど言及はなく(この時点で資料の名前に目を付けて「はてこれは...?」ってなってた勘の良い視聴者もちらほらいましたが)バザンガやゲバルガといった宇宙怪獣がなんらかの理由でカテゴライズされていることが示唆された第12、13話をきっかけとして、後半クールに入った第14話にて初めて明確に台詞としてその名称が登場、以降は「宇宙怪獣達を地球に送り込んできている黒幕」という視聴者の大方の予想にも通ずるエミの推察を基本認識として、その存在を知ろうとする者の前に不敵に立ちはだかるドバシユウ何かしらの関連が示唆される3年前の爆発事故、といった諸要素との関連をうっすらとした縦軸として配置しながら、何か明かされそうで明かされないなんとも言えない雰囲気でもってブレーザーの物語を牽引していた大きな要素の一つであり、様々な考察を受けながらストーリー終盤に至っても全容の一端すらなかなか明かされないその謎っぷりが良くも悪くも注目されていた存在。かく言う自分もその謎について色々と考えを巡らせながらストーリーを追っていましたが、最終盤にて明かされたその実態はこの記事の前半にて解説として書いた通り、すなわち「コミュニケーション」がメインテーマである本作における致命的とも言える欠落─ディスコミュニケーションが招いたすれ違い・悲劇の象徴というのが肝たる存在だったわけですね。V99とドバシの間の因縁・確執に関しては最終盤辺りに自分含め多くの方達が実際のところに近い予想を挙げるようになったりはしていましたが、先に手を出した人類(ドバシ)の方も、それを受けたV99の方も、「未知の存在から繰り出される得体の知れない敵意への本能的な恐怖」「それ故の相互理解のための行動を飛ばした本能的な防御行動から生じてしまった攻撃性」に囚われ、すれ違い争い続けてたというところが同様に軸となっていた、というのは本作のテーマに準じた面白い仕込みで驚かされました。ここにエミを中心としたメインキャラ達がメスを入れ、なるようになった(なってしまった)/その時為すべきことが為されたにすぎないのだ」とドバシの本能的な恐怖故の先制攻撃やこれを受けてのV99の地球人類への攻撃それそのものはあくまで“おかしいことではなかった”としつつも、そのまま恐怖や敵意に呑まれたままで相手を恐れるばかりになり、相手を理解しようともしないまま争い続けることは間違い」だとして、当事者であるドバシやV99達と「対話」「相互に理解し合う」ことでその間の誤解やすれ違い、そこから生じた因縁を取り払っていく過程も含めて非常にテーマに真摯なストーリー・キャラクター回しであったなぁ...と今一度感心 V99の全容やそこに纏わりつくドバシの真意が全然明かされないこと・それ故のやきもきさせられる感じが、劇中のドバシやV99の抱いていた「得体の知れない相手への不安」に重なり、最終盤にて一気に彼らのキャラ性に没入・理解できるようになっていたという構造も見事(単純に縦の進行の遅さが気になった、と言われるのはまぁしゃあなしだが、巧い構成であったと思う)

またこの辺の設定・構成の上でも、V99そのものの姿や故郷の星・文化といった詳細の全てを明かさず視聴者の想像を掻き立てる形としたのは良い塩梅の行間の持たせ方で良かったなぁと思うところ。敢えて多くを明かさないからこその神秘性・文学性といったSFならではの味わいがしっかり押さえられてるというのもそうだけど、こうして全てが分かってはいない上でもV99の心や目的を理解し通じ合うことができたという、「全て分からない」は必ずしも「何も分からない」と同じというわけではない、的なドラマ面の粋がグッと出たのも本作のテーマの上で良かったというかなんというか 言葉や考えが全て分からずともちゃんと通じ合えたゲント隊長/SKaRDとブレーザーにも言えることなので、凄く大事なことなんですよ

 

そんなV99、本編中に出てきたエミパパの手記の内容から「ブレーザーの世界のバルタン星人(それに類する存在)なのでは?」なんて考察されたりもしていてそれがファン間の一つの関心になったりもしてますが、個人的にはその辺には正直あまり関心はなくて(実際バルタン星人的なサムシングかどうかは重要ではないと思うし、それこそそこは明かさないからこそ良いと思うので)、それよりむしろ「V99ははたしてどうやってバザンガ等の宇宙怪獣達を送り込んできてたのか?」の方が気になってたり。最終盤までは第13話のヤスノブの「バザンガやゲバルガは同じ星からやってきたんじゃないかって(一部ではそう噂されてる)」っていう推測込みの言及の印象が言葉の上で強く残ってたので、バザンガ、ゲバルガ、ヴァラロンはV99の星に棲息する生命体で、そこからV99が直接送り込んでいたのではと思っていたのですが、実際のところV99は新天地を求めての宇宙の旅を続けていた流浪の民であるらしいというわけで、その言及を素直に取るなら彼らが自分達の星からわざわざ生命体を送り込んでたとは考えにくいわけなんですよね。もっと言うとバザンガゲバルガはともかく、星の軌道を変えて他の星にぶつけながら移動するという「渡り」を習性としていることが推測されていたヴァラロンみたいな凶悪すぎる生命体が同じ星で生態系を共にしていたとはちょっと思えないわけで...そう思うと本当のところV99は、「宇宙各地の強力な宇宙怪獣を無差別に選定して地球へとけしかけていた」というところなんじゃないかなと思ったりするんですよね 手持ちのポケモン送り込んでたんじゃなく、野生の強いポケモンを誘導しけしかけてたみたいな  他の星の生命体など色んな脅威を次々に地球へと送り込んでいた根源的破滅招来体に手法的に彷彿とさせられるものがあるというところで、ブレーザーが直接そうと言わずともそこはかとなく色んなところに配置してたガイアのオマージュに通ずるものもあると思うし、意外と合ってるんじゃないかと思ったり思わなかったり...まぁこの辺はファン故の解釈・妄想も込みだが 全容の見えない最終盤までの不気味さとかはある程度意識されてそうではあるが

 

ちなみにもうお分かりかとは思いますが、本記事に載せてるV99の宇宙船の造形物は案の定自作アイテムです。改造元ではないかと噂されてるグリーザ第3形態のソフビの背中の突起を切り取り、パテを盛って劇中の写真と睨めっこしながら造形し作りました 別に写真無しでも良かったんだけどせっかくV99に直接まつわるものなのだしと作ってしまった セミ人間といいデマーガといい、無いものわざわざ作るのは要らぬ手間ではあるんだが、まぁ楽しいから良いのだ

 

f:id:AnDrew:20240209085635j:imagef:id:AnDrew:20240209084825j:imagef:id:AnDrew:20240209084829j:image

↑製作過程。

 

長々と語りましたが、総じてブレーザーの物語のSF性やテーマ性をグッと深める要素として、良い存在感を発揮していてとても良かったですねV99 あの着地のさせ方的に今後はよっぽどなことでもない限りまぁ出ないだろうとは思う(出ない方が綺麗だと思うし)けど、ともあれ彼らのこれからの旅が幸あるものであることを願っている

 

 

というわけで今回はこの辺で。次回は...

地獄より出ずる、最悪の魔獣

 

では次は2月末か3月くらいに...

