AnDrew’s小生意気レビュー記

作品の感想レビュー記事をメインに投稿しています。作品への造詣を深め楽しみつつ、それを他の方々とも共有できる場になれば。よろしくお願いします。

ブレーザー怪獣語り㉒

ヴァラロン

 

別名:宇宙爆弾怪獣

身長:55m(第1形態) / 60m(第2形態)

体重:6万6000t(第1形態) / 6万9000t(第2形態)

登場話:ウルトラマンブレーザー第23・24・25話「ヴィジター99/第3波接近襲来/地球を抱くものたち」

 

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↑第1形態

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↑第2形態

 

ファースト・ウェイブ=バザンガセカンド・ウェイブ=ゲバルガに続く、V99により送り込まれた「サード・ウェイブ」たる宇宙怪獣ミミズのような蛇腹状の胴体キャノピーを思わせる透明なカプセル状の部位に覆われた不気味な頭部が特徴。小惑星「ミッチー27(アマチュア天文家・追川光宙により命名)」に張り付いた状態でバザンガ・ゲバルガと同一の軌道に乗り地球へと接近してきていた。

尻尾の先に繭のような球状有機爆弾を生成する特性を持っており、これを尻尾から切り離し任意のポイントへと配置した後、頭部の器官発光をトリガーとして思うままに起爆させる能力が最大の特徴。この有機爆弾の爆発は数と配置によっては星の軌道影響を与えるほどの凄まじい威力を有しており、ヴァラロンはこれにより星の軌道を変化させ他の星ぶつけることで移動する習性を持っているとされている。またこの有機爆弾は単発の爆発でも至近距離の敵性存在致命的なダメージを与え、周囲の物体衝撃波揺るがし吹き飛ばすなど強力な武器にもなるため、尻尾を振り回しながら爆弾を切り離すことで遠距離の敵目掛けて投擲・起爆させたり、爆弾の付いた尻尾を振り回し敵に受け止めさせた上で爆弾を切り離して敵の懐で起爆させたりといった様々な形で戦闘時にも活用され恐るべき力を発揮する。その他にも有機爆弾が付随した状態の尻尾をハンマーのように叩きつける一撃や、電動ノコギリのように回転する腹部鰭状の部位での近接攻撃頭部の器官腕の爪状の突起身体に位置する棘から発する赤い稲妻状の光線集中/拡散発射といった様々な攻撃能力全身に有しており、総じて恐るべき力を備えた脅威となっている。

またウルトラマンブレーザーとの戦闘の際、ブレーザー噛み付きエネルギーを吸収したことによって第2形態へと変化頭部複数の突起が増えた上に全身の棘歪に伸び腕の爪状の突起前方反転、尻尾の有機爆弾もより凶悪な形状に変わるなど形態的に大きく変容した上、有機爆弾の爆発の威力をはじめとした戦闘能力・破壊力第1形態の時から大幅にパワーアップした。

 

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↑第2形態の前面図および側面図。記事冒頭の第1形態の画像と比べると、頭部の突起や肩の巨大で歪な棘の付与といった形態的変容が生じているのが窺える。

 

V99の差し金により小惑星・ミッチー27に張り付いた状態で宇宙空間を移動し地球へ向けじわじわと接近、遂に付近にまで到達し地球へ飛来せんとしていた。しかしその存在を野性的な感覚により察知したタガヌラーが発射した光線直撃を見舞われてしまったことでミッチー27から引き剥がされてしまい、そのまま近くの月面へと墜落させられることとなった。

