AnDrew’s小生意気レビュー記

作品の感想レビュー記事をメインに投稿しています。作品への造詣を深め楽しみつつ、それを他の方々とも共有できる場になれば。よろしくお願いします。

ブレーザー怪獣語り⑩

デマーガ

 

別名:熔鉄怪獣

身体:50m(親) / 1.92m(ベビー)

体重:5万5000t(親) / 900kg(ベビー)

登場話:ウルトラマンブレーザー第10話「親と子」

初登場:ウルトラマンX第1話「星空の声」

 

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体の79%熔けた鉄で構成された体組成の怪獣。真っ黒な身体の背中や腕に鋭利な刃状の部位が無数に生えた姿をしており、大昔のとある古文書「天目亜牙」という名で「鉄の魔獣」「地を燃やす荒ぶる神」としてその存在が記されている。卵生で幼体は「ベビーデマーガ」と呼称される。

地中にいるだけで川が沸騰するなど体からは規格外の超高熱を発しており、赤く発光した背中から放つ無数の火炎弾から放射する熔鉄光線で周囲を爆撃し焼き尽くすなど、得意とする攻撃も尽く凄まじい高熱火力を発揮する。加えて長い尻尾噛みつきなど強烈なパワーも武器となっている。頭部の黄色く発光した神経熱源が集中しておりここが一種の弱点であるが、で構成された全身の強固さにより生半可な攻撃は耐え切ってしまう。

 

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↑三面図。未成熟のベビーは成体の親に比べ突起や尻尾、角など各部が短いのが見て取れる。

 

山梨県・鬼涌谷発掘作業現場で発見されたから幼体ベビーデマーガ孵化地球防衛隊の隊員達に麻酔弾を撃ち込まれるも、この際ベビーが発した苦しみの咆哮により付近の地中に眠っていたデマーガ覚醒、ベビーの下へと進行を開始する。

やがてデマーガは鬼涌谷へと到着するも、ベビーをとした防衛隊の陽動・撃滅作戦標的にされ、拘束されて動けないベビーを庇う形で誘導弾アースガロンの攻撃をされるがままに浴びせられてしまう。そこからは熔鉄光線によりアースガロンのMod.2ユニット破壊し持ち前のパワーで叩き伏せるなど激しく抵抗するも、続く形でウルトラマンブレーザーが出現、火炎弾により迎え撃つもレインボー光輪により防ぎ切られた上、冷気攻撃により凍結させられ無力化させられてしまう。そのままスパイラルバレードにより撃破されかかるも、突如変調をきたしたブレーザーが攻撃を中断した上、防衛隊の砲撃からもデマーガを守ったことにより思いがけず事なきを得る。そして最後はブレーザーがスパイラルバレードを解き作り出した光の繭にベビー共々包み込まれて地中へと送られ再び眠りに就いた。

 

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↑親はベビーを身を挺して守る行動を見せた。子を守る親の心理は人間も怪獣も共通ということであろう。

 

時は遡ること、ニュージェネという括りすら無かった頃のウルトラシリーズニュージェネ黎明期、久方ぶりのTVシリーズに心躍らせ楽しみながらも(でも何かもう一つ、俺の心を震わせるものが欲しい...)と望んでいた当時高校生坊主の当方、その心に沸き立つ熱を再び与えた存在がいました。それが記念すべきウルトラマンTVシリーズ新作としてスタートしたウルトラマンX第1話に登場したこの熔鉄怪獣デマーガです。姿を現す前から川を沸騰させキャンパー達を戦慄させる奇怪な底知れなさを見せつけ、地を割り砕いて土砂を巻き上げながら威風堂々と出現、攻撃を物ともせず街を火炎弾や光線で焼き払うその威容を存分に見せつけるその姿には、VHSやレンタルDVD、本放送にて平成シリーズの個性豊かで強大な怪獣達の姿に震え興奮してきた当方は、デマーガの赤く燃え上がる灼熱の身体や焼き払われる街に負けないほどに心が燃え上がるのを感じたものでした。これだ、俺が見たかったのは...!というあの時の興奮は今でもくっきりと記憶と体に刻みつけられていますね...これがある故にX第1話は今なお個人的なベストウルトラシリーズ第1話の堂々トップに鎮座しているほどです 同列1位は同じような理由でマックス第1話です どれだけ怪獣大好きなのか分かるだろう

 

