AnDrew’s小生意気レビュー記

作品の感想レビュー記事をメインに投稿しています。作品への造詣を深め楽しみつつ、それを他の方々とも共有できる場になれば。よろしくお願いします。

再来・光の巨人伝説

ウルトラマントリガー NEW GENERATION TIGA

第1話「光を繋ぐ者」

感想レビュー

 

 

花にルルイエって名前付けるの、やめた方がいいと思うなぁ(ティガ視聴勢からの提言)

 

子供達の「ウルトラマントリガーッ!」のタイトルコールと共に組み上がっていくタイトルロゴや、3方向を向くトリガーのビジョンを背景にサブタイトルが表示されるカットなど、ティガをしっかりとオマージュした演出で平成ウルトラシリーズ世代のテンションを良い感じにあっためてきてくれる抜かりない冒頭、大変胸熱でしたね

 

かくして遂に始まったティガの系譜を受け継ぐ新世代の光の巨人の物語。 やはりウルトラマン新シリーズ第1話はアガるな!という感じでしっかり面白かったですね

 

火星で植物学者として活動する主人公・マナカケンゴが光の巨人・トリガーと出会い大いなる危機に立ち向かう流れを、彼やトリガーを取り巻く様々な存在との絡みと共に描き出すまさに導入といった感じのこの第1話。人類の居住区としての開拓が進み市街地も発展している火星という描写は、ティガの続編である「ウルトラマンダイナ」およびその後を描いた「ウルトラマンサーガ」の描写と通ずる部分があり、ネオフロンティアスペースと直接の繋がりこそないものの、この2021年に送り出すティガの系譜を継ぐ作品の世界観をしっかり踏襲していて実に粋でしたね。

主人公・ケンゴは、植物の根付かない火星の大地に見た人を笑顔にさせるような花を咲かせること、引いてはみんなを笑顔にすることを夢見る、夢にひたむきな心優しき青年という感じで、トリガーの石像を前にした時などに弱々しい悲鳴を小さく上げたりと良くも悪くも荒事に慣れていない一面を覗かせつつも、ゴルバーの攻撃で危険に晒される母を心配したり、トリガーの石像を傷付けるカルミラに物怖じせずやめろと勇んだりとここぞで勇敢さが押し出されており、ヒーローの素質ある主人公という感じの真っ直ぐなキャラクター性が好印象でしたね。彼がミツクニパパの導きを受けて今まで踏み込んだことのない戦いに赴くまでの流れや内面の動きとかは少々ざっくりしてたかなとも感じるけど、彼の想いがトリガーを降臨させ、新たなる光の巨人伝説のきっかけとなるのは実に熱かったです ケンゴがこれからの戦いの中で何を想い、夢を掴み取るために何を為していくかが今後の肝になりそうですね

ちなみにそんなケンゴがトリガー(の石像)と邂逅を果たす一連のシーンの中に、「ケンゴが地面に空いた光の穴を落ちていきその先でトリガーと出会う」という構図があったのですが、ここがウルトラマンガイア第1話の我夢とガイアの邂逅っぽくてガイア好きな自分としてはなんともニヤリとさせられましたね。そもそも「火星において大いなる危機を前に主人公が光を手にし光の巨人となる」という展開自体がウルトラマンダイナ第1話の流れに沿ったものがあるしで、今回はティガだけでなく平成3部作全体へのリスペクトに溢れていたなと。良いね

 

そんなケンゴを導いた存在であるミツクニパパことシズマミツクニ、柔らかな物腰をしつつもここぞでは力強い言葉でケンゴの想いを後押ししたり、率先して前線に立ちゴルバーを迎え撃ったりと宅麻伸さんのダンディさがハマって実に渋カッコいい大人として良い存在感を発揮しておりました。ハイパーガンを抜いてキーをセットしショックウェーブを放つまでの一連の動作があまりにもカッコ良過ぎて惚れたぜ...(あのシーンは大人的にもガッツスパークレンスのハイパーガンモードで遊びたくなる良い演出だったと思う)

そんなミツクニパパだけど、ティガの存在を知ってるかのような描写があったり、トリガーのことを「光の巨人が...やはりこの世界にも...」と言ってたりと、まるで別世界の存在であるかのような示唆がされていたのが気になるところ。ネオフロンティアスペースから流れ着いてきた存在...ないしはそこでの出来事を知る存在だったりするのだろうか?一部の考察ではキリエル人(の裏切り者・ないしは穏健派)ではないかとも言われており、なかなか興味深いところ

まなしな on Twitter: "見返す度に様々な疑惑が出てきたシズマ・ミツクニさん。温和そうな人物だけどウルトラマンティガ、ゴルザ、メルバの存在を知っていたりティガの回想シーンが「夜の市街地」だったのは深い意味があるんだろうかと色々勘ぐってしまう。 #ウルトラマントリガー"

ザラメ on Twitter: "会長ミツクニさん実はティガの世界から逃げてきたキリエル人説はどうだろう。以前はガタノゾーアの脅威から地球を去ってしまったが、今回はそれに対策するためにGUT-SELECTを設立させた。人間と協力するのはかつて人間と協力しキリエロイドIIを倒したティガの力の秘密を探るためみたいな。"

ザラメ on Twitter: "それで人間と協力するべきだと 考えるミツクニさんの穏健派と 人間と協力する必要はない支配するべきだと考える過激派のキリエル人との対立があり、新キリエロイドが登場するところまで妄想しました。"

前者のティガについての言及も、これ単体だとトリガーの世界にもかつてティガが降り立ったことがあってミツクニパパはその一件から本作の根幹を成す何かを知っていることが考えられ、少なくとも本作において相当重要な存在であることは間違いないなと。どう転ぶかまだ分からないけれど、ケンゴを導き諭した時の雰囲気からして味方だとは思うのが果たして。

またそんなミツクニパパと共に、ケンゴの想いを後押しし、彼がトリガーの光を手にすることも予感していたかのような素振りを見せていたケンゴのお母さん・レイナの存在も気になるところ。これらの要素を見るに名前の感じが「レナ」に近い響きなのも恐らく狙ってのことだと思うし、彼女が物語に今後何かしら噛んでくるのかも目が離せませんね マナカ家のお父様、もしかして「ダイゴ」に近い響きの名前だったりしません...?もしミツクニパパのティガの話がこの世界のことだったとして、もしやそのティガに変身してたのは...ってところでケンゴがトリガーの光を手にしたことに関係してくるのも可能性としてありそう

ケンゴの夢の中、そして現実にも現れ彼を助けたユザレの存在も気になるしで、ここがどう話の中で明かされていくかは見所ですね ティガにも同じようなビジュアル・設定の同名のキャラがいたのでその設定を踏まえてると思うがどうだろうか

 

そして後半にて展開されるトリガーvsゴルバー&カルミラ戦。見上げるような視点からの迫力満点の取っ組み合いや臨場感溢れる俯瞰視点からのバトルがスピーディに切り替わるトリガーvsゴルバーの縦横無尽の360度アングルのアクションや、カルミラに容赦なく痛めつけられるトリガーをぬかるみの泥でこれでもかと汚していく文字通り泥臭い戦闘など、Zやジードでもやっていた手法をガンガン取り入れた坂本監督ならではのパワフルな演出が見応え抜群でここは文句なしに最高でしたね しかしこんな初回からスーツをバリバリ汚していくとは思い切ったなぁ...ボディライン際立つセクシーなカルミラが泥に塗れながら愛憎極まる相手にのしかかり痛めつける絵面は相当監督の癖(ヘキ)が出てる気がします()

