AnDrew’s小生意気レビュー記

作品の感想レビュー記事をメインに投稿しています。作品への造詣を深め楽しみつつ、それを他の方々とも共有できる場になれば。よろしくお願いします。

パトカーから大都会

ライダークウガ

EPISODE20「笑顔」

感想レビュ

 

 

  • 神アバン

開幕の「テレビを観る時は〜」の部分から超のどかなBGMで始まるという、前回までの波乱の展開が嘘みたいなスタートで早速ふふっとなってしまったのは内緒です(

 

五「赤いクウガから、別の色になる時に...こう、勢い付けるために何か言いたいんですよね!

...超変身!っていいと思います?」

一「......ッフw いいんじゃないか?(口を押さえながら)」

五「! 良かったぁ〜

(パトカー内でストンプ開始)」

(微笑ましく見つめる一条さん)

五「バッ(おもむろに無線機手に取って)

嗚呼〜はってっしないぃ〜イエ〜(パトカーから大音量で発せられる『大都会(歌唱:五代雄介))

もうこの30秒ちょいのアバンが面白すぎるので今回は神回でしたw 無線機から一般人の大都会を大音量で流しちゃった一条さん、下手したら4号にバイク渡したこと以上に怒られちゃうでしょ()

 

椿さんの説明によりギノガの毒を乗り越え五代さんが復活を可能にした霊石のメカニズムが語られたけど、アマダム万能ですねほんと...(この回でアマダムの名称初登場)白血球増やすわ一時的な仮死状態作るわって...
碑文に書かれてる記述はクウガは実質不死身」みたいな内容だったけど、それも言い過ぎじゃないというかまさしく嘘偽りのない内容といってもいいくらいだよなぁ...と 

グロンギと同じ戦うためだけの生物兵器(意訳)」とは序盤において五代さんの霊石を解析した椿さんの言だけど、これを踏まえると決して絶命することなく戦える的なところでその言葉もより説得力を持つな...とか思ったりもしますね

 

五代さんに「沢渡さん、今フリーか?」とおもむろに聞く椿さん。曰く、今まで度々登場してた彼女とのデート中に一条さんが呼び出しまくるせいでフラれたとのこと。ご愁傷様です

この時一条さんに対してぷいって顔背ける椿さん、不覚にもちょっとかわいかった。w しかし怒る椿さんに「俺のせい...か?」ってなんで?みたいなテンションで言っちゃうニブチン一条さんェ...

それはそれとして五代さんが持ってた子供達の御守りを返してあげて「この御守りに感謝しなくちゃな」って言える椿さん、素敵すぎますな こういうとこが好きなんだよなぁ椿さん

 

  • 日常

大学の壁登って入って来て後ろから近付く五代さんに桜子さんが気付く形で声をかけ再会というEPISODE1をオマージュした感じの演出が改めて入ったり、当初の約束通り五代さんが幼稚園を訪れ子供達とストンプ等で交流したりみのりと言葉を交わしたり、と今回は五代さんを取り巻く日常の風景の温かな雰囲気やその中に広がる笑顔がとても良かったなぁ。前回までの殺伐とした雰囲気から五代さんと共に日常が戻ってくる様がほっこりするんですよね

五代さんとみのりの

五「...遅くなっちゃったな」

み「....うん」

五「ごめんな?心配かけて」

み「...そんなにしなかった」
五「そっか」

み「でも、ちゃんと来てくれてありがとう!」

という笑顔とサムズアップを交えたやり取りも、心配かけたことをちょっと申し訳なさそうにする五代さんに、前回のエピソードでも描かれた兄が必ず戻ってくると信じてたみのりの想いが伝わり少しずついつもの温かな仲の2人に戻ってく描写が良かったですね

あとみのりに心配をかけたことを詫びると共に五代さんとみのりが話すタイミングですっと場から外れ、2人のやり取りを微笑みながら見つめる一条さんも好きだ

 

  • ハイィ、イチジョウデス...ヘノキダサンデスカ?

