AnDrew’s小生意気レビュー記

作品の感想レビュー記事をメインに投稿しています。作品への造詣を深め楽しみつつ、それを他の方々とも共有できる場になれば。よろしくお願いします。

悪魔的トロピカゼンカイ博覧会

※注意!!

本レビューはニチアサ休みなのを良いことに垂れ流された存在しない放送についての感想レビュー記事という名の妄想の具現化です。話半分のギャグを楽しむくらいのノリで読んだ方が良いんだなぁ、そうに決まってる

なので気が触れた奴の怪文書でもOKな方はこの先に行っちゃってください

 

トロピカル〜ジュ!プリキュア

×

仮面ライダーバイス

×

機界戦隊ゼンカイジャー

合体SP

 

 

昨年も非常に盛り上がっていた(捏造記憶)ニチアサ3作合体SP、今年もやって参りました。トロプリとゼンカイという陽のテンションマシマシのコミカルな作品の邂逅ということで非常に楽しみにしておりましたが、期待通りなかなかにはっちゃけた一作となりましたね 今それどころじゃなくなって地獄みたいになってるリバイスも、時系列調整とバイスのテンションのおかげでなんとかそのテンション感に乗れていて安心した() 

なかなかに濃密だったので面白かったところを箇条書きでまとめていこうと思います。

それではどうぞ

 

 

・今回のお話は、未発見の並行世界の掌握を目的としてトジテンドがトロプリ時空に侵攻してきたのをゼンカイジャー一同が追跡、その際起きた謎の次元の歪みでゼンカイ時空もリバイス時空もまとめてトロプリ時空にひっ付いてしまう、というところから進行 セイバー特別章があった週に「トジテンドがめっけてない並行世界もある」という設定作っといたのはこういうコラボをやりやすい土壌ができたという意味で大きかったわね

 

・リバイスは一輝がライオンとジャッカルのバイスタンプ持っててエビルとデモンズももう登場してるけど五十嵐家は健在、 という感じで第8話に家族旅行直前の時系列な模様 マジで空気が地獄になる一歩手前だったので良いタイミングだったよな...数週遅かったらライブも絡んだかもと思うとちと勿体無さもあるが

 

・介人とまなつ、出会って爆速で意気投合。テンション感や考え方は言わずもがな、変身後のカラーリングとかも似てるので並んだり絡んだりすると絵面がほぼ兄妹で面白かった 

 

・本日のワルドはエキデンワルド。「この時期はやっぱり駅伝だエキデン〜!!」が口癖。なんのことだろうね(すっとぼけ) ワルドの例に漏れず相変わらず見た目も言動もふざけ倒していたけど、襷を付けた人間を追尾し続けるミサイルを放ち、人間に逃げ回らせたり他人にタスキをなすりつけ合わせたりすることで人類を恐怖と憎悪で破滅させる、という隠れたえげつなさもしっかり醸していたのがポイント高かった 「襷と想いを誰かに託すまで、脚がつろうと擦り切れようと最後まで諦めず走るエキデン〜!!(邪悪)」

 

・エキデンワルドの大暴れに合わせ、必死で逃げまくる人間達のやる気パワーを奪おうとヤラネーダが繰り出されたり、襷をなすりつけられ逃げる羽目になった男がその怒りからモグラデッドマンを召喚したりと、敵サイドの動向も混乱を極めていたのがめちゃ面白かった。w デモンズが持ってるモグラバイスタンプはここでの撃破が基になったわけだったんですな 公式のスピンオフとかでマジにモグラデッドマン出てきたらどうしよう()

 

・敵勢力入り乱れるカオスの中、デモンズ・コーラル・パパイヤ・ガオーン・ブルーンの散り散りになった面々が即席チーム作って戦う展開があったけど、ヒロミさんが一番前に立って的確に指示を飛ばしながら見事な連携を見せてたの最高に頼もしかったな 普段からストレートにヒーローやってる面々と協力すると余計ヒロイックさが際立ってカッコいいという一面を見せ、コラボ回でまで株を上げるとか天井を知らないなこの人 死なないで(切実)

 

・グランオーシャン人的に海で我が物顔で振る舞う海賊は野蛮、ということで一緒に行動する羽目になったゾックスにずっと手厳しい態度取るローラと、それを軽くあしらうゾックスのコンビが妙に味があって個人的に好き 「チェンジツーカイ!」「なんでこんな時に踊るのよぉ!?」

それでもローラの堂々としてて面白いとこを気に入ったゾックスがたまにローラを助け、ローラもたまに助け返して、としてるうちになんだかんだ最後は良いコンビになってたの面白かったな...

・時空の歪みのせいで部室、しあわせ湯、カラフルの三拠点が魔合体するカオス発生。全員一箇所にぞろぞろ集まってくるのめっちゃ笑った

 

・両親と離れ離れという介人の境遇を知って「離れていたって家族は一緒だ!」と励ます一輝の構図、凄く熱い感じではあったけど今のリバイス本編の状況を思うとお前他人を励ましてる場合じゃねぇなァ...ってなって困る むしろ介人による一輝のケアが必要なんだよな(

 

落ちてたマイク拾って口喧嘩を始めるバイスとジュランとか、寒そうなみのりん先輩にマフラーを巻いてあげるガオーンとか、この辺妙にメタさが際どいパロディネタが細かく入れられてたのめっちゃ面白かったな...w  ゼンカイジャーのノリが色濃く反映されてたと思う() モグラデッドマンの映像を観て何故か身を強張らせる優次郎さんのシーン好き

 

・最終決戦はだだっ広い採石場という名のいつもの岩舟山(いつもの)。エフェクトバリバリに派手に繰り出しながらの同時変身めちゃくちゃ豪華で良かったな...

 

・最終決戦は各勢力の敵幹部と戦闘員、そして謎の時空の歪みに晒されモグラデッドマンとエキデンワルドとヤラネーダが融合した怪物・キメラスでした

キメラスは各怪人の意匠を重ね合わせたトーテムポールじみた混ぜこぜデザインが不気味で目を惹いたね 語尾が全部乗せの「エキデンモグラヤラネーダ〜」なので喋るとめちゃ長ったらしかったが() 「お前が喋ると長くてダレるからやめてくんねぇ!?」

 

・ここのバトルではステイシーくんも参戦。部活繋がりでトロプリ相手にはメガレッド(メガテクター)、天使と悪魔に倣ってリバイス相手にはスーパーゴセイレッドを繰り出してくるのが遊びが効いてて良かった バイスがそれに対抗してゴセイと同期のWモチーフのイーグルゲノムで戦ってたのも良き

ステイシーくん前半だと襷付けられて逃げ回らせるわ、逃げた先でモグラデッドマンに吹っ飛ばされるわ、吹っ飛ばされた先でやる気パワー吸い取られるわ、やる気無くなってる間に爆撃受けて実験失敗した博士みたいになるわと散々だったのでそれを払拭せんとばかりの活躍でしたね...強く生きて

 

・フィニッシュはスタンピングフィニッシュ×ランドビートダイナミック×ゼンリョクゼンカイフィナーレバスターの同時ぶっぱという超豪勢な技で見応え抜群でしたね ピンクの象のライダーキックとでっけぇゼンカイザーの顔面の同時攻撃ずっと見たかったので夢が叶いました(歪な夢)

フィニッシュ後の

「ハ-イ!それではみなさんご一緒に〜

3!