そんな戦闘からもトリガーへの愛憎がガンガンに滲み出ていたカルミラですが、目覚めた瞬間にトリガーへの憎悪を振るわせる一方で、目の前のケンゴに全く目もくれずトリガーの石像へ語りかけたり、ケンゴと一体化し降臨したトリガーへ組み付いて「自分に会うために人間を取り込んで復活した」と(皮肉混じりだろうけど)言ってきたりと、トリガーに対するねじくれた愛情も存分に見せつけてくるなど、良い感じに狂気溢れるキャラ造形がされていて実に素晴らしかったですな。演じる上坂すみれさんの演技も、愛憎満ち溢れる鬼女という感じの振り切った迫力ある語気の中に妖艶さを混ぜ込んだ喋りが絶妙で見事でした。既に色んな人が言ってるけど、こんな恐ろしい女にトリガーの姿で降臨したのを理由に付き纏われてしまうケンゴ、あまりにも不憫()

一体化する前も後もケンゴをほとんど眼中に入れず(存在は把握しつつその上でその存在自体をまるで考慮に入れてないとでも言うべきか)、トリガーのガワばかりに囚われてるかのような執着もカルミラの狂気を引き立てていて良いね

そのカルミラに操られ暴れるゴルバー、こちらも重量感満点のパワフルな大暴れが非常に見応えがありよろしかったですね ただまぁ個人的な我儘を言うならば、やっぱり新規の超古代怪獣見たかったよな!とはなる ゴルザとメルバの存在感を仄めかしその合成存在とさり気なく劇中でも示したのは設定描写的に良きところでしたが、それならストレートに2体登場も見たかったな...!とも

 

カルミラとゴルバーの両面攻撃に苦戦させられつつも、トリガーはサークルアームズを覚醒させることで形勢逆転。ここからのOPテーマをBGMにした攻勢展開は、坂本監督お馴染みの盛り上げがバッチリハマって安定の燃えがありましたね。にしてもケンゴがサークルアームズのことに気付く流れで見た、トリガーがサークルアームズを振るうビジョンは古代のトリガーの姿だったりしたのかな、というのが個人的に気になるところ。トリガー変身前に古代の変身者のビジョンを見てたりもしてたし、今後この辺が掘り下げられて欲しい

そしてトリガーは必殺のゼペリオン光線でゴルバーを撃破、カルミラを撤退させ見事に初戦を勝利で飾りました。しかしこのフィニッシュのシーンで、超絶久しぶりに怪獣の人形爆破演出が見られたことが最高に嬉しかったですね!平成ウルトラシリーズにおける爽快感溢れる決着の演出として我々の心を躍らせてくれたあの人形爆破が戻ってきてくれるとは...視聴時に目にした瞬間思わずワッ!と目を見開き大歓喜しましたよ しかも当時は怪獣に光線を喰らわせた後カットを挟んで人形爆破、という流れだったのが、今回はゼペリオン光線を叩き込み終わるのと人形爆破がシームレスで演出されていて当時以上に自然な迫力が生まれていてここに技術の進化を感じましたね...流石

正直もうここだけで今回は100万のお釣りがくるほど満足しました...ありがとうございます坂本監督

 

こうしてトリガーの光を手にしたケンゴはミツクニの推薦により、GUTS SELECTの一員として地球へと向かうこととなった、というところで今回は締め。

 

 

以上、トリガー第1話でした。いやぁ面白かった!放送前はティガの系譜を継ぐというところで期待半分不安半分な感じが全体にあったけれど、迫力の戦闘や伏線を多く散りばめたストーリー展開など、しっかりと楽しみ溢れる初回で出だしは上々でしたね かつてティガという作品が打ち出したインパクトを今の世で再現する、が本作のコンセプトの一つとのことですが、ティガ、引いては平成ウルトラシリーズの持ち味を受け継ぎつつ、完全コピーではなく現代ならではの独自の面白さも多分に含んだ、平成ウルトラシリーズに親しんだ人々も今の世の子供達も楽しめる魅力があったと思いますね

ケンゴがこれからどのように夢を実現していくのか、物語の全貌とは、闇の巨人達との戦いの行方は、など見所たくさんで、これから存分に楽しんでいこうと思います

 

というわけで今回はこの辺で 最後まで読んでいただきありがとうございます

次回もよろしくお願いします 気に入っていただけたら記事の拡散等していただけると喜びます!

ではまた

身勝手の極意人間

ウルトラマンコスモス

第15話「深海の死闘」

感想レビュー

 

 

第5話の初出以来、久しぶりに「春風コンビ」ワードが登場。ちょっとした一発ネタという扱いに留まらず、ムサシとフブキ隊員のコンビを象徴するキャッチーなワードとして幾度も使用することによってこの2人の関係性により注目しやすくさせてるのが何気に良い活用の仕方だなと思いますね(第5話で出たちょっとしたワードをその後も使用する形になったのか、早い段階から本編通してこのワードを使おうということになってたのか、その辺が気になる)

そんな春風コンビを軸に進んだ今回のストーリー。怪獣をバリアで覆い保護するというともすれば檻に閉じ込め自由を奪ってるように見えてしまう行動も、怪獣をカオスヘッダーという脅威から守るための盾になってくれるかもしれない、というフブキ隊員の怪獣という生命への想いが窺える作劇はフブキ隊員のキャラクター性をまたグッと引き締めていていましたね。怪獣ジェルガのバリアによる保護にも最初は反対していた、というフブキ隊員のムサシの想いに通ずる熱い部分がここでハッキリと見えてくるの良いよね

現実に負けず理想を諦めないムサシの姿にフブキ隊員も少しずつ態度を軟化させていき、そこからフブキ隊員が怪獣保護にかける想いを素直に示していくことでムサシも彼を理解していく、という構図がこれまでの話を通じて描き出されてるのが実に熱いなと。ムサシを生き残らせるためにあえて自分のピンチには口を紡ぐフブキ隊員の姿にもムサシへの思い入れが感じられてグッとくる。

本編で言われているように互いの意見を強く持ってるからこそぶつかり、そして共に成長していくという、ベタだけど良いバディの描き方でしたね

 

因みに今回の話の「生物の自由を人間の手で制限することの是非」という感じのテーマは、動物を動物園の檻に閉じ込めたりするのは可哀想だ的な現実世界における論調ともある種通ずる部分があるなと個人的に感じられ非常に興味深かったところ。心なき人間の手によって生命が脅かされることも少なくない現状において生物種を(可能な限り)人間の手で管理していくことは種の保全において重要になる(今回の話におけるカオスヘッダーの存在はそんな心なき人間の暗喩とも言えるかも)し、動物を展示する動物園も人々がそこで直に様々な動物に接し、そこから転じて動物達が直面している状況などへの理解・興味関心が深められていくことで、引いては生物や彼らが棲む自然を守っていくことに少なからずとも繋がっていくことになるという役割を果たしていくというところで重要だし、と、一見動物を人間の勝手でどうこうしてるように見えることも、実際は決して好きで自由を奪ってるわけでなく、多角的な視点から生物・種というものを守ろうとしていることの一環なんだけど、そこまで知らない人々からしたら狭苦しそうで可哀想、的な動物への見たままの同情寄りの印象の方が先行して非難が起こってしまう、というのはよくあることですし、まさしく今回の話に重なるものがあるんですよね。

