AnDrew’s小生意気レビュー記

作品の感想レビュー記事をメインに投稿しています。作品への造詣を深め楽しみつつ、それを他の方々とも共有できる場になれば。よろしくお願いします。

濃密エピソード群投票決戦

2/23(金)は「ウルトラマンブレーザー THE MOVIE 大怪獣首都激突」公開日だぞ!

映画館に 行くぞブレーザー!!

 

 

まそれはそれとして

 

先日Twitter(現X)の方でニュージェネウルトラシリーズ最終回後恒例の企画として毎年やってる個人企画の好きな回投票をブレーザーでも開催致しました。今回も多くの方が参加してくださり、1/28から2/4までの1週間の投票期間の中で合計でジャスト100票の投票が集まりました。投票してくださった素晴らしい皆様、改めてありがとうございました 思い入れのある作品だからもうあと50票くらいぶち込ませたかったのでそこはちと惜しまれるところ(例年だと最終回の次の日にはもう開催してたんだけど、今回はブレーザーの最終回を普通に楽しみにしてて全然準備をしてなかったのと、最終回後の余韻に浸ってて素で忘れてたのとで最終回から1週間遅れで開催しちゃったんすよね 例年通りの開催だったらもっと集まったかもしれぬものを)

https://x.com/555_sonv3/status/1750855707786879159?s=46

https://x.com/555_sonv3/status/1753980334897778834?s=46

 

てことで前置きも程々に、今回は本投票企画にて上位10位にランクインしたエピソード達を一挙発表。劇場版公開までの振り返りがてらに是非どうぞ

 

 

ではまず第10位から。4票獲得の10位タイが2つ ランクインしたのは

 

 

 

第6話「侵略のオーロラ」

第15話「朝と夜の間に」

でした!

第6話はヤスノブの機械への愛着を軸として描かれる彼の信念とその結実がカナン星人との対比も含め熱く光るストーリーが目を惹き、第15話はゲント隊長の息子ジュンくんを主役に据え紡がれる「恐怖の宇宙線」の令和再解釈的なジュブナイル調の話がブレーザーのハードSF的な作風の中で異彩を放ち、といずれも良質な人間ドラマが沁み入る単発のストーリーが素晴らしいエピソードでしたね。またそれぞれ約55・57年ぶりの映像作品出演となったカナン星人とガヴァドンAの登場が目玉となっており、新怪獣盛り沢山な本作において往年の怪獣・宇宙人達も令和ならではの表現を交えて魅力たっぷりに活躍するところを見せていたのが実に良かった 第15話は原典たる「恐怖の宇宙線」から更に一つ踏み込んだ繊細なドラマのタッチがとても素晴らしく自分もとても好きである 第6話も「機械の声・意思」という少しファンタジックな要素をカナン星人とも上手く絡めて良い感じに調理して良い味としてたのが見事

 

 

さて次は第9位5票を獲得しランクインしたのは

 

 

 

第17話「さすらいのザンギル」

でした!

特撮シリーズではお馴染みの名バイプレイヤー・唐橋充さんの奥深い演技によりどこかズレていつつも渋さのあるキャラクターとして存在感を放った宇宙人ザンギルとゲント隊長との交流を一本のエピソードの中で楽しく切なく叙情的に描き上げた話ですね。気付けば最後にはザンギルに深く入れ込んでる、そんなエピソードだったなぁ...ザンギルを軸にコミカルなタッチのストーリーが少しずつ切なさも帯びて着地していく流れはとても素敵 メインのバトルで活躍したニジカガチをはじめ部分的ながらも過去のエピソードに登場した怪獣達(の亡霊)が登場するエンタメ性もあり、そつのない良い感じにまとまった面白さもポイントです

 

 

続いて第8位6票を獲得しランクインしたのは

 

 

 

第16話「恐怖は地底より」

でした!

プレミア発表会ではそのビジュアルから温厚な怪獣と思われてたモグージョンがクトゥルフじみたコズミックホラーの風味と王道のモンスターパニックの恐怖感を引っ提げて大暴れの強烈な一本。怪獣メインのエピソードとして満足度が高いのもさることながら、後半のドラマにおいて強くフォーカスされ始めていたエミのSKaRDの仲間達との絆にグッと切り込むストーリーも強く惹きつけられたところで、非常に重厚で面白いエピソードであったなと。このエピソードで仄めかされたエミの内面の弱さ・恐怖といったところは結局ブレーザー全編を通して最後まで詳細には語られず終いだったけど、今にして思うとここもブレーザーの物語の一つの肝たる「全てを分かり切れないことは何も分からないということではない」的な部分に通じていたんだなと思ったり ここにおいて大事なのは、SKaRDの面々がエミのそういう一面について理解しているわけでなくとも「仲間」として寄り添い支えたということにあるわけだしね(エミの抱いているものがなんであれ、それを支えるに足る存在として仲間達が大きく在ることこそがエミのドラマのポイントだったんだろうなと)

 

 

さてさて次は第6位7票を獲得し6位タイで2エピソードがランクインしました。入ってきたのは

 

 

 

第8話「虹が出た(後編)」

第20話「虫の音の夜」

でした!