 

 

怪獣無法魔境

ウルトラマンティガ

第26話「虹の怪獣魔境」

感想レビュー

 

 

シ「よしっ、ひとっ飛びしてくるか」

ヤ「スカイメカはマズいですよ...!」

このやり取りだけで面白いのもうどうしようもないぞシンジョウ隊員() 内容的にはあくまで「磁場が精密機器を狂わせるからスカイメカは危険」って言ってるだけで面白いシーンじゃないんだけど、シンジョウ隊員相手に言ってんの確信犯にしか思えないんだよな...w

 

ブレーザー感想&怪獣語りに熱が入って執筆ペースが持ち直したと思ったら、今度はそっちに熱が入りすぎてまたしても長らく放置となってたティガ感想、久々に更新です ブレーザー関連が一区切りついてほんとにマイペースにぼちぼちと書いてく感じになりそうだけど、まぁ止めるつもりだけはないので気が向いた時更新されてるか見に来るくらいの感じでお付き合いください 元々趣味みたいなもんだしこのくらいの感じで良いのかもだが

 

てことで今回はティガ怪獣メジャーどころの一角であるシルバゴンの登場する第26話。前回はキリエルを交えてティガのメインのテーマにグッと切り込んでいく濃いめのエピソードでしたが、今回はオーソドックスな怪奇モノ・怪獣モノテイストのエピソードということで、シンプルな構成ながら見所盛り沢山で盛り上がる一本となっていましたね。次のエピもちょっと重めなメッセージ性が入るし、次の次に至ってはよりハードで重厚な話になるから、25話に続くその間に挟まるエピソードとしては分かりやすめのストーリーが絶妙なバランスだったわね しかし「悪魔の審判」で始まり「うたかたの...」で終わる7巻、濃密すぎるな改めて

 

今回のストーリーは、ごく普通の家族がふとしたことで日常と非日常の境界を越えて怪奇の世界へ迷い込んでしまう不穏な導入からスタート。雪の残る見知らぬ森の中を彷徨い歩くシチュエーション、そうして辿り着く不気味に積まれた廃車の群れとその中に横たわる人骨という不吉で不穏な構図などのホラー的な演出を通してじわじわと増していく不穏さや不安感を刻んできて、それが極まり切ったところでドンとシルバゴンが現れ追ってくるという、段階的に恐怖感を煽る演出が目を惹いたところでありました。普通の人間が怪奇摩訶不思議な世界に巻き込まれて追い立ていく様は(GUTSが途中まで介入してこないことも相まって)ウルトラQさながらであり、ある種原点回帰的なウルトラシリーズのテイストをかなりしっかりと踏襲し魅せてきてるとこが面白かったですね。古き良きというかなんというか、やっぱウルトラシリーズと言えばこの怪奇色のプッシュが一番安心感ありますね グッと引き込むものがある(その上で「カーナビ付きの車」というちょっと現代的/近未来的な要素の入れ込みや「バミューダ・トライアングル」の例示が、昭和シリーズから時代的に一歩進んだ感じやティガのオカルティックなタッチの印象付けに繋がっててただ古臭いだけになっていないのも絶妙)

 

からの後半では、駆け付けたGUTSをも巻き込みガギⅡやシルバゴンといった怪獣達が更なる波乱を巻き起こしていく流れが展開。先にも挙げた「怪獣無法地帯」や「怪彗星ツイフォン」にも通ずる複数の怪獣達が現れ人間達に襲い掛かったり互いに迫力満点に衝突したりする回は、怪獣達の大暴れやそれに相対する防衛隊およびウルトラマンの奮闘がパワフルに描かれるストレートな対怪獣活劇の面白さが出るところが魅力なわけですが、今回は前半が怪奇ホラーテイストだった分一気にその辺も痛快さが出るコントラストも効いててとても良かったですね

何より正統派のモンスターパニックで魅せた大暴れが印象深かったガギの再登場(ガギⅡ)そのガギを真正面から下しティガをも苦戦させる更なる大暴れで魅せてきたシルバゴン、という過去エピ怪獣(の亜種)再登場と新怪獣堂々参戦の多段構造で怪獣達のインパクトを丁寧且つ豪快にぶち上げてくる見せ方、これが実に巧くて面白いんですよね アナログなパントマイムによってちょっとシュール気味に表現されるバリアの描写液体窒素の装備さえあれば...!」というムナカタ副隊長の台詞といった第10話で印象深かった先代ガギの演出や設定をしっかり踏襲してガギの強烈さ・鮮烈さを改めて印象付けつつ、その上でガギⅡのバリアを腕力のみで破壊し、ガギⅡを真正面から叩き伏せ倒すシルバゴンの強さを劇的に引き立てることで、観る側にシルバゴンの「コイツはヤバいぞ...!」というところを直感的に感じさせてくる、怪獣の魅せに凄く真摯なギミックの組み立てが実に気持ち良かったなぁと。シルバゴンの“前座”でこそあれ“噛ませ”ではないというか、ガギⅡをしっかり「ならでは」な特性や技の演出を見せ切ってしっかり立てるという、ニュースターのシルバゴンと並列する主力選手として扱われてるとこが良いんすよ

 

そしてそれをしっかり踏まえたからこその、特殊な能力は無いながらもシンプルに強い強敵として引き立ったシルバゴンの存在感も非常に良きでありましたね。ガギⅡをねじ伏せた圧倒的なパワーも去ることながら、ゼペリオン光線の直撃に耐えたりパワータイプを直接ねじ伏せたりとティガ戦でもそのフィジカルを見せつける様がとても気持ち良かったわね パワータイプの力が通用しないなんて...!自体は割とよくあるパターンではあるが()  羊さながらな巨大なツノと厳つく食いしばったような悪魔や閻魔を思わせる相貌で表現された凶悪さ、筋肉質な隆起が全体のマッシブさを引き立て「パワー系の怪獣」としての説得力を高めてるシルエットと、シンプルながら上手く纏まったデザインの力強さも凄く惹かれるよなぁ 実はシーリザーのスーツガギの巨大なムチの造形物のミキシングによる改造(ガギのムチは尻尾に流用)なのも含めて秀逸で素晴らしい(腐敗して崩れかけたシーリザーの体表筋肉質な隆起に変えたのマジで天才的ですよね こういう見事なアレンジこそがウルトラ怪獣スーツ改造の醍醐味ですよやっぱ)

 

かくしてティガをも苦戦させるシルバゴンのパワフルさでもたらされるピンチがスリリングに展開されるも、ここでシルバゴンと邂逅した一家の助言によりシルバゴンの「視力の悪さ故に動かないものは見えない」という弱点が明らかとなり、それを受けたティガの機転で逆転!と前半パートの伏線を手堅く活かす形で描かれる怪獣の特性を紐解いての逆転の展開がクライマックスの良い盛り上がりとなりました。怪奇ホラー的構図が恐怖感を煽る前半、怪獣達の怒涛の大暴れが描かれる後半、とずっとスリリングな画が続いてたところからクライマックスはまさかのだるまさんがころんだ戦法で強敵シルバゴンを翻弄して倒すというコミカルな風味になってくシュールさ、やっぱりいつ見ても面白いですね。w  真面目にだるまさんがころんだするティガ...() まぁ絵面こそかなりふざけてるけど先にも述べたようにここまでがスリリングで緊張感もある流れ続きだったわけだし、そのバランス感としては良い塩梅かもしれない  しかしティガの光線やタイプチェンジのモーションを興味津々で真似するところや、にだるまさんがころんだ戦法を取られて一転翻弄されるシュールな絵面など、ちょっとおばかでコミカルなところも見せてたのがキャラクター的な愛嬌になってて良いですよねシルバゴン ポーズの真似して何も出ないので「なんでー!!」みたいにジタバタしたり、動かないティガを捉えられなくてすぐそっぽ向いてしばかれたり、この抜け感が凶悪さとのギャップで良い味であった  こういう複数怪獣登場エピのガキ大将的存在でちょっと頭が悪い人間臭さが特徴の力自慢怪獣という趣もあって「平成のレッドキング」として評価されてるのも含めて総じて良い怪獣よねシルバゴン 元々第26話自体が「多々良島をやってくれ」というプロデューサーからのオーダーでできたエピだったそうだし意識してるのは確実であろう

 

そしてラストではGUTSの面々、迷い込んだ一家共々魔境より帰還、でしっかりと気持ち良く締め。パパさんの家族愛とムナカタ副隊長の家族同然な部下達への思い入れを重ねて良い感じに合流させるドラマ的な着地も含め良いオチであったね  魔境に迷い込み怪獣達に追われる中で家族としての繋がりを改めて強め合った一家のドラマが最初から最後まで話全体をさり気なくもグッと引き締めていて良い味だった いつもの面子と違うゲスト主体だからこそのドラマの広がりというのもウルトラシリーズの横の広さの魅力の一端として好きなところですわねやっぱり 尺的な関係とか1年近いスパンでやる上での構成の難しさとかもあるだろうけど、ウルトラシリーズをはじめとしたこの手の作品達にはやっぱゲストエピも大切にしてって欲しいね...

