鬼の伝説を残す荒鬼山に建造された高エネルギー施設を、荒鬼怪獣バキルガンの脅威が襲う
刻一刻と、追い詰められた人間達の命のタイムリミットが迫る中、SKaRDによる決死の救出作戦が開始された
「鬼の巣窟」
目覚めし“鬼達”の 饗宴が始まる
バキルガン
別名:荒鬼怪獣
身長:50m
体重:5万5000t
千葉県 荒鬼山に棲息する怪獣。貴族達が支配し贅の限りを尽くしていた大昔の荒鬼山周辺の土地に現れ、貴族や農民達が所有していた財や食糧を奪い、人間を酒の肴にしながら三日三晩も宴を繰り広げた末、旅の侍に斬り倒され封印されたという鬼達の伝承の基とされる存在であり、その伝承通り100年以上も荒鬼山の地中で眠り続けていたが、その間周辺の土地の気のエネルギーや生命エネルギーを吸い上げながら淡々と復活の時を待ち続けていた。
人間をはじめとした生物の肉を餌とする旺盛な食欲、他の生物を圧倒する凄まじい獰猛性を有する、巨大な2本の大角とぎょろりと光る大きな眼を携えた凶悪な顔が目を惹くまさに“鬼”さながらの怪獣で、頭部の角による突進攻撃や鋭い牙による噛みつきを得意とする。更に鬼の棍棒を思わせるトゲだらけの巨大な前腕を有しており、この腕を振り回して敵に叩きつけることもできる。加えてその巨大な両腕を高速で振動させることもでき、これによって地中を掘り進む他、腕を敵に叩きつける際この腕を振動させることで破壊力を高めたり、振動を極限まで高めた衝撃波を放ったりもできる。獰猛そのものな見た目に反し知能が高く、相手の動きや出方を見極めながら効率良く敵を追い詰める方法を淡々と編み出してくる策略家でもある。
過去に出現した怪獣であるネロンガやパゴスの別個体を従えているかのような行動も見られており、ネロンガおよびパゴスとの一部身体的特徴の類似から近縁種と見られることと併せ、バキルガンは一連の近縁怪獣達の中でも特に強力な種であり、荒鬼山に伝わる鬼の伝説はバキルガンを筆頭とした近縁怪獣達で形成された群れだったのではないかとも推測されている。
↑側面と背面。巨大な棘付きの前腕と2本の鋭い大角が目を惹く。蛇腹状の背中はネロンガやパゴスといった同一系統の種とされる怪獣達と類似する。
長年荒鬼山の地中にネロンガ・パゴスと共に封じられるようにして休眠状態となっていたが、完全な休眠状態には至っておらず周辺の土地の気のエネルギーや生命エネルギーを少しずつ取り込みながら時間をかけ完全な覚醒へと至ろうとしていた。
そうして現代に入り完全な覚醒を果たすも、自身のエネルギー吸収の影響で植物が枯れ果て生物も寄り付かなくなった荒廃した土地を利活用する形でエナジェスティック社の高エネルギー生産貯蔵施設が建設されたこと、およびそこに施設建造等のために多くの人間が訪れるようになったことに目をつけると、これを自身の餌となる人間を一度にたらふく食らうことのできる好機と捉え、「最も多くの人間がやってくるタイミング」を見計らうべく敢えて地中に潜伏。そして施設完成に伴うセレモニーの開催で施設従業員および各所の要人が一堂に集ったところをその好機と捉え、ネロンガ・パゴスを引き連れる形で「食事」のために姿を現した。その後人間達には建物内に逃げ込まれ、施設のエネルギーを利用した最新の光子バリアで建物を覆われ立て篭もられるも、電気と高エネルギーをそれぞれ餌とするネロンガとパゴスを焚き付け、バリアの安定に使われる電気とバリアそのものを構成する高エネルギーを両者に両面から吸収させることでバリアを急激に弱めて消失させる策を実行し人間達を追い詰めようとした。
抑えられない食欲から唾液を滴らせながらバリア消失を待つも、そこへSOSを受けたSKaRDが現着。テルアキ副隊長とアンリ隊員が操縦するアースガロンを邪魔者と見なし交戦、その強力なパワーで苦戦させるも、その陽動の間に別動隊のゲント隊長、エミ隊員によって施設内の人間達を全員逃がされてしまい激昂。ネロンガとパゴスを合流させ更に暴れ狂い、アースガロンをパワーダウンにまで追い込むがそこへウルトラマンブレーザーが出現、更なる敵の出現にネロンガ・パゴスと共に戦闘へと突入する。ブレーザー相手には数の利もあって徐々に優勢へと回っていくも、エミ隊員と施設責任者達の連携により緊急時の高エネルギー非活性化剤を撃ち込まれたパゴスが体内の高エネルギーを非活性化させられて活動を停止しそのまま防衛隊の砲撃を喰らい撃滅され、透明化を駆使するネロンガも復活したアースガロンにサーモグラフィーで姿を捕捉されアースファイアで撃破されたことで一気に劣勢となる。この状況に怒りが頂点に達しその勢いのままブレーザーに襲いかかるも、すれ違いざまに振るわれたスパイラルバレードで体を切り裂かれて致命傷を負い、そこへ背後からスパイラルバレードを投げつけられる形で爆散した。
↑ネロンガとパゴスを引き連れた様子。伝承に記された鬼の絵図は彼らと類似した姿をしていたが、そこには他にも針山のような体躯の鬼や巨大な襟巻きを携えた鬼、更にバキルガンに対応すると思われる鬼をも従えている一本角の風格ある鬼の姿まであった。3体は封印という形で荒鬼山に眠っていたが、他の鬼はどこへ行ったのだろうか...
