第4幕「コラン」
振り返り感想レビュー
勝、おまえは笑ってろよ。
泣くコトがあってもいい、歯をくいしばるコトがあってもいいさ。
でも...それ以外の時は笑っていろよ。
何かあったら心で考えろ...今はどうするべきか...ってな。
そうして...笑うべきだとわかった時は...
泣くべきじゃないぜ。な、勝。
「からくりサーカス」第3巻 勝 第26幕 『一時閉幕』より
名言しか言わねぇ漢、加藤鳴海さんじゅうはっさい
前回の覚醒を経て眠っていた頭の回転の早さや人形繰りの才覚、自分よりも格上相手に物怖じしない胆力を発揮し怒涛の勢いで戦局を引っ張っていく勝、やっぱりめちゃくちゃカッコいいんだよなぁ。善治おじさん相手に鳴海兄ちゃんが見せた拳法の型で反撃するとことか特に良きかなという感じで。覚醒した勝は傷だらけであることも相まって荒々しく奮起する姿が凄く熱いんです。
原作漫画においては拳銃持った相手を前に啖呵を切りつつ次の一手を思考し反撃するという他にも色んな下りがあったり、コラン発動の流れをはじめ各シーンが絶妙なスピード感や間の取り方でどれも劇的に描かれていたりとより勝の覚醒が光る形となっていて、率直に言って原作ファンの身としてはやや駆け足なアニメ版はちと薄味な感もあるけどやはり良いなぁ、ここらも一連の流れ
そしてそんな勝の生きようとする意志に感化され「粋」を見せる阿紫花さん、ここがやはり個人的には白眉ですね...!
「お代はいかほどで?」は生まれ変わった勝との邂逅からの一連の流れ含め、1人の仕事人としての姿勢は崩さない中で勝の心意気を気に入った阿紫花さんの心情をズバリ示した本当に天才的な台詞回しで原作漫画読んだ時も唸ったし、勝が雇い主として自身に賭けた信頼に応えるため身体を張る姿も凄くグッとくるんですよ本当
クライマックスにおいて依頼報酬代わりに10円を渡されながら鳴海兄ちゃんと交わしたやり取りも短いながら実にキャラクターの味が出た良いシーンでしたし、敵方であった初登場時からは想像できないくらいに僅かな間で魅力が爆発したのが凄く良いんですよ阿紫花さん 本当に最高なキャラだわ
そして今回の物語を語る上で欠かせない、鳴海兄ちゃんとの別れ...原作で見開き丸ごと使って描かれた勝を包み込む腕のシーンはアニメでもしっかり衝撃的に表現されてて、放送当時も改めてショックを受けるファン達や愕然とする新規の方達で溢れてた覚えがありますが、自分もやはり何度見ても衝撃を禁じ得ないなぁ...しろがねの心に最後まで寄り添い続け「笑顔」と「命」の尊さを温もりと共に伝え、勝の成長を喜び最後まで「強くあれ」と鼓舞し続け、2人にとってかけがえのない存在として心に残った彼との別れは我々観客にとっても辛すぎる 序盤のこの怒涛さがやはり魅力だなぁ、からくりサーカス
しかし舞台はまだまだ序章、これから物語は更に大きく盛り上がっていきます...お楽しみに
ちなみに余談なのですが、善治おじさんが助かることなく退場してしまうことはアニメでのここら辺のちょーっと不満な改変ポイントですねぇ。原作漫画だと勝の助けにより命拾いすることになるおじさんなのですが、そこに至るまでに勝の鼓舞で諦めそうになるところをちょっぴり足掻いて頑張るところとかが好きなんです。この後の登場でどこか憎めないキャラになってくとこも含め絶妙に良いキャラなんだよなぁ...w 大塚明夫さんの悪演技も良かったがコミカルになってく演技も見たかった!尺の都合仕方ないとはいえ失くすには惜しい人だったよ...
というわけで今回はこの辺で 最後まで読んでいただきありがとうございます
次回もよろしくお願いします 気に入っていただけたら記事の拡散等していただけると喜びます!
ではまた