2〜!?

1ッ!!」

「ビクトリー!!!!!」

「世界全開!オールオッケー!!」

という各作品の決め口上の掛け合わせもめちゃくちゃ綺麗にハマって最高でしたな

 

・そしてラスト、謎の時空の歪みが解消され世界が元に戻りみんなが帰っていく中、歪みの原因と思われる謎の仮面ライダー・センチュリーが意味ありげにその様子を見つめるカットで締めとなりました。本日情報解禁と相成り、ビヨンド・ジェネレーションズで活躍すると思われるセンチュリーだけど、果たして今回の登場に意味はあるのでしょうかね...

 

 

以上、ニチアサ合体SP(嘘)でした。三作品入り乱れのカオスさと熱量を上手いこと盛り上がりに昇華した展開、各キャラが個性豊かに駆け巡る流れが非常に面白い満足度の高い一作でした。来年も観たいな、合体SP!!

最後まで読んでくれた皆様、こんな与太を真面目に読んでくれてありがとうございます本当にありがとうございます() 普段は普通に感想レビュー上げてるのでどうか今後ともよろしくお願いします

 

というわけで今回はこの辺で 最後まで読んでいただきありがとうございます

次回もよろしくお願いします 気に入っていただけたら記事の拡散等していただけると喜びます!

ではまた

2人組と六角精児のキャラが絡んでるし実質「相棒」(違

ウルトラマンコスモス

第50話「怪獣密輸⁉︎」

感想レビュー

 

 

酒井敏也さんと六角精児さんが揃ってゲストで登場してるの何気に豪華だよな...安定感のある演技でドラマのコミカルなパートをしっかりと引き締めてくれており、流石名脇役の御二方だなとなりましたね

 

動物の身勝手な密輸に対する問題提起を主軸に、日本へと密輸されてきた怪獣バデータを追う展開を描いた今回のエピソード。動物の密輸というものは未だにニュースでもたまに聞くことがあるけど、見境の無い密猟による生態系全体への影響や特定の種の絶滅(また密輸でやり取りされた金が紛争の武器購入に当てられてしまうなどの人間社会への悪影響も少なくないとのこと)といった面を全く考えず、私服を肥やすためだけに動物を身勝手に扱うこの事象は生き物が好きな自分としては非常に腹立たしい問題ですね...法整備が進んで取り締まりが厳しく行われている現在でも、国内におけるカメやトカゲ、魚類、カワウソ等の密輸を報じるニュースは多く舞い込んでくるし、それらのニュースで理不尽に移動させられた動物達を見るたび心が痛むので、1人1人がもっとその問題性を理解することや、より強固な法整備で取り締まりを強化することなどを経て、密輸を絶対に許さない世界を作っていくことが大事だな...と思います。今回の話の中で密輸した動物をペットとして仲介してたペットショップの店長とかいたけど、ああいう人って現実におるのかな...いるならああいうのもしっかりマークして取り締まって欲しいわね

 

密猟や違法な取引から、野生生物を守ろう! |WWFジャパン

↑密輸・密猟の現状・悪影響・対策等を簡単に取りまとめた記事です。是非ご一読を

希少種の魚密輸疑い 観賞魚販売業者を書類送検―警視庁:時事ドットコム

追跡!カワウソ密輸事件 黒幕は誰だ? - NHK クローズアップ現代+

ラップに包まれスーツケースに……子ガメ185匹を押収、ガラパゴス諸島 - BBCニュース

“最も美しい”希少トカゲを密輸入容疑 業者ら書類送検:朝日新聞デジタル

↑近年の動物密輸にまつわる記事の一部。こちらも是非ご一読を

 

動物密輸をテーマにした今回の話では、密輸業者の悪行に憤るムサシと彼に対し「怪獣を元いた落ち着く場所から移動させる自分達も変わらないのではないか」という問いを投げかけるフブキ隊員のやり取りから滲み出る「動物を人間の都合で扱うことの是非」的なテーマが物語の一つの軸になっていました。本当だったら「本来いた場所/いるべき場所で普通に生息できること」が動物にとっては一番良いに決まってるので、人間の勝手な都合で別の地へ移動させられ、そこから生態系の保護等の活動でまた移動させられ、と振り回すことは純粋に動物の立場に立って考えるならば凄く迷惑で可哀想なことだよな...というのを考えさせられる話題でもあったなと。それこそ前回の話とはまたちょっと違うけど、動物と向き合う時の人間のエゴみたいなものは少し感じるところである とはいえ、環境を保護するための適切な種の移動や外来種の駆除といった活動は純粋に地球全体の環境や生態系を良い方向に正すためにそういった情を下手に挟まず全うするのが適切なことなので、この手の同情をかけることばかりが一概に正しいということも決してないけどね。勿論、生物種の移動にはその種を丁寧に扱うことが当然必要であるし、外来種の駆除に関しても駆除にあたっての可能な限りの有効活用なども見据えたりと命を扱う意識を常に忘れてはならないし、という感じで生き物の身を案じ命に敬意を払う気持ちをいかなる時も持つことを大前提とした上での話よ(無論、密輸や密猟といった活動が論じるまでも比べるまでもなく罰せられなければならない邪悪なエゴであるというのも大前提である)

最終的にはフブキ隊員が悪質極まる密輸業者達の行いを直に目にしたことを通じ、怪獣と必死に向き合う自分達の頑張りは決して悪質な輩達とは同じじゃない、と前向きに答えを出すことで締め括られたけど、この時の言い方とかからしてフブキ隊員の中でもかなり葛藤していた事象だったんじゃないかなぁと思うわね(前述のムサシ隊員に向けた問いかけも「俺達」という口ぶりを含むものだったし、自分自身に問いかける意も込めてたんだろうなと) 怪獣保護を掲げつつも、その活動は怪獣による人間社会への影響を防ぐために怪獣を人間に都合の良い環境へ移すことがどうしても主になるし、時として心を鬼にして怪獣を討つ決断せねばならないこともある、というのがEYESの活動であるので、その中で自分達のやってることに疑問を持つことがあるのは仕方のないことよなぁ それでもその中で怪獣という生命のことを常に想い気遣い、人間と怪獣とが傷つけ合うことなく共に生きられる未来を信じ戦うことは決して間違いではないし、それが密輸を行うような悪意ある者達と比べるまでもないことは実際その通りなので、胸を張れとまでは言わないけど自信を持って努めて良いのだよ...要は気持ちや意識の話よ