しかしタガヌラーの攻撃とそれによる月面への墜落を経てなお健在で、月面にて目を覚ますと月の軌道変化させて月と地球を衝突させるべく活動を開始、月の裏面の一角に無数の有機爆弾を渦巻き状に敷設した上で一度に起爆大爆発を巻き起こし、そのクレーター内で更に有機爆弾を爆発させるという行動を繰り返し始める。そうして着々と月の軌道へ影響を与えていっていたが、そこへヴァラロンの行動を阻止するべく出動したSKaRDの隊員達が搭乗したアースガロンMod.4到来、アースガロンが自らを妨害しに現れた外敵であると判断すると即座に攻撃を開始、遠距離からの撃ち合い・月面上での近接戦闘といった一進一退の攻防を繰り広げた末、有機爆弾の至近距離での爆破によってアースガロンをダウンへと追い込んだ。更に続け様に現れたウルトラマンブレーザーとの戦闘でも、変身者であるヒルマ ゲント肉体の限界も相まって既に疲弊した状態であったブレーザーを容赦ない攻撃により圧倒、瞬く間にノックアウトしてしまうと、最早用はないとばかりに地中へ姿を消し、そのまま有機爆弾を一斉に爆破、遂に月の軌道を変えてしまう。その後アースガロン/SKaRDを連れ命からがら月面の爆発から離脱したブレーザー決死の突撃によって月の軌道は元通りに修正されてしまうものの、その行動を先読みしていたかのようにブレーザーの前へと直ちに出現すると、月の軌道を変えるのに精一杯なブレーザーの身体に噛み付いてネルギーを吸収第2形態へと変化、そのままブレーザーと強大な技のぶつかり合いを演じた末ブレーザーを完全に下してしまうと、爆発で月面から剥がれた巨大な破片に張り付く形で再び地球へ向けて飛来を開始した...

 

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↑尻尾から球状の有機爆弾(画像下)を生成、切り離した上で思うままに起爆させることができる。

 

月から離脱後、地球防衛隊一斉攻撃を物ともせず大気圏突破し遂に地球へと侵入東京ビッグサイト破壊しながら飛来すると、そのまま逃げ惑う人々蹂躙しながら東品川へと上陸、月面の時同様に有機爆弾を敷設しながら品川方面へと進行していく。

そんな中傷付きながらも再起したブレーザーとアースガロンが再び出現、1vs2の激しい戦闘へともつれ込んでいく。一時はV99との対話・和解のため不闘の意思を見せるべく武装解除丸腰となったブレーザーとアースガロンを一方的に嬲るなど圧倒したが、対話の末V99が人類の意思を受け入れて撤退しヴァラロンが“取り残された純然たる脅威”となったことでブレーザー達は再び奮起レインボー光輪尻尾切断されて有機爆弾の生成能力を奪われた上で反撃を見舞われることとなった。しかしそれでも一切怯まず、遅い来る攻撃を光線で蹴散らし、ブレーザースパイラルバレード顔面への抉り込みという手痛い一撃にさえも勢いを衰えさせないままブレーザーを吹き飛ばす恐るべき生命力を見せつける。そしてそのままに敷設した無数の有機爆弾を起爆させようと─

 



付近の怪獣が爆弾敷設地帯に現出...

爆弾を....食っています!

連鎖爆発は起こりません...!!

 

 

 

地球怪獣

 

・デマーガ

別名:熔鉄怪獣

身体:50m(親) / 1.92m(ベビー)

体重:5万5000t(親) / 900kg(ベビー)

登場話:ウルトラマンブレーザー第25話「地球を抱くものたち」

初登場:ウルトラマンブレーザー第10話「親と子」

 

・ズグガン(幼体)

別名:地底甲獣

身長:167cm

体重:1t

登場話:ウルトラマンブレーザー第25話「地球を抱くものたち」

初登場:ウルトラマンブレーザー第20話「虫の音の夜」

 

・デルタンダル(デルタンダルF)

別名:月光怪獣

身長:45m

体重:1万4000t

登場話:ウルトラマンブレーザー第25話「地球を抱くものたち」

初登場:ウルトラマンブレーザー第14話「月下の記憶」

 

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ヴァラロンの有機爆弾爆発せんとする危機的状況の中、一斉に姿を現した地球の怪獣達。デマーガの親子はかつて涌谷ブレーザーにより眠りに就かせられたもの同一と思われる。

デマーガズグガンといった地底棲の怪獣達は爆弾を地底に引き摺り込んで捕食デルタンダル大群空中を取り巻く中地上に降りた個体が爆弾を捕食、とそれぞれが各地点でヴァラロンの有機爆弾の捕食行動を実行。これによりヴァラロンの爆弾は不発となり、結果大爆発による都市壊滅地球軌道への影響という最大の危機を回避させるに至った。

 

