AnDrew’s小生意気レビュー記

作品の感想レビュー記事をメインに投稿しています。作品への造詣を深め楽しみつつ、それを他の方々とも共有できる場になれば。よろしくお願いします。

我が身、晒して生きよ

からくりサーカス

第25、26幕「モン・サン・ミッシェルにて/アニマル・ショウ」

振り返り感想

 

 

「...平気よ ...優しいネ...
ラーオの言う通り...私は...弱いノ...だから...
見世物の動物達(メナジャリ)を調教して...芸人としてお金をもらっテ食べてゆくしかナイ...

私は...あなた達動物と、お客サンがいないと生きていけないのヨ。

だから走っテ...もっと速く...
自動人形を倒しテ...私はまたサーカスをやるのダカラ...
いつかリングの中で、

動物達が「死」をくれるマデ...

 

からくりサーカス 第39巻 機械仕掛の神〜 第47幕「魔眼リーゼ」

 

どんとこい、ゼットアンドリュー on Twitter: "#karakuri_anime 第25幕「モン・サン・ミシェルにて」、勝とリーゼの突入、そこで彼らと交わり「笑顔」を返される喜びや人の輪の中で抱きしめられる気持ちに目覚め始めるコロンビーヌやアルレッキーノの変化 それが物語をどう動かすのか 最終幕に向け各キャラのドラマが着実に築かれてきてて良いですな"

どんとこい、ゼットアンドリュー on Twitter: "#karakuri_anime 新OPは月虹→ハグルマときてスピード感の増してる感じが実にカッコよく大団円が近付いてる感があって盛り上がったね そしてここにきてEDがいっちゃん最初のOPになるとは 粋だね ED映像最後のカットが2巻表紙の3人揃ってる絵なの良いなぁ"

どんとこい、ゼットアンドリュー on Twitter: "#karakuri_anime 勝とコロンビーヌが出会った時の会話、聞き覚えはあるのになんかこの場面での印象ないなぁと思って軽く原作読み返して思い出したけどシルベストリおじいちゃんとのやりとりだったか...!流れ的に少々ねじ込んだ感はあったけど入れてくれてありがたいね 原作のあの回とても良いからのう"

どんとこい、ゼットアンドリュー on Twitter: "#karakuri_anime 今回は自身のアイデンティティにしか関心を持たない最後の四人と、他者との交わりで変化を得始める最古の四人の対比が実に印象的 ハーレクインがじっとしてるシーンの間の取り方、なんか機械人形的な雰囲気濃く出てて対比がより強調されてたし何気に好き"

どんとこい、ゼットアンドリュー on Twitter: "#karakuri_anime そして流れ的に次回は遂にリーゼの大一番だ 原作序盤でのメイン回がごっそりない状態で来たけどアニメはなんだかんだこういう時のカタルシス上手く演出してくれるので期待 リーゼのストーリーはかなり好きなので次回はほぼリーゼメインくらいの勢いでしっかり尺とって描いてくれい"

どんとこい、ゼットアンドリュー on Twitter: "からくりサーカス終盤を強く牽引する要素の一つが、今回描かれた最古の四人の変化(前回描かれたパンタローネの変化も含め)とそこから生じる彼らの感情の動きと行動なのでここは是非注目していただきたいところ ラストのアレも今から楽しみ... #karakuri_anime… https://t.co/xi6YVEOdws"

どんとこい、ゼットアンドリュー on Twitter: "シルベストリおじいちゃんとは→ アニメではカットされた黒賀村編に登場し、物静かな佇まいと飛び抜けた強さ、非常に濃い背景、それらが織り成す勝との一騎打ちの中での熱いやり取りで原作において大きな存在感を放つ自動人形です 凄く良いキャラなので是非原作読んでチェックしてね #karakuri_anime… https://t.co/AWHW9YdHOq"

どんとこい、ゼットアンドリュー on Twitter: "それとアンジェリーナの子守唄共々原作で印象深い歌だったコロンビーヌの歌が悠木さんの見事な歌唱で歌い上げられてたのも良かったね ああいうメロディだったんだ #karakuri_anime"

 