ともあれ、こうやって自分の行いや怪獣という生命への向き合い方を省みるようなところを見せるようになって、その上で自分達のやることにある程度の自信を持って改めて前を向けるようになった辺り、フブキ隊員かなり成長したよなぁ。何度も言ってるけどほんまそういうのを幾度も感じられるくらい言動や思考に深みが出てきたよね そこにムサシの怪獣保護に対する意識との交流があってこそというのも作品通してのメインの2人の関係性の深化というところで安定して熱いところであった

 

そんな今回の話で密輸された怪獣として登場したバデータ、ごつめのめちゃマッシブな体格に厳つさ溢れるフェイス、凄く威圧感ある鳴き声というなかなかに怪獣然とした造形をしていてかなり印象に残る怪獣でしたね。鳴き声がキングオブモンスのやつだからマジで迫力あるのよな...ちなみに最近調べて知ったけど、バデータのスーツはカオスパラスタンの改造で、その後ノスフェルに改造されたとのこと。カオスパラスタンの体格を継いだのであればあのマッシブさも納得だし、ノスフェルにも改造されたということを踏まえるとあの3体の体格たしかにかなり似てるな...となるね こういう感じで一見同じと思わなかった怪獣同士に改造前/後の面影が見出され腑に落ちる瞬間がスーツ改造怪獣の魅力の一つなのよ

戦闘中の一撃でコスモスの身体にくっきりと爪の痕を残してみせたパワーの演出も、平成ウルトラシリーズでたまにあるウルトラマンの傷口から血のように光が漏れ出る」という独特の描写も相まってかなりインパクトがあり良かったところ。傷口からの光の描写はウルトラマンの神秘性をさり気なくもグッと引き締める良い演出よねほんと

そのバデータとの戦闘、構成自体は割とシンプルではあったものの、舞台となった湾岸の工業地帯のミニチュアのクオリティの高さ(出現直後のバデータが工業地帯のど真ん中に立つ俯瞰の画の迫力がとても良き)や、バデータおよびエクリプスモードのアクションのパワフルさが全体の画をしっかり引き締めており、実に見応えがありましたね。今回の視聴で改めてまじまじと感じているけどエクリプスモードほんまカッコええよな...カラーリングやスタイル含む全体の造形の良さもあってどんなバトルしても映える映える 良いバトルであった

 

 

以上、コスモス第50話でした。動物密輸というテーマを取り上げた上で、コミカルな作劇をベースにしながらも、人間が怪獣(動物)を人間の都合の下で扱うことの是非というところを取り上げるドラマが目を惹く部分もある面白い回でした。コミカルな作劇か、動物密輸をテーマにしたドラマか、どちらかに振ればもっとまとまり良かったかもとは少し思ったけど概ね満足度は高いですね 酒井敏也さんと六角精児さんの何気に豪華な御二方の演技の安定感が良い具合に話のアクセントになってたのも良かったね

 

というわけで今回はこの辺で 最後まで読んでいただきありがとうございます

次回もよろしくお願いします 気に入っていただけたら記事の拡散等していただけると喜びます!

ではまた

見たことあるヤツが見たことあるヤツになった

ウルトラマントリガー NEW GENERATION TIGA

第16話「嗤う滅亡」

感想レビュー

 

 

「ウーラーくんにそっくりなヤツが変態してマガオロチにそっくりなヤツになったわ」

 

そ  う  は  な  ら  ん  や  ろ

「なっとるやろがい!!」

 

あらゆるものを喰らう魔獣・メツオーガ、そしてそのメツオーガが更なる進化を経て誕生するメツオロチ、という感じで、情報出た段階から名前の関連性より予想する声自体はちらほらあったけど、2段変身(進化)の系譜でしたねこの2体 古くはキングマイマイとかジオモス&ネオジオモス辺りが同様のパターンとして当てはまるタイプであり、最初に出た怪獣が脱皮やらなんやらを経て新しい姿へ生まれ変わるこの方式はウルトラ怪獣好きの自分的にもなかなか好きなのですが、やっぱりどうしても、ウーラーまんますぎるメツオーガの見た目マガオロチまんますぎるメツオロチの見た目が自分の中で尾を引いてしまいましたね...

過去作に出た怪獣や宇宙人のガワをほぼそのまま流用した新しい怪獣/宇宙人というのは今までのウルトラシリーズにも幾つか前例はあったのでそれ自体はさして変なことではないのですが、ストーリー展開の前面に大きく出てきてウルトラマンと戦う怪獣が、特に関連性もない他作品に出てきた怪獣とほぼ色が違うだけの同じ見た目というのはなんとも風情に欠けるなぁ...と感じるというのが正直なところなんですよねぇ(ウーラーやマガオロチはボス級の怪獣なだけになまじビジュアルがしっかり印象に残るから余計にごまかし効かないしなぁ)

ウーラーを幼虫的な不完全な状態に見立てそこからボス的な風格のあるマガオロチビジュアルの怪獣へ進化させるという各怪獣のデザインを活かした発想自体は悪くないし、メツオーガメツオロチ両者とも単なる色変えではなくそれ単体で引き締まるカラーリングに仕立て上げてあってなんだかんだカッコ良くはあるとこは好きなんだけど(メツオーガの鳴き声に「ゲゲゲギャッギャッギャッ」って感じの邪悪さが滲み出た笑い声みたいな鳴き声をあてがうことで、メツオーガとウーラーのイメージとの差別化を引き立てたのもかなり好きなポイントだし)、だからこそこの2段変身の邪悪な魔獣という持ち味を全く新しいビジュアルの怪獣で堪能したかった、ってのが物凄く大きいかったなぁ...ってのがデカい ウーラーのビジュアルを進化前の不完全状態に見立てること自体は本当に悪くはないアイデアだったので、進化前はウーラーのガワを思いっきりベースにした怪獣(顔周りのイメージだけでもガラリと変える感じの微改造を施したやつ)にして、進化後だけでも全く新規のビジュアルの怪獣にする、みたいなところが自分の中で納得いく落とし所かも 結局のとこ両者とも見た目が見たことあるのがなんか受け付けないのだ

どんとこい、ゼットアンドリュー on Twitter: "割とまんまな見た目のそっくりさん怪獣は今回やり始めたことってわけではないからそれ自体はヘンではないし、実際見せ方が良ければ特には気にしないとこあるってのはそれはそう"

どんとこい、ゼットアンドリュー on Twitter: "でもこの手の改造流用に風情というももを重視する身としては、話の前面に出てきて戦うような怪獣がおもくそどっかで見たビジュアルだと正直思うところの方がデカい メツオーガメツオロチはボス級な分なまじビジュアルの印象が余計濃く刻まれてるしなー..."