動物をあるがままの自然とはまた違うところで生かすことは自由を奪っているように見えてしまい可哀想に感じられるのは分かるけれど、大事なのは人間が状況を多角的に見極める広い視野や生物種の保全に対する正確で深い理解、及び生命と向き合う上での正しい心を持って生物を守っていくことなのです それに動物園だって、動物を生息地と同じ環境で展示することで健やかに生きやすくしたりしっかり健康管理をしたりとちゃんと動物のことを大事に扱ってるしね(コスモスの世界で言うところの鏑矢諸島もそういう役割の施設だと思うし)

 

今回の戦いの舞台はサブタイの通り深海暗く深い海底というロケーションにおいて潜水艇に巨大な怪獣が襲い来る...というシチュエーションがシンプルに恐ろしいこともさることながら、潜水艇の狭いコックピットという生身で抜け出すことのできない閉鎖空間での深刻なアクシデントの発生というピンチが、見てるだけでも心臓が縮こまり息が詰まりそうになって非常にハラハラする、というところでウルトラシリーズの海底が舞台の回はいつも独特のスリルがあって面白い(コックピット内で火花がバチバチに散ったり赤ランプが点灯したりするのが視覚的にもめちゃくちゃ不安になるの分かるだろうか)のですが、今回は酸素の供給が絶たれるというなまじ生命の危機がイメージしやすい状況で、2時間のタイムリミットを設定され真綿で首を絞められるようにじわじわムサシとフブキ隊員を追い詰めていく展開がいっそう緊張を煽る感じになってたな...と カオスジェルガが徹底的に逃げを封じてくるのも見ててヤメテ...ヤメテ...ってなったわ なんかウルトラシリーズの海底戦闘回って閉所恐怖症の人とか観るの相当怖いんじゃないかな...と最近思ったりしましたね

しかし改めて視聴して思ったけど、ジェルガがカオスジェルガに変貌した時の目が吊り上がる瞬間、さり気ない変化だけど割と怖いよね。リアルタイム当時、上述の海底シチュの緊迫感もあってカオスジェルガのこの顔がけっこう恐ろしかったのを思い出した。てかジェルガって凄く爬虫類両生類っぽい顔してるのに背中に貝を背負ったりしてるけど、生物学的にはイカだのタコだの的な貝の仲間なから派生した生物なのか、それともそういう括りに一概に当てはまらない新しい進化の形なのか、気になる

 

クライマックスでは窮地のコスモスがフブキ隊員の援護により救い出されるも、ムサシは一緒にいる筈の自分がいないことに気付いたフブキ隊員に、コスモスの正体が自分であることを勘づかれただろうと覚悟する...が、実はフブキ隊員は倒れ意識がないままにコスモスを援護し救っており、その時のことを覚えていなかった、と判明するという形で締め。気を失ったまま戦い試合に勝利した、という冒頭で触れられたフブキ隊員のエピソードが伏線となり、ムサシのあわや正体バレかというピンチ展開といい具合に合わさって面白かったですね 無我の境地というやつだろうか、フブキ隊員...身勝手の極意に達してるじゃん(違う?)

 

 

以上、コスモス15話でした。ムサシとフブキ隊員の「春風コンビ」を再びピックアップし、双方がしっかりEYESの一員としての想いを持って絆を少しずつ深め合っていく過程をまた一つ印象的に描いていて面白かったです。そしてウルトラシリーズの海底戦はやはり良いな...と改めて。令和の世でも見たいな

 

というわけで今回はこの辺で 最後まで読んでいただきありがとうございます

次回もよろしくお願いします 気に入っていただけたら記事の拡散等していただけると喜びます!

ではまた

公式だからギリ許されてんだぞこんなの(

機界戦隊ゼンカイジャー

第18カイ!

「いのち短し、恋せよゼンカイ!」

感想レビュー

 

 

「おもしれー女...」って台詞を映像でどストレートに言う絵面、あまりに面白すぎてリアタイ時マジに噴いてしまった()

コイツ「おもしれー女...」って言いそう、ってのはよく聞くけどほんとに言うの前代未聞だよ!

 

レンアイワルドの能力により人々が節操なく何かを愛し恋に溺れていく恋愛地獄の世界の中、1人の少女・花恋に惹かれたブルーンの恋模様を描く今回の話。

ブルーンが誰かに惹かれ一緒に過ごす時間を楽しんだり、その誰かが他人と仲睦まじかったかもしれないことにざわついたり、そしてそこから失恋を味わって荒れたりと、恋愛感情の芽生えとそこから来る色んな気持ちの波に揺れる様をなかなか丁寧に描いていて、知的好奇心の塊のブルーンが恋という感情に触れたことで、その正体を理解しきれないながらも一歩成長する話として良い味わいのある仕上がりになっていて面白かったなと思いますね 花恋を演じる福田愛依さんが非常に可愛らしくお綺麗な方で「ブルーンの恋」というストーリーが映える好キャスティングだったのも非常に良きでした。

 

 

...今回そんなブルーンメインの話の筈だったんだけども、肝心の本編は上述のレンアイワルドの能力設定を良いように使って話を回した結果

ジュラ×ガオのBL

マジ×フリの百合

介×パフェの色んな概念超えすぎなカプ

やりたい放題のカップリングの見本市...というか闇鍋と化してました()ブルーンメイン回とは...
この辺は予告の時点でも割と見せられてた部分だったけど、実際の本編では演出をやたらとムーディにさせたり(ジュランとガオーンの絡みがやたら力入ってたのは誰の差金なんすかね...)とカオス度4割増くらいで頭が追いつかなかったですね...w

特にゾックス、冒頭のおもしれー女...の台詞に始まり、軟派に振る舞うわ最終的にキレられて紅葉が残るほどのビンタ食らって真顔で吹っ飛ぶわと、もう初登場して間もない頃の強キャラ感を宇宙に置いてきたんかってレベルに腑抜けまくってて最高に面白かった。w いよいよもって追加戦士補正切れたな...ってなる() しっかりしろ!