王道二足歩行スタイルで全体のシルエットもオーソドックスながっしりさや厳つさでまとまっている真っ黒なボディ、口からの光線/熱線という某怪獣王へのリスペクトを多分に感じるザ・怪獣という感じのオーソドックスなスタイルでありつつ、頭部の発光する角や体に生える剣・牙のような突起、身体をマグマの如く滾らせる描写など際立つ個性もしっかり発揮しているという小細工抜きの最高すぎるデザインで多くの人間の心を掴み、設定的な使い勝手の良さからその後ニュージェネシリーズにもそこそこ良い頻度で出てくることの多かったデマーガでしたが、この度親同然の田口監督がメインに携わるウルトラマンブレーザーにて、他の怪獣との抱き合わせでも宇宙人の手先でもない純然たるメインとして再び登場することとなりました。

子供を引っ提げてだ

いやプレミア発表会に既にベビーデマーガは登壇していたけど、最初普通にデマーガだと思ってので造形違いのやつらしいと分かって驚いたし、放送直前スペシャルにいつものデマーガが出てあっちのはどうやらホントに別のやつらしいぞと分かって驚いたし、と約9、10年の時を経てまたデマーガに心踊らされることになるとは思っても見ませんでしたね...最初プレミア発表会でベビー見た時は、なんか見た目違う...?くらいにしか思わなくて、経年でくたったかなんでかアトラクのスーツ持ってこられたかくらいにしか考えなかったんすよ

 

そいでいつものデマーガに加えてなんか緩めの造形に可愛らしい顔立ちのデマーガが出るってことで、これ緩い方は子供なんじゃないか、とは前々から言われていて、自分もそれに乗じて親子怪獣エピやらないかなと期待していましたが、本作ならではの個性やテーマもしっかり絡めて独自の味を出しつつしっかりオーソドックスにまとめた非常に良い親子怪獣エピやってくれましたね。良い存在感出してたぜデマーガ  オーソドックスな内容故にストーリーとしてはデマーガではなくても良かった、というのも多少はあるものの、そこにおいてベビーデマーガをちゃんと見かけ上造形違いのスーツのある「怪獣」として出してくれたのは、デマーガを改めてメインで出す旨味が担保されて個人的には良かったなと思います。ちみっこい角や尻尾、突起に純朴な顔立ちと、絶妙にデマーガの子供と分かる愛くるしさのあるデザインが良いよねベビー たまにニュージェネがやるやたらに可愛くした手乗りサイズのパペットで幼体再現する方式じゃなくてこういう形でやってくれたのとても嬉しい(パペット幼体方式、造形物として出すための策の一つではあるんだろうけど、なんか可愛すぎるのがちょっとあざとく感じられるのと「あんなデカい怪獣の幼体がこのサイズなの、ホントにぃ...?」ってなって個人的にリアリティに欠ける(そういうもんやぞ怪獣と言われたらそれまでなんだが)のとであまり好みでないのだ 人間大くらいがリアリティは感じられる)

しかしベビーデマーガ、こんなに普通のデマーガとガッツリデザインの違うスーツがドンと用意されたの嬉しいのと同時に驚きだよなぁと。サイズ違いなのもあって親とベビーは終始別撮り扱いだったし、普通のデマーガのスーツの首や尻尾をすげ替えたり別造形のカバー被せたりしてベビーを改造再現したのが順当なところだろうけど、実際どうなんだろうね(これで新造だったらたまげるで)

 

ちなみにお気付きの方も多いとは思いますが、記事に掲載してる写真の中にベビーデマーガと一緒に写ってるDXソフビサイズの親/通常デマーガは正規で販売されてるものではなく、かつてX放送当時に販売されていたDXツルギデマーガのソフビを当方が取り寄せ、造形によって改造再現した自作品になります。改造先駆者達はけっこう沢山いて自分もいつかやりたいとは思ってましたが、この度のベビーのソフビ発売に合わせて着手した次第でありました。家電量販店や玩具屋に売ってたバルタン星人とケムール人を買って製作して売り上げに貢献した前回のセミ人間とは異なり、今回はメルカリで買ったものを使って作ったので完全な慈善事業です 前回も大概だったが割に合わねぇな() でもベビーのソフビは500ソフビのデマーガよりデカいとのことだったし、DXサイズのデマーガ作って良かったなとは思う

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↑製作過程。

 

 

というわけで今回はこの辺で。次回

 

 

セッキン

接近

せっKin

謎ノ隕せkiセッ近中中中中中uuuuuuuuuuu

 

ハヤク ニゲロ