榎田さんから一条さんへの電話に出て急に一条さんのモノマネ(そんな似てない)をしだす五代さん面白すぎるんだけど、冒頭といい今日の五代さんなんか妙にテンション高くない?w 毒食らってハイになったの?()

加えて榎田さんも五代さんに「もう早く来て!触りに!!!(クソデカ声)」とか言い出すからダメだ...w 今日みんなどうした!?(※触りに来て:ゴウラムに、の意味)

 

  • なんどめだギノガ

前回クウガにやられて飛び散った破片から、クローンギノガ復活!!しつこい(

このクローンギノガ、振る舞いが理性のないまさに凶暴な怪物じみたものになっているのだけどそれがぐちゃぐちゃした生物的な見た目と相まってパニックホラーのモンスター感が出てるために生前とはまた違った恐ろしさがありますよね...ギノガについてはフォロワーの方も触れてたけど、この何度も恐ろしさの趣を変えて襲ってくるところはギノガの怪人としての魅力だなと

朧車ぎーごん on Twitter: "強化ギノガ、毒胞子が常温でも活動可能になった事で息を吐いただけでさっきまで命だったものが辺り一面に転がるし特殊ガス弾も全く効かなくなり挙句に毒胞子がガスマスク貫通してくるとかマジで手の付けよう無くなってて怖い。何なんだよお前…… "

朧車ぎーごん on Twitter: "毒は吐かないし更にクローンが増える事もないけど知性もなくただ暴れ回る怪物と化したギノガ変異体。これはこれで怖いからな…本当に何なんだお前… "

朧車ぎーごん on Twitter: "あまりにも嫌すぎるゲゲル とんでもない化け物に強化 肉片からクローン体が出現 …何でお前3話に渡って色んな方向から恐怖埋えつけてくるの?… "

なにより科警研に持ち込まれた破片の蠢く様をはじめ、破片の造形や脈動の生々しさ、成長した破片を突き破り腕が生えて復活する様など、生物感高すぎるリアルな描写が恐ろしすぎるのなんの...こういうタイプの敵の描写は自ずとグロテスクになって目を引きますよね 引かれたくねぇけど()

 

  • 4号完全復活

クローンギノガ相手に苦戦する警察、奮闘する杉田さんもが窮地に陥った時、トライチェイサーを駆り駆け付けるクウガ!ここがマジでカッコよかったですね。その登場に嬉しげな表情を見せる杉田さんも、4号に対する信頼を今まで細かく描いてきた彼だからこそ光る描写で味わいあって好き

クローンギノガ戦は久々にトライチェイサーで街を駆けウィリーで反撃するクウガが見られたり、ストレートな格闘戦を濃い密度で見られたのもあってとても見応えがありました

 

  • 予兆

クローンギノガをマイティキックで撃破したクウガ。ここのギノガに投げ飛ばされた流れから壁を蹴ってスムーズに必殺技へ繋げる動きが美しく良い演出でした こういう工夫の効いたアクションはやっぱ最高だな!

しかしその脚の霊石は黄金の輝きを抱き、電撃を纏っており...

  • 良いコンビ

倒されたギノガが爆発せずに溶けたことを不思議がる一条さんと五代さん(ここで画面の動きを利用しシームレスにクウガが次の瞬間n五代さんになってる演出が巧い)...と、そこで五代さんが「(俺)変わんないですよね?」と言ってニッと笑い、それを受け一条さんも笑顔になる、というところで締めの持っていくのがオチとして良い流れでした。何か大きな変化が起きようとしているけど、五代さんは変わらずそこにいて、一条さんもそれをしっかり見ている、という象徴的な演出となって安心感をくれるんですよね 2人の関係性も改めて強調され、素敵なシーンでした

 

 

以上クウガ第20話、五代さんが戻ってきたことにより笑顔が戻っていく日常の風景がメインで描かれ、前回までの流れから心が洗われるような爽やかさが心に沁みる良い回でした。一方で「ゴ」と呼ばれる新たな存在の示唆というグロンギサイドの動き、クウガに生じる異変など、今後の話への布石も打たれており、期待感がより増すよう進む作劇も良い味を出しており、全体ひっくるめて描写のバランスが良く見所沢山で楽しかったです

 

というわけで今回はこの辺で 最後まで読んでいただきありがとうございます

次回もよろしくお願いします 気に入っていただけたら記事の拡散等していただけると喜びます!

ではまた