最終的に全員揃って戦うとなった時も、色々あって全員が情緒めちゃくちゃのままぐでんぐでんの名乗りするのであまりにも締まらなさすぎでダメだった(

あとなんか放送後、介パフェがなんか局所でやたらと濃い盛り上がりを見せてたんだけどそれが一番謎だよ

 

でこれだけならまだしも、レンアイワルドの力を破るためにジェットマンの力を使う下りからの、

最早語り草となってるジェットマン最終回のあまりに再現度の高い全力パロを公式がギャグ的なシチュで自らやる

というあまりにあんまりすぎる悪ふざけまでぶっ込んできたのはもうやりたい放題がすぎてめちゃくちゃに笑いましたw 公式が自分達の作品をこんな盛大に玩具にすることある?やってる

ジェットマン最終回はジェットマン未視聴の自分も映像として一応観たこともあるし流れも大体知ってるんだけど、そんな自分でもぱっと見でピンとくるくらいガチで再現度高くて、見た瞬間にみんな「あっ...(察し)」みたいになってたのがめちゃくちゃ面白かったですw こんな力の入れ方するやつがあるか

しまいには放送後に公式自ら「今回の演出と見比べてみてね!」っつってYouTube東映公式チャンネルでジェットマンの最終回を単品で期間限定配信するという無法の極みみたいなおまけが付くという...大概にしとけ()

でるた on Twitter: ""【徹底検証!】ゼンカイジャーfeat.鳥人戦隊ジェットマン!!" を YouTube で見る https://t.co/rEubCU8WlU 本当に最終回配信するやつがあるか!!!!「ゼンカイジャー18カイと行ったり来たりしてぜひ見比べてみてください!」じゃあないんだよ… https://t.co/LHtMJdCchV"

これに対しては放送後、いくらゼンカイがなんでもアリでもレジェンドの扱いとしてちょっとやり過ぎちゃう?って難色示す声もあって若干賛否両論だったけど、自分も流石にそらそうよって思います() ただ毎度毎度これ以上ないくらいはっちゃけて笑かしてきてなお、次の週にはそれを上回る無法で笑かしてくるゼンカイは自分的には超好きなので、もうここまで来たら行くとこまで行けって感じです(

 

そんな無茶苦茶な話だったのに、フィニッシュはゼンカイザー&ツーカイザーのめちゃくちゃカッコいいバンク付き合体必殺技で普通におおってなっちゃったのがまた...w この回でお出しする演出じゃないのよアレ

 

そして巨大戦、Wゼンカイオーとツーカイオーが揃い踏みするなかなかに豪華な構図を展開しながらも、そこで繰り出されるのが昼ドラ的な嫉妬と愛に狂った3大ロボがダイレンアイワルドに迫りフクロにする絵面というのがとてもゼンカイジャー感全開でよろしかったです。w 最近のダイワルド、なにかと自分の能力で自滅しがちな気がするけど大丈夫か()

あのゴツめのロボが真正面からずんずん迫ってくる画、実際かなり圧が凄まじいので笑うんだよなぁ...(

 

と、みんなが無法を極めてた中、まだこのイカれたノリに染まりきってないステイシーくんが再びカラフルを訪れヤツデ婆ちゃんと微笑ましいやり取りを見せる下りがあり、ここはほんと今回の癒しでしたね...入り口から凄い形相で覗いたりみんながいなくなった途端スーパーヒーロー着地で降り立ったりとステイシーくんも大概シュールだったんだけど今回の話の前では無力であった()

ステイシーくんの心境の変化もそろそろ話に大きく掛かってきて欲しいところだが、どこで動きがあるやら。楽しみにしたいところ

 

 

以上、ゼンカイ18話でした。ブルーンが恋を知り静かに一歩成長する、という展開がなかなかに丁寧で面白かった一方で、全体的に見るととんでもなく無法な回だったという他無い、インパクト大な話だったなぁ...とw ほんと毎週毎週よくもこうめちゃくちゃさを更新していけるな...とゼンカイジャーの末恐ろしさに唸る() ステイシーくんの描写も僅かながら入れ込まれ、今後の展開がどう動いていくのか気になりますね

 

というわけで今回はこの辺で 最後まで読んでいただきありがとうございます

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ではまた

メロンパン買ってこいよ夏海!

トロピカル〜ジュ!プリキュア

第19話「まなつパニック! 学校の七不思議!」

感想レビュー

 

 

半ば強制的に任命されたようなもんである部長としての役割を為そうとしてるのに部員達からほぼほぼ忘れられかけていたあすか先輩、あまりにもかわいそう()「忘れてた...」とかど直球で言っちゃうみのりん先輩は流石にちょっとあすか先輩に謝ってさしあげろ

 

今回は裏山の廃屋にまつわる人形の怪奇にまつわる、夏らしいちょいホラー回...になると思ってたけどそんなことはなかったぜ!な話。まさかのけっこう良い話にして割と重要なターニングポイントになりそうな話になってて驚いたわね 因みに今回、他の視聴者の方が気付いてたポイントだけど部室に第14話の幼稚園回で園児達が描いてくれた絵が貼ってあったり、まなつの持ってる学校のお弁当が第8話で作ってたくるるん弁当だったりと、細かなところで過去の回の要素が本編中に登場する小ネタが仕込まれており、これはなかなか面白いなと思いましたね。くるるん弁当なんかは今でもまなつが起きてお母さんの朝食・お弁当作りを手伝ってあげてるのかな、なんてことが想像されて話の広がりを感じられるので実に良きですな

 

不意のアクシデントで遭難し廃屋に身を潜めていたエルダが、廃屋調査でやってきたまなつにひょんなことからお化けの人形と間違われてしまい、怖がるまなつを脅かして食料調達として良いように使いっぱしる中で芽生えていく奇妙な情を描く今回のストーリー。まなつはエルダをエルダではなく喋るお化けの人形と思って接し、エルダも姿を隠して話すので相手がプリキュアその人だとは知らないまま使いっぱしる、という互いが敵対存在だと知らない状況での交流の中、最初はお化けだからと怯えてたまなつは人形(エルダ)に対し自然と砕けたやり取りをするようになってその身の上(※エルダの適当な嘘)にも同情していき、それを聞いてたエルダも、まなつのありのままの優しさに触れて徐々に心を許していく、という展開がなんともほっこりしましたね。敵同士の存在が各々の素性を知らないままに何かの形で触れ合い垣根なく仲良くやり取りを交わすことで、新たな価値観や感情を得たり、相手の純粋な人柄や想いを理解するという展開はほんと何とも言えない魅力に満ちていますね...

 

しかしまなつ、怖いものなしかと思われたけどお化けの類が普通に苦手というのは意外だったな...まなつが怖がりかもと思ったからって確認がてら即脅かしにかかるみのりん先輩悔い改めて() まぁGとか虫は普通に得意だけどホラーは別に得意ではない、ってのは自分もそうなので分からんでもない 

でもそこで相手側に踏み込む何度も交流する内に怖さも忘れて普通に仲良くなってしまう、ってのはなんともまなつらしいな...と

そのお化けの類への恐怖感、というところで、さんごが普通に怖がりながらもやるとなったらやる気出してしっかり踏み込める性分だったのもまたちょっと意外ね(廃屋探索も1人で動いてるカットあったしだいぶ肝は据わってると思う) 「怖いけどがんばります!」ってやる気入れるのかわいい。

 

