AnDrew’s小生意気レビュー記

作品の感想レビュー記事をメインに投稿しています。作品への造詣を深め楽しみつつ、それを他の方々とも共有できる場になれば。よろしくお願いします。

ちと辛口の感想になります

トロピカル~ジュ!プリキュア

第35話「わくわくハロウィン! 負けるな、まなつ!」

感想レビュー

 

 

30分後に地獄みたいな空気の話が繰り出されることになりますが、プリキュアはそれに備えハロウィン回をお送りして場を温めます

 

トロピカる部主催のハロウィンイベントの準備の最中に巻き起こる出来事を描いた今回の話。今回は、一つのことに熱中すると周りが見えなくなる性格故に突っ走りすぎて大きなやらかしをしてしまったまなつが不安に押されて尻込みしてしまうネガティブ思考に陥ってしまうものの、仲間達の支えを受けながら立ち直っていく、という感じのストーリーが展開される話となっており、「前向きなまなつの失敗」「まなつを取り巻く仲間達の大切さ」「まなつの再起」的な要素を取り上げるエピソードとしてはまぁ手堅くまとまっていたかなと感じるところではありましたが、これらの要素ってトロプリという作品においては今更描くまでもないようなことじゃない?というのが個人的な感覚としてあったので、あまり話に没入できなかったなというのが正直なところ。こういう「一直線すぎて周りが見えなくなる」的なキャラ付けやそこから派生する失敗と成長という展開自体は熱血系の元気キャラを描く上でよくやるものだし、それをやること自体はキャラの掘り下げとしても良いものだと思うのですが、個人的なイメージとしてこの手の掘り下げはキャラの地盤を固めるために序盤にやるイメージがあったので、物語もそろそろ佳境に入りそうというこの中盤〜終盤のタイミングでそれをやるのはちょっと「えっ今更それやるの?」感が否めなかったんですよね これまでの話を経て形成されていたまなつのキャラ像的にも今回みたいな言動するのはかなりズレていたなと感じたしなぁ そもそも今回の話で取り上げられていた「ローラ以外の者がやる気パワーカムバックをしたら、やる気が元あったところに戻らない」という設定も割と早い段階で描いてても良かった気がするし、かなり今更感の濃い部分が多かった感じ 

 

それに今回の話、陽のテンションに強く振った作風が特徴のトロプリにおけるハロウィン回ということで、わちゃわちゃ感高めの凄く楽しい回になるのを自然とイメージしていたので、そんな中で実際にお出しされたのがまなつが一度の失敗でめげて長いことめそめそうじうじしてるような湿っぽいストーリーだったのはハッキリ言ってかなり観ていてキツいものがあったな、というのが率直な感想。ギャグ風味の演出にはしていたのでなんぼか緩和しようとしてる感じはあったけど、そもそも作品のテンション感とのギャップが大きすぎて下手な取り繕い方をしてるようにしか見えなかったし それにまなつ以外にも、前半渋い顔してる場面ばっかりだった上に、最初の戦闘に遅れてきた後でやたらとまなつに威圧的な態度取ってくるローラが今までのキャラ像とは大きく乖離していてかなりモヤっとするものがあり見ていて気持ち良くはなかったし、作品の顔たる肝心のこの2人の描写がこんなだったのはだいぶマイナスでした。このせいで話全体がどうにも冗長に感じられたりして、面白い面白くない以前にフラストレーションが溜まる感じだったな...という印象でした

 

総じて、「悪い意味でトロプリらしからぬテイストの話」というところに収まったというのが今回の話の率直な総括であり、前述したハロウィン回という位置付けの話に寄せていた期待感との乖離もあってだいぶ印象が悪い感じにはなってしまったなというのが個人的な印象になります。最初に述べた通り、話の筋自体は割と手堅くまとまってたと思うし、描かれていた要素自体も序盤に取り上げてキャラの掘り下げに用いるような感じのものではあったので、キャラの印象付け・地盤固めに注力してるフェーズである序盤の一エピソードとしてお出しされていたら普通に観られたと思うんだけどね。完全にタイミングとキャラの扱い方をミスしてしまったなと。序盤に入れる用だったエピソードを大筋そのままに入れてきたって趣に感じられてしまうのよな

今回担当の守護さん、序盤からトロプリの色んな話担当されてきた方だしテイストは把握できてると思うんだけどなんでこういう感じの話にしちゃったんだろうか(どの段階でこういう話にすることになったかは分からないので一概には言えないけど)

今までのトロプリ感想執筆では全然使ってこなかったような強めの言葉で指摘・酷評する感じになってしまったけれど、このくらいの感じでしたためておかないとスッキリしなかったので、一視聴者の素直な感想の表現としてご理解いただければ。申し訳ない

 

と、だいぶ不満多しな感じにはなったけど、ヌメリー姐さんが迂闊にも落っことしてたヤラネーダの球から偶発的に発生したヤラネーダとの戦闘が前半に、それとは別で普通に襲撃してきたチョンギーレさんが繰り出してきたやつとの戦闘が後半に、という感じの2段階構成の変則戦闘はけっこう面白くて良かったですな 前にも落っことした球が偶発してヤラネーダ生まれたことがたしかあった気がするんだけど、その時も姐さんが落っことしてませんでしたっけ() サマーの単独必殺技久々に見れたしお得感は高かったわよ

あとポットに入ったやる気を適当に人に振りかけると、かかった量に比例してテンションが暴走したり、混ざり合ってた他の人間のやる気に影響されて全然違う方向にやる気を燃やし出したりするっていうトンチキすぎる絵面は普通に笑った。w そんなアジシオ感覚で振りかけられるんだね...特に意味もなく人格の入れ替わりが発動することはあるし、何が起こるか分からない呪物じみた様相を一気に呈してきたなマーメイドアクアポット()

なんというか、こういうトンチキじみた要素を徹底的に突き詰めてドタバタした話をやるみたいな感じのが観たかったのよな今回 次回からは調子取り戻して、トロプリらしい楽しいエピソードが観たいですね

 

 

というわけで今回はこの辺で 最後まで読んでいただきありがとうございます

次回もよろしくお願いします 気に入っていただけたら記事の拡散等していただけると喜びます!

ではまた