AnDrew’s小生意気レビュー記

作品の感想レビュー記事をメインに投稿しています。作品への造詣を深め楽しみつつ、それを他の方々とも共有できる場になれば。よろしくお願いします。

光をなぞって

ウルトラマントリガー NEW GENERATION TIGA

総括

 

 

3000万年前、世界を恐怖に陥れた闇。しかし、その闇は光の巨人の手によって遠く宇宙に封印された。力尽き、赤き星で眠りにつく光の巨人。そして時は流れ――。

地球平和同盟TPUがエキスパートチームGUTS-SELECTの編成を急ぐ中、マナカ ケンゴは開拓された火星で植物学者として平穏に暮らしていた。

しかしその暮らしは、ある日突然終りを告げることになる。超古代で封印された闇が再び息を吹き返したのだ!火星の街が謎の怪獣に蹂躙される中、ケンゴは運命に導かれた出会いを果たすこととなる。そう、それは眠りについていた光の巨人との出会い。

ケンゴとこの光の巨人との出会いは彼の、そして地球の運命にどう影響を与えていくのか。悠久の時を超えて蘇る光の巨人。その名は――ウルトラマントリガー!

 

(※ウルトラマントリガー公式サイト-作品紹介 より引用)

ウルトラマントリガー公式サイト | 2022年3月18日(金)よりTSUBURAYA IMAGINATION独占配信&劇場同時公開

 

ウルトラマンティガ25周年を記念した企画の一つとして制作されたウルトラシリーズの新作「ウルトラマントリガー」。ティガ放送当時の衝撃・ティガの真髄を今の時代に再現すること、当時の子供達が成長し今自分の子供と共に一緒に楽しめることをコンセプトとして制作され、ティガのデザイン性を反映させたビジュアルのトリガーやGUTS SELECTという防衛チーム登場等の設定周りの彩りから放送前の時点で多くの注目を集めており、放送が開始され回を追うごとに良くも悪くも様々な声が上がり大きな盛り上がりを見せた本作も、この度遂に最終回を迎えました。本ブログでも毎週感想を取り上げ、ティガを始めとした平成シリーズを世代とする一ファンの立場から平成シリーズの礎となった本作の看板を背負った本作が如何なものを魅せてくるかを楽しみに視聴させていただき、様々な悲喜こもごもを書き綴らせていただきましが、今回はそんな感想レビューの締め括りとして自分なりの総括をしたためさせていただきます。前もって言っておくと本ブログはどちらかと言うと本作の否寄りの意見を持っている方であり、今回の総括も必然的にそういうものに偏っていくと思うので、どうかその辺りをご容赦いただければと思います。それでも良いよという方は長くはなりますがお暇があれば是非お付き合いを。

それではどうぞ

 

 

まず個人的に大きな評価軸の一つとしていた「ティガ放送当時の衝撃やティガの真髄の再現」、いわばティガという作品を土台にしその魅力を如何に醸し出せるかという部分ですが、最初にズバリ言ってしまうとこの辺はとても満足にできていたとは思えなかったなぁ、というのが個人的に正直なところ。

そもそもウルトラマンティガという作品が大きなインパクトを生み出した所以に関しては、当時約16年ぶりのウルトラマンTVシリーズとして送り出されたという時流的な後押しもさることながら、デザイン・ドラマ・設定・世界観といった様々な面において今までのウルトラシリーズになかった新たな要素を様々に導入したことによるいわば「革新」にこそあったというのが個人的な見解であり、そんな自分がティガの看板を背負いその真髄を再現するという文言が掲げられた本作に対し最初に期待したのは、「かつてのシリーズにおいて押し出されていた妙味を敢えて今の時代において再現することで、旧来のファンにはしみじみと懐かしさを感じさせ、現行のシリーズに慣れ親しんだファンには却って新鮮な魅力を強く押し出し楽しませるような作劇」、ないしは「本当の意味で今までになかったような斬新な演出等に挑むことで、新たな衝撃・魅力を存分に押し出した全く新しい作品構成」といったまさしく“衝撃/革新”であったというのが大前提でありました。なので、登場人物のいかにも漫画・アニメ的なキャラ付け所謂ヴィランと称されるキャラがストーリーの前面に配置されやや横軸の広がりの弱さが目立つストーリー作中の諸要素やテーマ性の取り回しにどこか野暮ったさが否めず引っ掛かりを覚えてしまう作劇など、総合的に見てあまり良くない方の「いつものニュージェネシリーズ」的な趣が濃く目立つ形となっていて、元々期待していた革新性について感じることのできない新鮮味が薄いものとなっていたように感じられたのは非常に残念なところでありました。

