AnDrew’s小生意気レビュー記

作品の感想レビュー記事をメインに投稿しています。作品への造詣を深め楽しみつつ、それを他の方々とも共有できる場になれば。よろしくお願いします。

ブレーザー怪獣語り⑰

ブルードゲバルガ

 

別名:宇宙汚染超獣

身長:150m

体重:5万5000t

登場話:ウルトラマンブレーザー第19話「光と炎」

 

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ゲバルガの幼体であるイルーゴ繁殖させる役割を持ったゲバルガの亜種。かつて地球に襲来したゲバルガがネットワーク汚染の拠点とした通信施設の地中に産みつけた卵または種子から孵ったと見られている。

通常のゲバルガの青い体表と異なる赤い体表をしている他、通常のゲバルガの3倍近い巨体2体の巨大なイルーゴ尻尾として臀部から生えた特異な容姿をしており、2体のイルーゴを伸縮自在に蠢かせ相手に突進させたり、その巨体で相手を丸ごと包み込み四方八方からの電磁波による熱焼き尽くしたりといった攻撃を行う。また通常のゲバルガ同様EMP(電磁パルス)を使用することが可能だが、その威力は対EMP仕様となったアースガロン通信遮断するなどより強力なものとなっている。

 

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↑前面図および側面図および背面図。臀部から2体のイルーゴが生えているのが見て取れる。

 

通常のゲバルガに関しては以前投稿した記事(下記のリンク先に掲載)を参照されたし。

ブレーザー怪獣語り⑪ - AnDrew’s小生意気レビュー記

 

かつてゲバルガネットワーク汚染拠点とした通信施設地下200m地点にブルードゲバルガが発生地下通信ケーブルにイルーゴを寄生させ増殖させると共に、通信施設を中心に放射状拡散させることで都内各地に無数のイルーゴを出現させ、イルーゴガスの拡散による大気汚染を進行させる。

何体かのイルーゴが既に球状のゲバルガの姿へと変態し始め、地球防衛隊指令部もイルーゴをゲバルガと関連付けセカンド・ウェイブの続きとして警戒を強める中、通信施設の地下を突き破る形でブルードゲバルガが出現EMPによるネットワーク障害を引き起こしながら市街地へと侵攻していく。それを受け出撃した対EMP仕様アースガロンに対しては周囲にイルーゴを出現させてけしかけ強力なEMPにより通信障害を発生させるなどして翻弄、続けて現れたウルトラマンブレーザー尻尾のイルーゴの突進によりチルソナイトソード刀身粉砕し叩き落とした上、巨体で包み込み電磁波で焼き尽くそうとし...

 

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ブレーザーやアースガロンを遥かに上回る巨体を有し、凄まじい威圧感を与えてくる。

 

 

 

 

 

ブレーザーの元へ行きたいの...?」

 

 

 

ファードラン

 

別名:炎竜怪獣

身長:不明

体重:不明

登場話:ウルトラマンブレーザー第19話「光と炎」

 

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全身で覆われたのような姿の怪獣。巨大楕円銀河M421にあるウルトラマンブレーザーの出身星に棲む怪獣で、ブレーザー共生関係にあったと考えられている。すれ違い様に相手を焼き尽くすほどの超高熱の炎を纏って敵に突撃する攻撃を得意としている他、ブレーザー一体化炎の鎧・ファードランアーマーを身につけさせたり、チルソナイトソードに自らとなって合体することで炎の槍・チルソファードランサーを与えたりと、ブレーザー強化武装する能力を持つ。

 

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↑前面図および側面図および背面図。

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↑大きく翼を広げ高速で飛行、炎を纏った突進を繰り出す。

 

ブルードゲバルガ巨体に包み込まれ、電磁波で焼き尽くされんとするブレーザー危機呼応し、かつてワームホーム発生実験が行われていた施設発生させたワームホールを潜ってファードランが地球出現SKaRD隊員アオベ エミ彼女の父・アオベ タツが共に開いたハッチを通じて飛び立って行った。ファードランはそのままブルードゲバルガの出現地点到達すると、纏った超高熱で襲い来るイルーゴ群れ焼き尽くし、炎を纏った突進でブルードゲバルガを突き飛ばしブレーザー救出主人との再会雄叫び共鳴で応えつつ、ファードランストーン起動に合わせてブレーザー炎の鎧・ファードランアーマーを与えた。

突然の新たな敵の出現に対しブルードゲバルガは反撃を開始するも、ブレーザーファードランアーマーの炎の攻撃により尻尾のイルーゴの1体を焼き尽くされた上、イルーゴをけしかけ捕縛していたアースガロンも助け出されてしまい、そのままブレーザーファードランアーマーの炎とアースガロンの一斉掃射によって無数のイルーゴ撃破されてしまう。そしてアースガロンより受け渡されたチルソナイトスピアから再生成したチルソナイトソードとファードランが合体した炎の槍・チルソファードランサーを手にしたブレーザーの放ったチルソファード炎雷斬によって両断されブルードゲバルガは爆散都内各地の無数のイルーゴも続け様にブレーザーがチルソファードランサーを地面に突き立て放ったチルソファード炎竜ウェイブ炎の拡散に巻き込まれて一匹残らず焼失、かくしてセカンド・ウェイブの脅威は完全に去った

 

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ブレーザーとは主従・共生関係の下で強く通じ合っている模様。再会時は喜び合うような雄叫びの共鳴を見せた。

 

 

話の解説におけるシチュエーション的な兼ね合いとはいえ、

まさかの2体紹介になってしまった() イルーゴも入れたら実質3体や

というわけで今回はクソデカ(物理)脅威のブルードゲバルガとブレーザーの頼もしい仲間・ファードランをご紹介。両者合わせて驚かされ尽くしだった...