 

 

以上、ティガ第26話でした。ウルトラシリーズならではの怪奇SFホラーテイストを導入として、複数の怪獣の大暴れやそこからの逆転といった痛快・爽快な展開で魅せる一連の流れが程良いドラマパートも合わさってしっかりカチッと纏まっていて、オーソドックスながら面白いエピソードでありました。見所多しでありつつ、総じて比較的ライトで見やすい一本として良い味わいになってましたね 。ガギもシルバゴンもしっかり魅力たっぷりに描かれていて怪獣特撮としても実に良質であった やっぱ怪獣はそれに向き合う人間達の描写も含めイキイキ描かれてこそですよ

 

というわけで今回はこの辺で。最後まで読んでいただきありがとうございます。 読んでて共感できたり楽しめたりしたところがあれば幸いです

気に入っていただけたら次回も読んでいただけるとありがたいです。感想をくださったり記事の拡散等をしていただけたりすると更に喜ぶぞ!!

ではまた

ブレーザー怪獣語り㉒

ヴァラロン

 

別名:宇宙爆弾怪獣

身長:55m(第1形態) / 60m(第2形態)

体重:6万6000t(第1形態) / 6万9000t(第2形態)

登場話:ウルトラマンブレーザー第23・24・25話「ヴィジター99/第3波接近襲来/地球を抱くものたち」

 

f:id:AnDrew:20240118202330j:image

↑第1形態

f:id:AnDrew:20240118202334j:image

↑第2形態

 

ファースト・ウェイブ=バザンガセカンド・ウェイブ=ゲバルガに続く、V99により送り込まれた「サード・ウェイブ」たる宇宙怪獣ミミズのような蛇腹状の胴体キャノピーを思わせる透明なカプセル状の部位に覆われた不気味な頭部が特徴。小惑星「ミッチー27(アマチュア天文家・追川光宙により命名)」に張り付いた状態でバザンガ・ゲバルガと同一の軌道に乗り地球へと接近してきていた。

尻尾の先に繭のような球状有機爆弾を生成する特性を持っており、これを尻尾から切り離し任意のポイントへと配置した後、頭部の器官発光をトリガーとして思うままに起爆させる能力が最大の特徴。この有機爆弾の爆発は数と配置によっては星の軌道影響を与えるほどの凄まじい威力を有しており、ヴァラロンはこれにより星の軌道を変化させ他の星ぶつけることで移動する習性を持っているとされている。またこの有機爆弾は単発の爆発でも至近距離の敵性存在致命的なダメージを与え、周囲の物体衝撃波揺るがし吹き飛ばすなど強力な武器にもなるため、尻尾を振り回しながら爆弾を切り離すことで遠距離の敵目掛けて投擲・起爆させたり、爆弾の付いた尻尾を振り回し敵に受け止めさせた上で爆弾を切り離して敵の懐で起爆させたりといった様々な形で戦闘時にも活用され恐るべき力を発揮する。その他にも有機爆弾が付随した状態の尻尾をハンマーのように叩きつける一撃や、電動ノコギリのように回転する腹部鰭状の部位での近接攻撃頭部の器官腕の爪状の突起身体に位置する棘から発する赤い稲妻状の光線集中/拡散発射といった様々な攻撃能力全身に有しており、総じて恐るべき力を備えた脅威となっている。

またウルトラマンブレーザーとの戦闘の際、ブレーザー噛み付きエネルギーを吸収したことによって第2形態へと変化頭部複数の突起が増えた上に全身の棘歪に伸び腕の爪状の突起前方反転、尻尾の有機爆弾もより凶悪な形状に変わるなど形態的に大きく変容した上、有機爆弾の爆発の威力をはじめとした戦闘能力・破壊力第1形態の時から大幅にパワーアップした。

 

f:id:AnDrew:20240125231624j:imagef:id:AnDrew:20240125231621j:image

↑第2形態の前面図および側面図。記事冒頭の第1形態の画像と比べると、頭部の突起や肩の巨大で歪な棘の付与といった形態的変容が生じているのが窺える。

 

V99の差し金により小惑星・ミッチー27に張り付いた状態で宇宙空間を移動し地球へ向けじわじわと接近、遂に付近にまで到達し地球へ飛来せんとしていた。しかしその存在を野性的な感覚により察知したタガヌラーが発射した光線直撃を見舞われてしまったことでミッチー27から引き剥がされてしまい、そのまま近くの月面へと墜落させられることとなった。

しかしタガヌラーの攻撃とそれによる月面への墜落を経てなお健在で、月面にて目を覚ますと月の軌道変化させて月と地球を衝突させるべく活動を開始、月の裏面の一角に無数の有機爆弾を渦巻き状に敷設した上で一度に起爆大爆発を巻き起こし、そのクレーター内で更に有機爆弾を爆発させるという行動を繰り返し始める。そうして着々と月の軌道へ影響を与えていっていたが、そこへヴァラロンの行動を阻止するべく出動したSKaRDの隊員達が搭乗したアースガロンMod.4到来、アースガロンが自らを妨害しに現れた外敵であると判断すると即座に攻撃を開始、遠距離からの撃ち合い・月面上での近接戦闘といった一進一退の攻防を繰り広げた末、有機爆弾の至近距離での爆破によってアースガロンをダウンへと追い込んだ。更に続け様に現れたウルトラマンブレーザーとの戦闘でも、変身者であるヒルマ ゲント肉体の限界も相まって既に疲弊した状態であったブレーザーを容赦ない攻撃により圧倒、瞬く間にノックアウトしてしまうと、最早用はないとばかりに地中へ姿を消し、そのまま有機爆弾を一斉に爆破、遂に月の軌道を変えてしまう。その後アースガロン/SKaRDを連れ命からがら月面の爆発から離脱したブレーザー決死の突撃によって月の軌道は元通りに修正されてしまうものの、その行動を先読みしていたかのようにブレーザーの前へと直ちに出現すると、月の軌道を変えるのに精一杯なブレーザーの身体に噛み付いてネルギーを吸収第2形態へと変化、そのままブレーザーと強大な技のぶつかり合いを演じた末ブレーザーを完全に下してしまうと、爆発で月面から剥がれた巨大な破片に張り付く形で再び地球へ向けて飛来を開始した...

 

f:id:AnDrew:20240126003552j:imagef:id:AnDrew:20240126003555j:image

↑尻尾から球状の有機爆弾(画像下)を生成、切り離した上で思うままに起爆させることができる。

 

月から離脱後、地球防衛隊一斉攻撃を物ともせず大気圏突破し遂に地球へと侵入東京ビッグサイト破壊しながら飛来すると、そのまま逃げ惑う人々蹂躙しながら東品川へと上陸、月面の時同様に有機爆弾を敷設しながら品川方面へと進行していく。

そんな中傷付きながらも再起したブレーザーとアースガロンが再び出現、1vs2の激しい戦闘へともつれ込んでいく。一時はV99との対話・和解のため不闘の意思を見せるべく武装解除丸腰となったブレーザーとアースガロンを一方的に嬲るなど圧倒したが、対話の末V99が人類の意思を受け入れて撤退しヴァラロンが“取り残された純然たる脅威”となったことでブレーザー達は再び奮起レインボー光輪尻尾切断されて有機爆弾の生成能力を奪われた上で反撃を見舞われることとなった。しかしそれでも一切怯まず、遅い来る攻撃を光線で蹴散らし、ブレーザースパイラルバレード顔面への抉り込みという手痛い一撃にさえも勢いを衰えさせないままブレーザーを吹き飛ばす恐るべき生命力を見せつける。そしてそのままに敷設した無数の有機爆弾を起爆させようと─

 



付近の怪獣が爆弾敷設地帯に現出...

爆弾を....食っています!

連鎖爆発は起こりません...!!