またティガの要素の取り上げ方的な細かな部分にフォーカスして見てみても、TFOの闇の巨人のライバルヴィラン枠でのリブート配置といったティガという作品の魅力の本質的なところとはちょっと違った要素のピックアップや、メトロン星人・ナースといったティガ以外のシリーズからの要素をマスコット・ギミック的に登場させる采配など、どうにもズレたものになってしまっておりこの辺のバランスの悪さも評価としてあまり良くはなかったなと。前者に関してはティガの持つ諸要素の中からニュージェネレーションシリーズの作風に落とし込むもののチョイスとしては妥当だと思うしその再解釈も決して悪くはなかったと思うけど、あくまで自分が思うティガという作品の大きな魅力とはまた違う要素であったのでそれが一つの軸となる構図にはどうしてもほんのりと違和感が拭えなかったし、後者に関しても過去シリーズのキャラの再配置・新要素としての導入というのは前年のZでの特空機をはじめとしてこれまでの作品でもやってきたことなのでそれ自体はおかしくはないものの、ティガという作品をリスペクトすると明示している作品でセブン等の要素がピックアップされる画にはやはりなんで?という感情が最初から最後まで付き纏い続けてしまい、という感じで、ティガという作品を明確にベースにしたこととニュージェネシリーズの作品作りの手癖が観てる側としては絶望的に相容れなかったなぁ...と感じました。せめてマスコット枠がデバンだったらなぁ...ゴブニュ・ヴァハもマスコットに良いぞ!!(少数意見) デバンは原典だと喋らないキャラだし本編のよく喋るマスコットポジにはできないだろ、的な声もあったけど、それを言ったら原典ではあくまで一敵キャラであり誰もマスコット枠としてリメイクされるなんて思いもしてなかったペガッサ星人やメトロン星人の起用だってお互い様じゃないけと思うしなぁ。自由度の高い采配で回してるニュージェネシリーズにおいて今更そういう区別をするのはそれこそ野暮じゃないかなと(総集編や今やってるウルクロDで明確にナビゲーターマスコットに配置してるから公式もマスコットとしての価値は見出してるはずだし、何故起用されなかったのかどうしても謎

どんとこい、ゼットアンドリュー on Twitter: "デバンをトリガーのマスコットで出すことについて「元々喋るキャラでもないし防衛チームの一員って感じでもない」的なこと言ってるのをちらほら見たが、ならばやはり原典で喋ってるしサポートロボ的なポジも似合いそうなゴブニュ(ヴァハ)をだな...(異端)(いかつすぎる)… https://t.co/sBBCMpzAuY"

ティガ、キリエロイド、ガッツウイングといったキャラやギミックの直接的な登場、「マイフレンド」「闇の支配者」等の印象的なワードの投入、最終回での子供達の応援といったティガ本編にまつわる要素がサプライズ的に入れ込まれたりすることもありましたが、トリガー本編の流れやキャラクターの個性等をあまり考慮していないように感じられるような漫然とした言わせ方・投入の仕方や、原典要素へのリスペクトを感じられないような「盛り上がるから出した」ようにしか見えない魅せ方が多いように思えて、こちらも全然ハマらなかったなぁ...というのが率直な感想。第19話のティガとキリエロイドの客演はとりわけ不満も多いけど、個別感想で既に色々言ったのでここでは深くは取り上げないようにします 身も蓋もない言い方をすると作ってる側がこっちの顔色を窺いながら入れたんじゃないか、としか思えないものばかりに感じられたというのが個人的な印象であり、ティガという作品の要素をあくまでベースとして扱いたいのか、深く客演レベルで扱いたいのかがどっちつかずの半端なものになってしまっていたのが非常に大きな不満でありました。

 

