AnDrew’s小生意気レビュー記

作品の感想レビュー記事をメインに投稿しています。作品への造詣を深め楽しみつつ、それを他の方々とも共有できる場になれば。よろしくお願いします。

大秦寺フェスティボォ開幕

仮面ライダーセイバー

第9章「重なり合う、剣士の音色。」

感想レビュー

 

  • 団結

今回からOPにはライダーに変身する飛羽真達6人のキャラがノーザンベースに並び立つカットが入ったり、EDにバスター剣斬スラッシュと非ソードライバーのライダーのカットやレギュラーメンバー達の揃い踏みし絡む新撮カットが入ったりと、これまで以上に賑やかしく勢揃い感の増してきた映像になっていました。元より多人数ライダーを扱う作劇でありつつも序盤から彼らの絆を深め共に戦う様を描いていく作劇が特徴的なセイバーという作品だけれど、仮面ライダー達の団結にある種のスポットを当てるような作劇になっていた前回・今回のストーリーを明確な一つの区切りとしてそれをより分かりやすく示してきた感じがありますね。

各人が信念や考えをぶつけ合わせ長いスパンで団結していく作劇や中盤から現れた追加戦士と対峙・交流のイベントを経て相棒的な関係になっていく作劇はあったけど、序盤から多くのライダーが強い絆で結ばれ力を合わせ戦っていく作劇はまた違った安心感がありこれはセイバーの強い特色だなと思います。正直足早な印象も受けないことはないのですが、その分早期からライダー同士の繋がりという土台をしっかり用意できたことは大きいと思うので今後も彼らの絆というところは徹底して深めて行ってほしいですね

 

  • 坂本アクションフルパワー

今回は画面上を豪快に動き回るキレのあるアクションに定評のある坂本浩一監督のセイバー初登板回となりました。向かってくる怪人を生身で迎撃しながらの変身やキレのあるアクションという坂本監督特有の演出技法が今回も存分に火を噴き、剣を華麗に振るい戦うセイバーライダーのアクションとは相性抜群で非常に見応えがありました。カリバーの相手の攻撃を取り込んでカウンターで斬り込むスタイルをはじめとした各ライダーの動きや戦法の魅せ、クリムゾンドラゴンの能力使用時のエフェクトの効果的な使い方など、戦闘がしっかり記憶に残る感じの見せ方も良かったところで、この辺は剣を使った戦闘や能力の細かい使用などを活かした演出が上手かったリュウソウジャー登板時とも通ずるところがあってやっぱり坂本監督はこういう細かなアイテムや能力の使用を絡めたヒーローの特徴を印象深く活かす演出においては秀でてるなぁ

しかし居合いギミックはカリバーの方がよく使ってるなぁ セイバーくん達ももっと使わないといかんぞ(

 

今回のメギド、アヒルメギドの声を演じられたのは最早近年の特撮シリーズではお馴染みの関智一さん。複数の人物に怒涛の演じ分けもさることながら、案の定というかなんというかやっぱりアドリブっぽい台詞回しが随所に見られてとてもコミカルで楽しかったw 次回もアヒルメギド出るっぽいしまだ続くぞ関智一劇場!!

 

  • 大秦寺覚醒!大秦寺覚醒ッ!!

カリバーの猛攻で危機に陥ったセイバー達の前に駆けつけたのは...大秦寺さん!そして前々から仄めかされていたけど遂にスタークとエボルフェーズ4と恐竜折神を融合させたみたいな仮面ライダースラッシュとして本格的に戦闘に参入して参りました。動きの静と動のメリハリがカッコいい変身モーションや前半の戦闘アクションもカッコ良かったながら、やっぱり印象的なのは後半のヘンゼルブレーメンのバトル 普段物静かな人がスイッチ入って世紀末のヒャッハーよろしくテンション爆上がりする姿はベタだけどやっぱり面白いな...w 大秦寺さんに関しては超の付くほどの人見知り的なキャラが濃く描かれてただけに余計インパクトあったわ

後半のヒャッハーと化したスラッシュの戦闘も、縦横無尽に駆け回りながら銃撃で戦うスタイルが坂本監督のダイナミックなアクション演出と相性抜群で、これまでのライダーの中でも特段強烈なデビューになりましたね 良い活躍貰ったなぁ大秦寺さんw

 

  • 誰やお前

セイバー達に圧倒され撤退したカリバーの前にソフィアが現れ、本当に彼がカリバー本人なのかと問いかけるも、カリバーは問いに答えず姿を消す...と前々より視聴者からも怪しまれてたカリバーの中身に迫る展開に

ブレイブドラゴンと共鳴し合う様などから先代炎の剣士がその正体ではというのが現在の大方の予想だけど、今回カリバーとの鍔迫り合いでセイバーがカリバーと対峙する先代炎の剣士のビジョンを見たりとそれも怪しい感じの描写もあり...

その描写を信用するならばやはり最初に裏切ったカリバーは隼人というのは合ってる気がするけど、その目的はなんだったんぞやとか、次回予告の描写的に現在の変身者は違うみたいだけどじゃあ隼人はどこへ行ったんだとか新たな謎はあるし、新たな変身者が先代炎の剣士とするならば「何故裏切った!」などとカリバーに言ってた彼がどうやって成り代わり何故宿敵であるメギドと手を組んで動いてるのかとか、やっぱり謎は尽きず この辺り第1話の飛羽真の幼い頃の夢のビジョンでの先代炎の剣士との描写とも繋がってきそうだが 気になる

そしてもう一つの考察として胡散臭いウォズことタッセルが現在のカリバーの正体では...というのがあるけど、あくまで観測者(読者・視聴者というか)の立場が貫かれて、第4の壁を超えこっちに語りかけてきている特異なポジションにあり、我々と同じくカリバーの正体が気になっている彼がカリバーというのはなさそうかな、というのは個人的にはなさそうと思ったり タッセルに関しては後々もっと大きな役割をしてきそうだし...

※追記

記事を上げた後で思いつきTwitterに書いたことなのですが、カリバーってもしかしたら邪剣そのものが意思を持つ存在となっていて、使う人間を乗っ取る的な、所謂ガイソーグとかみたいなパターンなんじゃないかなぁとか思ったわけで

そうすると

カリバーに変身していた隼人の意思と身体を剣が乗っ取り、15年前の事件を起こす

駆けつけた先代炎の剣士と対峙。先代炎の剣士は隼人が裏切ったと思い戦う(これが今回の過去のビジョンと繋がる?)