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↑ヴァラロンの有機爆弾が彼らにとって高い嗜好性を示したのか、それとも彼ら自身その物体が地球という自分達のテリトリーを脅かす脅威と分かっていたのか、真実は不明だが、彼らの行動が地球を危機から救ったことは確かである。

 

地球怪獣達の行動により爆弾の起爆失敗、ヴァラロンは地球の軌道を変えることも叶わなくなってしまうが、それでもヴァラロンはなおも暴走ブレーザー圧倒し、援護のため割って入ったアースガロンをも戦闘不能にさせてしまう。だがその時、ブレーザーの戦いを報道で見守っていたゲントの妻・サトコ息子・ジュン想いが、ゲントの身に付けていた指輪と腕輪を通じてブレーザーへと伝播、それにより図らずもブレーザーの新たな必殺技「ブレーザー光線」が土壇場で発動した。その凄まじいエネルギーの奔流直撃を見舞われ、さしものヴァラロンも悶絶、最期は耐え切れずに爆散することとなり、地球を脅かした最大の脅威はここに敗れ去ることとなった。

 

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ブレーザー光線により打ち倒されたヴァラロン。星を砕く厄災は、地球に息づく多くの生命達の繋がりにより打ち果たされたのだった。

 

 

本編の感想と並行して長らく続いたブレーザー怪獣語りも遂にラスボス怪獣ヴァラロンのところにまでやって来ました。まだゴンギルガンが控えてるし、そうでなくてもどうしても書いておかなきゃならないまだ大事なやつが残ってたりするのでまだお終いではない(多分捏造怪獣語りも個人的に勝手に続けるだろうし...w)のだけど、TV本編に登場した怪獣を扱う記事としてはここが一区切りということで、自分なりに熱量込めて書いてきたのもあって感慨深いですね...

 

というわけで今回はヴァラロンについてつらつらと。バザンガ、ゲバルガといった宇宙怪獣が本作において重要な立ち位置を占めていると示唆された時から、ラスボスもやっぱり宇宙怪獣だろうと当然の如く予想はされていましたが、その期待に相応しい存在感を持った怪獣でしたねぇ

まず目を惹いたのはやっぱりそのビジュアル。ミミズや芋虫を思わせるグロテスクで生物的なディテールが特徴的な胴体攻撃的で厳つい各部の棘や突起キャノピー状の透明な部位に覆われた深海魚さながらな頭部といった数々の不気味な特徴を有したビジュアルのインパクト自体がソフビの画像が解禁された初見時点から非常に強烈ではありましたが、V99やそれらが送り込む宇宙怪獣といった「宇宙からの未知の脅威」が重要なファクターとなっている本作において、この映画「エイリアン」のエイリアンを彷彿とさせるビジュアルはその点において「まさしく!」という感じでバチっとマッチしてて唸ったよなぁと。直接エイリアンをモチーフにしたみたいな言及はされてないけど、人間とはまるで違う意思を抱いてるかのような不気味さを携えた無機的とも有機的ともつかない頭部の辺りは特にテイストを色濃く受け継いでるように思えるし、このデザインラインが「不気味で怖い宇宙生物」みたいなイメージをガッツリと体現してるからこそなんだろうなみたいなのが感じられて良かったですね。そのビジュアル故に当初はV99その人(その怪獣化した姿なんじゃないか)とも思ってたくらいでしたよ 名前的にイニシャルは「V」になるだろうからまさにだろ!って感じで捉えてたし  しかも第2形態に変化するという嬉しいギミック付き。全体のシルエット自体は大きく変えていないながらもしっかり強化を表現した変化になっていてたまらんかったですよこりゃ ソフビでもこの形態変化がパーツ換装によって表現されているという革新的なギミックが備わってたし、パーツのスライド・回転によるビジュアルの変化をウリにしてたバザンガやニジカガチからの更なる発展を感じて痺れたというとこも併せて最高であった ウルトラ怪獣アドバンスという新ブランドへの気合を感じたね(ほんとバンバン続いて欲しいなこのシリーズ...) ちなみに聞いたところによるとソフビのヴァラロンは形態変化完全再現かと思いきや実は第2形態準拠なので第1形態は各部がけっこう違うとのこと(爆弾のデザインが違うのになってたのは分かりやすかったが) 第1形態完全再現のソフビもいずれ出て欲しいな...