終盤、エルダを探しに来た幹部2人とプリキュアの戦闘が始まった時に、エルダは今まで接してた相手がまなつ/サマーだったことに気付くものの、今までの交流で芽生えていたまなつへの情から、戦闘の最中でも人形のことを想い踏ん張るサマーを間接的に助ける行動に出るに至りました。エルダ的にはあくまで貸し借り無しということにしたい的な態度って感じだったけど、きっとまなつ/サマーの純粋な気持ちをせめて今だけは裏切りたくはないみたいな想いがあったんじゃないかな...とも。自分本意で子供っぽい振る舞いの多いエルダが色々あるながらも他人の心を思いやったのは実際大きな変化だしね(得意の子供っぽい振る舞いをサマーを助けるために明確に演じる形でやった、というのもなんだか胸熱)。この一件で抱いた感情は今後エルダに何か影響していくのかなぁ。なかなか重要なイベントになったと思う

にしてもエルダを普通に(恐らく)何日も探し回っていたであろうチョンギーレさんとヌメリー姐さん、仮にも悪役とは思えないほど真っ当に優しいな...普段からそういう扱いしてるのもあるとはいえ、エルダの腹痛の演技にも戦闘そっちのけで心配になったりしてて仲間意識はほんと強いな...ってなる

ラストは、廃屋から人形が忽然と姿を消し、持ち主が現れたのかもと安堵するまなつ達、そして後回しの魔女一派の本拠で廃屋から持ってきた人形とままごとに興じるエルダ、という画で締め まなつに後顧の憂いを残すまいとして持ってったんだろうかとか、エルダ自身色んな思い出作ったあの人形に少なからず思い入れができたんだろうかとか、色々想像されてほっこりする締めでしたね。てか敵サイドの描写でほっこりさせてオチってなかなか珍しいタイプよな やっぱり後回しの魔女一派は本質的に愛着湧くキャラ造形してて良いな...ご飯にできたよとエルダを呼びに行くチョンギーレさんがあまりにも家庭的なお父さんすぎて好き

 

 

以上、トロプリ19話でした。互いの素性を知らずに敵同士が仲良く交流し、そこから思わぬ情が生まれる、という思わぬアプローチからのストーリーで面白く、ここでエルダの変化が窺えたのもこれからの話において重要になってきそうで非常に惹かれる話でしたね そして後回しの魔女一派幹部陣のアットホームっぷりを再確認した回でした。w 好き過ぎる

 

というわけで今回はこの辺で 最後まで読んでいただきありがとうございます

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ではまた

夢物語の先へ

ウルトラマンコスモス

第13、14話「時の娘(前/後編)」

感想レビュー

 

 

太田愛さん脚本回だぜ!!

しっとりとした空気感の下で登場人物の心情・信念を印象深く描き出す人間ドラマの緻密さや、そのストーリーをより引き立てる形でSF設定をしっかりと描写し怪獣や宇宙人も話の中心にしっかりと据える特撮ヒーロー作品としての面白さも押さえた作劇が魅力の、非常に印象的な名エピソードを数多く送り出すことに定評のあるアルゴナ回とかクラウドス回みたいなイカれた話が極稀に飛び出すことにも定評のある平成ウルトラシリーズの名物ライターの一人・太田愛さんのコスモス初登板回にして、コスモス初の前後編エピソード。2話かけたちょっとした長編なのもあり今回も素晴らしいエピソードを仕上げてくださいました。太田愛さんは個人的にウルトラシリーズで特に好きな脚本家さんの一人なので、今回のエピソードも凄く面白くて実に満足ですねぇ 太田愛登板回の視聴でしか得られない栄養がある...

 

今回の話はゲストキャラ・レニとの関係性を軸に据えたムサシの迷いと決意、そして成長が中心となって描かれるストーリー。

今回のムサシは、保護したレニとの交流の中で彼女に強い情を抱いたことで、死から甦らせられた彼女に再び人としての生を与えたいと独断専行し、侵略者の手先かもしれないという可能性を踏まえやむなくコールドスリープされようとしてた彼女を組織に背いて庇ってしまったり、レニの一件もあって感情的になるあまり、インフラに被害が出たことで怪獣ガルバスの保護が実質的に打ち切られてしまったことにんなことで怪獣の保護を諦めるなんて馬鹿げてる」と吐き捨ててしまったりと、良くも悪くも私情を剥き出しにした言動が強調されており、怪獣保護という夢の前に立ち塞がる現実を理解しきれていない(ムキになって蔑ろにしてしまった、と言う方が正しいかも)など、理想に燃える熱い一面の影に残る未熟さ・思慮の浅さが窺える描かれ方をしていました。この辺は序盤に第2、3話でもフォーカスされ、且つ第3話では反省と成長も描かれはしたものの、何か一つの存在の尊厳を重んじるあまり他に目がいかなくなってしまうことがある、というところでこの段階ではまだまだ成長途上だなぁと。ムサシを話の中心人物としてその成長を描くにあたり、ここにしっかり触れて掘り下げるのは良いアプローチだったなと思います

そして、ムサシが理想の前に存在する壁に向き合うことの出来なかった自身の未熟さや、何かを護ろうとしてもそれを思い通りに為せない自分自身の無力さを噛み締めるかのように挫け理想を諦めてしまおうとしてた時、レニが最初は夢物語だと言われてきた物事を幾つも実現させてきた人類の夢の歴史を語ると共に、ムサシの「人間と地球に生まれた怪獣が可能な限り共に生きる未来」という理想がいつか叶うと信じてきた意志に呼びかけ再び立ち上がらせる、という流れ、ここは凄くグッときましたね。宇宙ステーション、地球の形の証明、大陸への航海、飛行機での飛行」など人類が鼻で笑われながらも実現してきた事を幾つも挙げ、ムサシの理想も今は夢物語でも信じ進めばいつか実現する、と生前宇宙ステーション建設にかけてきた理想や情熱を思い出したレニが諭すという流れは、彼女が自分のかつて生きた証に今一度向き合った強さや、ムサシの優しさや信念を大切に想う心情といったレニの内面が魅力的に掘り下げられて彼女のキャラがしっかりと深められていると共に、そこからムサシに向け放つ言葉の重み・説得力がとても大きなものとなっていて胸に響くものになっているなど、非常に巧く構築されたものになってて見事。

サブタイの「時の娘」「人類が時を越えて夢を継ぎ生み出してきたもの」としてレニがムサシに託す想い、引いては今回のストーリーのテーマをいっそうグッと引き締めるものとして意味が繋がるようになっており、こういうところでドラマ性を徹底的に深める抜かりなさが太田愛脚本の魅力だなぁと改めて思った次第でした

にしてもムサシ、前編では明らかにレニを異性として意識してるような行動や仕草が多く見られることや、前述したような自分を立ち上がらせてくれたことなど、レニに相当特別な思い入れを抱いてるよなぁと。今回の出来事を通じて忘れられないかけがえのない存在となっただろうなぁ...と思う

そういえば今回何気にレニを追う特殊部隊の1人としてコスモス準準レギュラーの石井さんが出てたなと。今後もちょいちょい出るぞ

 

また今回の物語で強い存在感を発揮したのが、シノブリーダー。前編冒頭におけるムサシとの日常の会話という他の登場人物との関係性の印象付けをはじめ、怪獣保護のことで感情的になるムサシに対しライフラインが止まれば病院や乳幼児、老人が最も被害を受ける」という見失ってはならない現実をきちんと示し諌める下りレニの覚悟をしっかりと見て信じ送り出す様など、冷静に物事を見極める目を持つ一面、およびその裏に燃える人の想いや覚悟を信じる熱い一面の両方を持ち合わせるカッコいい人物として前後編通してしっかり描かれてて非常に好感でした。レニの確保を任務として出動し追い詰めた際も「貴女が悪くないのは分かってる」と言っていたり、レニの想いを見極めたとなったら「気が変わった」とだけ言って迷いなくそれを手助けしたりと、多くを語らないながらもクールビューティーな魅力が光る言動が多くあってカッコ良かったなぁ...