世界の崩壊が起き始めるも先代炎の剣士が体を張って阻止、しかしそれを受け先代炎の剣士は弱り、剣は先代炎の剣士の体へと乗り換える(より強い力を求めた的な)

先代炎の剣士を依代にしたカリバー、メギドと共に活動(TV本編)

みたいな感じで変身者にまつわる一連の描写を踏まえつつ辻褄の合った話になるんじゃないかなと思ったわけで。カリバーとは剣を本体とした、強い力をひたすらに求める存在を指す...とか思ったり

どんとこい、ゼットアンドリュー on Twitter: "投稿した後で思ったがこれカリバーの邪剣自体が意思ある存在...的な感じなら辻褄は合いそうだなとか思ったりした 隼人を乗っ取って先代炎の剣士達を裏切る→世界を救うために先代炎の剣士が力を使い弱ったところで彼に鞍替え(隼人はそれに伴い消滅?)→今セイバー本編 みたいな #仮面ライダーセイバー"

一方、もしこれらを正解と仮定したならば、じゃあ乗り捨てられた隼人はどうなった...?とかまた色々気になるところも出てきますが...まぁこの辺は今後の展開を楽しみにするとしましょう

ちなみに調べてみたところ自分よりも早くに同じような考えに至った方も多かったようで 実際にガイソーグを例に挙げてる人もいらしたし 高橋P繋がりだしあり得る話ではあるよなぁ...気になる

プラネテューヌ親衛隊 on Twitter: "カリバーの正体は先代セイバーかな。でも、十五年前の時に先代とカリバー同じ場所に同時にいたよね? もしかして最初は賢人のお父さんだったけど、今は先代がカリバーになってるのかな。本体は剣かワンダーライドブックで装着者を操ってるとか。"

 

 

以上セイバー第9話、坂本監督の大迫力のアクション演出に彩られたスラッシュの鮮烈デビューが色濃く印象に残り、その中でカリバーの正体という謎の一つに遂に迫り始めた回になりました。飛羽真の一声でライダー達の結束もより高まった感があり、ストーリー展開的にもキャラクター達の物語的にもようやく大きな盛り上がりがありそうで楽しみになってきましたね。1クールの節目を越えようというタイミングなので期待したいところです

 

というわけで今回はこの辺で 最後まで読んでいただきありがとうございます

次回もよろしくお願いします 気に入っていただけたら記事の拡散等していただけると喜びます!

ではまた

烏が鳴くからもう日が暮れるね

ウルトラマンG(グレート)

第10話「異星人狂奏曲(エイリアンラプソディ)」

感想レビュー

 

 

  • 遠くの星から

自分達の星を離れ宇宙を旅する異星人「ベロニカ」とその夫「リュグロー」の地球への来訪をきっかけに、失恋で傷心中のチャールズとベロニカが出会い交流を深める様を描く、異星間交流の話である今回

ウルトラシリーズにおけるこういう話はしんみりする感じのテイストになったり地球人からの迫害やそれに対する異星人側の怒りなどが描かれてシリアスな作風になったりというのが傾向として多く見られるのですが、今回のお話はリュグロー・ベロニカの設定や描写、および彼らを取り巻く色んな人達のリアクションといい、意図してか意図せずしてかは知りませんがあまりその辺のテイストを含まないことを意識したような作風になってる感じがあり、比較的ライトな雰囲気の下で異星間交流の話を気持ち良く描き上げていたところが、今観ると新鮮で思わぬ面白さだったなと思いました。これに関しては諸々の要素について後述。

 

  • 愛妻家暴走気味

今回の物語の中心人物となるベロニカとリュグローはそれぞれ地球人に友好的、非友好的と考えが対照的でこれもウルトラシリーズではよく見られる構図ではありますが、この2人の場合は仲睦まじさの感じられる夫婦同士のスタンスの違い、というところで話が進むのであまりギスギスやどんよりした雰囲気が少なかったように思うので、その辺割と良いバランスで描いてたなと

今回暴走し暴れることになるリュグローに関して見てみても、そもそもの発端がチャールズをはじめ、彼自身があまり好きでない人間の男達がベロニカに寄ってくるのが嫌だからという、早い話自分の妻に変な虫が寄ってくるのが我慢ならないという妻が好きすぎる故のジェラシーが原因という、人間くさくてちょっと可愛げのあるキャラ付けされてたのが好きなところw 話が進むに連れチャールズの車をブッパしたり巨大化して暴れ出したり(こっちは正当防衛なとこもあるけど)と愛が暴走しすぎて行きすぎたところはあったけど、決定的な一線は越えなかったので最終的にちょっと怖いけど愛嬌あるキャラに収まったのが良かったなと思いますね

ベロニカの方も、地球人に対し他の生物を支配してる部分のあるところを批判しつつも、過ちを犯しつつもそれを省みて変わっていけるという地球人の本質を理解してくれていて、地球を良い星と言ってくれるという基本友好的でかつフラットな目線を持った人格者なところが強調されてて、しっかり見てみるとこの2人何気にキャラ造形のしっかりした濃く良いキャラだったなぁと感心

 

  • チーフだ

ベロニカを怪しみ調査を進めていたアイク(こうしてグレート見返すとアイクってけっこう出番あったんだな...と思うなどしてた)も、最終的には大掛かりなことをしてリュグローの怒りを買い大事にしてしまう、とこの手の話でやらかすポジションの人物のテンプレを見事に踏んでいたけど、同じく調査に来てたジーンを挑発してどストレートにぶん殴られるわ(今回のジーンなんかいつもよりアグレッシブじゃなかった???)、デート中の2人の尾行をジャックとジーンに邪魔されるわ、ベロニカの家に乗り込むもスカかますわと絶妙に締まらず、全体的に見るとコミカルめな印象が強かったのであまり嫌味がなかったのも今回の話の雰囲気作りに一役買ってて地味に好きなところ 部下にボスって呼ばれてチーフと呼べ!と返す漫才じみた台詞回しも良い感じに抜けてんなぁ...w 防衛チームと相対する組織の人間というポジションのアイクだけど、6話で最終的に将軍を止める動きをしたりと人間味あるから憎めないのよこの人

 

  • 漢チャールズ

そして何より良かったのはやっぱりチャールズだね

失恋の傷心中に出会い交流を経たベロニカに惹かれていき、彼女を危険視した上での調査を命じられた時もUMAに反するのを覚悟で1人の男の意地としてこれを拒否、やがて彼女に夫がいることを知り2度目の失恋を迎えるも最終的には彼女に特別な想いを持った一人間として彼女を異星人と知りつつも純粋に守るために奔走する、と活躍的には完全に主人公のそれなんすよね今回のチャールズ カッコ良かったわ

普段飄々としてた態度でどこか抜けているながら、ここぞでイカす立ち回りを見せるところが素敵なチャールズだけど、今回はそれがより光ってて良かったです

 

  • 止まれや愛妻家

後半ではベロニカを守るために巨大化したリュグローとそれを止めるために現れたグレートの戦闘が展開。怪獣態リュグローもブローズとかに負けず劣らず特異なフォルムで一目見たらめちゃくちゃ印象に残りますよね 一方でそのフォルム故に凄く動きにくそうと思いきや、実際のバトルはテレポートを多用し頭部の刃を上手いこと振るって器用に立ち回りグレートも苦戦させる、と意外と強敵 倒れた相手に対しては腕の刃をギロチンよろしく相手の首に振り下ろすという戦法も特徴的で良い

各回ごとに怪獣との戦闘に特有の演出や魅せがあって楽しいですよね、グレート

楠健吾(クスノキケンゴ) on Twitter: "#ウルトラマンG 第十話より変身生命体リュグロー。 こんな凶悪なヘドラみたいなナリなのに知的な宇宙人、というギャップ。そしてゴーデスを上回る勢いのこの着ぐるみのデカさよ。ベロニカさん共々再登場する予定のあった第2シリーズ、やって欲しかったのぅ…… https://t.co/90ncC8ajpT… https://t.co/8nswKllBkB"

 

  • 男の友情...かな?

