AnDrew’s小生意気レビュー記

作品の感想レビュー記事をメインに投稿しています。作品への造詣を深め楽しみつつ、それを他の方々とも共有できる場になれば。よろしくお願いします。

みんなが輝く物語

ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会

第3話「大好きを叫ぶ」

感想レビュー

 

 

全然面識の無い部外者のお姉さんこと果林パイセンとも会って秒でコントみたいなやりとりできてる中須の順応力の高さ、やはりただの女ではない(何目線)

前回の話を経てせつ菜の気持ちも理解できるようになり「自分とは違うせつ菜も一緒にいてくれないといけない」と様々な好きの形があることの大事さを前向きに説いてせつ菜を受け入れたり、その後改めてせつ菜と顔を合わせた時には普通な感じで接して対立してたことへの気まずさを意識させなかったりと、メイン回の次のエピでもかすみの人間力が光っていて、ストーリーを一つぐぐっと引き締めてたの何気に良かったなと やっぱ時代は中須かすみですよ(何目線)

 

ラブライブ」というスクールアイドルの最高峰を目指す想いの強さで誰かの大好きを否定してしまった自分を責め、スクールアイドルから身を引こうとするせつ菜が話の中心となった今回のエピソード。3話目という最序盤の一つの節目の回にして、本作の方向性を更にしっかりと示した回になった感じの回でした 2周目だと副会長や双子初期といったサブキャラがいるのにも目が向いて楽しい

 

本エピソードの軸として目を惹いたのはやはりなんと言っても、自身の言動を悔い自身のスクールアイドルとしての在り方に苦悩するせつ菜の心情描写。ストーリー展開の節々から窺える真面目さ故に思い悩むせつ菜の内面が表情や繊細な台詞回し等によって細かく表現されていたのが印象深かったなと。ケジメとして自分だけ消えて他のみんなが同好会を引っ張っていってくれれば良いと考える一方で、ずっと後ろ髪を引かれるように浮かない表情してるとこの切なさよ にゃんこの処遇について柔軟に対応してくれてたり自分の言動の暴走が同好会のみんなに迷惑をかけたことにすぐ気付いたりと他人に優しい一方で、「スクールアイドルになること自体が間違いだった」って自虐するみたいに自分のことは自分でどこまでも責めるから、根っこは典型的な「他人に優しく自分に厳しい」だよなァせつ菜

そんなせつ菜の内面をしっかりと表した楠木さんの演技がめちゃくちゃ良い味を出してたのも好きなところ 音楽室での侑の会話の時の「なんでそんなこと言うんですか?」のちょっと震わせたような声が特に良きであった 楠木さん、自分の知る限りだとレンとかの割とカワイイ系のキャラが多いんでせつ菜の演技はけっこう新鮮なのよね

 

そうして「自分がいるとみんなに迷惑がかかるしラブライブにも出られない」と自分の大好きを表現することがみんなと気持ちを一つにしてラブライブを目指すことに反するのだとせつ菜が自責するのに対して、侑が「だったらラブライブなんて出なくて良い!!」と力強く返す、という流れが描かれましたが、「ラブライブ!」という作品でこれをやったのほんと思い切ったよなぁ...と改めて。

意味合い的には侑も言った通りラブライブに出ることに拘るあまり苦しむなら、ラブライブという大きな舞台でなくとも、せつ菜が自分の大好きを全力でみんなに見せられる方が良い」という意味合いであり、「それぞれの大好きを表現する」ということを推す本作のテーマをしっかりと踏襲し昇華させたものであるのだけど、ニジガク以前の2作も後発のスーパースターもそうであるようにラブライブという頂をみんなで一丸となって目指す」というのがラブライブ!シリーズの大きな枠組み・フォーマットとして存在している中で、最序盤のこの段階において早々にその大枠を明確にぶち破ってきたの、シリーズものとして非常に強烈だったよなぁ、と。いっちゃん最初のラブライブ!無印のキャッチコピー(で合ってるかな)に「みんなで叶える物語」というものがありますが、それに対するように、「ラブライブという頂はありつつも、そことは違う場所でそれぞれがそれぞれの大好きを全力表す」という「みんなが輝く物語」的な色を出したのは作品の独自色として凄く鮮やかで目を見張るなと凄く感嘆するところで、アニメニジガクの白眉と言っても良かではないでしょうか、と感じるところでありました。まさしく型があるからこそそれを破り引き立つ魅力を生み出す、正しい意味での「型破り」よね