 

 

 

地球怪獣

 

・デマーガ

別名:熔鉄怪獣

身体:50m(親) / 1.92m(ベビー)

体重:5万5000t(親) / 900kg(ベビー)

登場話:ウルトラマンブレーザー第25話「地球を抱くものたち」

初登場:ウルトラマンブレーザー第10話「親と子」

 

・ズグガン(幼体)

別名:地底甲獣

身長:167cm

体重:1t

登場話:ウルトラマンブレーザー第25話「地球を抱くものたち」

初登場:ウルトラマンブレーザー第20話「虫の音の夜」

 

・デルタンダル(デルタンダルF)

別名:月光怪獣

身長:45m

体重:1万4000t

登場話:ウルトラマンブレーザー第25話「地球を抱くものたち」

初登場:ウルトラマンブレーザー第14話「月下の記憶」

 

f:id:AnDrew:20240127140350j:image

 

ヴァラロンの有機爆弾爆発せんとする危機的状況の中、一斉に姿を現した地球の怪獣達。デマーガの親子はかつて涌谷ブレーザーにより眠りに就かせられたもの同一と思われる。

デマーガズグガンといった地底棲の怪獣達は爆弾を地底に引き摺り込んで捕食デルタンダル大群空中を取り巻く中地上に降りた個体が爆弾を捕食、とそれぞれが各地点でヴァラロンの有機爆弾の捕食行動を実行。これによりヴァラロンの爆弾は不発となり、結果大爆発による都市壊滅地球軌道への影響という最大の危機を回避させるに至った。

 

f:id:AnDrew:20240127141449j:imagef:id:AnDrew:20240127141451j:image

↑ヴァラロンの有機爆弾が彼らにとって高い嗜好性を示したのか、それとも彼ら自身その物体が地球という自分達のテリトリーを脅かす脅威と分かっていたのか、真実は不明だが、彼らの行動が地球を危機から救ったことは確かである。

 

地球怪獣達の行動により爆弾の起爆失敗、ヴァラロンは地球の軌道を変えることも叶わなくなってしまうが、それでもヴァラロンはなおも暴走ブレーザー圧倒し、援護のため割って入ったアースガロンをも戦闘不能にさせてしまう。だがその時、ブレーザーの戦いを報道で見守っていたゲントの妻・サトコ息子・ジュン想いが、ゲントの身に付けていた指輪と腕輪を通じてブレーザーへと伝播、それにより図らずもブレーザーの新たな必殺技「ブレーザー光線」が土壇場で発動した。その凄まじいエネルギーの奔流直撃を見舞われ、さしものヴァラロンも悶絶、最期は耐え切れずに爆散することとなり、地球を脅かした最大の脅威はここに敗れ去ることとなった。

 

f:id:AnDrew:20240127151049j:image

ブレーザー光線により打ち倒されたヴァラロン。星を砕く厄災は、地球に息づく多くの生命達の繋がりにより打ち果たされたのだった。

 

 

本編の感想と並行して長らく続いたブレーザー怪獣語りも遂にラスボス怪獣ヴァラロンのところにまでやって来ました。まだゴンギルガンが控えてるし、そうでなくてもどうしても書いておかなきゃならないまだ大事なやつが残ってたりするのでまだお終いではない(多分捏造怪獣語りも個人的に勝手に続けるだろうし...w)のだけど、TV本編に登場した怪獣を扱う記事としてはここが一区切りということで、自分なりに熱量込めて書いてきたのもあって感慨深いですね...

 

というわけで今回はヴァラロンについてつらつらと。バザンガ、ゲバルガといった宇宙怪獣が本作において重要な立ち位置を占めていると示唆された時から、ラスボスもやっぱり宇宙怪獣だろうと当然の如く予想はされていましたが、その期待に相応しい存在感を持った怪獣でしたねぇ

まず目を惹いたのはやっぱりそのビジュアル。ミミズや芋虫を思わせるグロテスクで生物的なディテールが特徴的な胴体攻撃的で厳つい各部の棘や突起キャノピー状の透明な部位に覆われた深海魚さながらな頭部といった数々の不気味な特徴を有したビジュアルのインパクト自体がソフビの画像が解禁された初見時点から非常に強烈ではありましたが、V99やそれらが送り込む宇宙怪獣といった「宇宙からの未知の脅威」が重要なファクターとなっている本作において、この映画「エイリアン」のエイリアンを彷彿とさせるビジュアルはその点において「まさしく!」という感じでバチっとマッチしてて唸ったよなぁと。直接エイリアンをモチーフにしたみたいな言及はされてないけど、人間とはまるで違う意思を抱いてるかのような不気味さを携えた無機的とも有機的ともつかない頭部の辺りは特にテイストを色濃く受け継いでるように思えるし、このデザインラインが「不気味で怖い宇宙生物」みたいなイメージをガッツリと体現してるからこそなんだろうなみたいなのが感じられて良かったですね。そのビジュアル故に当初はV99その人(その怪獣化した姿なんじゃないか)とも思ってたくらいでしたよ 名前的にイニシャルは「V」になるだろうからまさにだろ!って感じで捉えてたし  しかも第2形態に変化するという嬉しいギミック付き。全体のシルエット自体は大きく変えていないながらもしっかり強化を表現した変化になっていてたまらんかったですよこりゃ ソフビでもこの形態変化がパーツ換装によって表現されているという革新的なギミックが備わってたし、パーツのスライド・回転によるビジュアルの変化をウリにしてたバザンガやニジカガチからの更なる発展を感じて痺れたというとこも併せて最高であった ウルトラ怪獣アドバンスという新ブランドへの気合を感じたね(ほんとバンバン続いて欲しいなこのシリーズ...) ちなみに聞いたところによるとソフビのヴァラロンは形態変化完全再現かと思いきや実は第2形態準拠なので第1形態は各部がけっこう違うとのこと(爆弾のデザインが違うのになってたのは分かりやすかったが) 第1形態完全再現のソフビもいずれ出て欲しいな...


そんなヴァラロンのデザインを担当されたのは、今までにもバザンガやタガヌラー、デルタンダルといった本作を代表する怪獣のデザインを担当された楠健吾さん。楠さんに始まり楠さんに終わる、と本作の怪獣デザインにおいて最後まで実に良い仕事をしてくださいました。オーブやZでも刺さりまくりの見事な怪獣デザインを沢山見せてくれたけど、新怪獣に力を入れた本作だからこそのイキイキとしたパワフルさを感じられて良かったなぁ また他の作品でも怪獣デザインに携わって欲しいわね

https://x.com/erohoshi/status/1746367989233197074?s=46

https://x.com/erohoshi/status/1749039289319694755?s=46

https://x.com/erohoshi/status/1749410747887804912?s=46

 

にしてもV99絡みのウェイブ系怪獣、少し前までは何かしらの形で赤と青の意匠が入っててブレーザーともなんか関係あるんじゃ...?なんて考察してみたりもしてたけど、ヴァラロンは別にそういうの無かったしただの気のせいだったみたいね() ブレーザー自体も別にV99絡みじゃなかったしね 赤と青の意匠というとこでサード・ウェイブ候補だったズグガンが普通に地球怪獣だった時点でもまぁそんなもんかなとなんとなく思ってはいたけども!でもまぁこういう考察も後から外れるのも込みで程々にならやっぱりスパイスになって楽しいね

 

そして本編における最後の怪獣としての大暴れ、こちらも実に痺れたところでありましたね。月の軌道を自前の爆弾の大爆発でブチ変えて地球にぶつけてやろうとするとかいうラスボスに相応しい規模感は勿論のこと、アースガロンや(既に疲弊してたとはいえ)ブレーザーを物ともせず蹴散らす火力とパワフルさ、スパイラルバレード顔面ねじ込みにさえもダメージを感じさせず暴れ続け相手を疲弊させていくタフネスという小細工抜きの強さと、星の軌道を変える効率の良い爆弾の配置・爆破方法を熟知していて、戦闘においても尻尾から爆弾を切り離すタイミングを巧妙に活かして敵を圧倒、更に月の軌道を変えんとするブレーザーの決死の特攻を先読みしたかのような迅速な立ち回りでブレーザーを下す戦略性も垣間見せるといった垣間見せる高い知性といったところで純粋な1体の怪獣としての強さを存分に見せつけてきたところも実に最高で、怪獣特撮としてのパワフルさを約半年間存分に振いまくった本作のラストを飾るに足る素晴らしい大活躍であったなと(ウェイブ系列の大トリらしく「直球の大暴れで魅せたバザンガ」「ヤラしい強さと巧妙な戦略性で苦しめてきたゲバルガ」の良いとこどりな強さなのが良かったし、そこにラスボスらしい規模感が加わるんだからそりゃ最高よ)  ストレートな大暴れとスケールで見せるニュージェネラスボス怪獣は今までにも多くいたけれど、個人的にはそれらを圧倒するほどの演出的なパワーと熱量を感じたね...スパイラルバレードによる面割れ(概念)を経ながらも立ち上がり続け最後まで戦い抜いたその勇姿は最早ヒーローと言っても過言では無かろう(過言)  タガヌラーに撃ち落とされ本来の目的と違う方向になろうとも代替となる行動に即打って出る執念それを月面という人類の手が容易くは及ばない地で淡々と実行する静かな恐怖感街や逃げ惑う人々を嘲笑うように容赦なく蹂躙しながら暴れ回る怪獣らしい圧倒的な絶望感、といった恐るべき存在感も尽く見事であったし、良い仕事してくれたよほんと 「死んだよね!?どう見ても!!!」ってくらいだいぶ直接的に人が蹴散らされてくカットは、風景の奥に実在感たっぷりに合成されたヴァラロンの威容も相まって震えた