ベロニカを想うなら暴れるのを止めろ、というグレートの説得を受けリュグローが潔く引いたことで戦闘は決着。ベロニカの下に戻ってきたリュグローは...なんとチャールズと瓜二つな姿に変身していた。笑顔で仲睦まじげにその場を後にする2人を楽しげなチャールズ達が見送る、というとこで締め。人間嫌いだったリュグローが最後にはいわば恋敵的な相手でもあったチャールズと同じ見た目になるのは人間...というかチャールズを認めた感じがあって良いよね それをチャールズに見せつけていく辺りはちゃっかりしてるがw

描写的にはこの演出やるならリュグローが人間(チャールズ)から影響を受ける流れなんかも踏まえて欲しかったなとも思うのでそこはちょっと勿体ないかも これやるならばいっそ話はチャールズとベロニカの交流とよりも、チャールズとリュグローのベロニカを巡る恋模様・男の友情、みたいなテイストでも面白かったかもしれませんね

 

 

以上グレート第10話、地球を訪れた異星の者達との交流という話ながらあまり深刻なテーマとかを入れ込んだ感じのない、肩肘張りすぎない感じの雰囲気が見やすく、リュグローとベロニカのキャラも立ってて楽しい回でした 社会問題提起的なテイストのシリアスな話も良いけど、たまにはこういうストレートに交流を描く感じのがあるのも良いよね

Kトレ@フィギュアとロケ地 on Twitter: "#ウルトラマンG 第10話「異星人狂奏曲(エイリアンラプソディー)」 チャールズの出会った美女、ベロニカは宇宙人だった。彼女にはリュグローという夫が…。 出会い、拗れ、そして終着と少しずつ近づく心のドラマがグッときます。種族の違いからくる対立に愛と友情を交え、綺麗に仕上げてますね…… https://t.co/IJCtO2qiQ5"

 

というわけで今回はこの辺で 最後まで読んでいただきありがとうございます

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ではまた

バックシマス バックシマス バックシマス

仮面ライダークウガ

EPISODE15・16「装甲/信条」

感想レビュー

 

 

  • 中途半端はしない

新たなグロンギ・ギャリドや未知の存在ゴウラムを巡る警察サイドの忙しない動向の中で一条さんの生い立ち・家族関係が掘り下げられた今回。警察官の父の「中途半端はするな」という教えと、それを全力で体現した生き様を幼き日に胸に刻んだことが今の一条さんの警察官としてのルーツであることが明らかになったけど、「中途半端はするな」はEPISODE2で一条さんがクウガとして戦いに飛び込んでくる五代に対し言い放ち、五代さんのクウガとしての決意を確固たるものとした「中途半端に関わるな」に通ずるものであるのは見て取れるところであり、一条さんにとってこの言葉、そこからくる信念がどれほど大きな意味のあるものであったかが約10話を経てグッと深まりましたね。EPISODE4で一条さんはクウガとして全力で戦いに関わると決めた五代さんを引き止めるのではなく全力で支えると決断し、EPISODE6にてその心が「自分と似た信念を秘めていると感じ、止めることはできないと理解したから」であったと語られたけど、それらの言動の奥底にもかつての父の教えを自身の信条として強く刻んでいるからこその、その信条を全うしようとする覚悟、想いを同じくする五代さんとのシンパシーがあったのだと感じられ、これまでのエピソードにもいっそう深みが出る丁寧な描写が素晴らしかったです

 

  • 家族と同僚と

今回の物語において一条さんは、年に一度故郷の母の下へ戻る父の命日にギャリドやゴウラムへの対応に追われて戻ることなく事件への対応に向かい、途中病院勤めのお母さんが倒れたことを聞かされるも逡巡することはせず事態の対処へ当たっており、未確認という脅威に人々が晒されている中で「中途半端」をすることなく戦うという彼の信念が強く押し出されたけど、やはりこの描写だけだと一条さんが冷たく見えてしまいそうになるところであり。

だからこそ、一同僚であり一条さんに想いを寄せる1人の人間として等身大の目線からその想いを代弁する役目を望見が物語の中で発揮してくれてるのが良いところだなと。そしてそんな彼女の一条さんに対する複雑な想いの描写と並行する形で、一条さんが自分の下へ帰ってくるよりも人々のために未確認と戦う選択をすることを家族という彼の一番身近な存在としてちゃんと理解している一条さんのお母さんの姿が描かれ、後述するそんなお母さんと一条さんの家族としての繋がりの強さと温もりをそっと確かめたことで望見が一条さんへの想いを再び取り戻す、という複数の登場人物の視点を交えた描写を順々に入れることで、一条さんの確固たる決意を多くを語らない彼の言葉を交えずとも、人間味のある温かいものとしてしっかり位置付けられているのが上手い塩梅だなぁと感心しました。

望見に関しても、今までは一条さんにぞっこんでちょっと軽薄気味な雰囲気のあったキャラから、一条さんの人となりについて理解し深めるという今回のポジションを通じ少しキャラ的な深みが出たのが良かったですね

またそんな一条さん周りの描写の「家族」という部分について、娘の葉月との関係を仄めかす杉田さんの台詞や、仕事一筋で家族との距離ができている境遇にあるからこそ一条さんの家族の繋がりをどこか肌で感じているような言動を見せ望見を諭す榎田さんの立ち回りなど、他の色んなキャラクターを通じて印象的に強調する細やかな作劇も良い味でした。

 

  • 『バ ッ ク し ま す』

前回ちょっと可愛げのあるっぽい一面を見せたギャリドだったけど、やっぱりグロンギなんだよなぁ...いやぁエグい
間接的な描写で示される最初の被害現場の様子は子供向け特撮番組というのもあってややデフォルメがかってはいたけど、何が起こったのかを如実に物語った赤いタイヤ痕という演出があまりにも強烈。

そして何よりインパクトあるのが最早語り草なその次の直接のゲゲル実行シーン。本来運転手および周囲の人間に警告するための「バックします」の音声を、追い詰めている標的にこれ見よがしに「今から潰す」と言わんばかりの死刑宣告的なワードとして連呼させるという演出に用いてるの、マトモな人間のセンスじゃないですよ...こんなもんを思いついたのは誰だぁっ!!(荒川ァ

悲鳴をあげ逃げ惑う人々にじわじわ迫る下手なホラーも真っ青な演出からの、どん詰まりに追い詰められ後方の車と壁の間に立たされた標的を確認してから一気にアクセルを踏むギャリドという演出の残忍ぶりも合わさり、やっぱりグロンギ周りの描写の中でも特別印象的でトラウマなシーンの一つだなぁここ...トラックという身近なアイテムを使った凶行ゆえに真に迫るものも多い分余計にね

今までのグロンギはゲゲルを嬉々として進めてるのは共通としつつ、作業的な冷徹さや命を奪うことそのものに特になんの感慨もないような淡白さが描かれてたから、そう思うと明らかに凶行を楽しんでる猟奇的な姿が描かれてるギャリドは下衆度なかなか高いよね...後々それをも上回りうるよりヤバいのが現れるんだが

 