後述するワロガの目的を街の人々の言葉に視点を移したことで看破したりと、視野の広く物事を多角的に見つめることのできる「真実を見極める『目』」というEYESの本懐をしっかりと為す人物として描いてるのがまた上手いなぁという感じでしたね。当初は怪獣保護の現実に押し潰され負けそうになっていたところを、ムサシの姿に感化されて再び理想を取り戻しこうして頼れる部分をしっかり見せられるようになったのだと思うと、そんな彼女が今度は回り回ってムサシを諭し導く存在になっているのもまた熱い。

あと日常パートの会話なんかはこれまで意外と描かれてこなかった描写だし、リーダーの優しい雰囲気なんかも窺える場面となっていたので個人的に地味に好きなところ

 

そしてそんな今回のストーリーの負の主役と言っても過言ではない存在、邪悪生命体ワロガ。人型のオーソドックスなシルエットの全体に、のっぺりとした無機質さが感情の類を感じさせない不気味さが濃く押し出されたまさに「エイリアン」という感じのスマートなデザイン性もさる事ながら、ガルバスを操り暴れさせることで人類に怪獣への不信感を後押しし、引いては他の生物に対する殲滅思想をも芽生えさせ人類を自滅へ導こうとする狡猾さや、死した命であるレニを傀儡として蘇らせてEYESの混乱と動きの抑制に利用することで前述の作戦を円滑に動かす悪辣さといった、今回のストーリーの裏で全てを思うままに操り嘲笑っていた「邪悪生命体」の名に相応しい立ち回りなど、改めて見てもやはり素晴らしいキャラクターだなと実感しましたね。コスモス/ムサシやEYESの在り方の丸っ切り逆を行く対比的なキャラクター性が、この前後編の中でライバルポジションのカオスヘッダーに負けず劣らず表現されている強烈さもあって、以前より個人的なコスモス怪獣・宇宙人の中でも特にお気に入りのヤツです。

ワロガ自体は本編中で一言たりとも言葉を発することはないのだけれど、レニやガルバスといった罪なき命を弄んで利用する外道さが作劇の中でしっかり表現されていますし、またその一言も言葉を発さない無機質さが寧ろ相互理解不能な感じを印象付けてきてるというこのキャラクター性の印象付けも見事で、ここも太田愛さんのキャラ付けの巧さに感心させられますね。ちゃんと憎らしい巨悪として印象に残るんだよなぁ

またフォロワーさんがワロガについて「人類に怪獣排斥の考えを植え付け自滅に追い込んでいく回りくどいやり方をしてるのは、本気で侵略する気がなくて不気味」と仰ってたけど、たしかに実際ワロガってコロナモードを1vs1で圧倒できるくらい素の戦闘力は高い(後の再登場エピソードでもその戦闘力の高さを窺わせてるし)から普通に攻めてもけっこう良いとこまで侵略・制圧をなし得てしまいそうなのに、それをこういう遠回りながらも狡猾で悪辣な手段に打って出てる辺り、人類を弄び、緩やかに破滅していく様を見ることが主目的な感じもあってそこはなかなか不気味だなぁ...と。自分が攻めるリスクや手間を省きたいからかも、というのも想像されるけどいずれにしても悪賢く非道よな(フォロワーさんはこの感じをメフィラス星人とも通ずるものがあると例えていたけど、思えばワロガの全身黒づくめなカラーリングや発光器官の雰囲気はちょっとメフィラス星人っぽさあるかも...と深読みしたり。平成版メフィラス的なコンセプトだったのかも)

フラギイ on Twitter: "ワロガが目先の怪獣1,2頭を生存させて攻撃するよりも、人類に怪獣排斥の風潮を根付かせて傲慢にしていけばやがて生物として自滅するだろうみたいな迂遠なやり方してるの、本気で侵略する気があるかどうかわからなくて不気味だよね"

フラギイ on Twitter: "初代メフィラスは行動に粗があっても「まあ真剣に侵略する気あるか怪しいし多分サブタイ通り遊びだろうし」ってことで余裕の表れとして見てもらえるのがずるい。2代目はあれで全力だから… ワロガの本気かどうか怪しいのもそんな感じ"

 

そんなワロガの邪悪な横暴を目にしながらもレニの命が実質的な人質にされているために変身を躊躇ってしまうムサシに対し、レニは「私を人間に戻して」と切なる願いを伝え、ムサシもそれを受け止めコスモスへと覚悟の変身、とここの2人のしっとりとした儚くも沁みるやり取りも凄く響いたね...ムサシとの出会いや思い出がワロガの手の内で導かれ為されたものであっても、そこで触れ合ったムサシのことを自分自身の意志で信じ想いを託すレニ、あまりに気高い...敬意を表する。託されたレニの想いを込めるように光を集めた後コスモプラックを掲げる、というムサシの特殊パターンの変身もカッコ良かった。

 

そしてここから繰り広げられるコスモスvsワロガ戦。平成ウルトラシリーズの夜戦シチュというだけでも無条件で燃えるのに、ピアノの切なげな旋律をBGMに激しい攻防が行われる構図が、レニの想いを背負いムサシ/コスモスが戦うという流れも相まって独特な味わいがあり、なんとも堪らない。燃えるコロナモードの赤と、闇に溶け込むようなワロガの黒がそれぞれ夜の背景に映え、両者の姿を足元の湖面が美しく映し出すという構図も芸術的でここは流石の演出だな...という感じでしたね

ここからの流れも、姿を消しながら軽やかに立ち回るワロガの動きにコスモスが翻弄される中レニが湖面に映るワロガの姿を捉えたことでコスモスがワロガを捕捉し形勢逆転、とワロガの手駒に過ぎなかった筈のレニが怒りを込め一矢報いる形になっていてとても熱く、更に弄ばれた生命全ての怒りを込めるようにコスモスが重い連撃を次々繰り出し、トドメのブレージングウェーブで粉砕するフィニッシュも実に痛快で最高でした。やっぱり人形爆破は気持ち良いぜ。コスモス序盤の名バウトの一つと言っても良いでしょう。

 

それ以外のところでも、操られたガルバスの進行を止めるために出動した防衛軍の戦車部隊・ベンガルズの戦闘が重量感・臨場感高めの戦車特撮で描かれたりと見応えある特撮演出が多かったのも良きでしたね。個人的には道路橋越しのアングルでのベンガルズの攻撃や、夕陽をバックに進むガルバスという構図がお気に入り。

ガルバスもストーリー的にはどっちかというと脇役気味だったけど、瞳の有無で可愛げとおどろおどろしさが入れ替わる絶妙なデザイン感が面白かったりと存在感が出てて良かったですな。デカめのど頭と耳がかわいいよねガルバス

