第25、26幕「モン・サン・ミッシェルにて/アニマル・ショウ」
振り返り感想
「...平気よ ...優しいネ...
ラーオの言う通り...私は...弱いノ...だから...
見世物の動物達(メナジャリ)を調教して...芸人としてお金をもらっテ食べてゆくしかナイ...私は...あなた達動物と、お客サンがいないと生きていけないのヨ。
だから走っテ...もっと速く...
自動人形を倒しテ...私はまたサーカスをやるのダカラ...
いつかリングの中で、動物達が「死」をくれるマデ...
物語も佳境へ入り、OPがロザリーナの「Over me」、EDが1クール目のOPだったBUMPの「月虹」の2番の歌詞verへと変わりました。月虹→ハグルマときて爽快に盛り上げる曲調で来たOver me良いですよねぇ。OPに使われると幕開けを予感させるようなワクワク感が表れ、EDに使われると大団円が近づいていることを感じさせる深みが滲み出てくる、と月虹の万能すぎるメロディも良い。
しかし序盤から思ってたことだけど、3クールに渡ってどのOPもEDも新規絵殆どなしで本編から切り抜いたカットとかを使い回して映像を作ってあるのが残念なとこではあるんだよなぁアニメからサー せっかく良い曲使ってるんだからそれが活きる新規の映像で観たいのよ 3クール目のOP映像でそこまで重要キャラでもないドリル・セプテンバーが、本編映像の使い回しで鳴海兄ちゃんとライバルキャラみてぇな感じで早回し戦闘してるからちょっとビミョーな気持ちになっちゃうのよ() そこはブロムだろせめて!!
179@擁護派 on Twitter: "新OP、相変わらずのMAD形式だけど、よく動く戦闘カット使った結果シルエットとはいえドリル・セプテンバーが毎回OPに出ることになってるのにフフッてなる"
かじま on Twitter: "映像使い回しのお陰で、ミンシアや阿紫花を差し置いてOPに出演するドリル・セプテンバーさん"
色々理由はあるのかもだけど、こういうの見ると尺といいアニメからサーはだいぶキツキツで作ってたんかなぁとも思っちゃうんですよね 潤沢な予算で6クールくらい尺取って作った原作準拠しまくりな形でのアニメも観たいなぁやっぱ...からくりサーカス大好きな石油王とかいないんですか!?
と、話が逸れたので本題へ。
前回の鳴海兄ちゃんサイドから話は移り、場面はしろがね救出のためモン・サン・ミッシェルへ乗り込んだ勝とリーゼの奮戦へ。この2話は勝とコロンビーヌの邂逅やOの最期が劇的に描かれたながらも、話の構成的にはリーゼの活躍がある意味メインという感じでしたね。
自分の命を投げ捨て身を滅ぼし果たそうとしていたビーストとの決着において、自分の芸を見たいと伝え自分のやりたいことを分からせてくれた勝の決死の言葉を受けて猛獣使いとして立ち上がり、姉へのコンプレックスと共にビーストを討ち果たした序盤のエピソードを経て、ビーストにまつわる因縁ある相手であるドクトル・ラーオと対峙し、その戦いの中でサーカスの猛獣使いとして猛獣達と向き合う意味を今一度思い出して覚醒、因縁の相手ラーオと決着をつける、
というリーゼの鬼気迫る覚醒・活躍とそこに至るまでの過程を描く原作の一連の流れに比べると、やはりアニメにおけるリーゼ関連のストーリーは描写のカットの多さもあって今一つパワー不足感は否めないかなぁと改めて。序盤にしてあんな劇的なエピソードを描き、且つ終盤でそれを最大限に昇華した見せ場も描かれるという、原作でのリーゼ関連の構成が見事すぎるんですよねぇ
ただアニメの方はアニメの方で、勝の言葉によりリーゼが前を向き始める描写を入れ込みつつもビーストや姉にまつわるトラウマなどを解決しきらないままラーオとの邂逅を描いたことで、モン・サン・ミッシェルでのラーオとの対峙や猛獣達の調教が、リーゼの猛獣使いとしての覚醒・再起を描き出すメインの場面となっていて、物語の盛り上がりというところで何気に話の構成はしっかりできてるんですよね。こじんまりとはしてるけど一キャラの掘り下げ・活躍として3クールに収めるには十分という感じで。
とはいえ、原作の流れがあってこそより活きる台詞回しなんかもある中で、アニメのリーゼ(引いては仲町サーカスの面々全体)の出番の少なさは痛手だなぁとは実感するところ。この出番の少なさ故に、終盤で彼らがピックアップされ活躍しても「序盤影薄かったのに急に活躍し出した人達」みたいな印象はどうしても強くなってしまうなと感じますね。ここは惜しいところ しろがねがアルレッキーノとの会話で語った、仲町サーカスで仲間達と交流し苦楽を共にしたという部分もアニメだと正直説得力が薄いですし
というとこでアニメのリーゼ関連の描写は惜しすぎるという感じになってしまいますねぇ。自分も原作でのエピソードが好きで楽しみにしてたし。みんな原作読んでや...
と、リーゼ関連の部分は惜しさが出まくっていたものの、その他の勝サイドの描写等は概ね満足度高しという感じですね。
流れや細部の台詞回しにやや不自然さはあるけど黒賀村編のシルベストリのエピソードから引用した台詞を入れ込んだりして、勝とコロンビーヌの関係性を僅かな尺の中でしっかり詰めようとしてるのは良かった(2人の会話に尺が割かれてて、植田さんと悠木さんの演技もしっかり味があるのが良き)ですし、Oの最期は演出的にも迫真さがあって凄く力が入ってたので嬉しい。思えば「自分の死からただ漫然と逃げ他者を足蹴にして幸せになろうとしていた」Oの面々は、リーゼが心得た「命を賭す覚悟を持ち猛獣達や観客達の存在を尊び生きる猛獣使いの生き様」とはある意味相反してるとも言えて、この辺はちょっとした対比として効いてたのかなぁとか思ったり。
そして物語は、しろがね奪還のための勝とフェイスレスの直接対決へと移っていきます。フェイスレスの邪悪な思惑渦巻く戦いの行方や如何に
というわけで今回はこの辺で 最後まで読んでいただきありがとうございます
次回もよろしくお願いします 気に入っていただけたら記事の拡散等していただけると喜びます!
ではまた