AnDrew’s小生意気レビュー記

作品の感想レビュー記事をメインに投稿しています。作品への造詣を深め楽しみつつ、それを他の方々とも共有できる場になれば。よろしくお願いします。

真実を追う目

ウルトラマンブレーザー

特別総集編①「巨大生物の正体を追え」

感想レビュー

 

 

“レポーター”の“レイコ”さん、別に意図はないかもだが流石にちょっと彷彿とさせられちゃうよな メディア3人組の紅一点だし こういう直接そうとは言わないけど「あーなるほどね」とふと思うレベルの軽めのやつでも良いんですよ

 

今週、総集編!www

きいいいいいいいいいいい

と視聴者達がなりがちなここ最近定番なウルトラの総集編回がブレーザーにもやってきましたが、いやはや本編の話数に組み込まれない総集編とは思えん完成度と満足度でしたね。自分もこの手の総集編は特に興味ないからとスルーしがちだったのだけど今回のは観て良かったわね

 

今回の総集編のコンセプトはブレーザー世界を襲う怪獣と謎の巨人に対する一般人/メディア視点でのあれやこれ」という感じで、メディアの仕事に携わるサブロウタ(サブさん)、タクマ、レイコの3人のキャラの会話を軸に、これまでブレーザー世界で巻き起こったブレーザーと怪獣の戦いに迫るというこの手の総集編には珍しいしっかり一本のドラマが組まれた形式となっていました(これが予告の時点でも強調されてたから自分も今回観ようと思ったわけで)。そのため大筋自体はこれまで我々が見てきた怪獣事件とブレーザーの戦いを振り返るものではあるものの、我々が今まで見てきたドラマの一つの軸たる防衛隊のごたごたやSKaRDの面々の活躍といったところが報道規制等によりあの世界の一般人やメディアには届いておらず、その手の話題や描写が殆ど介在してこない」「各所で矢継ぎ早に次々と事件が巻き起こっているが故にメディアも後手後手になることがあり、事件ごとの情報の理解度がまばら」といったあの世界の一般人やメディアだからこその視点をしっかり落とし込んだ上で描かれる、「襲い来る怪獣の脅威」「突如降り立ち怪獣と戦う謎の巨人・ウルトラマンブレーザーの謎」といったところへの彼らの純然たる所感を知る内容みたいにもなっていたのがとても面白かったですね。池袋のバザンガ事件を当時レポーターとして現場にいたレイコ(実際に第1話冒頭にいたレポーターもちゃんと演者さんも同じレイコ!)の言と共に振り返ったりタガヌラーの事件を当時一部始終を間近で見ていた関智一大川さんからインタビューを取ったというテイでその内容からも振り返ったりといった本編に登場したキャラも絡んでたり、「ゲードスの事件は現地に行ってた者がいなかったので地元局の映像により振り返り」「レヴィーラ事件は曽根崎が“FK1を売り込むため”にやった自作自演と捉えられてる/曽根崎が元防衛隊だった事実も流れていないっぽい」「ドルゴ事件は遠方の出来事且つ後始末中の防衛隊の情報規制が効いてか情報があまりなく推測みたいな口調での振り返りが殆ど」といった情報不足さ/それ故の事実との齟齬みたいなところがあの世界の一般人視点というところのリアリティを高めたりと、この設定の下で展開される総集編からこその細かなディテールや遊びも効いてたのが良きであった  総集編とは銘打っていたけど、実質的にはブレーザーの世界の普段の物語では描かない(なかなか描けない)部分を掘り下げ、いっそう奥行きを出す別軸のもう一つのストーリーとなっていましたね。

 

そんな今回の振り返りを取り回してくれたサブさん、タクマ、レイコのメディア3人組も良い感じにキャラが立ってて凄く楽しかったところ。ゲードスフィッシングとかアースガロンへの活躍のリアクションがだいぶこっち寄りで親近感湧くのもあって、「あっちの世界の一般人」というディテールが深まって一緒に没入できるようになってたのが良かったわね 優秀なメディアなのを窺わせるところと締まり切らない三枚目感のバランスが好き  足木さん得意のキャラのコミカルさとやり取りの軽快さが味になってて、本編のSKaRDの面々のちょっと生々しさすら感じる空気感とはまたテイストが違うのだけど、それ故に「別軸で同じ事件を追う者達」としての質感がコントラストとしてグッと増しておりなかなか良かったんじゃないかなと  加えて最後のサブさんの台詞からも窺えるようにちゃんと信念がある人間達であるというのもとてもグッときたところで、彼らもSKaRDとは違う、あの世界の人々のために奮闘する者達なんだな...とちょっと沁みちゃいましたね 本編の方にも何かしらの形で、軽めの絡みでも良いから合流してくれたりしないだろうか 中盤折り返しにおける正規の総集編回に「SKaRDへの突撃取材!」みたいなので出るだけでもオイシイし、終盤の危機的状況でメディアとして民衆に希望を与える存在になるとかでもオイシイからな

 

 

以上、ブレーザー特別総集編①でした。ただの総集編に留まらない、ブレーザーの世界観をグッと深める良いドラマのある内容になってて満足感やテンションを途切れさせなかったのが実にありがたく面白いストーリーでしたね。こういう感じのならむしろたまに観てみたいまであるし、メディア3人組の次の登場が楽しみだ

 

というわけで今回はこの辺で。最後まで読んでいただきありがとうございます。 読んでて共感できたり楽しめたりしたところがあれば幸いです

気に入っていただけたら次回も読んでいただけるとありがたいです。感想をくださったり記事の拡散等をしていただけたりすると更に喜ぶぞ!!

ではまた