 

その後、全てが決着し、レニが人間として果てた別れの地でムサシが決意を新たにする、という形で締め。最後の描写が少し詰め気味な感じあったかな?とは個人的にちょっとだけ思うけど、ムサシの一つの成長譚として良い着地でした。満足。

 

 

以上、コスモス13、14話でした。前後編構成でのレニとの交流を軸に、自身の理想の前に立つ壁に挫けそうになりながらも、レニの想いを胸に強い覚悟を秘め再び立ち上がるムサシの成長がボリュームたっぷりに描かれる話として人間ドラマ的にとても見応えがあり、流石の太田愛さん、と改めて感心させられるエピソードでした。シノブリーダーのキャラがカッコ良く引き立ってたも良きでしたし、やはり人間の心情描写がめちゃくちゃに巧い。

ワロガという強敵の存在感も抜群、特撮面等に演出も見所多しなところも満足でしたね。素晴らしかったです ここからのムサシの躍進をお楽しみに。

 

というわけで今回はこの辺で 最後まで読んでいただきありがとうございます

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ではまた

二千年の懺悔と迷う生命

仮面ライダーセイバー

第42章「はじまる、美しい終わり。」

感想レビュー

 

 

突然の飛羽真ダッシュどうしても笑っちゃうからやめて欲しい() 同じ本編中で2回も走るシーン出るから余計ダメだった

飛羽真ダッシュ、やたらシャンとしたランニングフォームが妙なシュールさを醸してること自体に関しては本人は至って真面目なんだし別に変なフォームじゃないしで面白おかしく言うようなことでは断じてないんだけど、某大問題回の第35章の坂ダッシュの印象があまりに記憶に濃く刻まれてるせいで面白さが発生してしまうのがひどい() 罪深すぎる...せめてもっと構図や演出を工夫できんかったものか。
てか飛羽真単体でのちょっとした移動にさえもバイクを使ってくれない(使えないというのが正確かもだが...)のほんと色々モヤってしまいますなぁ。セイバーに限らず最近のライダーにちょいちょい言えることだけども せめて第12章で賢人のとこ行くのに乗ってたくらいの感じでちょいちょい乗ってくれさえすれば、と思う

 

と早速愚痴的なものをつらつら書き連ねてしまったのでそろそろ今回の話の内容へ。

 

全知全能の書の一部を狙ってやってきたストリウスとの接触により、本作の語り部的存在として活躍してきたタッセルが退場することとなってしまいました。

自分が全知全能の書を追い求めそれに触れたことで結局争いが起きてしまいその中でかつての仲間達が次々死んでいってしまったことへの後悔、そうして巻き起こった争いが今なお続いている中で何もすることが出来なかったことへの絶望など、前回と併せここにきてタッセルが物語の語り部として存在していた裏で抱いていた様々な心情が掘り下げられ、物語の始まりを成した人物としての存在感を発揮してましたね。そんな悲しき争いに終止符を打ってくれるであろう飛羽真の存在はどれだけ救いだったことか。自分に遅いかかるストリウスにも敵としてではなく仲間として自分の想いを訴えかけ、最後まで仲間として接し懺悔するなど、この辺の健気さはグッときたな...TOBIさんの演技が熱くて良かった。

強いて言えばタッセルは本編冒頭で物語について飄々と語るあの姿やトリッキーさ溢れる立ち振る舞いが印象深い故に、こういう色んな葛藤を秘めたキャラとして印象付けるにはもう一押しくらいキャラ描写の説得力が弱かったかもとは思うところですが、とても印象深い最期になりました。

しかしそんなタッセル...もといビクトールのことをストリウスは「他者に結末を委ねる愚か者」と断じ切り捨て、最期を「美しくない」と一方的に吐き捨てており、すれ違いがとても悲しい...やはりストリウスって「結末」を重要視してるようでいてその実本質的には「終末」こそを愛している感じなので、「他者の結末を委ねるなど愚か」という台詞が「物語の結末は俺が決める」の類比になっている一方で、実際のところは「物語は時を越えて受け継がれ、人々に夢や感動や希望を伝え新たな物語を生む」とする飛羽真とはまるきり反対を行く対比になっている、という構図になってるのが上手いなと。
しかしストリウスも、タッセルの強い訴えに対し惑いを含んだ表情をしていたので、心のどこかでかつての仲間への情が少なからずあって欲しい...と願いたいものです

にしてもタッセルの死を知ったユーリが「自分ももうすぐそっちに行く」と言ってたけど、ユーリお前、消えるのか。そうなのか...もしかしたらちょっと不穏。

 

そして今回のストーリーのもう一つの軸になったデザスト。自分を蓮に勝負を挑んだり、蓮の迷いの原因を飛羽真のせいだとして襲いかかったりと、今までに比べてだいぶ焦りを含んだ行動をしてたのが印象的でしたね。今までは蓮が言ったように命に限りがないからこそ自分の気の向くままにどこまでも我を通し生きることができたけど、それが無くなったことで自分が他者によって気まぐれに造られた意味なき生命に過ぎないという事実を直視することになり、なんとか存在意義を残さんとして生き急いでいるんだろうなぁ。他者の強さの形にも目を向け、自分のことも見極めようとしている蓮の方が冷静にデザストを諭すようになっているという構図がなんとも

そんなデザストだけど、気持ちとしては自分と同じだと思ってた蓮が迷いながらも他者に目を向け自分を見極めようと進み続けていることに、自分が置いていかれてしまうのではないかという不安があるんじゃないのかな、とも。自分を相手にせず去っていく蓮の背中を眺め追うことしかできない、という構図がそれを象徴的に表している気がする。「デザストは「セイバー×ゴースト」でも生み出された生命であるコピーカノンにシンパシーを感じて歩み寄ってたし、そもそも蓮に近付いたのも自分に近しいものを感じた故の興味から始まった行動だったしで、生み出された生命として自分と理解し合える者を探し欲していたのであろう」的なことをフォロワーさんが仰っていたけど、これらを見るとさもありなんと思えますね。故に蓮の変化・迷いを促す飛羽真達が許せなくなってる...といったところか。

武蔵 on Twitter: "強さを求める蓮と行動を共にしたり、カノンに被造物としての親近感を持ってお兄ちゃんになろうとしたりと「自分と同類の仲間が欲しい」って感情は一貫してるんだよなデザスト "実はいいヤツ"って言葉だけで表しきろうとは制作側も考えてないと思う"

しかしそんな飛羽真から「蓮が迷うのは人間だからこそ当然」「そして感情を持って乱れる今のデザストも、蓮と似ている」と言われデザストが困惑する下りが入り、これが次回の蓮との関係性の昇華における重要なフックになるのかな、と思ったり。迷いの中にいることの表現としてセピア調の画面の中心に立つ蓮/デザスト、そして迎え入れる者や理解してくれる者が現れることで画面が色付く、という演出が劇中で描かれていたけど、ここはその蓮とデザストの対比を象徴的に示した上堀内監督らしい演出になってたなと。

たこアレ on Twitter: "感情がある 人間と一緒だという言葉を貰うと同時に虚無だったデザストの世界にも彩りが付く 凄くいい演出だった #nitiasa #saber… "

蓮の方も、乱れるデザストを「生きる意味を考えることも、仲間も必要ない気楽な奴」と断じた後でデザストの真意や現状を知ってどこか申し訳なさそうな態度を見せたりと、デザストとの関係性が大詰めであることを感じさせるような姿を見せていてここがどうなるか非常に楽しみ。しかし蓮もほんとに変化してよなぁ...と改めてしみじみ 倒れた自転車をほっとけず直すという下りはさり気ないながらも蓮が他のことに目を向けられるようになったことの象徴的な演出になってたように感じられ地味に好きなところ。

 

そして始まるストリウスの大いなる計画。

一方ワンダーワールドから現実世界に逃れてきたルナは芽依と接触するも再び姿を消し...