 

そんな侑の言葉を受け、自分の大好きを全力で魅せるべく「優木せつ菜」を今一度解き放ち、ソロ曲「DIVE!」へと繋がる流れ、ぼちくそに熱くて最高だったね...中川から三つ編みを解いて一瞬でせつ菜になるあの演出は凄くカッコいいの大好きなせつ菜らしくて良いよなぁ よく聞くと中川とせつ菜とで声色も微妙に変わってて、ここのスイッチもバチッと決まって気持ち良かった

そしてここからの「DIVE!」のライブパート、演出がいちいちゴリゴリにカッコ良くて個人的な琴線に触れまくるので当時からそうなんだけどめちゃくちゃ大好きなんすよね アシンメトリーなデザインの衣装もすげぇイカしててお気に入り やっぱ男心にはこういう熱くてカッチョ良いヤツに惹かれるよなァ 前2人のライブパートがカワイイに振った演出だった分、全力で歌うせつ菜のくしゃっとなった表情の寄りの画が入ったり、「CHASE!」でも入れてた蹴りのモーションが入ってたりとカッコいいをバリバリに出した演出の味が凄く際立ってて非常に印象に残る映像でした。動きがいちいちビシッとキビキビ決まるの気持ち良いし、サビ歌い終えた後の腕を突き上げる動きのとこのばちくそ良い笑顔が好き過ぎるんだなァ 久々に観たけどやっぱ超良かった こんだけ熱く語った後にすげぇどうでもいい話で恐縮なんですけど、当時は「私だけの光放ちたい DIVE!」の「DIVE!」のとこを「たーい」って言ってる(放ちたい、の語尾を強調した歌詞になってる)と思ってました ちょっとカワイイ歌詞だなとか勝手に思ってたよ!()

 

こうして再起したせつ菜も同好会の仲間達と再び顔を合わせ、スクールアイドル同好会は再始動を始めた、というところで締め。凄く爽やかなラストからのED「NEO SKY, NEO MAP!」への導入の接続も凄く滑らかで、最後まで良い視聴感でした。前2話の感想では触れてなかったけど「NEO SKY, NEO MAP!」も良いよねぇ 水彩画調のより淡い感じの絵が可愛く且つちょっとしっとりした感じもあってとても好き

という感じで気持ち良く締めた本エピだったけど、今回もまぁた興奮して飛びつき抱きついてたね高咲() 3話もそういうとこ見たから慣れたけどやめなさいそういうの!!「言ったでしょ?...大好きだって!」「こんなに好きにさせたの、せつ菜ちゃんだよ!」って言ってるまさに目の前で1人堕ちてンすよ(

 

 

以上、ニジガク第3話でした。せつ菜主役回。それぞれが自分の大好きを全力で表現する、という本作のテーマ性をせつ菜のドラマを通じて熱く描き上げより確固たるものとしつつ、ラブライブ!シリーズの型をも破った独自色の創出に唸った序盤の名エピだったなと。ライブパートも凄くお気に入りで、ニジガクという作品がラブライブ!シリーズの特異点的な立ち位置となっている所以も感じられる非常にお気に入りの回でした よく考えたら終盤まで仲間入りしない生徒会長枠のキャラも早期に引き入れてるしそういうとこでも特異よな やっぱ天然タラシ高咲が強過ぎるな()

 

というわけで今回はこの辺で。最後まで読んでいただきありがとうございます。 読んでて共感できたり楽しめたりしたところがあれば幸いです

気に入っていただけたら次回も読んでいただけるとありがたいです。感想をくださったり記事の拡散等をしていただけたりすると更に喜ぶぞ!!

ではまた