AnDrew’s小生意気レビュー記

作品の感想レビュー記事をメインに投稿しています。作品への造詣を深め楽しみつつ、それを他の方々とも共有できる場になれば。よろしくお願いします。

情報整理しましょ

仮面ライダークウガ

EPISODE17「臨戦」

感想レビュー

 

...総集編だよ!!!

特撮ヒーローシリーズにおいては時たま総集編が入ること自体は珍しいことではないのですが、4クールスパンの作品のナンバリングされてる話数の中でナレーションによる登場人物の相関図や作中要素の整理・解説がメインで話が進むというスタイルはなかなか珍しいんじゃないでしょうか。クウガ初見時に、普通に話が進行すると思ってたら急にナレーションによる解説が始まって「...アレッ?」となったのは良い思い出(良い?)

とはいえ、クウガはただでさえリアルめでやや難解な作劇で話が進んでいく上、グロンギ周りの描写に関しては(初見時の視聴者視点だと)謎が多く膨大な情報量で混乱することもあったと思うので、ことクウガという作品においてはこういう総集編は情報の整理という点でかなりありがたいんじゃないかなと思ったり。特に今回、警察や社会のクウガに対する認識という視点に関して言及するパートが少し合ったけど、こういう部分は改めて言語化されることでクウガである五代さん本人やその周囲の人々を取り巻く環境および彼らの心情というものについて想像が膨らみ、より世界観のディテールが掘り下げられて作品への没入度が高まると思うので非常に重要かもしれないなと感じましたね

グロンギの情報についても、

・共通する特徴

・そもそも何を目的に活動しているのか、に関しての言及(ここでガルメが“ゲーム”という単語を用いたシーンが流され、観ている側もその目的について改めてイメージしやすくなってる)

・彼らを現代へ復活させた第0号は何者で、一体どこへ行ったのか?という大きな謎の明文化

などなど、作品を追っていく上で注目しておくべき要素が分かりやすく羅列されていて、謎多き彼らへの焦点も当てやすくなりクウガの物語をより面白く視聴するのに一役買ってるなとも

まぁ総じて非常に有益な総集編ではあったなと改めて観ていて感じました。物語の一つの大きな山を越えたという意味でも気が引き締まりますしね

 

と、総集編がメインで進む回ではあったけど、そんな中で繰り広げられるメ・ガドラ・ダとの戦闘パートは思いの外見応えがあってこちらも良かったですね。トライチェイサーの機器類を粉砕するインパクト大な初撃に始まり、クウガとの格闘の中でもチェーンを巧みに操りタイタンへの変身を封じ反撃に打って出るキレ者な一面を見せたりとなかなかの強敵ですよねガドラ。野生的なビジュアルや、パンチ主体のタフネスさが伝わる泥臭いファイトスタイルなどなど1話の中で何気に濃い存在感醸してたと思う 惜しいグロンギを亡くした...いや倒さなきゃ駄目なんだけどな!

あとガドラを倒した直後の変身を解除した五代さんと駆けつけた一条さんの描写についても、ガドラが粉砕された跡を見て明らかに勝利を噛み締めてるのとは違う神妙な表情を見せる五代さんのカットや、そこからのいつもの調子に戻って一条さんにバイクの故障を謝るシーン(ここでガドラのバイク破壊をさり気なく拾う)など、僅かな描写の中で五代さんが戦いの中で抱える想いやそこから日常へ戻ってきた際の一条さんとのなんだかほっこりするやり取りが伺えて地味に好きです

 

というわけで今回はこの辺で 最後まで読んでいただきありがとうございます

次回もよろしくお願いします 気に入っていただけたら記事の拡散等していただけると喜びます!

ではまた

 

次回は遂にキノコだぞ