そんなギャリドを追跡しトライチェイサーを駆り街を走るクウガの姿と共に、その姿を目撃した人々の反応というものも描かれる演出がありこれもなかなかに新鮮でしたね。今までも描かれなかっただけで一般の目撃は沢山あったんだろうなという想像もでき楽しいわね

てか渋滞の中をくぐり抜けバイクで走るクウガ、という構図、恐らく直に撮影したんだろうけど今だったら絶対できない画だよなぁ ここはひたすらにすげぇ!となりました

 

  • 馬の鎧

そんなクウガの下へ飛来したのは、長野から発掘された破片の集合体「ゴウラム」。前回前々回のエピソードに引き続き謎めいた動きを見せ物語にミステリアスなハラハラ感を与えていた存在がクウガの愛機と合体・強化させるという展開は初見時もなかなか驚きだった記憶

ゴウラムが合体したトライチェイサーこと「トライゴウラム」はビジュアルから分かりやすく強化感が伝わる無骨さが好きで、これが公道を突っ走る画もインパクト大でお気に入りなシーン。そしてギャリドをトラック諸共にぶち砕いた必殺のトライゴウラムアタックのトラックに横合いから突っ込み横倒しにぶっ倒すパワフルな演出もまた最高にカッコよくて良いですよね!トラックというドデカいものを駆る相手なだけにどうやって倒すのかと気になってたところでこれだったので凄く燃えた初見時の興奮をまた感じました

ちなみに余談だけど、高寺P曰くゴウラムの電子音風の発声はなんと五代さん役のオダギリジョーさんが声を当ててたんだとか。自分も初めて知ったのだけど、今回の配信に伴い同じく初めて知った方も多かった模様。驚くわな!

高寺成紀☺10月31日(土)13〜14時「怪獣ラジオ(昼)」@調布FM on Twitter: "#クウガ20周年配信 ゴウラムが喋るリント語、声はオダジョーが担当しています。 #クウガ #超配信 #kuuga #nitiasa #クウガ20周年"

 

  • 人情

あとゴウラムに連なる描写として、実加に託された破片を伴うゴウラムが飛び去っていったことに「お父さんの形見の欠片を守ってあげられなかった」「実加ちゃんに合わせる顔がない」と気落ちし、ゴウラムが無事保護されたと分かると共に明るい表情を取り戻すジャンや、危険かもしれないゴウラムを4号/クウガに託すことを提言する一条さんに対し承諾しかねるという意見は最初示しつつも、一条さんへの信頼やクウガが多くの人々を救ってきた実績から信じて一条さんに託す松倉警備部長など、人情味溢れる人物描写が多く描かれたのが実に好きなポイント。ジャンが実加との約束をきっちり大事にしてることや、松倉警備部長が4号/クウガの処遇に関し一条さんを信頼してることが以前にも描かれたことなど、脇のキャラ達のこれまでの描写もしっかり拾ってキャラクターの印象を深めてる細やかさが相変わらず良いですよねぇ

 

  • そんならな

ラスト、ギャリドの一件が片付き後の処理をこなす中で倒れた母に電話を入れる一条さん(この直前に、一条さんのお母さんのことを聞かされ心配していた五代さんが、一条さんにお母さんの病院の電話できる時間を教えてあげるのとても粋よね)。

 

一条さん「あぁ、俺」

お母さん「あぁ...」

一条さん「看護婦長が病気しとっていかんがや?

お母さん「あんたこそ、警察官がこんなことしとる暇あるのかね?」

一条さん「...そうだな」

お母さん「そうでしょお?」

一条さん「......そんならな

お母さん「うん」

 

柔らかな雰囲気の会話を僅かに交え、一条さんとお母さんは共に優しい微笑みをもって電話を終えたのだった。

互いに家族として通じ合い、理解し合ってるからこその多くを語らない、けれど言葉を交わすことのできた喜びを静かに噛み締めるような間の取り方や言葉の紡ぎ方が良い演出で好きなんですよねこのシーン。締めとして素敵だよなぁ

因みにこのシーンの一条さんの自然な感じの名古屋弁当時の多くのお嬢様方を賑わせたとかなんとか...こちら真偽のほどに関しては又聞きした程度で不明瞭なので、その辺詳しい方いたら情報キボンヌです

 

 

以上クウガ15、16話、ギャリドの凶行やゴウラムの参戦など特撮ドラマ的に目を見張る部分も多い中で、一条さんの警察官としてのルーツにまつわるストーリーが展開され、全体通して色んな登場人物の優しさ・人情といった魅力が出ていた非常に味わい深い回でした 一条さんというキャラの言動の深みがより増したという意味でも大きな意味があり、とてもグッとくるストーリーが良かったです

またここ数話、話の合間に挟まれるグロンギ達の会話がリント語を交えたものになっていっているという変化もあり、グロンギ達の動向がストーリー的にも少しずつ紐解かれていってる盛り上がりもあってこの先がどんどん楽しみになるところですね

 

というわけで今回はこの辺で 最後まで読んでいただきありがとうございます

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ではまた

ユーアーザヒーロー

鎧武外伝 仮面ライダーグリドンvs仮面ライダーブラーボ

感想レビュー

※本レビューはネタバレを多分に含んでおります。ご注意ください

 

 

突如前触れもなく仮面ライダージオウ公式Twitterアカウントがジオジオし始めたのをきっかけに製作が発表され、先週から2週連続でストーリーが展開された鎧武外伝最新作「グリドンvsブラーボ」、ワテクシ、もとい私もTTFCで視聴致しました。TV本編最終回から約6年、一番直近の鎧武外伝の「デューク&ナックル」からも約5年と、映像作品でのシャルモンコンビとの再会は実に久しぶりで嬉しい限りです(コロナ禍での鎧武メンバー集結メッセージでもお姿は拝見してたのでそこまで凄くお久しぶり感あるわけではないんだけどやっぱり映像作品で見られるのは格別)

 

本編としては前後編合わせて25〜30分とTV本編1話分くらいの尺なので色々要素は詰め込み気味になってはいたものの、5〜6年の歳月の中で名声を手にし舞い上がっていた城乃内が一連の事件から成るかつての師である凰蓮さんとの激突や暴走という事態を経て、へなちょこでもヒーローとして「変身」し戦ってきた時の勇気と向上心、それを導いてくれた凰蓮さんとの師弟の絆を取り戻し熱い姿を見せていくという手堅く纏まった展開になっており、お世辞にも褒められた人物ではなかった男が劇中の様々な出来事に揉まれて成長し勇敢な戦士となり、やがて自分の過ちとも真っ向から向き合う大人へとなっていくという、鎧武TV本編で描かれた城乃内というキャラの良さを改めて濃く煮詰め再演した面白いストーリーでした。鎧武という作品のテーマとしての「変身」を等身大の成長という描写であったからこそある意味最も共感できる形で体現し、輝かしい存在感を見せつけた城乃内の魅力に溢れていたと思います

