Princess Principal/プリンセス・プリンシパル
case11「Pell-mell Duel」(第9話)
感想レビュー
- 異国より
故郷日本の姉へ向けちせ殿が手紙をしたためるというところから物語はスタート。本編では存在が仄めかされるのみでその人となりなどが明かされることはなかったちせ殿の姉上ですけども、遂に来月2/11に公開を控えた劇場版の一連のシリーズ中でそれが明かされることはあるのでしょうかね?ちなみに個人的なちせ殿の姉上の人物像は「病で体が弱く病床に伏しがちだけど、優しく、時に厳格、全盛期は十兵衛ともタメ張れるくらいの剣士だった」...みたいな方向で勝手にイメージしています 出て欲しいなぁ劇場版
- ニッポン人in英国
遥か遠い、異国の地イギリスにて日本との文化の違いに苦戦するちせ殿と、そんなちせ殿が繰り出す日本流の振舞いに困惑するQM校の生徒達を描くコミカルな日常を主にして展開されていく前半パート。英語間違えて恥ずかしそうにしたり、クリケットで大活躍して内心ちょっとドヤってるっぽいかんじになってたり、和のテイスト出過ぎな模写が不評でしょぼくれたり、と異文化に揉まれながら感情や表情がぴこぴこ変わりまくるちせ殿めちゃくちゃに可愛いな!クリケットで球打つ時の鋭い眼光を放つ表情、後にも先にも(多分)ここでしか見せてない凄く独特なものなのでなんか好き
前回の話の言動の節々からも感じられたことだけど、真面目に振る舞うしっかり者のようでいて、実はちょっと見栄張りたがったりムキになりやすかったりと意外と子供っぽいところがあるんですよね のびのびとやっているので微笑ましいし、何よりそこがちせ殿の魅力であるわけだが
しかしそんなちせ殿と同部屋で一緒にいることが多い故にちせ殿の奇行...もとい異文化アクションに間近で翻弄されるベアト、不憫...w 漬物の匂いに悶絶し初っ端から鼻に指をねじ込む顔芸を披露し、しかめっ面で手を謎のわきわきムーヴさせて反論したりしてるのとても好きです
- 誰だっけ
えっ!?
ギャ
ギャビ...
ギャビ・リリストン?
橘正紀 Masaki Tachibana on Twitter: "ギャビ・リリストン #pripri… "
ギャ...もといリリ・ギャビストンさん、ゲストキャラ的なポジションなんだけどレギュラーキャラに負けず劣らずしっかり仕上がったデザインにコテコテの嫌味な令嬢的なキャラが良い調和となってか妙に記憶に残るキャラになってますよねw 一部物凄く濃く厚いファン層持ってるイメージです 劇場版にちらっとでも登場して欲しいですね
そんなリリさんの声優は今をときめく鬼頭明里さん。誇らしいことです(何様
そんなリリさんとの会話シーン、
「プリンセス、お友達はもう少し選んだ方がよろしいかと?」
と嫌味っぽく言うリリさんに
「私は貴女もお友達と思っていましたのに...考え直すべきかしら?」
と返すプリンセスがとても好き。嫌味な感じを含ませずこういうエスプリの効いた返しが即座にできるところが強いなぁプリンセス
- 頑張れ
「姉上、あれが女の武器というやつです(胸元をはだけるドロシーを見て)
残念ながら、
ちせにはまだ無理ですが(自分の胸元を見下ろしながら)」
光の当たり方の加減で目に影がかかった状態での独白だから色んな感情渦巻いてそうに見えるのが余計面白いんだよなぁここ...w
小さいのは良いって言ってる人もいるぞちせ殿!頑張れ
- 美味です
きんつばに舌鼓を打ち顔を綻ばせるちせ殿、かわいい しかし実際ちせ殿のこうして表情ころころ変わるとこはとても好きである
てか凄く気になるんだけどあの金閣寺みたいなガチモンの和風建築はいつ出来たの???ちせ殿達がイギリスに来て半月以上は経ってるらしいけど半月で造ったの??????教えて堀川公
- 誇りと覚悟
「人には、戦うべき時があります やるからには絶対勝たなくてはなりません 良いですね?ちせさん」
自身の祖国日本を侮辱されながら、その誇りを取り戻すための決闘すらままならず、祖国の立場の低さと自身の無力さに歯噛みするちせ殿の無念を感じ取り、彼女が対等に闘える場を設け、適切な決闘に作法を伝授しつつその想いを改めて問うプリンセス、凄くクールだ...見た目お淑やかでありつつその精神はどこまでも気高いの素敵すぎますよね...
