AnDrew’s小生意気レビュー記

作品の感想レビュー記事をメインに投稿しています。作品への造詣を深め楽しみつつ、それを他の方々とも共有できる場になれば。よろしくお願いします。

ブレーザー怪獣語り③

タガヌラー

別名:甲虫怪獣

身長:60m

体重:5万t

登場話:ウルトラマンブレーザー第3話「その名はアースガロン」

 

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水生昆虫のタガメに類似した特徴を有する昆虫型怪獣。両腕に鋭い棘状の刃を備えた大きな鎌を持ち、敵性存在に対してはこれを勢い良く振るって切り裂き薙ぎ払う攻撃を行う。他にも肥大化した腹部(尾部)を振るい敵に叩きつけることもあるなど、ダイナミックでパワフルな動きを主とした戦法を得意とする。

クリーンで安全な新エネルギー資源になり得るとされている液化ティーテリウムを餌としており、自在に可動させられる象の鼻のような口吻貯蔵タンクに突き刺して液化ティーテリウムを吸収し、体内でエネルギー融合を起こすことで熱量を生み出し成長していく性質を有している。しかしエネルギー融合を起こすにあたって発生する莫大な熱量により体内温度が1万度(頭部の器官は最大で100万度)にも上昇する上、外部からの刺激によりエネルギー融合が更に誘発され、約10kmにも及ぶ被害をもたらす大爆発を起こす可能性があるなど、さながら歩く火薬庫のような危険性を孕んでもいる。

 

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・両腕の大鎌を勢い良く振るう姿。今回出現時には確認されなかったものの、顔の側面に付いた小さな脚部もある程度動かすことが可能な模様。

 

液化ティーテリウムを求めてドイツ、フランス、イギリス、アメリと世界各地の液化ティーテリウム貯蔵施設へと地中や海中を移動しながら神出鬼没に次々と出現。最初は然程巨大ではなかったものの、貯蔵タンクから液化ティーテリウムを吸収して日に日に巨大化し、60m級のサイズとなって茨城県沓波(くつば)市エネルギー融合研究所へと姿を現し、今まで同様にタンクから液化ティーテリウムの吸収を開始する。その後原着してきたゲント隊長とアンリ隊員の搭乗するアースガロンと交戦し激しい肉弾戦を展開、荷電粒子砲アースファイアにより右腕の鎌を破壊されそのまま押し出されそうになるも体内からのエネルギー放散によるものと思われる衝撃波でアースガロンをシステムダウンへと追い込む。そのまま体内温度1万度にも上昇させながら液化ティーテリウムの吸収を続行するも、そこへゲント隊長が変身したウルトラマンブレーザーが出現、食事を邪魔するブレーザーとも交戦を開始する。ダウン状態からアースガロンが放ったテイルVLSに一時怯むなどしつつも超高温のボディ怪力ブレーザーを苦戦させた末、溜め込まれたエネルギーを解き放つかのように温度が100万度にも達した頭部の器官から凄まじい威力のビームを射出。ブレーザーに軌道を逸らされビームが間一髪上空へと抜けた後は一瞬沈静化したかのような様子を見せるも再び暴れ出し、返す刀でブレーザーが近接距離から繰り出したスパイラルバレードでボディを差し貫かれ爆散し倒された。

 

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・背面および下部。肥大化した腹部(尾部)の特徴的な形状がよく分かるであろう。ちなみにアンリ隊員は「腹の裏側は見たくない」らしい。

 

ゴールデンタイムのTVシリーズを初出とする完全新規の昆虫型怪獣の超絶久々のニューフェイス(ゴールデンタイムのTVシリーズにおける新規の昆虫型怪獣が一番最後に出たのは、遡ること実に約17年前のメビウスのインセクタスとのこと。ヒエ-)として堂々参戦と相なったタガヌラーくん、放送前からその摩訶不思議なビジュアルには自分含め多くの人達が強く惹かれておりましたが、本編でもそのインパクトを存分に見せつけてくれましたね。全く新しい怪獣が3話連続でそれぞれ違ったインパクトをぶっ込んでくる贅沢さ...良い!!!

 

しかし改めて見ても、昆虫らしい雰囲気をぱっと見で感じさせつつもそれに留めない捻りを節々に効かせたこのデザイン、ほんと秀逸だよなぁと。両腕の鎌口吻など、名前からモチーフであろうと推測されるタガメに倣った意匠を各部に有していつつも、鎌はタガメやカマキリのような「餌を掴む/捕まえる」ことに特化した構造ではなくマジモンの武器さながらな大ぶりの「鎌」のデザインになっていて、口吻は細長いストロー状のそれではなく象の鼻みたいな形状になっている、というタガメまんまなデザインの落とし込みを避けたアレンジが絶妙なんですよね。口吻を象の鼻にするという発想の3回転半には唸った 目が爬虫類や両生類辺りを思わせるちょっと眠そうでぬぼーっとした可愛げがある、でもいざ大暴れを始めると感情が読み取りにくい怖さも感じられる、みたいな感じの目になってるのも良き 象の鼻とか爬虫類/両生類みたいな目とか、他の生物っぽい意匠の敢えての入れ込みが良い感じに特定の生物のイメージに依らない雰囲気を生み出してるのが素晴らしいんだわいね

 

そんなタガヌラーのデザイン担当はバザンガと同じく楠健吾さん。バザンガとはまた全くイメージの違う面白いデザインの怪獣をどどんと送り出してくれて感謝しかないですわねほんと...持ち上がった鼻の下の部分にはいかつい口があったりと、普通にしてると見えない部分にも細やかなデザイニングが行き届いている拘りには感服するばかりです。プロフィール欄で「バザンガをはじめ何体か(デザインしました)。」と仰っていて、この先どんなのが飛び出すか楽しみでしかないすね

https://twitter.com/erohoshi/status/1682549770571722754?s=46

https://twitter.com/erohoshi/status/1682978335113248769?s=46

 

そして戦闘シーン前後の大暴れも非常に良かったところで、第3話の感想レビューにも書いた通りオープンセットでの巨大感・臨場感に溢れまくったパワフルで迫力あるアースガロンとブレーザーとのバトルがもう最高も最高。鎌をダイナミックに振るう姿や泥臭くブレーザーを手間取らせるパワフルさが良い活躍であった。根元がしなりそうなくらいにぐわんぐわん鎌を大振りにしてるのパワーや重量感の描写に説得力があって良いよね ボールジョイントであの鎌の根元のフレキシブルさをしっかり再現してるソフビ(ウルトラ怪獣アドバンス)も良い出来なんすよほんま 表情が良い感じに多彩に付く エネルギー溜め込みまくってて爆発寸前、という過去のウルトラシリーズでも時折あった緊張感あるシチュエーションを引っ提げて戦闘をスリリングにしてる粋(粋?)なところも良いよタガヌラーくん君(何目線

しかし最後の最後に繰り出されたあのド級のビーム、あれは一体何だったのかというのは今も気になるところ。真実を敢えてぼかして終えた辺り今後種明かしされることがあるかもだが、これが更なる災厄になるのか、それとも、といったところですね。今後のエピソードで明かされ次第追記するよ

 

 

というわけで今回はこの辺で。次回は...

無際限の不気味獣

次回も見てくれよな!!

 

 

※あとがき

ブレーザー玩具を買い支える覚悟でそれなりに金貯めて今月備えてたんですが、タガヌラーとアースガロン買った時点でほぼ消し飛びました() 今後財布は保つだろうか...