 

でもヴァラロン、こんだけしっかりラスボスらしい存在感を発揮しつつも、それと同時に良い意味で「ラスボスしすぎてない」ところがあるのもまた良いよなぁと。「宇宙爆弾怪獣」というバザンガやゲバルガと並列した感じの飾りすぎてない肩書きといい、しっかりカッコよく恐ろしいながらも「ラスボスでござん!」って感じが出過ぎてない・ゴテゴテしすぎていないビジュアルといい、ラインとしてはブレーザーにこれまで出てきた怪獣達と並び立っても浮きすぎない感じの雰囲気も所々に備えてるところが良いアクセントで絶妙というか。いつだか誰かが「昭和ウルトラ怪獣のラスボスは『最強の敵』ではなく『最も大変な時/苦しい時に現れる敵』みたいな趣なのが特徴」みたいに言ってたけど、ヴァラロンはまさにそういう趣をしっかりこの時代に良さ・魅力として継承してる感じがあって、なんかこう、最後の敵だけど気取りすぎてない感じというか、今まで出た怪獣が前座・添え物にならない感じというか、とにかく分かる人以外に上手く伝えられる感じで言語化できないのが歯痒いんだけど凄く好きなんだなぁこういうとこ 作品の中に出た怪獣達はみな等しくユニークで魅力的なのだと、誰を落とすでもなく誰を上げすぎるでもなく良いラインで並び立たせてるところがウルトラ怪獣の良さを分かってる感じがして素敵というのか、第1話や中盤、ラスボスばかりが新怪獣になりがちだったニュージェネシリーズにおいてこういう感じのが出たからこそのあったかさみたいなのが良いというのか...やっぱり上手く言えね〜(

 

でもってそのヴァラロンに負けぬ存在感を最後にしっかり刻み込んだ地球怪獣達の大立ち回り!これも実に最高でありましたね。第23話のタガヌラーの描写に込められた「結果的に人類にも利があるようになってる本能的な行動とはいえ、人類とはぶつかり得てしまう存在である怪獣達も『自分達が生きるテリトリー』たる青き星・地球を守っているのだ」的なタッチ・テイストを引き継ぐ形で、地球を脅かすヴァラロンの脅威に立ち向かい、事実上とはいえ地球を守ってみせた地球怪獣達の姿は、「人間と同じく彼らも等しくこの星に息づき、必死に生きる生物なのだ」というところを、単純な善悪に括ったりしない中で力強くひたむきに描いていてグッときました  おそらく同一個体であろうデマーガ親子も元気そうで何より 描かれたのはデマーガ、ズグガン、デルタンダルだけだったけど、実は他にもいたゲードスが(何故かモグージョンと一緒になって)誰よりも元気にモリモリ爆弾食ってたり、今だけ目を覚ましたドルゴ様が駆け付けてくれてたりと、見えてないとこでそういうのもあったりしたら嬉しいなぁと、妄想  総じてリアルSFテイストも含ませた古き良きウルトラシリーズらしい「生物」としての怪獣の描写を、人類のそことの向き合いというところも含めてしっかり描いてきた本作だからこその要素・テーマ性の昇華として実に素晴らしかったですね。ウルトラマンブレーザーという作品の節々に直接そうとは言わないながらもそっと含ませてる感じのあったウルトラマンガイアオマージュ的な演出・遊び心の極致って感じなのも粋で好きだ(ガイアも「同じ地球に生きる生命体」としての地球怪獣達との向き合いというところを、物語の一つの軸として最後まで真摯に描き上げた作品でしたからね) この先も怪獣達は純粋な命の営みの中で人類とぶつかり合うことは続いていくだろうけれど、それでもこの戦いを通じて「同じ地球の生命体」であることを確かめられたことは大きい意味を持ったと言えよう  ここの語り、本当は本編の感想記事でやりたかったけどシンプルに書き漏らしてしまって後悔してたので、怪獣語りということでこの場でしっかり熱込めて語り直せて良かった

 

 

というわけで今回はこの辺で。改めてTVシリーズ全25話に渡る怪獣語りはこれにて一区切りです!今までご覧くださってありがとうございました。楽しかった!

では次はゴンギルガンで...〜ry─nv999722!-

 

 

「仲間」

「武器」

「光の星」

「新天地」

「旅」

「青い星」

「危険」

「恐怖」

「恐怖」

「恐怖」

.
.
.

「未来」

 


おや、この信号は...?

 

光よ 明日を 導け

ウルトラマンブレーザー

第25話「地球を抱くものたち」

感想レビュー

 

 

かすみさん!!!虹ヶ咲が廃校(物理)になりました!!!!!!(クソデカせつ菜ボイス)

初っ端から「ビッグサイトーーー!!!」ってなった土曜朝。

 

ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会 - AnDrew’s小生意気レビュー記 記事リンク用

関係はないですがラブライブアニガサキの感想記事まとめリンクを置いておきます 劇場版完結編の上映も決まった名作だぞ

 

約半年間に渡り放送されたウルトラマンブレーザー、遂に最終回と相成りました。そうして迎えた一つの集大成たる今回のエピソードでしたが、「ウルトラマンブレーザー」の物語として今まで積んできたこと、その上で為すべきことをやり抜いた濃いストーリーとして実に胸が熱くなりましたね。文字通り“走り切った”という感じがあって感慨深かったわね...

 

ストーリーは前回のブレーザー敗北から引き続いて初っ端からヴァラロンの地球への到来というピンチからスタート。初手のビッグサイト爆散をはじめとして実在の街並みに合成させる形で描写される大破壊、かなり直接的に描かれるヴァラロンの攻撃で蹴散らされていく人々など、なまじ見覚えがあったり実感の湧いたりする視点越しだからこその生々しい緊迫感がクライマックスの危機感を大きく煽っており、前回のスケール大きめな演出とはまた別アプローチでヴァラロンのインパクトを強めていたのがとても魅入りましたね 今こんな直接的に描いて良いんだ...!?ってくらいガッツリ人が蹴散らされてて驚いたよヴァラロンの光線のシーン

そんな窮地にSKaRDもアースガロンの修理完了まで動けないという中、駆け付けたのはゲント隊長に恩義のある補給部隊の面々!ゲント隊長の人望が場をグッと結束させ窮地を支える展開は第1話におけるゲント隊長と戦闘機部隊のやり取りを彷彿とさせるものがあり、さり気ないポイントながらもグッときましたね。「どんだけ他部隊に貸しあるんですか?」「覚えてないや...」の天然タラシっぷりよ  先に挙げた実在の街を舞台にした怪獣の大暴れというシチュエーションと併せて、ちょっとした第1話の再演みたいな感じもあったのが良き 相手も同じく宇宙怪獣だしね

 

そうして皆が決戦を前に意気込む中で為されたゲント隊長とブレーザーの満身創痍の中でのやり取り、ここは前半のドラマのハイライトとして欠かせないポイントでありましたね。普段ずっと聞いてたであろうゲント隊長の口癖を一生懸命に真似つつ、それでいて「最後まで自分も一緒に戦いたい」という想いを不器用でも言葉として強く伝えようとしたであろうことが窺える辿々しい「オレモイク(俺も行く)」の一言、シンプルながらもブレーザーが経てきた物語の一つの総決算的な趣と奥深さを感じてただただ沁みましたねぇ 人間の言葉自体に全く馴染みのなかったブレーザーが、「1人で無茶するな/俺も一緒に戦いたい」という彼らの仲間としての自らの想いを乗せて紡いだ「も」の接続詞一文字の重さ・深みたるや そしてブレーザーのその言葉に感極まって涙ぐみながら、ブレーザーと再び手を取り「共に行く」ゲント隊長という、この変身もバチっと決まって熱かったね...少々尺に押された感もあったものの、ゲント隊長とブレーザーが同じ想いの下に在ることの再確認、そして再度繋ぐ手という画をバチっとはめてくれたのは満足。ゲント隊長とブレーザー、共に生命を守るために身体を張り戦う者として身と心を一つに支え合い共に立ち上がり進む良いバディとなったね しかしゲント隊長、ブレーザーの自己犠牲に自分とダブるものを見出して何か心境やスタンスに変化があるかもな〜なんて前回の段階では思ってたけど、むしろブレーザーも同じ気持ちなのだということを確かめ合って肩組んで立ち上がり一緒に貫いて行く方に振り切るとは。w ブレなかったなぁ最後の最後まで...!(それでこそとも言えるが)