どんとこい、ゼットアンドリュー on Twitter: "例に挙がってるノワール星人やアンヘル星人はストーリー上他に主となってウルトラマンと戦う怪獣がいる中で、薄暗めなとこでの登場だったり画面に映る時間が少なめだったりするからその辺あんま気にならないってのが個人的にはある その上で後からあっこれかぁって気付くのが楽しい的なとこもあったし"

どんとこい、ゼットアンドリュー on Twitter: "ガッツリ流用の最たる例としてピグモン&ガラモンを忘れてはならぬってのは勿論あるけど、これに関してはシリーズ黎明期故の産物って印象があるからなんとなく自分の中では同系統として含めてないのよな(思い切りが良すぎて一種の愛嬌が生まれてるためにもう自然にそういうものと受け入れてる面あるし)"

新規の怪獣や今までのシリーズに出たことのないような過去作怪獣をふんだんに繰り出してバラエティを豊かにしていたタイガ、新規の怪獣こそ少なかったものの怪獣や宇宙人を話の中心に据える作劇が意識されてた故に怪獣特撮の面白さがしっかり引き立ったZ、と怪獣の扱いという面でしっくりきた2作が直近で並んでたのもあって、 ウルトラマントリガーという作品における、怪獣をほぼ「その回の敵」くらいにしか捉えてなさそうに思えてしまう扱いにはやはり個人的に首を捻るところ。勿論それが決して全てではないけど、多少の差こそあれそれもきちんと推してこそ独自の面白さが引き立つのがウルトラシリーズなのでね...そこの魅力をフイにして他を引き立ててしまっては、そのシリーズでやる意義というのはなんぞやとなってしまうってのが本音

 

と、一オタクにしてシリーズのファンとしてのあれやこれを述べさせていただいたところで本編の感想へ

 

今回のストーリーは、前回ラストに遂にトリガーダークへと変身したイグニスの暴走と、それにより目覚めるメツオーガとの戦いを描いた話となっていました。

トリガーダークofイグニスは本能に任せるままに暴れるかのようなファイトスタイルが特徴で、更に予め手に入れていたザイゴーグとホロボロスのキーを使うことでパワーや俊敏さにブーストをかける擬似的なタイプチェンジも可能、と荒々しさと技巧派なところが良い具合に合わさったかなり戦闘の幅広そうな感じがありなかなか面白かったですね。ザイゴーグキー使った時の光の棘生やして相手をぶっ飛ばす技いたそ〜 キーを使ってブーストかけると口のとこが展開してクラッシャーみたいな造形が露出するのもタイプチェンジによるビジュアル変化を少しでも表現しよう的な雰囲気があって良いアクセント。キャラそのものはティガダークだけど、ファイトスタイルはイーヴィルティガ風味、能力強化はキリエロイドⅡのタイプチェンジにも通ずるものがあるなどけっこうティガにおけるライバル的ポジションのキャラのミキシングっぽい設定してるのが特徴的ですな

しかし現状イグニスが力を制御できてない感じであり、一度変身するとガス欠起こすまで敵味方の見境なく襲ってくるのがめちゃ厄介なところ メツオーガ戦の時基本邪魔しかしてこなかったからな...(辛辣) イグニスは力を御し得るのか、そしてもしそうなった時彼は最終的にどうなるのか、は「ウルトラマンの力を手にした者の運命」というところで今後のストーリーの重要なポイントの一つかもしれない

 

そんなイグニスをトリガーダークの力の矛先として定めたのはやはりというかなんというか、 故郷や仲間の仇であるヒュドラム。元々そのためにトリガーの力を求めてたげなとこあったし、ようやっと対抗する力を得たってことで今まで以上に憎悪剥き出しだったのが印象深かったところ

けどヒュドラムの方はイグニスの変身したトリガーダークをまともに相手にせずいなすばかりで、最後にはメツオーガをけしかけてトンズラこくなど、完全におちょくっていて全然余裕そうなのがあまりに無情。トリガーダークの力を手にして向かってこられてもなお、歯牙にも掛けなくていいくらいに思われていそうな意地の悪さよ...イグニスが現れ向かってきた時には「誰ェ?」みたいな態度取ってそんなキレられてもお前なんか覚えてないぞ的な雰囲気を醸し、イグニスがリシュリア星の話を出してきたら逃げ惑うリシュリア星人を蹂躙した話を饒舌に喋る、と今回のヒュドラムは煽りがめちゃくちゃ上手くてキャラがしっかり立ってたので良かったわね 絶妙に相手を逆撫でするのがうめぇ

 

今回はトリガーvsトリガーダークvsメツオーガの三つ巴の混戦がメインで、ドラマ面の捻りは少なめにストレートに巨大特撮での魅せをふんだんに織り込んでたのが面白かったところでした。夜戦、地下空洞、市街地と多様なフィールドを部隊に画の変化を多めにした戦闘、ガッツファルコンによる爆導策のパワフルな演出など、見応えある部分が多くて良かったね ストーリーの流れ的には最初のトリガーダークvsメツオーガのシーンを尺多めに取った分その間ケンゴ達がただ見てるだけっぽく思えたところが少々引っかかりはしたけど、エタニティの活躍とナースデッセイバトルモードの活躍を両立させた展開運びはなかなかに良きところでした。2戦目にして直接のフィニッシュを担当してもらえるとは割と優遇されてるかもなナースデッセイ号バトルモード

 

 

以上、トリガー第16話でした。トリガーダークの力を手にしたイグニスの動向を追うエピソード前編という感じで、大きな展開は次回を待つ感じになりそうげでしたね ヒュドラムとの決着、物語の中心への絡み具合など、正直彼が最終的にどういうところに着地するかはまだ全然読めないので、その辺しっかり注目しときたいですな

 

というわけで今回はこの辺で 最後まで読んでいただきありがとうございます

次回もよろしくお願いします 気に入っていただけたら記事の拡散等していただけると喜びます!

ではまた

良い怪獣 悪い怪獣 普通の怪獣

ウルトラマンコスモス

第49話「宇宙の雪」

感想レビュー

 

 

突如現れ瀕死の状態へと入っていった怪獣アルケラの処遇を巡るEYESの姿、そしてそこから浮き彫りとなる人間と怪獣の向き合い方についてを描いた今回のストーリー。強力な破壊力を持ちながら今にも息絶えそうなアルケラを安らかに看取るか直ちに倒すか、人間にとって有益な存在であるスノースターへと変態するアルケラは殲滅対象となるか否か、といった様々な判断を迫る数々の局面において、怪獣という生命を重んじる故にアルケラにどこまでも愚直に寄り添おうとするムサシそんなムサシの想いを尊び、有事のアルケラ殲滅という辛い選択を取らせまいと不器用に気遣うフブキ隊員アルケラの生命の火が尽きる瞬間を見守ることしかできない歯痒さに辛そうな表情を垣間見せるアヤノ怪獣を大切に想う心を抱きつつも、人命を守る責任を持つ故に厳しい選択を取るべき場面で葛藤するヒウラキャップ、などEYESの面々各人の選択や葛藤を描く作劇が非常に目を見張るところでありました。特にこれまでにも怪獣の保護が撃滅かで選択を迫られることの多かったキャップの葛藤により強くフォーカスした点はドラマ的にもグッときたところであり、 総じてメインキャラ各人の立ち位置や考え方を改めて印象付けた良い展開運びだったなと。

 