そんな城乃内の物語を彩る要素として、傷付いた凰蓮さんを背負って歩くという鎧武第25話の描写(奮起して戦いに飛び込み傷付いた城乃内を凰蓮さんが背負って歩く)と対比になるような構図の演出などの、TV本編の城乃内の成長ストーリーを見てきた者には堪らない粋な絵作り、演出の数々があるのですが、その中でも特に光ったのはやはりなんといっても初瀬亮二の登場でしょう。TV本編で演じられた白又敦さんご本人が出演しておられるのですが、グリドンvsブラーボの告知があった際も一切存在が明かされてなかったので完全サプライズ!見覚えのある黒いパーカーを纏った手が映った際には思わず体が飛び上がりそうになりました。敵の手で暴走した凰蓮さんを止める力を失い、ヘルヘイムの果実を手にするもロックシードを生成することが叶わず挫けそうになり、力を求めて覚悟を決め果実を口にしそうになった城乃内を止めたのが、かつて同じ過ちを犯した初瀬ちゃんという、こんなん、な、泣きますよ...ここでもう本作は満足度1000点ですよ
初瀬ちゃんの散華は色々要因は重なっていたものの城乃内の心ない一言が遠因の一つであり、城乃内自身もそれに気付き最終回でもそれに基づいた贖罪の戦いへ赴くほどに悔やんでいたのは本編を観ていた皆々様はご存知でありましょうが、今回現れた初瀬ちゃんは城乃内に対し優しく微笑みかけたり激励とも言えるキッとした表情を見せたりと、まるで城乃内を良き相棒として今でも見ており、勇敢に立ち向かう姿を示す彼を許しているかのように接しており、城乃内にとっては5〜6年越しに心のしこりが取れた出来事だったんじゃないかなぁと この初瀬ちゃんはあの世から駆けつけたモノホンだったのか、それとも城乃内の見た幻だったか、それははっきりと分からないけどライチロックシードを生み出したあの奇跡の様や、城乃内にとっての大きな救いになってであろうことなど、本物の初瀬ちゃんであったと信じたいなぁ

そんな出来事を経て生み出されたグリドンライチアームズの師匠を救うための獅子奮迅の活躍もカッコよく決まり、主役城乃内、実にカッコよかった

 

一方そんな彼の活躍の裏で動いていた主任だけど、この方は相変わらず自重しない高スペックぶりで安心しました。さすくれ。

着慣れていないと言いつつグリドンでキングドリアンブラーボとそれなりに拮抗したり、黒幕として満を辞して現れたシルフィーをそ れ が ど う し たと言わんばかりにカチドキアームズで圧倒(ロクに攻撃を受ける描写すら無しという)し遂には跡形もなく粉砕したりと、この人もう最強なんじゃないかな

正直言うと城乃内を攻撃させ凰蓮さんを囮にする前提の作戦やってたりとTV本編後の描写としては若干首を傾げる部分もあったりしたのだけど、シルフィーに変身していた人物の呪詛ともいえる言葉に対し、世界を守る者としての揺るぎない高潔な決意を示したりと変わらぬ良さも見せてくれて非常に良かったです

変わらぬ良さと言えば凰蓮さんは寧ろ色々な意味でブレてなさすぎて安心感が圧倒的で良かったなぁ...w 鎧武特有のわちゃわちゃ感をあの方1人であっという間に作り上げてしまえる万能さよ

 

さてそんな彼らの物語の発端となった今回の事件、結局黒幕とされる人物は倒されることとなったのだけど、最期の瞬間にやや思わせぶりな感じもある発言を残していったことといい、ヘルヘイムロックシードなる今までありそうでなかったというか意外と思いつかなかったとっておきのモチーフのロックシードがこんな短い出番で終わると思えないことといい、もしかしたら今後鎧武外伝の新たな展開もあるのでは...?とかすかに期待したくなるところ CSMも長期展開を見越してるらしいし鎧武の勢いがまだまだ衰えない...かも

 

 

というわけで鎧武外伝グリドンvsブラーボ、総じて満足度の高いスピンオフでした 個人的お気に入りライダー作品である鎧武の中でも特にお気に入りなシャルモンコンビや主任の映像作品での活躍も見られたしとても嬉しかったです 鎧武乃風(湘南乃風)のSHOCK EYEさんが歌い上げた主題歌の「You are the HERO」も非常にカッコよく、鎧武という作品に再び彩りを加えてくれたことへの喜びと合わせ良い一曲でした まだ続け鎧武!!!

 

というわけで今回はこの辺で 最後まで読んでいただきありがとうございます

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ではまた

ちゃんと撃て

ウルトラマンG(グレート)

第9話「バイオス計画-植物都市-」

感想レビュー

 

-あらすじ-

サザン大学のレオニー博士は高い知性を有する植物「バイオス」を生物工学の新たな成果として提唱、その有用性を声高に主張する。しかしバイオスが管理された実験棟での人間の失踪という事件が発生、更にUMAによる調査でバイオスが地球の常識を外れた得体の知れない存在であると判明する。バイオスを怪しみその正体に迫ろうとするアーサー隊長は、やがてバイオスの正体が地球外の存在であることを突き止めるが...

  • この地球を想う故

バイオスが地球外の存在であると知りつつも、その存在が新時代を作ると信じ、それを邪魔しようとする者に過激な手段さえ用いようとするほどにバイオスに傾倒する姿が描かれたレオニー博士。一見するとヤバい人、というか(本人達が志願していたとはいえ)バイオスの実験棟の中でしか生きられない身体の人間を作り出す実質的な人体実験をも行なっていたりと実際マッドサイエンティスト寄りな人物だったんだろうけど、バイオスが人間を滅ぼし地球を支配しようとしているも同然であることを知った時の言動から察するに、少なくとも人間や地球の未来をちゃんと想っていた人物であることは伺える(それで全てが許されるわけではないが)。

「共存共栄」「支配ではない」という言葉が出てきたことから見て、バイオスの甘言に惹かれ彼が本当に地球の未来を変えてくれると純粋に信じていたのが、研究を進める内バイオスそのものに魅入られやがて歪んでいった...といったところなのかもしれませんね。バイオスの目的を知ってなお縋るように歩み寄るも、バイオスは自分を利用していたに過ぎないと知って逆上しそれ故に命を落としてしまう様には憐れみを覚えてしまう

博士のバイオスに対する遥か遠くの宇宙からやって来た存在に希望を見出し共に手を取り合おうとする、という構図はある意味ウルトラマンと人間の構図にも近しいところがあり、博士とバイオスの場合は手を取り合った存在が悪意ある存在であった悲劇の例、と言えるかもしれないなとも思ったりしました。彼女の前に現れた者がウルトラマンのような存在であったなら...異なる文化、星の者との邂逅は必ずしも全てが友好的な者になるとは限らず、けれどだからこそエース兄さんの言葉が大きな意味を持つのだ

 

とここまで悲劇性の高さについて紹介した博士だけど、バイオスが取り憑いたコンピューターを撃ち抜く時の銃の撃ち方があまりに独特すぎて印象ほぼ全てそっちに持ってかれたのは内緒() 観ていてなんだその撃ち方とは思ってたけど、TL見たら「テレビのリモコンみたいな使い方」って表現されてる方がいて余計に面白くなってしまった...w 本編の当該シーンはその動きの妙なテンポの良さがクセになるので皆さん是非本編でご覧になってください(謎宣伝)

蓬萊 on Twitter: "テレビのリモコンみたいに銃使うとこほんま笑う… "

 