 

からの地球の存亡を賭けたヴァラロン戦。ブレーザー&アースガロン、ヴァラロンが同じ画面内で激しくぶつかり合うストレートな怪獣プロレスをメインに、空中へ繰り出されたヴァラロンの爆弾が食い止められて巻き起こるあわや大惨事の大爆発、至近距離でヴァラロンの顔面にねじ込まれるスパイラルバレードといった外連の効いた演出もしっかり決まり、最終決戦らしい臨場感と迫力が醸し出されていてここも見応えアリでした。何気に同一のスケールの強敵相手にブレーザーとアースガロンが一緒に形を並べてぶつかり合う画というのは初めてだと思う(アースガロンが離れたとこでアシストに徹してたり、オーバースケールの相手に対し変則的な連携取ってたり、2vs2だったりで純粋に一緒に並び立ってタッグでプロレスってのは今まで無かった気がする)のでここに来て遂にという感じだったが、良い迫力で痺れたね こういうタッグ構図をロボット兵器なの活かしてもっとやって欲しかったという声が多かったのも納得なくらいにカッコ良かったが、ここまで溜めてたからこそのここぞなカッコ良さでもあったと思うし、難しいとこだ

 

そしてこの最大の決戦と並行する形で、V99の真実、およびそこにまつわるV99とドバシの因果関係について解き明かしていくドラマパートも緊迫した空気感の中で展開。V99とドバシに関しては先の記事でも取り上げた「V99へドバシが先制攻撃を与えたためにV99の敵意を買ってしまった(ドバシはその事実を隠蔽しようとしていた)」という大方の予想と概ね合っていた感じでありましたが、更に言えば実際のところは「新天地を探し宇宙を彷徨っていたV99の船団のうちの一つが地球に接近した際、それを敵を捉え攻撃したドバシ主導の防衛隊の攻撃で撃墜されてしまい、人類に恐怖を抱いたV99が宇宙怪獣をけしかけて攻撃していた」という、互いが互いを理解し切れない中で半ば本能的に抱いてしまった「恐怖」故にすれ違い攻撃的になってしまっていた、相互理解の至らなさ故のやるせない悲劇の連鎖だったのだと、これは息を呑んだところでありましたね...かたや宇宙から近づいて来た未知の存在への恐れから、かたやそこから繰り出された身に覚えのない攻撃・それを行った得体の知れない存在への恐怖から、と互いに相手を「恐ろしいもの」と認識したまま、よもや話し合いができるとは夢にも思わなかったであろうままに殴り合ってたの、コミュニケーションという本作のテーマの上ではあまりに辛すぎる文脈だった...「エミパパがV99との対話という希望を乗せたワームホール発生装置や対怪獣災害の心強い味方として生み出されたアースガロンが、実は撃ち落としたV99の宇宙船の技術を基に作られていた」という事実も、「V99本星への先制攻撃のための移動手段」「V99がもたらす脅威を撃滅するための戦力」を向こうの力を利用して作っていた、と暗に示していてクるものがあったなぁ

 

しかしそんなすれ違いから来る争いに対し待ったをかけたのが、V99との対話という希望を見出していた父の想いを背負うエミと、そんな親友の娘を助け後押ししようと力添えしてくれたハルノ参謀長。仲間達の奮闘・支えに背中を押されながらV99との「対話」に勇気を持って踏み出し、「未知の存在への恐れ故に生じてしまった闘争と悲劇の連鎖」「互いを理解し通じ合う希望ある不闘の未来」へ変えていくフェーズは、「コミュニケーション」のテーマをしっかりと踏まえた上でこの最終回、引いてはブレーザーの物語の本筋をグッと取りまとめ引き締めた熱いドラマ的ハイライトとして強く惹き込まれたところでありました。後半クールの一つの軸であった父親との繋がりという要素がしっかり昇華される形で「V99と対話したい」という父親の意思を受け継いだエミが自らの言葉と想いでもって窮地の中この役割を為し希望を紡いでいく様はこれぞなポイントをバチっと押さえたカタルシスがあって心震えたし、エミパパの手帳の件をはじめとした期待通りのアシストをここぞでしっかりやってエミを見守り支えた参謀長の活躍もいぶし銀でカッコ良かったぜ

それにここの展開、何が良かったってやっぱりドバシを「全ての元凶」ではなく「対話し理解し合うべき存在」に据え向き合い切った上でキャラクターとしての役割を全うさせたポイントだったよなぁと。全ての発端であったドバシ主導のV99への攻撃があくまで「宇宙からやって来た得体の知れない存在への半ば本能的な『恐怖』」に端を発するものであったというところに重きを置き、その軽率さ・迂闊さを指摘こそしつつも一方的に「悪」として断じることはせず、曲がりなりにも当時地球の守りを担っていたドバシが「今やるべきこと」をやった結果だったと「理解」を示し、その上で「今度は自分達に『今やるべきこと』をやらせて欲しい─ドバシの紡いでしまった悲劇を悲劇のままに終わらせないためにも自分達に託して欲しい」と「対話」し繋いでみせる、という流れとしてみせたの、そうきたか...!と良い意味で盛大に裏切られた見事な展開運びでしたね。正直最終回を観る前はV99とドバシの因果関係についての考察を踏まえて、「ドバシを『コミュニケーションを妨げる悪意の象徴』として真実を暴いてやっつけられるのがテーマに沿う上では順当かなぁ」なんて思っていたのですが、ドバシの行いだけを見て「悪」として断罪し追っ払った上で「よし!これでV99と対話できるで!」とするのは簡単な方法でこそあるもののドバシを取り巻く遺恨を残すことになってしまうわけで、それは後々何かしらの形で新たに噴出するとも重大なしこりとなって居座り続けるとも知れないので完全に正しいこととは言えないんですよね(結果論的な例えばの話ではあるけど、それでエミ達がドバシを押し退けてV99と対話できても、V99からしたら「理解ある地球人達が自分の真意を理解し受け止めた一方で当時攻撃を加えてきた地球人その人が変わらないままにそこにいるので不安は拭えない」だろうし、ドバシの方も「自分にとって恐怖でしかなかった存在が、自分の理解が及ばないまま、納得できないままに自分以外の者とだけ分かり合って溶け込んでいくので不安だし悶々とする」だろうから、肝心の当事者達の間のわだかまりは何も解消できないということになるので)  だからこそV99のことを理解しようという一歩を(おそらく後ろめたさやもう後戻りできないという意地などもあって)踏み出せないドバシの心に「理解」「対話」でもって迫ってみて、彼に「昔の自分とは違う、今本当にやるべきことをV99という未知の存在にちゃんと向き合い理解できるかもしれない者達に託してみたい・希望を賭けてみたい」と思わせられたこと、そうして今まで拓けそう/拓けたかもしれないのに拓けずにいた「未来」を拓けたことは凄く大事なことだったし、素晴らしいことだったと思うわけです 「あの青い星の生命体は怖い」という観念に囚われ抜け出せずにいた(抜け出すきっかけを見出す一歩踏み出せなかった、もあるかもしれない)V99にとっても、当時自分達を攻撃した人間の真意を明かし、それも含めて「戦うつもりはない、もう一度向き合いたい」と言ってくれる人間がいたことは現状から変われるきっかけであり救いだったろうからね  総じて「コミュニケーション」というテーマに、隙なく真摯に丁寧に向き合った、本作らしさをしっかり突き詰めた素晴らしい作劇だったなと感じ、とてもグッときたところでしたね。このフェーズがあったからこそドバシも「未知の存在への恐怖、自身の過ちに向き合う不安・後ろめたさといった奥底の『恐れ』」という今まで見えなかった人間的な一面が描かれて、上記の「託す」流れへ移る様も込みで一気にキャラとしての深みが増したように思うし、良かったよ ドバシ、V99との向き合い方が早計・迂闊であったことは確かだし、何よりそこから保身のための隠蔽・掻き回しに走ったこと(それによって大勢の人間を巻き込んだこと)は紛れもなく悪ではあったけど、その根幹は自分の身可愛さ故の身勝手ではなく「自分が間違ってたかもと認めるのが怖かった(それでいてどんな形であれその重積から解放されたかった)」だったんだろうなぁと。エミ達の糾弾に後ろめたさのような感情を窺わせたり、「託す」瞬間に安心したような観念したような色んなものを感じさせるスッと気迫が抜け落ちたような表情を見せたりといった寺田農さんの素晴らしい演技も合わさってこの最終回で一気に良い味が出たね ED後は責任を追求され失墜するだろうけど、しっかり自分のことに向き合っていって欲しいね...