前半のエピソード群をグッと骨太にしたニジカガチのエピソードの後編と、テルアキ副隊長の故郷を舞台とした怪獣パニックが見所のエピソードがランクインと相成りました。奇しくも両方ともテルアキ副隊長がメインの話ということで、テルアキ副隊長のキャラ人気の太さを実感しますね...実際、強固な信念と知見、思慮から来る力強い言葉でもって黒幕たる横峯教授と向き合い対話する姿がカッコよかった第8話も、彼の深みある人間性の原点をメインのドラマ・各所の表情や台詞回し等の繊細な魅せでもって多くを語らず描いてみせた第20話も、しっかりと副隊長の魅力が滲んでいて面白かったですからね 文字通り「大人のドラマ」としての人間的な描写の良さを演出面で見せ切った第20話は見事の一言 中ボス戦的な意味で前半エピソード群の一つの山場だった第8話にも負けない魅力があった

 

 

 

さぁここからトップ3で、次は飛んで第3位。なんと9票を獲得し3位タイになったエピソードが計3つもありました。ランクインしたのは

 

 

 

第1話「ファースト・ウェイブ」

第9話「オトノホシ」

第22話「ソンポヒーロー」

でした!

全ての始まりとして多くの視聴者の心を一気に鷲掴みにした記念すべき第1話、ノーカットの演奏をBGMに長尺の後半パートで魅せた「音楽」が主軸のドラマが一際目を惹いた第9話、ゲスト主体のエピソードとして深みある温かい人間ドラマを描き上げた第22話と、ブレーザーを代表する“濃い”エピソード群が一挙き集いました。かく言う私も第9話は個人的にブレーザーの中で一番好きなエピソードでして、ガラモンの57年ぶりの登場およびまさかの大暴れというインパクトは勿論、他のエピソードと比べても一味違う異彩を放っていたドラマパートの演出も鮮烈で、これ挙げるのはちょっとずるいかなぁ...!とは思いつつも、やっぱりアレはたまんないですよ こういうエピソードもあってこそのウルトラシリーズですよ 勿論、TVシリーズスケールで描き出される怪獣映画さながらのハードSFテイストと大スケールの特撮に見事に射抜かれた第1話のインパクトも、ニュージェネシリーズだといつぶりだろうかというゲスト主体エピならではの味わいがスーッと沁みた第22話の独特さも大好きです 総じて納得のランクイン

 

 

 

続いて第2位。票数11票でランクインしたのは

 

 

 

第12話「いくぞブレーザー!」

でした!

前半クールラストを飾った大きな山場のエピソードたるゲバルガ決着編。ゲバルガの恐るべき強敵としての存在感、それに立ち向かうSKaRD・地球防衛隊の皆が力を合わせての奮戦、そんな中で強く紡がれるゲント隊長とブレーザーの絆、そして覚醒する新たな力、と山場の盛り上がりをしっかり押さえつつ、本作の顔たるゲント隊長とブレーザーのコンビが言葉に依らずとも強く繋がる様をドラマの軸として熱く描くという本作のテーマにも通ずる魅せが実にグッとくる名エピソードですね。第9話から連なる形で少しハラハラするテイストも含ませながら進行してた二人のドラマが一気に引き締まり昇華される流れは素晴らしかったわね 後半の展開への仄めかしも入れ込んでガッと引き込んでくるところもグッド やはり折り返しの山場はこうでなくちゃね

 

 

 

さぁいよいよ第1位。一気に飛んで15票を獲得して、堂々ランクインを果たしたのは

 

 

 

第25話「地球を抱くものたち」

でした!最早説明不用のブレーザー最終回。あまりにも見所多しな重厚なエピソードなためここでは多くを語らないこととしますが、「コミュニケーション─相手を知ろうとすること」「繋がり」こそがブレーザーのテーマであるというところをしっかり魅せ切った見事な最終エピソードであったなという感じで、最高の最終回であったなと改めて。ブレーザーという作品としてやるべきことをここでしっかりやり切って締めたと言っても良いでしょう 最終回としての熱さもさることながら、一つの作品の総括としても素晴らしい一本だったと言えるでしょう とても熱かった

 

 

 

というわけで以上が今回の投票結果でした。12話、25話の山場のエピソードがやはりというかなんというかでトップ2を飾った中で、個人的お気に入りな第9話を含むエピソード群やテルアキ副隊長を軸とした大人な人間ドラマの演出が目を見張ったエピソード達といった本作ならではの回が上位に食い込んでいたのが非常に嬉しい結果であったなというところでありましたね。やはりいつもと一味違うバラエティ豊かさがブレーザーという作品を良き方に押し上げてくれたなぁと やっぱりもっと多くの方の投票を集めてみんなの声を聞いてみたかった...!と投票遅れたのが惜しまれるぜ もし気が向けば今からでもコメント欄とかで好きだったブレーザーエピがあったら教えてくれたりしてくださいね

それでは次はブレーザー劇場版公開の後に...感想とかゴンギルガンの記事とか色々上げる予定なのでよろしくどうぞ

 

というわけで今回はこの辺で。最後まで読んでいただきありがとうございます。 読んでて共感できたり楽しめたりしたところがあれば幸いです

気に入っていただけたら次回も読んでいただけるとありがたいです。感想をくださったり記事の拡散等をしていただけたりすると更に喜ぶぞ!!

ではまた