  • ロイドご満悦

バイオスの言語をチャールズが翻訳しようとするも誰も言葉が分からず

チャ「...誰か植物語は?」
ジーン「言語学者なら」

ロイド「精神科を呼べ

と妙にキレのあるツッコミ入れてきたり、隊長とキムが博士に監禁され連絡が取れなくなったことを受け隊長代行をすることになり隊長気分が味わえてよっぽど嬉しいのかご満悦な表情してたりと、今日のロイドはやたらコミカルさが

際立ってて笑う 前回のジャックとの馬鹿2人組感ある絡みといい最近のロイドこの手のポジションが板につき始めてない?()

最後には調子に乗って机に足乗せてふんぞりかえってたら無事帰還した隊長に無線越しに注意され図星を突かれて慌てる、というオチ付きw

 

  • バイオス降臨

逆上した博士の攻撃を受け研究棟を焼かれたことで姿を現したバイオスは巨大な怪獣の姿を表すけど、このバイオスの「植物がコンピューターを取り込んだ」といった感じの趣の、生物感と機械の意匠が上手くミキシングされたデザインは本当に秀逸ですね 腕は関節が設けられておらず時々変な方向に曲がったりもしてるんだけど、それがかえって異質さ不気味さを引き立ててるのも良い

 

  • 「ぬきな!どっちが素早いか試してみようぜ」

展開はグレートとバイオスの戦闘へ突入、グレートが攻撃を繰り出し、バイオスも殴打や電撃といった猛反撃でグレートを追い詰め、と激戦が繰り広げられた末、戦局は向かい合った2人の睨み合いへ突入。さながらガンマンの決闘のように膠着した状態から、相手の出方を伺う2人の顔や手の動きを交互に映す緊張感を煽る演出がクール!

からのこの睨み合いを制し、先に銃を抜いてみせたグレートがフィンガービームでバイオスを撃ち抜き、畳み掛けるようにフィンガービームを続け様に連発してバイオスを撃破するトドメの流れが最高に気持ち良かった!!グレートはたまにこういうキレのある戦闘演出があるから良いですね 第5話のバランガス戦のアロービームと双璧をなす名演出でした

 

 

以上グレート第9話、地球を訪れ博士を利用したことで自らの身を滅ぼしてしまったバイオスを「行動を誤れば自分の首を絞めることとなる」という言葉で締め括った今回の話だけど、そんなバイオスと博士の関係について深く掘り下げると、前述したようにウルトラマンと人間の関係に対比されるような「他の星の者との邂逅」というテーマがさり気なく織り込まれているように感じられ、なかなか深い意味合いの込められたストーリーでもあったのではなかろうかと個人的には思いましたね。今回の話は昔観て以来であまり内容を覚えてなかったので、内容についてグッと掘り下げながらの視聴もできて楽しい回でした ロイドのキャラの方向性は次回はどっちだ(

 

というわけで今回はこの辺で 最後まで読んでいただきありがとうございます

次回もよろしくお願いします 気に入っていただけたら記事の拡散等していただけると喜びます!

ではまた

希望が見えなくて

仮面ライダークウガ

EPISODE13・14「不審/前兆」

感想レビュー

 

-あらすじ-

メ・ビラン・ギによる凄惨なゲゲルで多くの人々が犠牲となる様を見つめる男「蝶野潤一」。未確認生命体であるかのように振る舞い警察を挑発する彼の心は希望を失い、生きることへの諦めに満ちていたー

一方、ジャンや実加達による九郎々岳遺跡の発掘作業において、発見された謎の出土品が雄介/クウガと共鳴し、不思議な動きを見せ始めていた。

 

  • 蝶野潤一

全てが思い通りに行かない人生を悲観し生きることに希望を持てなくなり、全て無くなれば良いという想いから、人間を狩り暴れる未確認生命体を「価値の無い奴らをこの世から消している」として称え、自分自身もその真似をして彼らに近付こうとする...しかしそれらは全て、心の奥底にある不安や死への人一倍に強い恐れの裏返しである
という、スレているながらも人間味が感じられどこか共感できるような部分もあるキャラクター性が物語全体を通して感じ取れる蝶野さん。

人間誰しもが持つであろう弱さやどこか身勝手な部分というものが押し出される形で描かれたキャラであり、形や程度は違えど善性が根底にあることを主軸として描かれてきたクウガの人間サイドのキャラの中ではほぼ初めてのタイプのキャラで、人間の「弱さ」「心の闇」とでも言う部分にクウガの物語の中で切り込むきっかけとして物語のアクセントになっているのが良いですよね。今回からクウガ初登板となった井上敏樹大先生の描いたキャラなだけあって、一癖あるながらも数話の出番の中で一言では表現し切れない深みを見せる存在に仕上がってるのが流石であり、人間の心の闇などがテーマの一部として描かれる作品(アギトや555等)を今後紡いでいく井上さんの色が出ているなぁと感じます

ちなみに今回この13、14話を観ていて、実を言うと自分は蝶野さんの気持ちにちょっとシンパシーを覚えたのですよね。初見当時の頃は、まだ子供という年齢だったことや作品の内容を今ほど理解し切れてなかったこともあり蝶野さんのことは「強いグロンギに憧れる人間」くらいの認識を出なかった感じだったのですが、成長して社会に出て、思い通りにいかないことに沢山直面したり自分と性格の合わない人間と接する機会が増えたりした今見ると「自分を取り巻く閉塞感や思い通りにいかない物事を滅茶苦茶にしたくなる感情」みたいなところで蝶野さんの気持ちはなんとなく理解できるというか(勿論変な意味で言ってるのではなく、人間的な心理の話ですが)。誰しもがふっと感じてしまう弱さとも言える感情だけど、そんな時に全てを滅茶苦茶にして行くように振る舞う未確認生命体とか怪獣みたいな存在が現れれば、極端な人なんかはそれを持ち上げ崇めてしまうんじゃないかなぁ、と。本当クウガという作品は心情描写がリアルで事細かな分、成長して観てみるとまた新しい発見があるなぁとたびたび思いますね

 

また余談なのですが、自分が実在する人間であると暴かれて蝶野さんが言った

「未確認生命体が蝶野っていう人間になりすまして、何かの目的でこうやって...警察に入り込んでたらどうなるかね?」

という台詞、本人的には苦し紛れだったんだろうけど、これある意味後年の「小説 仮面ライダークウガ」の一部内容を示唆してるんですよね。これは観ていてちょっと驚きました。小説を執筆した荒川さんが今回のこの台詞を踏まえたのかどうかは知らないけど、人間社会に適応したグロンギの変容として、ズバリなとこ突いてたなぁと

小説 仮面ライダークウガ (講談社キャラクター文庫) https://www.amazon.co.jp/dp/4063148513/ref=cm_sw_r_cp_api_i_AgxMFbD5HY3WG

 

  • メ・ビラン・ギ

ビランによる小型のフェリー客船襲撃の描写、逃げ場のほぼ無い水上の船という舞台で運転手を手にかけたビランがゆっくりと現れ、それに気付いた人々が叫び狂い船上に一挙に追い詰められ...というシチュエーションが恐怖を煽って観ていてハラハラしました。今回の話でビランの描写において幾度も強調される「血」の演出も効果的に効いてるし