どんとこい、ゼットアンドリュー on Twitter: "#karakuri_anime 第26幕「アニマル・ショウ」、ビーストの因縁を振り払い、サーカスの猛獣使いとして幻獣達と共に決着をつけたリーゼ 原作に比べ出番の大きく減った彼女だけれど、ビーストの脳がラーオの幻獣に移植されててそれをリーゼが砕く形になってたりとカタルシスある活躍が描かれてて良かった"

どんとこい、ゼットアンドリュー on Twitter: "#karakuri_anime そんなリーゼの活躍メインなサブタイの今回だったけど、僕的にはO達の本当の自分との望まなかった再会に力が入ってたのが嬉しいところ 永遠に朽ち果てないと信じてたOが自身の老いた姿に間近で対面し自分を見失い錯乱する姿の壮絶さは強烈だよなぁ"

どんとこい、ゼットアンドリュー on Twitter: "#karakuri_anime そして朽ちぬ体で宿命に縛られず自由な人生を、と特に願ったナイアを痛々しい結末まで描いてたの良かったな 想いは純粋だっただけに、「自分だけのために」などと間違えさえしなければ誰かが手を取りアンジェリーナよろしく宿命を越え人としての幸せもあったかもしれなかったのに..."

どんとこい、ゼットアンドリュー on Twitter: "#karakuri_anime そして勝が最後に投げかけた「他人を踏み付け自分だけが得る幸せはあってはならない」はナイアだけでなくフェイスレスに対する返しでもあり、この作品通しての真理でもあるよな いよいよ大詰めって感じになってきたなぁこのアニメも..."

どんとこい、ゼットアンドリュー on Twitter: "#karakuri_anime そしてフェイスレス、思い通りにならないと愛する者にも手をあげる変わらない醜悪さや、それでいて愛する者の愛をいかなる手を使っても自分に向けさせようとする執念がどす黒く描かれてて最高...原作のここのしろがねと向き合ってからの一連のシーン最低すぎて好きなので良かった"

どんとこい、ゼットアンドリュー on Twitter: "欲を言うとこのリーゼが幻獣と対峙するシーンの台詞、原作序盤でのリーゼメイン回で築いた勝との絆やビーストとの直接の決着も踏まえたものだからアニメだと細かな部分に少し違和感あったのがちと不満 良かったんだけどね #karakuri_anime… https://t.co/AQsYyfpl6Z"

どんとこい、ゼットアンドリュー on Twitter: "このリーゼメイン回というのは原作第5〜6巻に収録された、勝達・仲町サーカスとリーゼの出会い、猛虎ビーストとの決戦と決着をほぼまるまる1巻分使って描いた超濃密エピソードのことです リーゼがより強く印象に残り好きなキャラになること必至な名エピなので是非原作で読んでくだしあ #karakuri_anime"

 

物語も佳境へ入り、OPがロザリーナ「Over  me」、EDが1クール目のOPだったBUMPの「月虹」の2番の歌詞verへと変わりました。月虹→ハグルマときて爽快に盛り上げる曲調で来たOver me良いですよねぇ。OPに使われると幕開けを予感させるようなワクワク感が表れ、EDに使われると大団円が近づいていることを感じさせる深みが滲み出てくる、と月虹の万能すぎるメロディも良い。

しかし序盤から思ってたことだけど、3クールに渡ってどのOPもEDも新規絵殆どなしで本編から切り抜いたカットとかを使い回して映像を作ってあるのが残念なとこではあるんだよなぁアニメからサー せっかく良い曲使ってるんだからそれが活きる新規の映像で観たいのよ 3クール目のOP映像でそこまで重要キャラでもないドリル・セプテンバーが、本編映像の使い回しで鳴海兄ちゃんとライバルキャラみてぇな感じで早回し戦闘してるからちょっとビミョーな気持ちになっちゃうのよ() そこはブロムだろせめて!!

179@擁護派 on Twitter: "新OP、相変わらずのMAD形式だけど、よく動く戦闘カット使った結果シルエットとはいえドリル・セプテンバーが毎回OPに出ることになってるのにフフッてなる"

かじま on Twitter: "映像使い回しのお陰で、ミンシアや阿紫花を差し置いてOPに出演するドリル・セプテンバーさん"

色々理由はあるのかもだけど、こういうの見ると尺といいアニメからサーはだいぶキツキツで作ってたんかなぁとも思っちゃうんですよね 潤沢な予算で6クールくらい尺取って作った原作準拠しまくりな形でのアニメも観たいなぁやっぱ...からくりサーカス大好きな石油王とかいないんですか!?