まぁこれらに関してはあくまでティガという作品(に連なる平成シリーズの作品)にリアルタイム/リアルタイムに近い時代の中で慣れ親しみ、その魅力に強い拘りを抱いた一ファンとしての視点からの期待や願望が強かった故の、お出しされた作品とのギャップで生じたいわば個人的な不満という側面も大きいのであまり強くは言えないところでもあるのですが、それを抜きにして「ウルトラマントリガー」 という一作品としての評価の軸を移して見ても、正直な話お世辞にも良い出来になってたとは言えなかったなぁ、と。

先にも述べた通り本作は防衛チームが登場したり闇の3巨人達が敵ポジションに配置されたりと、 様々なキャラクターが登場しストーリー中で活躍するような形となっていたのですが、まずこのキャラクターの多さをバランス良く取り回すだけの作劇を取れていなかった、というかその取り回しのバランスの悪さが作品全体の野暮ったさとして付き纏い続けたのがなんとも微妙なところでありました。闇の3巨人はしっかりキャラも立っておりその濃さでストーリーを牽引していた面こそ大きかったものの、特に出てくる必然性の無いエピソードの盛り上がりのタイミングにおいて突然出てきてトリガーやGUTS SELECTの戦闘を悪い意味で掻き乱すという、良く言えばライバルキャラとしての出番に恵まれすぎている、悪く言えば話の流れ等に関係なく出るようになってるのでくどい扱いをされていて、近年のニュージェネシリーズに抱いている「悪役ライバルポジションのキャラは円滑なストーリーの取り回しにおいてノイズではないか?」という感情をより強めてしまいましたし、一方でGUTS SELECTの面々に関しては前述したような漫画・アニメ的なキャラ付けで彩られているキャラが多いのに、ケンゴ・アキト・ユナといったメインの3人以外のキャラは操縦士や分析班といった与えられた役割に沿った動きをすることばかりでストーリー上のドラマに関わるような言動を見せることがほとんどなく完全に持て余してるような扱いだったし(特にマルゥルなんかはマスコットとして配置されてる以上の意味合いを本編上でついぞ発揮できてなかったし、前述した不満にも掛かるけどどういう魅せ方したかったのかな...と疑問ばかり残る。ツブイマの限定コンテンツでは主役扱いだったそうだけど、正直この手の番外作品で引き立たせること前提でTV本編でほとんど掘り下げられない感じのメインキャラの描き方はあまりすきじゃないし...)と、配置されてるキャラの多くが個性の付け方が先行しすぎて作劇上で上手く引き立っていなかったのはなんだかなぁ...という感じでした。ティガの魅力は様々なキャラのそれぞれの信念の発揮や成長がが多様に交差し作品として一つの壮大なカタルシスが織り成されるドラマ性にもあると思ってるので、そんなティガという作品をベースにするにあたってこうなったのはちょっとなぁ...GUTS SELECTの設定も前年のストレイジがウケたことによる投入だったのかもだけど、闇の3巨人や超古代文明といった要素に比重が置かれるストーリーにおいてやたらめったらキャラ多くしたのは悪手だったなぁと

ストーリー上において物語の中心に配されていたケンゴ・アキト・ユナのメイン3人に関してもその関係性にしっかりフォーカスがされていたのでそこは見所であった一方、決め台詞的に連呼されるスマイルスマイルが個人的に側から見ていてくどい印象の方が濃く、前半辺りでの主人公としての引き立たせ方が弱く感じられた(後半からはじわじわ良くなっていったが)ケンゴ、運命に立ち向かおうとする姿が印象深く描かれ前半のストーリーの見所の一つとなったものの、一度解消されたはずのその辺の要素が後半のストーリーで妙にゴリ押し気味になっていって最終的にはちょっとげんなりしてしまったユナなど、細かなところでノイズを感じてしまいイマイチ好感度の上がり切らない動かされ方をされていた印象がありこちらもどうにも、という感じでありました。光の力への執着から始まったケンゴやユナとの関係性の変化や成長が最後まで印象深く描かれたアキトに関しては個人的にもお気に入りなんだけどね ケンゴやさっき触れたGUTS SELECTの面々等のトリガーのキャラ全体に言えることだけど、漫画・アニメ的な個性の色付けは作品の特性にグッと乗せたりとか余程上手く調理しないと実写映えしないよなぁと思う