そんなヴァラロンのデザインを担当されたのは、今までにもバザンガやタガヌラー、デルタンダルといった本作を代表する怪獣のデザインを担当された楠健吾さん。楠さんに始まり楠さんに終わる、と本作の怪獣デザインにおいて最後まで実に良い仕事をしてくださいました。オーブやZでも刺さりまくりの見事な怪獣デザインを沢山見せてくれたけど、新怪獣に力を入れた本作だからこそのイキイキとしたパワフルさを感じられて良かったなぁ また他の作品でも怪獣デザインに携わって欲しいわね

https://x.com/erohoshi/status/1746367989233197074?s=46

https://x.com/erohoshi/status/1749039289319694755?s=46

https://x.com/erohoshi/status/1749410747887804912?s=46

 

にしてもV99絡みのウェイブ系怪獣、少し前までは何かしらの形で赤と青の意匠が入っててブレーザーともなんか関係あるんじゃ...?なんて考察してみたりもしてたけど、ヴァラロンは別にそういうの無かったしただの気のせいだったみたいね() ブレーザー自体も別にV99絡みじゃなかったしね 赤と青の意匠というとこでサード・ウェイブ候補だったズグガンが普通に地球怪獣だった時点でもまぁそんなもんかなとなんとなく思ってはいたけども!でもまぁこういう考察も後から外れるのも込みで程々にならやっぱりスパイスになって楽しいね

 

そして本編における最後の怪獣としての大暴れ、こちらも実に痺れたところでありましたね。月の軌道を自前の爆弾の大爆発でブチ変えて地球にぶつけてやろうとするとかいうラスボスに相応しい規模感は勿論のこと、アースガロンや(既に疲弊してたとはいえ)ブレーザーを物ともせず蹴散らす火力とパワフルさ、スパイラルバレード顔面ねじ込みにさえもダメージを感じさせず暴れ続け相手を疲弊させていくタフネスという小細工抜きの強さと、星の軌道を変える効率の良い爆弾の配置・爆破方法を熟知していて、戦闘においても尻尾から爆弾を切り離すタイミングを巧妙に活かして敵を圧倒、更に月の軌道を変えんとするブレーザーの決死の特攻を先読みしたかのような迅速な立ち回りでブレーザーを下す戦略性も垣間見せるといった垣間見せる高い知性といったところで純粋な1体の怪獣としての強さを存分に見せつけてきたところも実に最高で、怪獣特撮としてのパワフルさを約半年間存分に振いまくった本作のラストを飾るに足る素晴らしい大活躍であったなと(ウェイブ系列の大トリらしく「直球の大暴れで魅せたバザンガ」「ヤラしい強さと巧妙な戦略性で苦しめてきたゲバルガ」の良いとこどりな強さなのが良かったし、そこにラスボスらしい規模感が加わるんだからそりゃ最高よ)  ストレートな大暴れとスケールで見せるニュージェネラスボス怪獣は今までにも多くいたけれど、個人的にはそれらを圧倒するほどの演出的なパワーと熱量を感じたね...スパイラルバレードによる面割れ(概念)を経ながらも立ち上がり続け最後まで戦い抜いたその勇姿は最早ヒーローと言っても過言では無かろう(過言)  タガヌラーに撃ち落とされ本来の目的と違う方向になろうとも代替となる行動に即打って出る執念それを月面という人類の手が容易くは及ばない地で淡々と実行する静かな恐怖感街や逃げ惑う人々を嘲笑うように容赦なく蹂躙しながら暴れ回る怪獣らしい圧倒的な絶望感、といった恐るべき存在感も尽く見事であったし、良い仕事してくれたよほんと 「死んだよね!?どう見ても!!!」ってくらいだいぶ直接的に人が蹴散らされてくカットは、風景の奥に実在感たっぷりに合成されたヴァラロンの威容も相まって震えた

 