 

と、話が逸れたので本題へ。

前回の鳴海兄ちゃんサイドから話は移り、場面はしろがね救出のためモン・サン・ミッシェルへ乗り込んだ勝とリーゼの奮戦へ。この2話は勝とコロンビーヌの邂逅やOの最期が劇的に描かれたながらも、話の構成的にはリーゼの活躍がある意味メインという感じでしたね。

自分の命を投げ捨て身を滅ぼし果たそうとしていたビーストとの決着において、自分の芸を見たいと伝え自分のやりたいことを分からせてくれた勝の決死の言葉を受けて猛獣使いとして立ち上がり、姉へのコンプレックスと共にビーストを討ち果たした序盤のエピソードを経て、ビーストにまつわる因縁ある相手であるドクトル・ラーオと対峙し、その戦いの中でサーカスの猛獣使いとして猛獣達と向き合う意味を今一度思い出して覚醒、因縁の相手ラーオと決着をつける

というリーゼの鬼気迫る覚醒・活躍とそこに至るまでの過程を描く原作の一連の流れに比べると、やはりアニメにおけるリーゼ関連のストーリーは描写のカットの多さもあって今一つパワー不足感は否めないかなぁと改めて。序盤にしてあんな劇的なエピソードを描き、且つ終盤でそれを最大限に昇華した見せ場も描かれるという、原作でのリーゼ関連の構成が見事すぎるんですよねぇ

ただアニメの方はアニメの方で、勝の言葉によりリーゼが前を向き始める描写を入れ込みつつもビーストや姉にまつわるトラウマなどを解決しきらないままラーオとの邂逅を描いたことで、モン・サン・ミッシェルでのラーオとの対峙や猛獣達の調教が、リーゼの猛獣使いとしての覚醒・再起を描き出すメインの場面となっていて、物語の盛り上がりというところで何気に話の構成はしっかりできてるんですよね。こじんまりとはしてるけど一キャラの掘り下げ・活躍として3クールに収めるには十分という感じで。

とはいえ、原作の流れがあってこそより活きる台詞回しなんかもある中で、アニメのリーゼ(引いては仲町サーカスの面々全体)の出番の少なさは痛手だなぁとは実感するところ。この出番の少なさ故に、終盤で彼らがピックアップされ活躍しても「序盤影薄かったのに急に活躍し出した人達」みたいな印象はどうしても強くなってしまうなと感じますね。ここは惜しいところ しろがねがアルレッキーノとの会話で語った、仲町サーカスで仲間達と交流し苦楽を共にしたという部分もアニメだと正直説得力が薄いですし

というとこでアニメのリーゼ関連の描写は惜しすぎるという感じになってしまいますねぇ。自分も原作でのエピソードが好きで楽しみにしてたし。みんな原作読んでや...

 

と、リーゼ関連の部分は惜しさが出まくっていたものの、その他の勝サイドの描写等は概ね満足度高しという感じですね。

流れや細部の台詞回しにやや不自然さはあるけど黒賀村編のシルベストリのエピソードから引用した台詞を入れ込んだりして、勝とコロンビーヌの関係性を僅かな尺の中でしっかり詰めようとしてるのは良かった(2人の会話に尺が割かれてて、植田さんと悠木さんの演技もしっかり味があるのが良き)ですし、Oの最期は演出的にも迫真さがあって凄く力が入ってたので嬉しい。思えば「自分の死からただ漫然と逃げ他者を足蹴にして幸せになろうとしていた」Oの面々は、リーゼが心得た「命を賭す覚悟を持ち猛獣達や観客達の存在を尊び生きる猛獣使いの生き様」とはある意味相反してるとも言えて、この辺はちょっとした対比として効いてたのかなぁとか思ったり。

そして物語は、しろがね奪還のための勝とフェイスレスの直接対決へと移っていきます。フェイスレスの邪悪な思惑渦巻く戦いの行方や如何に

 

 

というわけで今回はこの辺で 最後まで読んでいただきありがとうございます

次回もよろしくお願いします 気に入っていただけたら記事の拡散等していただけると喜びます!

ではまた