また上記の描写を含む全体の展開を通じて「自分達の脅威となるかならないかを基準に、怪獣という生命を善悪の二元論で括り生殺与奪を判断してしまう人間のエゴイズム」を浮き彫りにし、怪獣保護という本作のテーマにかなりグッと踏み込んできたのは非常に印象深かったところ。EYESの一員として長く戦ってきたフブキ隊員とて「『悪い』怪獣はいなくなって、人間に害の無い『良い』怪獣ばかりになればそれが良い」と人間の価値基準による怪獣の善悪の区別を自然と口にしてしまうし、アルケラの処遇について様々に葛藤し懸命に一つの生命として純粋に向き合おうとしていたヒウラキャップでさえもアルケラがスノースターへと変態したのを目にして「今はスノースターという人間にとって役に立つ『良い』怪獣なので、傷付けず見逃せば良い」という人間を中心とした旨の言葉で防衛軍を説得する選択を取る他なかった、といった感じで、怪獣保護に取り組むEYESの面々からも完全には拭い去ることのできない(できていない)概念としてこの辺を容赦なく描いてきたのはなかなか強烈でしたなぁ...もっとも前者は「人間と怪獣双方が安全に共存できるようになれれば良いのに」と純粋に思ったが故のフブキ隊員の悪気ない発言で、彼自身も後にムサシの言葉を受けて色々と思うところがあるような素振りを見せていたりとあくまで決して悪意は無かったし、後者も防衛軍を説得するためにキャップが捻り出した言葉という感じだったので、どちらも一人間として責めるようなものではないけれど(後者の発言をした直後の宇宙へ昇りゆくスノースターを見守るキャップの表情が、苦渋の決断をした故のどこかやるせなさそうな悔いを感じさせるようなものだったのが絶妙でとても良かった)

ムサシが言っていた通り、怪獣はあくまで自分達の本能のままに生きているだけ、 それが人間のテリトリーと重なり人間社会に悪影響となってしまうがために「悪」と判断されて一方的に攻撃されてしまう面がある、というのはまさにその通りであり、そこに利益があれば「善」という意識が更に加わって、怪獣という生命を人間の勝手で括ってしまおうとする風潮が生じることは、実際一種のエゴだよなぁ...と感じてしまう。何かの害(利益)になるために生まれた生物なんて一つも無いのよね

 

けれど人間も一つの生命であり種族である以上、自分達の繁栄や存続を求めて他の生命と共存したり時に淘汰したりすること自体は本能として致し方ないこと(技術発展に有用な特徴を持つ生物を丁重に扱いしっかりと研究することは正しいことだし、害獣駆除なんかは人命を守るためにやらねばならない時ばかりだからね)であり、そこに準じ生きることもまた間違いではないとも思うわけで。であれば、大事なのは人間一人一人が他の生き物に一方的に人間の都合を押し付け善悪で括り扱うのではなく、等しく同じ生命として向き合い、慈しみ、理解し、その上で自分達の繁栄と相手の領域との折り合い等を適切に判断しながら共存していくことなんじゃないかなと。

そしてそこへ繋げていくための道筋とするという意味では、「人間のためになる生命」を守ろうとすること自体も決して間違いではないとも思うところ。それ自体は人間のエゴが基かもしれないけど、無闇に生命を奪ったりするよりも、まず他の生命を大切にしようとする意識をどんな形であれ持つことは良いことであるわけだし、それを過程としていずれ他の生命全体を慈しみ守ろうとしていく意識へ繋げていくという意味でも、今はそれも良いんじゃあないかと、ヒウラキャップ達がスノースターに対する想いを述べるラストのシーンで感じました。

 

 

以上、コスモス第49話でした。怪獣/他の生命との人間の向き合い方という部分を、人間のエゴに斬り込むことも込みで掘り下げ、コスモスという作品のテーマにグッと深みを与えた良エピでした。メインキャラの考え方なども改めて強調され、ストーリーの要所を引き締める大西さんの脚本が実に良い味わいを発揮していたなと。50話の大台に入る前に作品全体をきっちり上手くまとめてくれました

 

というわけで今回はこの辺で 最後まで読んでいただきありがとうございます

次回もよろしくお願いします 気に入っていただけたら記事の拡散等していただけると喜びます!

ではまた

吸血鬼すぐ死ぬ、神すぐキレる

ごきげんよう皆様、私です。

気付けば2021年もあと2ヶ月を切ってしまいました。マジかぁ 特に自分はここ半年くらいの間、色々あってボドボドになった羽を伸ばしたり新しい道を探そうとあれこれやってたり、といった感じで他の人よりも時間の流れが早く感じられるであろう状態に身を置いてただけに「もうそんな時期か...」と余計にしみじみ思っております 歳を取るとほんまに月日の流れの体感がエグいほど早い()

そんな年の瀬も近いぞというこの頃の私事となるのですが、最近運命的な出会いがあったことで上述した「新しい道」とやらが上手いこといけば近いうち見つかるかも、という状況にあり、私生活がなかなか上り調子になっております。その辺の報告なんかは多分本ブログではしないかもですが、まぁ機会があれば少し触れるくらいはしようかなと思っております。今年中にはしっかり良い方向に持っていけるよう頑張っていく所存です。

以上、挨拶と近況報告でした

 

というわけで今回は、本ブログの半分恒例行事である、各期視聴アニメの簡単な感想なんかをつらつら述べる記事になります。今回は2021年秋アニメの感想です お暇があれば是非最後までお付き合いよろしくお願いします

 

 

・吸血鬼すぐ死ぬ

個人的今期のイチオシ。最近あんまし観ることのなかったコメディ系統の作品ということで正直最初はあんまマークしてなかったのだけど、ど突くわ毒突くわといった遠慮のないキレキレのギャグをテンポの良い掛け合いで繰り出すのがめちゃくちゃ楽しくて一気に気に入った作品でありました。スナァ!!(絶命)すき テイスト的には鬼灯の冷徹に似た系統の面白さがあり、キャラ1人1人がコミカルな作風の中でしっかり映えてるのとか、細かい設定まで含めて意外にも世界観がしっかり構築されてるところとか、面白い部分多しな作品で好みですね。基本はボケのドラルクとツッコミのロナルドくんというバランスで成り立ってるけど、ドラルクは意外と当たりの良い常識的な振る舞いしてて一方のロナルドくんの方が割とクレイジーみたいなとこあるの好きなんだよな...w

ジャジーな歌い出しとメロディで始まってサビでコミカルな曲調にガラッと転調してくるOPもポップさがぐんぐんと増していく作品の雰囲気にマッチしていて凄くお気に入りだし、総じて作品全体の要素に好みなとこが多くて実に良き 最後まで楽しんでこうと思っとります

TVアニメ「吸血鬼すぐ死ぬ」ノンクレジットOP - YouTube

福山潤さんが歌っとるOP曲「DIES IN NO TIME」が聴けます 良い曲なんで聴いてね

 