あとこれは前述したティガの要素・魅力の取り上げ方というところにも通ずる問題だけれど、市井の人々をドラマに絡められていなかったことや、怪獣の魅せ方というところが軽視され気味だったことは自分の中でトリガーのかなり致命的なポイントだったなと感じるところ。ティガという作品の魅力とはなんぞやという話にまた戻りますが、ウルトラマンティガのストーリーが魅力的たり得た理由は、ウルトラマンという光の巨人や怪獣・宇宙人の脅威に対する大衆の人々の反応が世論というマクロな視点・ゲストキャラ個人のミクロな視点の両方からどこかリアルな質感も含んだ形で丁寧に取り上げられ(幼い頃自分が観ていた時も実際にこの辺のドラマ性は漠然とながらも凄く面白かったところだったし)、最終的にガタノゾーアとの最終決戦での集約等を代表する形で昇華される緻密で壮大な作劇や、地球内部での人間が巻き起こす科学的・社会的な問題に連なる脅威の出現および宇宙進出に伴う外宇宙からの侵略者の襲来などといったSF的要素、作品の土台になっている超古代文明というミスティックな要素など、様々な側面から描き上げられる多様な怪獣・宇宙人が巻き起こす事件をバラエティ豊かに描き出した、ウルトラシリーズの根幹にも通じる横軸の広さにあると感じていて、トリガーにおいてもティガとまるっきり同じとまでは言わずとも現代ならではの色付けでその辺が魅せられていたら良いなと少なからず期待していたところは大きかったので、(某風邪菌の影響による情勢の影響もあるので仕方ないだろうとはいえ)一般の人々をはじめとしたゲストの登場が絡むような話が全然なく描写がレギュラーキャラ、 それもケンゴ達といった特にメインのキャラ達に寄っていたために全体的なドラマに奥深さがあまり生じなかった点は痛いところであったし、単体の怪獣として発揮できる魅力を多く有しているのに闇の巨人等のヴィランキャラの前座・付随要素的な扱いで軽く畳まれてしまったり、ガゾートやキリエロイドなどせっかくティガ原典から引っ張ってきた怪獣が原典の魅力を発揮するでも本作ならではの味を醸すでもなく雑に処理されてしまったりと、怪獣の扱いが軽く思えるものになってしまっていたことは個人的に特にモヤモヤがまとわりついたしと、ティガベースの作品としても純粋な特撮ドラマの一作品としても魅力の創出が弱く感じられたのは凄く不満だったなぁ...と。メカムサシンが宇宙化猫やコダイゴンジアザーみたいな単発イカレギャグ回でピックアップされてるのが観たかったんだよワシは(迫真)

あと物凄く個人的な不満ポイントで申し訳ないのだけれど、既存怪獣のスーツをほぼビジュアルまんまで色を変えただけで新規怪獣的な感じで出すスタイルは好かんとこではありましたね...オカグビラはバリエーションつける必要あったか?と感じられるながらもまぁ亜種の創出として許容範囲だったし、サタンデロスは大元のギガデロスとの関連も程よく示していたし登場エピソードの面白さも相まってけっこう好意的に受け入れられているのだけど、メツオーガ、メツオロチ、バリガイラー辺りの大元と似てる理由すら何も語られない開き直った感も否めないリデコ加減はどうしても受け入れられなかったなぁ(メツオロチとバリガイラーが赤→青で色変えの仕方までダダ被りしてるの流石に粗忽すぎると思うんです) フォロワーさんが仰ってたように過去怪獣の目立った連投を避けるための采配というとこもあるだろうしある程度理解はできるけど、せめて顔の造形とか大きく変えられないかなぁとはなる

 