 

まずブルードゲバルガですが、密かに待望していたブレーザー新怪獣の二代目/2世/Ⅱ的なバリエーションでの再登場がまさかこういう形で為されるとはと、今もぶったまげているというのが一番に出てくるところ。特異すぎる新怪獣として強い存在感を放っていたイルーゴがまさかまさかのゲバルガの幼体設定、しかもそれのインキュベーター的な役割を担ったゲバルガの亜種が登場するという多段構えの衝撃のぶっ込みは非常に膝を打ちましたね  尻尾代わりにイルーゴ2体がぐにょんと生えているという凄まじすぎるビジュアルも最高  イルーゴ→ゲバルガという変態の変わりようはまるでカエルみたいだねなんて前回のイルーゴの時言ったけど、自ら幼体を成長させ育てる生態をしてて、後ろの方に子を背負ってるというブルードゲバルガはさながらコモリガエル/ピパピパみたいだなと(ピパピパはオタマジャクシからカエルになるまで背中で育てたりするし、諸々少し違うけどね)(ピパピパについて気になった方は調べても良いけど、ちょいグロなので集合体恐怖症の人とかは注意よ)  にしてもかの伝説のプレミア発表会に登壇してなくて後々のサプライズ登場でファンを大いに驚かせたゲバルガだったけど、そもそも全話撮了した上で行われたプレミア発表会には、後発のブルードゲバルガ仕様の赤カラー且つ尻尾がなんか知らないチンアナゴ怪獣になってるというビジュアルでは出られなかったというわけですね 結果として面白いことになりまくったので上手いのだが

あまつさえそのインキュベーター代わりのゲバルガは、見上げるほどのクソデカというこの...盛りすぎだよ色んなもの() 怪獣大好き新条アカネ女史が言うところの“邪道”スタイルな怪獣だったわけですが、あのスケールだからこその、合成が多分に用いられた戦闘表現や演出の数々は良いアクセントで面白かったよ(市街地に鎮座する超デカいブルードゲバルガの引きの俯瞰構図、ブレーザーに覆い被さってくる画、チルソファード炎雷斬で大きくぶった斬られる最期の魅せなど) まぁでも直接プロレスするシーンがなかったのはウルトラ怪獣心にはちと物足りなさもあったり(チャンアカネの“邪道”認識はこういうのもあるからなのかもしれない) だけどやっぱりたまにこういう盛大な変化球もあってこそウルトラ怪獣だし、面白かったわよ

 

そしてデザイン担当はゲバルガやイルーゴ同様漫画家の川石テツヤさん。そんな川石さんおよび第19話の越監督曰く、ブルードゲバルガがくっ付けてる2体のイルーゴには絵コンテと現場でそれぞれ違った名前が付けられてたとのこと。愛着湧きまくりである(

https://x.com/kawaic09/status/1728338304423399706?s=46

https://x.com/juliet3comet/status/1728407263218733358?s=46

 

そしてもう1体、ファードラン。玩具情報で出た時から、どう出るんだ!?どう話に絡むんだ!?とこれまたファンを沸かせた1体(「ザンギルが追いかけてきた怪獣で、ザンギルと一緒に倒してストーンを手に入れるパターン」なんて言われてたこともあったし、自分も「イルーゴの汚染に苦しむ善玉の怪獣で、ブレーザーに手を貸してくれるパターン」とか思ってた)ですが、ブレーザーと同郷の、鷹狩りの鳥みたいなイメージのキャラとはなるほどなと。狩猟民族イメージのブレーザーらしいキャラ設定だし、青い紋章的なボディパターンや炎を纏ったような雰囲気が存分に押し出されたカラーリングといったデザインも部族に伝わる神獣・霊獣みたいなイメージによく似合ってたし、実に良き。遠い銀河の彼方のご主人様の危機にワームホールを越えて飛んで来て、再会したご主人様とシンクロしながら咆哮する、とキャラクター的にもとっても可愛い忠鳥、忠怪獣で好き 系列としてはカプセル怪獣・マケット怪獣やサイバーゴモラ辺りのイメージだろうけど、また違った趣があって良いよね

 

そして表現方法は終始フルCGと、ブルードゲバルガに負けず劣らずこれまた変化球な表現。ブレーザーと戦闘するような怪獣ではなく、直接的な主戦闘も合成で表現される相手である、という特殊なシチュエーションだからこそ目一杯飛ばす形でやれた表現で面白かったですわね とはいえ今後はファードランアーマーやチルソファードランサー発動時の登場に収まりそうだし、直接の新規の出番自体は減るかな?最終決戦辺りではまた出てきてブレーザーと並んだり援護したりして欲しいなぁ

 

 

というわけで今回はこの辺で。次回は...

山奥より来たる、這い寄る怪虫

次回も見てくれよな!

 

 

※あとがき

ウチにはブレーザー関連の怪獣ソフビとかをずらっと並べてるスペースがあって、少し前に拡張したのもあって全話分の怪獣余裕で置けそうだななんて思ってたんですが、DXファードランくんが思いの外デカくてちょっとピンチです() また配置考えなきゃ...