何より逃げ惑うフェリーの乗客の中に子供がいたのが恐ろしいとこで、他の人間が襲われてる時のように直接的な描写こそなかったけど...つまりはそういうことなんですよね ある程度ぼかしはしつつもこういうとこまで容赦なく描くのエグいなぁ

 

作業現場におけるクウガとビランの初戦闘。周囲の物を盛大に壊して粉塵を巻き上げながらの戦闘や水辺での水飛沫をあげながらの戦闘が繰り広げられる金田監督ならではの泥臭い演出が強く際立っており、力強くかなり見応えあるバトルだったなと思います。クウガ自体がリアルな作風な分こういう演出と相性が良いのもあるけど、金田監督ってやっぱり30分尺の短い中だと力強くて迫力ある戦闘の魅せという点でメリハリの利かせ方が上手いなぁと感じます TV本編で力発揮する方だなと

またビランの攻撃を受けたクウガの装甲に深い傷が入ってる描写も生々しく目を引くところで、こないだのギイガといいこういう描写が増えてきてグロンギの強さが増していっているのが実感できるのは上手い

 

  • ドジっ子ギャリド

廃車置き場で見つけた車を気に入り、バックに夢中になりご機嫌になってたら後ろの車にぶつかり目をぱちくりさせるギャリド、ここだけ見たら演出のシュールさも相まってコミカルさのあるドジっ子的な可愛げを少し感じるんだけどな...次回の話での所業知ってるとそんなこと微塵も感じねぇのよな...シュールに描かれる「バックします」の音声の演出がまさかトラウマの布石になろうとは そうでなくても腕章の安全ピンを直接肌に縫い付ける描写など、生理的に理解不能な不気味演出も抜かりなく描かれるのでヤバいやつなのは見て明らかなのだけど

 

  • 五代と蝶野

病室の蝶野と対面し、未確認に憧れる気持ちを問う五代さん。それを受けお前には自分の気持ちは分からないと声を荒げる蝶野さんに返した

「人の気持ちになるなんて、誰にも出来ませんよ 思いやることなら、なんとか出来ますけどね」

という台詞も五代さんの優しさ、真摯さが出ているよなぁ。前述したような蝶野さんの抱える人間の弱さを表す感情というのは人柄上五代さんには理解し切れないものだろうし、だからこそ思いやって歩み寄りたい、と彼なりに向き合おうとしてるのが伺える。

そして黙り込む蝶野さんの前に立ち言った

「蝶野さん、生きてますか?

生きてるなら、生きてることを、自分で楽しくした方が良いと思うけどなぁ」

という正鵠を射た台詞もまた良き。皆の心に響く言葉だよなぁこれ。

 

多くの人間の死に向き合っている経験があってか「人間はいつか死ぬ」という事実を真っ直ぐに理解しているある種達観した一面を持ち、そしてそれ故にその「いつか平等に訪れる死」を罪なき者に問答無用で突き付け人生を終わらせてくるグロンギを決して許さないと考えている

という司法解剖医としての椿さんなりの正義感がしっかり力強く示されたのは、今回の白眉たる描写の一つでしたね。

ビランの犠牲になり生涯を終えた被害者の亡骸の前に、死など怖くないと強がり未確認生命体に同調しようとする蝶野さんを連れて行き、死がどういうものかを厳しくもしっかりと突き付け理解させるシーンは椿さんの矜恃と真剣さが出ており、椿さんのキャラが一気に深まったとても好きなシーンでした。

急に呼び出してきた一条さんに冗談ぽく悪態をつく2人の間柄が伺えるところや、五代さんの話にそれっぽく同調しつつそれとなく身体を調べさせてもらおうとするちょっとマッドなところなど、初登板ながら井上さんの椿秀一というキャラへの熟知度には感心させられるところ やっぱキャラ作りが上手いわ井上大先生

彼女を連れてドライブデートしてる描写はなんとなく井上さんのある種独特のテイストが濃く出てるように思うけど...w

 

  • 俺は

未確認出現のニュースを聞き現場へ乗り込んできた蝶野さんはクウガとの戦闘から逃れてきたビランと遭遇。

未確認生命体なら自分を理解してくれる、という想いから「俺は...」と口を開いた蝶野さん

それに対しビランは「エ モ ノ ダ」と無情なる言葉を繋ぎ、容赦無く襲いかかってきた...
未確認は価値の無い人間を消している、奴らなら自分を理解してくれる、という想いを端的にまとめて引き裂くビランの返しはシンプルながら秀逸だよなぁ...グロンギにとって人間は皆ゲームの標的としての価値しかない、理解する必要など感じてすらいない存在であり、所詮蝶野さんもその1人でしかなかったという...

 

最終的には間一髪駆けつけたクウガに助けられ、ビランもドラゴンフォームとの戦闘で撃破されることとなって事なきを得た蝶野さん。そして変身を解いたクウガの正体が五代さんであったことを知り驚愕。優しい笑顔を向ける五代さんの姿を見て彼はその場を駆け出し後にするしかなかった...
今し方自分を容赦無く屠ろうとしていた化け物と同じ存在ながら、その正体が自分に歩み寄り救ってくれた男であったと知った彼の心持ちは如何に...

余談だけど蝶野さんのこのシーンの前に一条さんがビランを誘き寄せるためにボートで行動していて襲撃を受けボートから川へと落とされるシーンがあったのだけど、プロデューサーの高寺成紀さん曰く、ここのシーンで一条さんを演じる葛山さんは川の水をしこたま飲んで腹を下してしまったそうな お疲れ様です...
高寺成紀☺10月31日(土)13〜14時「怪獣ラジオ(昼)」@調布FM on Twitter: "#クウガ20周年配信 ボートから川に振り落とされ、川の水を飲んでしまった葛山さんが下痢になった、というのは有名過ぎるエピソードですね😆 #クウガ #超配信 #kuuga #nitiasa #クウガ20周年"

 

  • 謎の影

そんな物語と並行して描かれていたのが、長野の遺跡からジャン達が発掘した発掘品の描写。クウガ/五代さんの脳内に謎のビジョンがフラッシュバックする様といい、輸送中のトラックをぶち壊し飛び立つ様といい、物語に新たな波乱を巻き起こすことを予感させる一連の描写のサスペンス感が堪らんかったですね その正体は...また次回

個人的には発掘作業に一緒に携わるジャンと実加が凄く仲良さそうにしていたのがとても好きなところ。第7話でのファーストインプレッションが最悪だっただけに、自分にできることにお互いしっかり向き合うことを決めたことでああして良い関係になれたのは本当良かったなぁとなる

 

 

以上、クウガ第13・14話、後の平成ライダーシリーズを彩る井上敏樹大先生の本作初登板回 井上さんの得意とするテーマであり、クウガにおいて意外とあまり触れられてこなかった部分である、人間の負の側面寄りの弱く脆い心の描写に「蝶野潤一」という人物を軸に据え描いた話となっており、今回においては彼が明確な答えを見つけこそしなかったものの、彼に向き合う人々の人となりや想いが強く輝き魅力となっていたとても面白い回でした。何度も言うけど、改めて感じたこととしてはやっぱり井上さんは短い中でのキャラメイクというか、印象付けが凄まじく上手いなぁ。特に椿さんに焦点を当て、彼の人間味や信念を深く描き出した作劇は渋くて良いなぁとなりますね 椿さんと蝶野さん、2人の関係は今後の話でも濃いドラマを作り上げるので必見です

 

 

というわけで今回はこの辺で 最後まで読んでいただきありがとうございます

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ではまた

 

歴戦の一般パティシエ

仮面ライダーセイバー

第8話「封印されしは、アーサー。」

感想レビュー

 

-あらすじ-

アヴァロンにてキングオブアーサーの力を手にした飛羽真。しかし飛羽真は同時に、その強大な力を本当に自身がものにできているのかという不安にも苛まれていた。そんな時、本にされた街の全てが元に戻っていないことを知らされライダー達は出撃、そこでメデューサメギドに加えカリバーとレジエルが待ち構えていた。不安を抱えたまま戦ったセイバーは劣勢となり、更にそれを救おうとしたバスター/尾上が石にされ...