という感じで、総じて不満の残るポイントばかりというのが正直な感想ではありますが、ストーリー面はティガが最終的に出した結論とは違うアプローチから「光」「闇」「人間」というテーマ性を掘り下げ集約させたオチをしっかり出したところは凄く好感だったし(単なるティガからのアップデートみたいな趣とも違う作品独自の新しい答えとしたのが凄く好きなところ)、トリックスター的に配されていたイグニス周りのドラマは深みのある部分が多くシンプルに全体通して楽しめたところであった(ストーリー全体で見ると外様のキャラ的なポジションであったので、最終決戦でのもう1人のウルトラマン的な感じでの扱われ方はあまりしっくりこなかったが)しと目を見張る部分もきちんとあったのは楽しかったし、全体として見ても盛り上がる展開とかを意識したフォーマットとかが要所要所で組まれていたのは感じられたのでそこは評価点であったなと思います。前述したようにアキトの取り回し方は凄く好きだったしね 強いて言えばヒーローショー的な良くも悪くも分かりやすすぎるコテコテの構成であったという感じ(フォロワーさんもたまに「ウルフェスをTV本編でやってる」と仰ってたし)かなという感じで、ここは過去作の要素が小ネタ的なところから大きな客演に至るまで多く入れ込まれてたのを含め、シリーズ構成の足木さんやメイン監督の坂本監督の特色が出てたかなと(それがティガという作品ベースの上で食い合わせ良かったかというとちと微妙ではあるが)。映像面もニュージェネシリーズの例に漏れず非常にハイレベル、どころか第2話や第3話に見られたような屋外撮影の質感を上手いこと入れ込んだ巨大戦闘の迫力な新たな創出が見られたのがとても良かったし、第1話と最終回のフィニッシュを今日日見なくなった人形爆破で彩って平成シリーズ的な面白さをほんの少しでも味わわせてくれたのは大きかったなと感じます。

また個人的に特におおっと感じたのはウルトラマンへの変身シーンという部分の演出で、特定の変身バンクを極力廃した「変身アイテムの起動と変身ポーズ&最低限の掛け声→グングンカット」という平成シリーズの頃を思わせる方式を、販促も弱まっていったであろう後半から積極的に盛り込んでいって、ニュージェネシリーズにおける洗練された魅せの可能性を示したところは挑戦的な革新として高く評価できるところであったなと感じますね。ニュージェネシリーズで多少ネックになってたアイテムのギミックをくどいくらいに見せるカットや、いかにもすぎる決め台詞を入れ込みたがるスタイル(ここはキャッチーな要素だし決して悪くはないけどね)にメスを入れ、幅を広げたところは今後のシリーズの演出の仕方への期待値も高めたし良きところでした。こういうところで多少なりと求めていた「革新」が感じられたのは満足だった、かな

 

 

以上、トリガー総括でした。総じてあまり良くない方の意味で「いつものニュージェネ」的であり、加えて他の方もおっしゃられてたように「ティガの衝撃や真髄の再現」「NEW GENERATION TIGAの副題」といった公式のティガ推しが更なるネックとなった作品というのが正直なところ。勿論良いところもあったし惹きつけられた人達も多くいたので決して良くなかっただけではないけど、今のウルトラシリーズにおいて見直す部分がより顕在化したとも言えるかもなぁ、とは。最近になって昨今の情勢故の脚本変更等の苦労も明かされ、それを踏まえれば一概には責められないけど、純粋に出力された映像として見ると不満は大きく残る結果でありました。

自分の中で期待していたものとは大きくズレたものであったし、続く形で「NEW GENERATION DYNA」とかも作られるのではないかと言われてるながらも、もしそれが作られるとしたら手放しで期待できそうにはないし、穏やかに観られるかもわからないなぁ、というのが本作を観終えた個人的な感情ではあるものの、ただでさえ様々な苦労がつきまとう中で一つの作品を完成させたこと自体にはお疲れ様でしたと声をかけてあげたいし、そうして生み出されたものを楽しむ人がいることはどうか誇らしく思っていて欲しいなと思います。自分としてもこれをバネにもっと良い作品を作っていって欲しい、という想いを込め、本総括を締めさせていただきます。

長々としてしまいましたが、最後までお付き合いいただきありがとうございました。そして改めて演者さん、製作陣の皆様、お疲れ様でした。ウルトラシリーズの更なる発展を願って。

 

というわけで今回はこの辺で。最後まで読んでいただきありがとうございます。 読んでて共感できたり楽しめたりしたところがあれば幸いです

気に入っていただけたら次回も読んでいただけるとありがたいです。感想をくださったり記事の拡散等をしていただけたりすると更に喜ぶぞ!!

ではまた