第8幕「一瞬の始まりと終わり」
振り返り感想
「不粋だなァ、ナルミ。こういう時は機知(エスプリ)を効かせて、こう言ってもらいたいものだな。
BoN Voyage
よい旅を」
人形破壊者しろがねのギイの中に宿る人間的な熱い部分にフォーカスする自動人形達との緊迫した決戦が主軸となる今回のストーリー。痛みに耐えながら少年に横目で微笑みかけるとことか、満身創痍で決死の空中戦を繰り広げ華麗に勝つとことか、ここのギイいちいちカッコよいから凄く好きなんですわ...人形を破壊する悪魔として痛みや恐怖を救うべき子供達に見せまいという想いから仮面を被った鳴海兄ちゃんが、ギイが同じことを思い戦ってることに思い至り認めるという流れもまたグッとくるところで
原作の方もここのギイはありえんくらいイカしてたけどアニメも演じる佐々木望さんがクールさと熱の上手く混合した演技で超良かったです。
ただやっぱり、第6幕辺りでも言及したように本来なら原作ではここに至るまでに色々なエピソードがありそこで鳴海兄ちゃんとギイ(ルシールも)の絡み掛け合いが沢山あって、それ故にここで2人の仲間としての距離がグッと縮まる様やギイの決死の特攻への鳴海兄ちゃんの反応とかがより劇的になるのでそれらがカットされてるアニメ版は勿体ないなぁ...とはなったり。しかし、アニメ版もアニメ版で、ゾナハ病棟編から今回の話へ一気に話が進み鳴海兄ちゃんとギイの親密度が視聴者側としてもまだ低い段階であったことで、冷血漢だと思ってたギイの人柄に触れた鳴海兄ちゃんが彼を認める流れが原作とは違った形で引き立ってもいるので、その辺は好きだったりするんですよね。原作ではジョージが担っていた子供達への尋問の役目がギイへ移っていたからこそ、鳴海兄ちゃんのギイに対する好感度の低さも描写として効いてるし。巻きに巻いてるけど意外とこういうとこはしっかり構成してるんだよなぁアニメからサー
そんな鳴海サイドが割と最低限の熱量は保たれ描かれてる中で、一方の仲町サーカスサイドが尺巻いたことによる影響がモロに出てる感が当時から感じられたことにはやっぱり正直言うと色々思うところがありしたね。鳴海兄ちゃん・しろがね&勝のニアミスは本編中で離れ離れの期間が長かった故にあそこで対面しそうになるもギリギリならないという展開がたまらないし、その後もすぐそこにいるかもしれない鳴海兄ちゃんを追いながら彼への想いを巡らす2人の描写が凄く良いし...3人がニアミスしてからEDまでが一瞬すぎるよッッッッッッ!!!!!!
余韻!!余韻大事にして!!!
あとリーゼ関連の描写の巻きが見て取れたのも地味に衝撃デカくてね...口頭のみでビーストのついての言及が為された時の、ビースト編めっちゃ楽しみにしてたワシの気持ちが分かるか() まぁ言及したからこそ終盤でのリーゼの活躍は一応確約されたので当時はまだ割と安気に構えてたけど
あとこれに関しては正直削ろうと思えば削れる部分だったし藤田先生的にも苦渋の取捨選択だったと思うので我儘言えばというところもあるけど、法安・涼子両名の丸々存在カットは痛いところですねぇ このエピソードで仲町サーカスが公演にこぎつけるまでの間のこの2人とのエピソードも大好きだしその後も2人は作中で良いポジションで活躍してくれる名脇役だったからなぁ...石油王を今からスポンサーにしてからサーアニメ原作全編分やりませんか!?土曜夕方らへんで!!!
失礼しました
というわけで今回はこの辺で 最後まで読んでいただきありがとうございます
次回もよろしくお願いします 気に入っていただけたら記事の拡散等していただけると喜びます!
ではまた