結城友奈は勇者である-大満開の章-

過去2度に渡りアニメシリーズが制作されているゆゆゆシリーズの最新作。前作の「-鷲尾須美の章-/-勇者の章-」が完結作的な趣で曲がりなりにも良い形に収まっただけに、今作の放送決定の一報が入ってきた時は「あのラストからの続き作るの野暮では?」とぶっちゃけ思ったので、視聴に当たっての心持ちは不安強めといった感じではあったのですが、実際に放送を観進めてみると、現状未アニメ化の派生作品の映像化や既存の作品の合間合間のキャラの心情の補完といった形で進行しており、シリーズ全体を総括する感じの作品構成なんだなと把握。最終的にどういう形に収めるかはまだ分からないけど単なる前作ラストからの続きという感じではなかったのはちと安心しました。

少し独特な掛け合いのテンポ感で醸されるギャグテイストや登場人物を心理的肉体的に追い詰めていく感じの作劇など、作風はこれまでのシリーズとも概ね共通しており、良く言えば安定、悪く言えば少々食傷気味な感がある、という感じで正直特筆するくらいハマってるわけではないのですが、本格的なシリーズ全体の締め括りに入ってきそうな雰囲気が感じられることから、しっかり完走はしようかなと思ってます

 

・終末のワルキューレ

数ヶ月前よりネトフリ独占配信でアニメ化された作品で、それを改めてテレビ放送してるという感じなので今期の作品として含めるには微妙なところかなとは思いましたが、一応テレビ放送は初めてで今期やってるしええやろ!(テキトー)ということで紹介。

原作が今話題のイチオシマンガ的な感じで各所にて紹介されている作品だったので前々から気に留めてはいましたが、神軍団vs最強人間軍団のトーナメント戦という壮大でキャッチーなテーマを外連味のある作劇でしっかりと引き立てている点が面白く、1話ごとの構成が次への引きをきっちり作る感じで盛り上げる形になっているのも良き点かなと。原作未読の一視聴者としては1シーンごとをじっくり描き過ぎててやや間延びしてる感を受けたりといった点もあり、めちゃくちゃ面白いとするにはもう一つパンチに欠ける感じではありますが、なかなか面白い作品だと思います

 

プラチナエンド

DEATH NOTE」の大場つぐみ小畑健両先生方が描く新作漫画、ということで前々から前々からその名を耳にすることのあった作品。ストーリー的にまだ序盤も序盤という感じがあってまだグッと引き込まれる感じではないものの、このお二人のコンビが描く作品ということもあって大胆さと緻密さが良い具合に織り交ぜられた駆け引きがなかなか目を惹くところとなっており期待値は高いかなという感じ。全体的には「諸々の要素のディテールをマイルドめに、作風をよりバトル漫画寄りにしたDEATH NOTE」という趣があり、割とその辺が作品の雰囲気の掴みやすさとして作用してるかも

調べた感じどうも2クールでやる作品らしく、現在のまだエンジンかかり始めという感じの展開も腰を据えて楽しむのが吉だと思うのでじっくり観ていきたいところですね

 

・テスラノート

なんか微妙にもっさりしててイマイチ締まりの無いCG、質感だいぶ違うのにセル画とCGをバリバリに織り混ぜてくる作画表現など、ぶっちゃけ言ってクオリティ高いとは言い難い感じのアニメーションが見所(?)の一作。怖い物見たさで触れたところが大きい() 前に本ブログでも視聴アニメの一つとして触れたことのある「エクスアーム」を彷彿とさせるアニメとして放送前からほんのり話題になってたとのことですが、実際見てみると同じ系統にヤバさが滲み出ており、何故歴史は同じ失敗を踏んでしまうのか...と世界の摂理のままならなさに嘆きを抱かずにはいられません(大袈裟) セル画に比べてコストが少なくて良いとかメリットもあるとはいえ、ULTRAMANとかSSSSシリーズとかドロヘドロみたいな、一定以上のクオリティや表現を担保できないと3DCGは作品のクオリティを下げかねない諸刃の剣だし、もっと慎重に扱って欲しいね...

とはいえ各所でも言われているように、「あくまでメインはCGでキャラの表情の寄りの部分はセル画」みたいな感じで2つのアニメーション表現の一応の使い分けはしてるし、3DCGでのキャラのアクションや表情の動かし方もそれなりに自然だし、とCGの使い方等の部分はだいぶマシで全然見られるものであり、何より各キャラクターの個性を引き立たせたりチームでの連携による活躍等のドラマをしっかり丁寧に描いてたりとストーリー自体が純粋に面白いので、エクスアームに比べるとそこまで散々といった感じではないなと感じますね マジでエクスアームは色々ヤバかったからな...なんだかんだで普通に楽しんで観てますね

だけどもやっぱりもっと普通のアニメーションで観たかったというところでも勿体無さも感じはしますね...もっと普通にやれてたら純粋に評価されてたと思うのよな 普通にやって普通にきちんと評価されるか、ネタにされ得るような粗があったが故に埋もれず話題にされるか、どっちが良かったかは難しいとこだが() まぁなんだかんだ気に入ってるのはほんとなんで、追っていこうと思っとります

 

 

以上、現在視聴中の2021年秋アニメについての諸々になりました。吸死が自分的に頭ひとつ飛び抜けてる以外は特に凄くピンとくる作品があるというわけではないので個人的な充実度で言うと上の下くらいかなというところではありますが、安定してるとも言えるので概ね満足という感じですね 前に比べたら観てる作品多い方だし それに今期は映像研の再放送があってそっちでめちゃに楽しませていただいてるので全体的にはしっかり楽しんで観ております 映像研は良いぞ。

以上のラインナップに皆様が今期観ておられる作品はございましたでしょうか。自分もこの作品のここ楽しんでるぞとか、 自分はこの作品観てるぞとかあれば遠慮なくコメントしてくれるとありがたいです

 

というわけで今回はこの辺で 最後まで読んでいただきありがとうございます

次回もよろしくお願いします 気に入っていただけたら記事の拡散等していただけると喜びます!

ではまた

頭ゼンカイ鬼畜ハロウィン

機界戦隊ゼンカイジャー

第34カイ!