  • 謎の男

前回アヴァロンへ入った飛羽真に力を手にするための手引きをした謎の男の顔が今回明らかになりました。てっきり既存キャラの誰かで後々明らかになるパターンもあるかと思ってたので新キャラだったのは個人的にちょっと意外だったり。

「真の力が解放された時、また会おう。」という台詞が今回のキングオブアーサー覚醒を指すのか、それともその先の何かもっと大きな進化を指すのかは不明だけれど、今後の飛羽真の成長に合わせストーリーに食い込んでくるのは間違いなさそうな感じだね まだ謎が多すぎて不明なとこだらけなので気に留めておきたいところ

 

  • 強そうだぞこの一般人

メデューサメギドに襲撃され石にされる一般人の男性2人の役で「仮面ライダー鎧武」の凰蓮さんと城乃内でお馴染みの吉田メタルさんと松田凌さんが登場!鎧武外伝の宣伝を兼ねての出演やね 設定としてはそっくりさんということらしいけど、よく見知った顔なだけに少ない時間の中での存在感があまりに大きい...w 事前の告知があったとはいえ嬉しいイベントでした

 

  • 重圧と責任

キングオブアーサーの力に対する不安を持ったまま戦いカリバーやメデューサメギドにいいようにやられてしまい、窮地に陥ったセイバーを救うために飛び出したバスター/尾上さんが石にされてしまい、力を使いこなせない自分に対する責任から、飛羽真はそらにも力無く詫びることしかできない...
とここは非常にシリアスで飛羽真の挫折を描く重要な展開であり、セイバーのアクションが力を使いこなせず剣に振り回されてるような動きになってることなど飛羽真の重圧や不安が表れた細かな演出など光る部分も多かった...のだけど、どうにも展開が微妙に足早な感じがあったりして、キャラクターの心情の表現や尾上さんの敗北等の大きなイベントの発生にもう一つ劇的さが乗ってなかった印象があり、ここはちょっと惜しかったかな 前話のアヴァロン周りのイベントも演出的にちょっとサクサク進みすぎてた印象があり、今回もそれが引き継がれてしまった感じがあるかも

 

  • 尾上親子

しかしそこから、そんな飛羽真に対し父の無事を信じつつ飛羽真の心境を案じる精神的な強さと優しさをそらが示し、そらの「次は絶対に勝って」という約束が飛羽真の再起の一因に繋がる、という展開に繋がったのは素直に熱かったところ。以前の飛羽真との関わりがより成長に繋がったのもあるのかもだけど、幼いながらもこの強メンタルは流石の尾上さんの子だなそら

尾上さんも石化の直前に「絶対勝てよ!約束だぞ!」と第5話に続いて飛羽真が大事にしてる約束というワードを持ち出すことで飛羽真を奮い立たせようとしていたし、一度惚れ込んだ相手に対する真っ直ぐに熱いところは揃いも揃って素敵だなぁ尾上親子 良い

 

  • 小説家奮戦

後半の展開は、飛羽真がそらの言葉を受け、不安にばかり目を向けていて見えなくなっていた「自分を支えてくれる周囲の仲間達の存在」を思い出したことで、彼らの力を信じ、背を預け共に支え合うことで強敵を打ち破るシナリオを書き上げ逆転を生む

という飛羽真の不安の克服を描き、かつ小説家という設定を昇華させた世界を救う筋書きを生み出すというキャラ表現の演出がカッコ良くなる部分であり、序盤から既に仲間意識の強いソードオブロゴスのライダー達の関係性が連携バトルに深みを加え面白さがグッと高まる展開でもあったのだけれど、賢人と蓮のように劇中描写としてまだそこまできちんと関係性が示されてないようなキャラがいたりする中での展開だっただけにここももう一つ熱量が上がりきらなかったなぁという印象があったのが正直なところ。飛羽真の小説家設定の昇華もそれに付随してちょっとふわっとした表現になったとも感じられて、ここは熱くなる要素多かっただけに勿体なかったかなぁ

 

  • 俺が剣になることだ

飛羽真の再起に呼応しキングオブアーサーの力も覚醒、巨大剣士「キングオブアーサー」を呼び出す。話が進むとあまり使われなくなる巨大ロボ枠を強化フォームの武器に含めることで使用機会自体が増えるようにしてあるという采配や、変形プロセスの中で剣を地面に突き立てているかのようなポーズが再現できているという玩具的なギミックの中に含まれた遊びというところで、キングエクスカリバー、なかなか凝ってるのが感じられてちょっと好きなアイテムです

巨大化したメデューサメギドを撃破しつつ、落ちてくる隕石に対し「俺が斬る!」とセイバーが言い放つと、まさかのセイバー自身がキングオブアーサーの剣に。シュール極まりないギャグチックな絵面で笑うのだけど、想像次第でいかなる形にもなる、というセイバーの中で描かれてきたテーマがここでも何気に活かされてるのがちょっと上手くて腹立つw 今後もたまに使って欲しいな、全身剣

 

そして彼らの勝利により尾上さん(と強そうな一般人2人)は石化から解放され、尾上さんは無事そらと再会、ライダー達の絆もより深まったのだった

一方、メギド達のアジトではカリバーの変身者が先代の炎の剣士と隼人、そしてソフィアの写った写真を眺めており...

 

以上セイバー第8話、飛羽真の心情の描写が中心となり、ライダー達の団結や不安を乗り越えキングオブアーサーの力をものにする展開が描かれるストーリーで、細かく見るとなかなか熱いエッセンスが多く含まれていたのだけど、第8話というまだ序盤も序盤のタイミングであったことやキングオブアーサーの販促に追われた感があったことから全体的な作劇が駆け足な感じがあり、今一つ熱くなりきれなかった面のあるちょっと勿体ない回だったなぁというのが正直な感想。前回今回とキングオブアーサー周りの地続きの両話において同様の印象が強かったので、けっこう脚本回しが大変だったのかなぁとも感じるところだけど。序盤はやっぱり販促とかの事情から多少はこの辺仕方ないのかなぁ 謎も色々多くなってきて、それで牽引できる余地も少なくなってくると思うのでここからもっと展開の動きを入れてきて欲しいなぁ

 

というわけで今回はこの辺で 最後まで読んでいただきありがとうございます

次回もよろしくお願いします 気に入っていただけたら記事の拡散等していただけると喜びます!

ではまた

 

次回、コミュ障刀鍛冶、変わる!!