...なんでルナは毎度毎度勝手にふらっと仲間の下から離れるんです???猫かよ()

 

 

以上、セイバー42話でした。タッセルの最期、デザストと蓮の関係性の大詰めなど、見所多しな回となりましたね。上堀内監督らしい、キャラの心情や立ち位置の変化を象徴的に表現する演出が随所で効果的に効いていたのも良き。蓮とデザストがどうなるかは楽しみにしたいところです。

 

というわけで今回はこの辺で 最後まで読んでいただきありがとうございます

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ではまた

「命」を“懸”ける

ウルトラマンコスモス

第12話「生命(いのち)の輝き」

感想レビュー

 

 

フェキオン山のスフィンクスが通りかかる人間に問いかけたという「朝は四本足、昼は二本足、夕は三本足。この生き物は何か?」というなぞなぞは世界的に有名である。答えられなかった者はスフィンクスに食い殺されたそうだが、ある旅人(オイディプス)が正解を答えるとスフィンクスは崖から身を投げたという。このなぞなぞの答えは「人間」赤ん坊の頃は四つん這い、やがて二本足で立つようになるが、老人になると杖を突くので三本足になる、というわけである。

Wikipedia-なぞなぞ-スフィンクスのなぞなぞ(ギリシャ神話より)より抜粋

 

怪獣イフェメラの生き様を通じ、一生の儚さとその中で精一杯生きる生命の尊さを描く、コスモス屈指の名エピソードの一つに数えられる今回。自分としても当時から今に至るまでコスモスを視聴するたび胸を打たれる非常に思い入れの強い回ですが、やはり素晴らしいエピソードだなぁ...と改めて。

 

本エピソードの白眉はやはりなんといっても怪獣イフェメラのキャラ造形なわけで、誕生と成長、そして往生をたった1日で為す短い命ながら、卵を生み自身の命を繋ぐためにその刹那の一生を精一杯に全うしようとするその様はまさに今回の話のテーマにこれ以上なく相応しく、誕生したての無邪気な生命がやがて自らの脚で立ち上がり、自らが生み出す新たな生命を慈しみ後世に残すことに自身の命の残る灯火を必死に燃え上がらせる姿は見ていて凄く胸打たれますね。上述のスフィンクスのなぞなぞをそのまま生態...というか生き様として設定し、それを短い一生を駆け抜ける儚さにして強さとして描くアイデア凄いよなぁ...その昔リアルタイムでもこの回を視聴した記憶が薄ぼんやりと残っていますが、幼心にもイフェメラの姿には見届け応援してあげたくなる力強さを感じてましたね とても印象深く残ってます

この回の予告には

「あなたは1日を懸命に生きていますか?」

というナレーションからの問いかけが入っているけど、これも今回のテーマ性を端的に表現したものとして、本編の内容と合わせて凄くメッセージ性高いよなぁ。予告の時点でも凄く響いてくるものがあるけど、一日という一生を全力で生きるイフェメラを見た後だと更に自分自身に当てはめて色々考えさせられるからとても秀逸なフレーズだなと

 

そんなイフェメラを取り巻く面々の動向も、イフェメラに寄り添い応援したりするEYESや、イフェメラのことを理解し手を出すことなく包み込むように見守るコスモスなど、一切の戦闘を挟むことなく静かで緩やかに描かれるので、そこも非常に特徴的でしたね。戦闘...っぽいことをしたのは防衛軍がイフェメラを狙って放ったミサイルを止めようとしたのくらいだし 特撮ヒーロー作品という特質上毎回毎回できる構成ではないけれど、コスモスの作風に凄くマッチしてる描き方だし今回も含め今後も何度かこういう構成を本作でやれたのは大きかったと思う。

しかし守らなければならない施設があるとはいえ、無抵抗で動こうとはしていない生命体を自分達より巨大な存在だからという理由で一方的に攻撃することのなんと愚かしいことか 第1話の時といい防衛軍のいらんことしいな気質は本作においてちょいちょい描かれるポイントだけれど、今回はイフェメラへの感情移入が深いだけに余計ムッとくるよなぁ ただ巨大な生命体が動くだけでも人間のインフラに影響が出得る以上、それを守らなければならないのも事実でありそこも難しいところ(実際このエピソードの次の前後編にてその点はガッツリ触れられることになるし)

 

そして今回の話の中心になったフブキ隊員。かつて幼くしてその生涯を終えた妹がいたという過去が語られ、そんな妹の面影をイフェメラに重ねて様々な感情を覗かせる姿には今までにあまり見られなかった彼の一面が感じられて良かった。彼自身のそういった思い入れも強く掛かってるとはいえ、フブキ隊員が自ら怪獣を守るために身体を張ったり、その命が脅かされて慟哭したり、コスモスにイフェメラの卵を自分達が守ると誓い且つイフェメラの亡骸を託したりする様は凄く心揺さぶられました

しかし幼い頃・現在とフブキ隊員の前に姿を現した亡くなった筈のフブキ隊員の妹の描写、フブキ隊員の内面に大きく関わる要素だし非常に重要ではあるのだけど、かなりスピリチュアルさの際立つものなので今回の話の中だと良くも悪くもちょっと浮くよなとは感じる(物語的なところでのメッセージ性の関連付けはしっかりされてるのでそこは良かったけど、彼女の存在とイフェメラ自体はそれぞれあくまで切り離された要素でストーリー上での視点をちょっと一定させにくかったかなと)第5話で登場した蛍々村の存在を軽く絡めてくる細かい要素の回収もあってなかなか面白いポイントではあったし、これはこれで単体で取り上げくれたらもっと深みは出たかもなというのは個人的にちと惜しいポイントかも。とはいえ神社の絵馬や風車がカラカラと音を立てる心が安らぐような風情たっぷりの演出や、七日の短い命とよく言われるセミ(自然下では1ヶ月近く生きるそうだが)の自分の生を全うするかのような鳴き声が森に鳴り響く画を引きとする今回の話を象徴するかのような構図など、フブキ隊員の妹周りの描写はどれも味があってお気に入りです

 

 

以上、コスモス12話でした。限りある一生を懸命に生きることの美しさを象徴的に描き上げる描写の数々が心を打つ名エピソードでしたね。全体を取り巻く優しい空気感も味わい深い。この回を評価する声が多い理由を改めて実感できた気がします。

 

というわけで今回はこの辺で 最後まで読んでいただきありがとうございます

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