「カボチャをトリトリ競技会!」

感想レビュー

 

 

30分前に地獄みたいな空気の話が繰り出されましたが、戦隊はそのお口直しにハロウィン回をお送りして場を和ませます

 

おいッ、やるぞ、ハロウィン回!!ということで今回のゼンカイジャーはハロウィン回。顔面白塗りのガチ仮装してきたジュランおじちゃんというパンチの効いた絵面を繰り出した数秒後に、ピーターパンコスのヤツデ婆ちゃんという更なるインパクトある絵面が飲み込んでいく怒涛のコメディラッシュ、そしてその直後にはハロウィンワルドの能力に当てられた頭ハロウィン人間/キカイノイド達が野党の如く押し寄せてくるといういつものカオス全開展開が襲来してくる、てな感じでハロウィンムードとテンションを大いに盛り上げてくる安定のゼンカイ作劇が冒頭から楽しくとても安心しました。w ヤツデ婆ちゃんのピーターパンとかそれはもうモノホンなんだよな...w(※榊原郁恵さんはミュージカル「ピーター・パン」の初代主演)

同じくハロウィン回をやってた同日1時間前の別作品の方が、明るい作風とハロウィン回という組み合わせを活かせてないような話をやっててちょいと不満が残る形となってしまったのですが、こちらの方は期待を裏切らないはちゃめちゃな回をやっててとてもよろしかったです こういう時はやっぱ「踊らにゃ損」よ

 

前半はハロウィンワルドのハロウィンパワーを司るど頭のカボチャをゼンカイジャー・トジテンド両者入り乱れて捜索する展開と相成り、ここら辺も良いドタバタ具合になってて楽しかったですな 捜索の手がかりに差し出されたかぼちゃの絵(作:介人)がド下手すぎてブチ切れたり律儀に金払って店先からかぼちゃ集めまくったりとゴールドツイカー一家周りのギャグがキレキレだったのめちゃ良かったです。w いつもの変身ダンス中、ハロウィンワルドが隙を見て逃走を図って離れていくのに合わせて後ろの方で踊るゾックス達と変身待機音の音量が遠ざかっていく演出シュールすぎてダメだった()

てかちゃんと金払ってよっていう最初の頃に介人達から言われたことを今もちゃんと守ってるの、当たり前のこととはいえなんかちょっとかわいいな...

 

一方のトジテンド側も負けじと、かぼちゃ捜索のために民家の敷地に入ってジャックオランタンを物色するハカイザーというイカれた絵面を発動(言い方)。民家から顔を出してきた主婦に怪しまれたらちゃんと「あ、お邪魔してます!」と事後ながら挨拶を返すハカイザーのほのかに常識は弁えてるところ良いよね。w(この挨拶を受けて、主婦の人は困惑気味だけど会釈を返し、一緒にいた娘さんはハカイザーに笑顔で手を振る、という特に気にしてなさそうなリアクション取ってたのがまた余計にシュールでした。w) ワルドは現れた途端みんな怖がって逃げるのにハカイザーはこんな感じでそこまで不審がられてないのを見ると、ゼンカイザーのビジュアル案の一つとしてデザインされたという設定なだけあって、あの世界の人達から見たハカイザーって割と危なそうな雰囲気は感じられなかったりするのかな、なんてちょっと思ったり

今回のハカイザー、このシーンの主婦と娘さんへの律儀な返しの他にも、ステイシーくんに仲間として距離感近めに接する親しみ溢れる姿を見せたりと、いつにも増して明るく気さくな快男児の一面を見せてて、ほんと敵ながら憎めないというか、親近感覚えちゃうよな...なんて思いましたw  前者は「ワルドを倒そうとする者を倒す」という使命に忠実であるが故にそれに該当しない者には敵意が無い(構う必要も無い)ってことでああいう対応してただけなとこもあるんだろうけど、にしたってああいう明るい態度取る辺りは完全に素だろうし、後者に関しては普通にステイシーくんのことを一緒に戦う仲間として認識し受け入れてる対応だしで、完全に主人公ポジのキャラの言動なんよね...() そう思うと今回このハカイザーの主人公っぽい言動が気持ちいつもより濃いめにフィーチャーされたのって、主人公=介人との共通性をさり気なく印象付けて今回のクライマックスの展開に繋げるために意図的にやったことだったのかな、とも思えますね 血筋...

また今回は、仲間として接してくるハカイザーの態度や、仲間と共に頑張ることを勧めてくる介人の言葉を受け、バラシタラを超えるために相変わらず1人で手柄を上げようと奔走しているステイシーくんの心境に、仲間を意識し始める変化が生まれようとしていたところも見所でした。最初こそハカイザーの親しみある態度を少々気にしつつ鬱陶しがって突っぱねるものの、「バラシタラを超えたいのなら仲間と一緒に頑張って沢山勝ってみせた方が良いと思う」と説く介人の言葉に少しずつ揺れ始め、ハカイザーと別行動ながらも一緒に上げた成果がハロウィンワルドの力になったことでハカイザーからも褒められて満更でもなさそうな態度を見せ、最終的にはハカイザーを「バラシタラを超えるために一緒に戦う仲間」として意識し始める...という「自分を取り巻いていた孤独を是としようとするあまり1人でいることに拘り意固地になっていたステイシーくんが、仲間の存在に寄り添っていくようになる」までを描いたこの一連の描写、心情の変遷としてなかなかに繊細で見応えがあってとても見入りましたね。この一連のシーンにおける介人が、まずステイシーくんに「ステイシーは1人でいたいの?」「バラシタラを超えたいんだろ?」と、ステイシーくん自身の意思や成し遂げたい目標を問うた上で、「必ず1人でなくちゃいけないわけでないなら、手柄を沢山立てるために仲間と頑張るのも良いんじゃない?」的なニュアンスで言葉を投げかけるところも、押し付けがましくない細やかな心遣いを感じられて良かったなと。トジテンドの企みを潰すのとは別にして、ステイシーくんがハカイザーと一緒に頑張ること自体は好ましいものとして捉えてそうなポジティブな態度が感じ取れるところも好き。

家族愛への渇望、自身を虐げるものを乗り越えようとする強い意志、仲間というものに対する関心、など凄く深みのあるキャラ性の掘り下げや変化がきちんと段階を踏んで丁寧に描かれており、それがゼンカイジャーという作品全体のドラマ性をよりグッと引き締めてるの良いよね...フォロワーさんも言ってたけどステイシーくんこれで当初は予定に無いキャラだったって思うと本当に凄いよね そんなキャラクターをもう1人の主人公という感じに消化し物語に一つ濃ゆい味わいをプラスしてるんだものなぁ 脚本の香村さんをはじめとした製作陣の手腕がスゴい

そんなドラマ性高めな描かれ方をされてたステイシーくんだったけれど、川を流れるかぼちゃを凄い活き活きとした表情でゲットし意気揚々とハロウィンワルドの下へ届けに行ったり、ハロウィンワルドがハカイザーの持ってきたかぼちゃの方を取ったことでこの世の終わりみたいな表情で愕然としたりと、はちゃめちゃなテンション感で表情や感情がころころ変わったりもしててギャグ的にも非常にオイシかったのがとても良かった。w かぼちゃ一つでこんな今までに無いくらい喜んだり絶望したりすることある?() ステイシーくん、もうすっかりこういう立ち回りも似合うようになったなぁ...(しみじみ) それでいてシリアスさの配分についてはちゃんと破綻しないレベルで守ってるところは絶妙で見事よね

 

そしてクライマックス、バッテリー消耗に目を付けてきたキカイノイド組の執念の猛攻により遂にハカイザーが機能を停止、そうしてこぼれ落ちたハカイザーのマスクの下から、介人の父・五色田功博士の姿が現れるという展開が描かれました。遂にハカイザーの正体判明!と相成り、まぁ登場時から大方の視聴者が予想していたところではありましたが、 こうしてドカンと明かされるとインパクトがありましたなぁ 一連の描写を見るに、やっぱりハカイザーとしての性格には功博士の人格がベースとなってるけど、思考等はトジテンドに都合が良いように調整されてる(バッテリーが切れるとそれを司るAIが止まる、的な)みたいな感じだろうか

しかしこの事実を現段階で介人が知らないまま締め、というのは絶妙な焦らしですなぁ これで来週は駅伝でニチアサが休みという鬼畜 事実を知るジュラン達が何を思いどう動くか含め、気になるところである

 

 

以上、ゼンカイ第34話でした。ハロウィンムードの馬鹿騒ぎをベースにしつつ、ステイシーくんの内面の変化やハカイザーの正体判明といった様々な展開でドラマを盛り上げ話となりましたね。登場人物達の構図が大きく動いていきそうなこの流れを受けて、佳境に入りつつあるゼンカイジャーの物語に何が巻き起こるか楽しみです

 

というわけで今回はこの辺で 最後まで読んでいただきありがとうございます

次回もよろしくお願いします 気に入っていただけたら記事の拡散等していただけると喜びます!