 

かくしてV99との対話・相互理解が為された裏で繰り広げられた、悲しき因縁の最後の象徴・ヴァラロンとの決着、ここもクライマックス凄く熱かった...!やっぱりあれですよ、ブレーザー光線!!溜めて溜めてもったいぶっていずれどこかでやるだろうとなんとなく思ってはいたブレーザースペシウム光線でしたが、TVの向こうでブレーザー...実は父ゲントでもある、の勝利を願うヒルマ母子の願いが、ゲント隊長の左腕に付いていたジュンくんの腕輪とサトコさんの指輪を通じて彼と一体化するブレーザーの左腕にも伝播し、そこから迸るエネルギーを押し出し繰り出した必殺光線、という文脈モリモリのシチュエーションと構図でぶっ込んできたのは超最高でしたね...愛・繋がりから生まれた力が悲しきすれ違いの象徴たる災厄を討ち果たし戦いを終わらせる腕輪と指輪というゲント隊長の帰るべき場所の証がヒルマ母子─ゲント隊長─ブレーザーをひと繋ぎにしてゲント隊長やブレーザーを「生きて帰す」力となるウルトラマンの象徴たるおなじみのポーズで繰り出す技にてブレーザーを「ウルトラマン」として一つ完成させる、とあまりにも文脈の重ねがけすぎてこりゃもう、燃えますわな 素晴らしかった...

 

そして全てが決着した後は、ゲント隊長達がV99が新天地を目指す先─遠い銀河の“ブレーザー”、眩い光の向こう側に想いを馳せるEDパート、そしてその更に後の、約束を守り我が家へ戻ってきたゲント隊長とヒルマ母子の「ただいま」「おかえり」で締め、と綺麗に着地する形と相成りました。第2話でゲント隊長がブレーザーについて言い表す時に用いた表現がここで用いられたの、本編内では明かさずじまいになったブレーザーの背景についてV99の行く先の遠い宇宙の先の壮大さ・神秘さに準える形で想像の余地を委ねたって感じの浪漫あるまとめ方になってて、自分好みで凄い良かったですね そんな遠い彼方からやって来たブレーザーと地球人達が言葉は分からずとも心を一つに通じ合わせたの、とても素敵なことだったなと改めて  そいで最後の最後にゲント隊長の我が家への帰還を温かなタッチでしっかり描き切ったところ、ここが何より嬉しかったね...記事冒頭でも言った「走り切った」という万感の想いはこのラストによるところも凄く大きかったなぁ ほんとブレーザーの物語として締めるべきところはしっかりまとめ切ってくれたなと、非常に満足です 凄く良かった

 

 

以上、ブレーザー第25話、最終回でした。語りたいこと多すぎて分量も多くなったし書くのも色々あって遅くなってしまったが、ちゃんとまとめ切れて良かったです 重ね重ね言うがほんと作品として今まで描いてきたことをしっかりまとめ上げやり切って終わったなという想いに浸れる素晴らしい最終回でしたよ ちと駆け足気味ではあったけど、なんか聞いたところによると本来は映画一本になるくらいの尺だったのをだいぶ巻いたとのことで...納得。w 是非DC版も観たいなぁ...

 

というわけで約半年間の放送となったウルトラマンブレーザーTV放送、これにて締めと相成りました。キャッチーな要素や作風で推すところが定番になっていたニュージェネシリーズにおいて、往年のウルトラシリーズに通ずる硬派なSF特撮テイストを押し出していたことで特報段階から一気に引き込まれ、玩具展示やプレミア発表会での情報解禁によって明かされたかつてない新怪獣の勢揃いという特大のインパクトに怪獣オタクとして完全に虜になり、と放送が始まる前から神作となることを確信しどっぷりになってた本作でしたが、ウルトラシリーズらしい絶妙なリアリティラインで表現されるSF特撮タッチとエンタメ性溢れる画で織り成される奥深いドラマ、その中で次々繰り出される個性豊かな怪獣達の大暴れとそれに並び紡がれるバラエティ豊かなエピソード群、それらに負けないメインどころのキャラクター達やウルトラマンブレーザーの大活躍、これらが非常に満足度高しなバランスで詰め込まれた期待通りの最高の一作でしたね。今の時代にこのような作品が観られたの、私としては本当に奇跡のようでとてもとても嬉しい気持ちでいっぱいです 所々にもっと頑張れたポイントや課題なんかも多少なりとあったりこそしたものの、それらを踏まえても余裕で「最高」と言い切れるだけの熱量と面白さに満ちていて...僕はもう、うっ、最高...!!(語彙死) 制作上の特殊な事情やそれを踏まえた監督達の思い切りもあってこそできた作風であり、今後同じ感じのはそうそうできないだろうなぁとは思うけど、今の時代にここまでやれるというのを示せたこと、その上で作品としてもしっかり結果を出せたことは凄く大きかったと思うし、一つの転換点というか、エポックメイキング的な立ち位置になるだろうなぁと。怪獣周りの勢いとか、これを機に少しでも変わってくと良いなぁ 1話怪獣とかボス格とかだけに集中しない、個性豊かな新怪獣が各作品で少しでも増えて欲しいね...せめてウルトラ怪獣アドバンスは続いて欲しいぜ しかしこんなもの味わって脳焼かれたとなった今、今後の作品にのめり込めるかが良くも悪くも心配だぜ...楽しみこそするだろうけど「お、俺もうアレじゃねぇと満足できねぇよ」みたいにならないかと(

ともあれ演者の皆様、制作陣の皆様、素晴らしい作品をありがとうございました!お疲れ様です 田口監督、最高の監督 かつてXにウルトラ熱を呼び起こされた時のように、ブレーザーにも古き良きウルトラファンの血を湧き上がらさせられたので、私はもう田口監督の信者どす 今後もどんどん素晴らしい作品をば...

まだまだ2月に映画も控えてますが、ひとまずこれにて。ありがとうブレーザー!!

 

というわけで今回はこの辺で。最後まで読んでいただきありがとうございます。 読んでて共感できたり楽しめたりしたところがあれば幸いです

気に入っていただけたら次回も読んでいただけるとありがたいです。感想をくださったり記事の拡散等をしていただけたりすると更に喜ぶぞ!!

ではまた

 

 

強く手を伸ばせ 眩い未来の方へ

それは誰もが描いた願い

遠く続いてく 僕らの世界のために

どこまでも行こう ブレーザー

TAKE ME ブレーザー

光よ

明日を

導け

 

V99とドバシ ユウって、何?(DYNAZENONサブタイ)

Visitor 99

 

ウルトラマンブレーザー最終回を数日後に控えた今日この頃、皆様いかがお過ごしでしょうか。遂にブレーザーも最終回、最終回ですよ皆さん!もうここまで来たんだなぁ...となんだか感慨深い気持ちですね  まぁこれ自体はニュージェネシリーズではいつものことなんだけど、今作はここ最近でも一際どハマりしただけあってより感じ入るものがありますよほんま 「CODENAME:ULTRAMAN」や放送前の特報PV、プレミア発表会の怪獣登壇パート見て凄まじくブチ上がってた放送前の期間がとても懐かしい

CODE NAME:ULTRAMAN - YouTube

【特報】新テレビシリーズ『ウルトラマンブレーザー』テレビ東京系 2023年7月8日(土)あさ9時放送スタート! - YouTube

【メインキャスト集結!!】新番組『ウルトラマンブレーザー』プレミア発表会 - YouTube

ブレーザー放送前の最高映像セット ブレーザーファンは今でもこの3本でアドレナリンドバドバになれるという研究結果が出ています(サンプルはワイ)