『ウルトラマンブレーザー第5.5話』?『荒鬼怪獣バキルガン』?
そんなエピソードや怪獣は...
元々、なかったではないか...
ソノトオリ!!!
ブレーザー総集編で更に1週待たされるのがじれったくて存在しない怪獣とエピソードを勝手にでっちあげてしまった男です。総集編週はソフビ買わなくて良いからお財布助かるとか言ってたのに何しれっと3体も買い足してんの!!?(迫真) だ、だって販促無い週の頃に怪獣ソフビ売れれば怪獣ソフビがより注目されるし...買ったとこは一掃値引きみたいなのやっててちょっとお買い得だったし...
ともあれそんな経緯から生み出したのがこの荒鬼(あらおに)怪獣バキルガン。コンセプトとしてはズバリ「令和のバラゴンボディ怪獣」で、元々バラゴンのスーツの改造で同時存在のあり得なかったネロンガとパゴスがR/Bからタイガにかけてのスーツの新調によって同時に存在できるようになり、出そうと思えば一緒に出すことも可能やぞ!!と言われてたことがあったのを思い出し、一応スーツの現存する(今はどうか知らないが)マグラーや、シン・ウルトラマン出演でちょっと知名度も上がってあわよくば新造されたりしないかと密かに期待したりもしてるガボラとかとバラゴンボディ四天王として一緒に並び立つエピがいつか来ないかな...なんて考えたりしてたのが着想元でした。元々はマグラーかガボラをネロンガパゴスそれぞれのソフビの改造で作ったろうかとも思ってたのですが、既存デザインを造形するとなると凄く手間かかりそうだし似せられる自信がなかったしということで、思い切って新たな怪獣をこさえる方向に、ということで無事バキルガンが誕生致しました。
思い立ったが吉日みたいなテンションの下、パテを練ってる最中にどういうデザインにするかをほぼ即興で考えたりしてトータル3日くらいで作ったので個人的にデザイン面では練り込み不足だったかなというところでもある(パテちょっとケチったから造形部分も最低限にしちゃったし)のですが、それでもバラゴンボディ怪獣ならではな古き良き趣の出た顔立ちをそれなりにモールド感も出しつつ作ることはできたし、高下駄式のデカい前腕という現代怪獣っぽさも出せたので悪くはねーんじゃねぇかなと、ちょっと自分に甘めの評価() ぎょろっとした感じを出そうと目をデカめにしたけど、ネロンガとパゴスくらいの大きさでも良かったかな...と今は思う 改造元はパゴスのソフビで、後ろ脚を切り取った上で左右を入れ替えてティッシュを詰め込んではっ付けることで立ち姿勢にしたり、前腕に爪楊枝とビニールテープで作った芯を入れて高下駄式に延長したりと、それなりに工夫は色々入れ込んだのでここは自慢ポイント。ネロンガのソフビベースならもうちょい簡単だったかもだが、そっちは1体しか売ってなかったので2体あったパゴスのソフビで頑張ったぜ...
↑制作過程。正直パテ盛るまでは顔の形とか全然決めてなかったので一応それなりに上手く決められて良かった
簡易で考えたシナリオの方は、先にも述べた「バラゴンボディ怪獣を並び立たせる」というテーマの下、電気を食うネロンガや高エネルギー(現代だと「ウラン」は難しいかもなので一応「高エネルギー」で)を食うパゴスも埋没させず存在感たっぷりで一緒に活躍させることを主に据えた上で、バキルガンもしっかり目立つようにできる設定を色々考えた末、バキルガンを人間を餌にする知略家的なイメージにして、人間も電気もエネルギーも絡められるその手の施設を舞台にした怪獣軍団とのスリリングな攻防を主軸としたストーリー、というイメージで作りました。怪獣に精通してる設定のテルアキ副隊長が過去に出現した例でネロンガやパゴスを知ってたりでちょっと活躍する場面もあったりとかしてるぞ 偉大な先達であるネロンガやパゴスをこんなペーペーが作ったオリジナルの怪獣の配下にするなど不敬ではないかとちょっと葛藤したりもしたのは内緒() 戦闘シーンもタロウ第30話やデッカー第6話みたいな、ウルトラマンも防衛チームも怪獣も縦横無尽に入り乱れるバトルを、という感じのイメージで固め、カタルシス高めな乱戦を脳内で作りました。いつもあんまし効いてない防衛隊の砲撃がパゴスを倒すようにしたのがちょっとした拘りや 凝固剤によるパゴスの凍結や熱源探知による透明化ネロンガの捕捉といったシン・ウルトラマンをちょっとオマージュしたげな描写や展開も遊びで入れたよ 余裕があれば2次創作的な感じでこれをSS化してみたりもしたいがこれは正直やるかは分かりまへん 誰か気が進んだりしてくれたらやっても良いぞ(上から目線)
てなわけで存在しないブレーザー怪獣&エピソード捏造、および自語り記事でございました 思いの外楽しかったので今後も総集編挟まったり、そうでなくても突発的に気が向いたりしたら迷惑なことにまたやるかもしれませんが、その時はどうかお付き合いいただけると嬉しいぞ
では今回はこの辺で。次回はちゃんとした方のブレーザー怪獣語り記事をよろしくな!