でもヴァラロン、こんだけしっかりラスボスらしい存在感を発揮しつつも、それと同時に良い意味で「ラスボスしすぎてない」ところがあるのもまた良いよなぁと。「宇宙爆弾怪獣」というバザンガやゲバルガと並列した感じの飾りすぎてない肩書きといい、しっかりカッコよく恐ろしいながらも「ラスボスでござん!」って感じが出過ぎてない・ゴテゴテしすぎていないビジュアルといい、ラインとしてはブレーザーにこれまで出てきた怪獣達と並び立っても浮きすぎない感じの雰囲気も所々に備えてるところが良いアクセントで絶妙というか。いつだか誰かが「昭和ウルトラ怪獣のラスボスは『最強の敵』ではなく『最も大変な時/苦しい時に現れる敵』みたいな趣なのが特徴」みたいに言ってたけど、ヴァラロンはまさにそういう趣をしっかりこの時代に良さ・魅力として継承してる感じがあって、なんかこう、最後の敵だけど気取りすぎてない感じというか、今まで出た怪獣が前座・添え物にならない感じというか、とにかく分かる人以外に上手く伝えられる感じで言語化できないのが歯痒いんだけど凄く好きなんだなぁこういうとこ 作品の中に出た怪獣達はみな等しくユニークで魅力的なのだと、誰を落とすでもなく誰を上げすぎるでもなく良いラインで並び立たせてるところがウルトラ怪獣の良さを分かってる感じがして素敵というのか、第1話や中盤、ラスボスばかりが新怪獣になりがちだったニュージェネシリーズにおいてこういう感じのが出たからこそのあったかさみたいなのが良いというのか...やっぱり上手く言えね〜(

 

でもってそのヴァラロンに負けぬ存在感を最後にしっかり刻み込んだ地球怪獣達の大立ち回り!これも実に最高でありましたね。第23話のタガヌラーの描写に込められた「結果的に人類にも利があるようになってる本能的な行動とはいえ、人類とはぶつかり得てしまう存在である怪獣達も『自分達が生きるテリトリー』たる青き星・地球を守っているのだ」的なタッチ・テイストを引き継ぐ形で、地球を脅かすヴァラロンの脅威に立ち向かい、事実上とはいえ地球を守ってみせた地球怪獣達の姿は、「人間と同じく彼らも等しくこの星に息づき、必死に生きる生物なのだ」というところを、単純な善悪に括ったりしない中で力強くひたむきに描いていてグッときました  おそらく同一個体であろうデマーガ親子も元気そうで何より 描かれたのはデマーガ、ズグガン、デルタンダルだけだったけど、実は他にもいたゲードスが(何故かモグージョンと一緒になって)誰よりも元気にモリモリ爆弾食ってたり、今だけ目を覚ましたドルゴ様が駆け付けてくれてたりと、見えてないとこでそういうのもあったりしたら嬉しいなぁと、妄想  総じてリアルSFテイストも含ませた古き良きウルトラシリーズらしい「生物」としての怪獣の描写を、人類のそことの向き合いというところも含めてしっかり描いてきた本作だからこその要素・テーマ性の昇華として実に素晴らしかったですね。ウルトラマンブレーザーという作品の節々に直接そうとは言わないながらもそっと含ませてる感じのあったウルトラマンガイアオマージュ的な演出・遊び心の極致って感じなのも粋で好きだ(ガイアも「同じ地球に生きる生命体」としての地球怪獣達との向き合いというところを、物語の一つの軸として最後まで真摯に描き上げた作品でしたからね) この先も怪獣達は純粋な命の営みの中で人類とぶつかり合うことは続いていくだろうけれど、それでもこの戦いを通じて「同じ地球の生命体」であることを確かめられたことは大きい意味を持ったと言えよう  ここの語り、本当は本編の感想記事でやりたかったけどシンプルに書き漏らしてしまって後悔してたので、怪獣語りということでこの場でしっかり熱込めて語り直せて良かった

 

 

というわけで今回はこの辺で。改めてTVシリーズ全25話に渡る怪獣語りはこれにて一区切りです!今までご覧くださってありがとうございました。楽しかった!

では次はゴンギルガンで...〜ry─nv999722!-

 

 

「仲間」

「武器」

「光の星」

「新天地」

「旅」

「青い星」

「危険」

「恐怖」

「恐怖」

「恐怖」

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「未来」

 


おや、この信号は...?