にしてもプリンセスが「戦うべき時」「絶対勝たなくてはならない」って言うのは、ある意味国を変えようと今の立場で闘っている自分自身への叱咤にも思えるよなと感じる。彼女の覚悟については後の回でより掘り下げられるけど、彼女にとっては負けられない、決して負けたくない闘いですからね
...どうでもいいんだけど、ここの部分書いてる時、プリンセス役の関根明良さんが「一番言いにくかった台詞は『ちせさん』(多分サ行が連続して言いにくいから)」って言ってたのを思い出してふふってなってました(
- やっぱりおかしい戦闘力
いざ決闘の日、決闘相手の悪漢の男子生徒達の細工で銃が使えずちせ殿窮地...!・
...かと思ったら、
銃弾に解いたリボンを巻き、鎖分銅よろしく高速で振り回し狙いと威力を付けた後投擲、男子生徒の肩をぶち抜く
という離れ業を披露し勝利!
...いやどこの戦闘民族() ニッポンコワイ...
いやめちゃくちゃ凄いんだけど、凄すぎてどんなパワーしてんの!?ってなっちゃうよこのシーン...w 思いっきり肩を貫いてるから銃撃相当の威力出てると思うんですけど...!
やっぱりプリンセスプリンシパルの世界観の中で頭二つ分くらい突き抜けてイカれてるんだよなぁちせ殿の戦闘力() 味方で良かった...
- 美味ですが
決闘には見事勝利し誇りも取り戻したちせ殿だったが、決闘にプリンセス以外の仲間達が来てくれなかったことに寂しげな表情を見せ...
この後堀川公の下へ赴きまたきんつばを頬張るのだけど、心ここにあらずという感じで寂しげに口にしてるのがちせ殿の心境を如実に表してるなぁと 同じきんつばを口にするシーンで前の美味しそうに頬張る場面との対比になってると言ってる方がいたのを見た時はなるほどなぁと思いましたね。やっぱり表情に出やすいタイプだよなぁちせ殿
- おめでとう
「ちせさん!おめでとう!」
遂に来ました、プリンセスプリンシパル屈指の名シーンと名高いどすプリ(※どすこいプリンセスの略)
4人に取り囲まれて円の中心で困惑するちせ殿の絵面、完全に異世界召喚されたての現代人()
このシーン、絵面は実にシュール極まりないシーンではあるんだけど、プリンセス達がちせ殿のために分からないなりに日本を理解しようとしたという仲間への思いやりの表現になっていて、ちせ殿がそれを通じ白鳩の面々との繋がりやその温もりを強く実感するに至る凄く粋なシーンでもありとても素敵。
皆が日本の文化に翻弄される姿はちせ殿が異国の文化に困惑する姿と同じ、すなわち彼女達が対等であることの表現になっていてちせ殿にとってはおかしくも安心できただろうし、何より散々自分の国が軽んじられる様を見せつけられてきた中で他でもない仲間達が真剣に向き合ってくれた事実はとても嬉しかっただろうなと思うところで、
ちせ殿が異国で苦戦しながら過ごすコミカルな日常風景、
日本という島国が軽んじられている現実、
ちせ殿が感じた仲間達との距離
など今回の話の中で描かれた様々な描写が「ちせが白鳩の仲間達との絆・信頼をグッと深める」という意味合いを持って綺麗にこのシーンに集約されてるのが見事だなぁと感じました。
アンジェ達が決闘の場にやって来なかったのがちせ殿を蔑ろにしていたわけではなかった、むしろちせ殿の知らぬ間に共に協力しミッションに望んでいたことも明らかになり、ちせ殿は仲間達と砕けた調子で語らうのだった、というところで締め。
以上プリンセスプリンシパルcase11、ちせ殿が異国の異文化の中で苦戦し周囲を振り回してゆくコミカルな様や、祖国の誇りのために闘う様などちせ殿を軸にしたストーリーを展開した後、ちせ殿がプリンセス達白鳩の仲間達との繋がりを強く感じ取り、より強い繋がりを得るという気持ちの良いオチへと綺麗に繋げる作劇がとても面白い回でした。case9でも描かれたちせ殿が感じる仲間達との距離感という部分もしっかり処理し、キャラクター達の関係性の描写として昇華するなど、展開運びが巧く感心させられました。良かった
ちなみにサブタイトルの「Pell-mell」とはざっくりと訳すと「乱雑な、めちゃくちゃな、向こう見ずな」といった意味があるそうで、サブタイトルは意訳するならば「向こう見ずな(混乱した)決闘」といった感じでしょうか?向こう見ずなくらいに愚直なちせ殿の負けられない・譲れない決闘、という表現だったのかもしれませんね
というわけで今回はこの辺で 最後まで読んでいただきありがとうございます
次回もよろしくお願いします 気に入っていただけたら記事の拡散等していただけると喜びます!
ではまた