 

そんなブレーザーの物語は現在、ゲント隊長とブレーザーの関係性の着地などをはじめとして様々なドラマ的導線が引かれており、それらが最終的にどうなるのかというところが気になっているところでありますが、中でも特に気になるのはやはり物語後半の縦軸を成していた「謎の存在・V99の正体」「そこに付き纏ってくる元地球防衛隊長官・ドバシ ユウの真意」の2点。第1話から今に至るまで幾度にも渡り宇宙怪獣という規格外の脅威を送り込んできているとされるさながら「侵略者」のような様相を呈していながら、エミパパの手記にはワームホール発生装置を“空からの贈り物”よろしく贈ってきたとされる記述やエミパパ自身の「彼らと対話してみたい」という“コミュニケーション”の可能性を示すような言及があったりと、必ずしも分かり合えないとも思えない一面も垣間見せるV99そんなV99について調べることをエミに敢えて促し泳がせながらも、彼女がエミパパの手記を見つけたりとその真実に肉薄しようとするとすぐさま立ちはだかり「深入りはするな」と有無を言わせない圧力をかけ「地球の平和を守るため」と言いながら奪い去っていく謎めいた行動を見せるドバシ、この2点が残すところ最終回のみとなった今でもまだまだ謎だらけなんですよねぇ  V99に関しては残り話数に対し殆ど情報が開示されないままなことから、その上での着地も考えると「目的や意思についてある程度明かすなど物語上一応の着地は設けつつも、V99の全容については明かさず、『謎めいていて底の見えない存在』として締め括るのでは?(ガイアにおける根源的破滅招来体のまとめ方と同じイメージ)」と一時考えたこともありましたが、何にせよ物語においては未だ「ほぼ何も分からない」ままで来たというのが実情であり...はたしてここから何が紐解かれどう着地するのか、これに関しては観測範囲内で見る限りでも賛否両論伴いながらかなり盛り上がってて、私も見ていて一緒にのめり込んでおります  この何とも言えないもどかしさとミステリアスさ、底知れなさこそがブレーザーの物語の良いスパイスだが

 

という感じで沸き立っているV99とドバシにまつわる考察・予想ですが、最終回を前にした今現在一つ有力な説として多くの視聴者が挙げており強く注目されているのが、

ドバシ(を筆頭とした者達)の不用意な刺激によって元々敵意の無かったV99が人類に敵意を向け攻撃を始めるようになった

ドバシはそれら一連の事象を自身の失態に伴う不祥事として抹消しようとしている

というもの。最終回一個前となる第24話の中で登場した、エミが見つけたV99にまつわる文書の内容などを踏まえ、最終回でこの2要素をバチっとまとめるとなったらこれが最も有力なのではと言われている、という感じなんですよね。

ちなみにその件のV99にまつわる文書の内容は、有志による英訳を基に凄く簡単に要約すると、

「1999年に未確認飛行物体が飛来、同じ頃謎の音波が地球に向け発信、この音波への不快感から人類はこれらを宇宙人の侵略と見做し飛行物体に攻撃を加え墜落させた」

というもので、これと今までのエピソードに登場した情報の数々を組み立てて、上記の説を順序立ててまとめると、

V99の方は人類に対する友好的(少なくとも敵意は無い)なアプローチとして、飛行物体や通信のためと思われる音波を贈った(飛行物体はエミパパの手記にも綴られていた「V99がもたらしたワームホール発生装置」が入ったものと思われる。自分達に並ぶ知的文明を発見し試すためか?)

これに対しエミパパをはじめとした一部の人間達は地球外生命体とのコミュニケーションの可能性を見出し希望を持っていた

しかしドバシをはじめとした一部の防衛隊の人間達が先走ってV99の接触「侵略」と決めつけ攻撃・刺激してしまう(上述の音波への不快感に端を発する飛行物体への攻撃も含む)

V99、これを人類の敵対行動と認識。人類を敵意ある存在と見做し殲滅のための戦力─バザンガ・ゲバルガ・ヴァラロンといった宇宙怪獣達を送り込む攻撃を開始(一部では「人類の攻撃を『友好を示す行動』と解釈したV99がおうむ返しのように友好を示しているつもりで攻撃を仕掛けているのでは?」という意見も)

ドバシはこれを自分達の不用意な先制攻撃が原因で巻き起こった戦火、すなわち人類に不要な脅威を齎した大きな失態と捉え、その事実を抹消・隠蔽するべく行動している(エミにエミパパの手記を探させ、見つかった途端に奪い去り中身を確認した後処分したのは、「『V99が友好的だったかもしれない』こと、すなわち『そんな存在に自分達が攻撃を加えた』という不都合な事実の裏付けになるかもしれないこと」が記載されているであろうエミパパの手記を見つけ出し、多くが知られる前に自ら処理する必要があったから)

という感じになり、これならV99は本作の大きなテーマである「コミュニケーション」に強く掛かった存在に、尚且つドバシはそのV99との対話を自分勝手に阻害し続けていた「ディスコミュニケーション」の象徴として本作の敵に相応しい存在に、とあと1話の中でも綺麗にまとまるのではないか、というところで支持されている、というのが大まかなところ。

実を言うと自分も第24話の放送前の時点で、残り話数の中でV99とドバシを上手くまとめるとなったらどういうのがしっくり来るだろう?ってとこから大体同じような予想を捻くり出していたので、これは個人的にもかなり支持したいなという感じ。正確には自分の場合は「3年前研究者達がV99とのコミュニケーションのための実験を行っていたところ、当時現場にいたドバシが功を焦って手を出してしまい、そのせいで例の3年前の爆発事故が発生、更にその際の何かを次元の向こうのV99が人類の敵意を勘違いし攻撃を開始してしまった」と3年前の爆発事故に重きを置いて考える形だったのだけど、第24話の文書の内容的には飛行物体への攻撃の方が要因かもな...とも思いますが、ともあれV99とドバシの因果関係はこれが一番堅そうだなぁと(V99やドバシ周りの展開の進行がドバシのちょっかいのせいで鈍足気味だったのも、ドバシのディスコミュニケーションの象徴としてのタチの悪さ・邪悪さを、それによって色んな人々、引いては人類そのものが巻き込まれた事実も込みで引き立てる意図的な作劇だったとしてまとまるだろうし。その見せ方自体が退屈だったという人達の純粋な所感は致し方ないけれど)  最終回ではその辺がエミ(や密かに手を打ってそうなハルノ参謀長)によって明かされてドバシは失脚、V99とは対話の余地有りとされてエミパパの「V99との対話」が近い未来の可能性・希望として残される形で締め、みたいな、ね  やっぱ重要そうな感じで示されたエミパパの「彼らと対話してみたい」が綺麗に希望ある形で昇華されて欲しいしね

https://x.com/555_sonv3/status/1743923350458818944?s=46

https://x.com/555_sonv3/status/1743924145120055551?s=46

https://x.com/555_sonv3/status/1743928681435967859?s=46

↑第24話放送前にふと書き連ねたV99とドバシの因果関係にまつわる予想の掲載。あくまで予想のつもりだったが当たりそうでびっくりだ

 

 

てな感じで、ブレーザー最終回を前にした一番の謎、V99とドバシについての予想・考察について今一度まとめてみたというお話でした。なかなか良いとこ行ってそうとはいえまだまだどうなるか全然読めないとこではあるので、何はともあれ座して最終回を待とう、ということで、改めてワクワクが高まったんじゃないかなと。さぁどうなるか、楽しみにしていよう

3年前の爆発事故がドバシとV99の因果関係に強くまつわる出来事だったとしたら、あの時あの場にいたブレーザーに関してはほんとにただただ偶然ワームホール発生装置の暴走に巻き込まれて時空を越え地球に満身創痍で来てしまったとかだったのかもなぁと(そこをゲント隊長の助けられて今に至る、ファードランはそこに残ってたゲートを使って後追いでやって来た、みたいな) ブレーザーの出自とかはやっぱり多くは語られないだろうけど、こういうので少しでも仄めかすものがあると良いね

 

というわけで今回はこの辺で。最後まで読んでいただきありがとうございます。 読んでて共感できたり楽しめたりしたところがあれば幸いです

気に入っていただけたら次回も読んでいただけるとありがたいです。感想をくださったり記事の拡散等をしていただけたりすると更に喜ぶぞ!!

ではまた