ではまた

ちと辛口の感想になります

トロピカル~ジュ!プリキュア

第35話「わくわくハロウィン! 負けるな、まなつ!」

感想レビュー

 

 

30分後に地獄みたいな空気の話が繰り出されることになりますが、プリキュアはそれに備えハロウィン回をお送りして場を温めます

 

トロピカる部主催のハロウィンイベントの準備の最中に巻き起こる出来事を描いた今回の話。今回は、一つのことに熱中すると周りが見えなくなる性格故に突っ走りすぎて大きなやらかしをしてしまったまなつが不安に押されて尻込みしてしまうネガティブ思考に陥ってしまうものの、仲間達の支えを受けながら立ち直っていく、という感じのストーリーが展開される話となっており、「前向きなまなつの失敗」「まなつを取り巻く仲間達の大切さ」「まなつの再起」的な要素を取り上げるエピソードとしてはまぁ手堅くまとまっていたかなと感じるところではありましたが、これらの要素ってトロプリという作品においては今更描くまでもないようなことじゃない?というのが個人的な感覚としてあったので、あまり話に没入できなかったなというのが正直なところ。こういう「一直線すぎて周りが見えなくなる」的なキャラ付けやそこから派生する失敗と成長という展開自体は熱血系の元気キャラを描く上でよくやるものだし、それをやること自体はキャラの掘り下げとしても良いものだと思うのですが、個人的なイメージとしてこの手の掘り下げはキャラの地盤を固めるために序盤にやるイメージがあったので、物語もそろそろ佳境に入りそうというこの中盤〜終盤のタイミングでそれをやるのはちょっと「えっ今更それやるの?」感が否めなかったんですよね これまでの話を経て形成されていたまなつのキャラ像的にも今回みたいな言動するのはかなりズレていたなと感じたしなぁ そもそも今回の話で取り上げられていた「ローラ以外の者がやる気パワーカムバックをしたら、やる気が元あったところに戻らない」という設定も割と早い段階で描いてても良かった気がするし、かなり今更感の濃い部分が多かった感じ 

 

それに今回の話、陽のテンションに強く振った作風が特徴のトロプリにおけるハロウィン回ということで、わちゃわちゃ感高めの凄く楽しい回になるのを自然とイメージしていたので、そんな中で実際にお出しされたのがまなつが一度の失敗でめげて長いことめそめそうじうじしてるような湿っぽいストーリーだったのはハッキリ言ってかなり観ていてキツいものがあったな、というのが率直な感想。ギャグ風味の演出にはしていたのでなんぼか緩和しようとしてる感じはあったけど、そもそも作品のテンション感とのギャップが大きすぎて下手な取り繕い方をしてるようにしか見えなかったし それにまなつ以外にも、前半渋い顔してる場面ばっかりだった上に、最初の戦闘に遅れてきた後でやたらとまなつに威圧的な態度取ってくるローラが今までのキャラ像とは大きく乖離していてかなりモヤっとするものがあり見ていて気持ち良くはなかったし、作品の顔たる肝心のこの2人の描写がこんなだったのはだいぶマイナスでした。このせいで話全体がどうにも冗長に感じられたりして、面白い面白くない以前にフラストレーションが溜まる感じだったな...という印象でした

 

総じて、「悪い意味でトロプリらしからぬテイストの話」というところに収まったというのが今回の話の率直な総括であり、前述したハロウィン回という位置付けの話に寄せていた期待感との乖離もあってだいぶ印象が悪い感じにはなってしまったなというのが個人的な印象になります。最初に述べた通り、話の筋自体は割と手堅くまとまってたと思うし、描かれていた要素自体も序盤に取り上げてキャラの掘り下げに用いるような感じのものではあったので、キャラの印象付け・地盤固めに注力してるフェーズである序盤の一エピソードとしてお出しされていたら普通に観られたと思うんだけどね。完全にタイミングとキャラの扱い方をミスしてしまったなと。序盤に入れる用だったエピソードを大筋そのままに入れてきたって趣に感じられてしまうのよな

今回担当の守護さん、序盤からトロプリの色んな話担当されてきた方だしテイストは把握できてると思うんだけどなんでこういう感じの話にしちゃったんだろうか(どの段階でこういう話にすることになったかは分からないので一概には言えないけど)

今までのトロプリ感想執筆では全然使ってこなかったような強めの言葉で指摘・酷評する感じになってしまったけれど、このくらいの感じでしたためておかないとスッキリしなかったので、一視聴者の素直な感想の表現としてご理解いただければ。申し訳ない

 

と、だいぶ不満多しな感じにはなったけど、ヌメリー姐さんが迂闊にも落っことしてたヤラネーダの球から偶発的に発生したヤラネーダとの戦闘が前半に、それとは別で普通に襲撃してきたチョンギーレさんが繰り出してきたやつとの戦闘が後半に、という感じの2段階構成の変則戦闘はけっこう面白くて良かったですな 前にも落っことした球が偶発してヤラネーダ生まれたことがたしかあった気がするんだけど、その時も姐さんが落っことしてませんでしたっけ() サマーの単独必殺技久々に見れたしお得感は高かったわよ

あとポットに入ったやる気を適当に人に振りかけると、かかった量に比例してテンションが暴走したり、混ざり合ってた他の人間のやる気に影響されて全然違う方向にやる気を燃やし出したりするっていうトンチキすぎる絵面は普通に笑った。w そんなアジシオ感覚で振りかけられるんだね...特に意味もなく人格の入れ替わりが発動することはあるし、何が起こるか分からない呪物じみた様相を一気に呈してきたなマーメイドアクアポット()

なんというか、こういうトンチキじみた要素を徹底的に突き詰めてドタバタした話をやるみたいな感じのが観たかったのよな今回 次回からは調子取り戻して、トロプリらしい楽しいエピソードが観たいですね

 

 

というわけで今回はこの辺で 最後まで読んでいただきありがとうございます

次回もよろしくお願いします 気に入っていただけたら記事の拡散等していただけると喜びます!

ではまた