AnDrew’s小生意気レビュー記

作品の感想レビュー記事をメインに投稿しています。作品への造詣を深め楽しみつつ、それを他の方々とも共有できる場になれば。よろしくお願いします。

キャラの印象は大事なのよ

仮面ライダーセイバー

第20章「牙城を崩す、剣の意志。」

感想レビュー

 

 

なんか今日もあんま話が進まなかった気がするべや?な今回。

 

蓮の思考の危険な部分がより顕著になっていく様やそれに目を付けると共に突如反旗を翻したデザスト、マスターロゴスなる人物の存在など幾つか後の展開を示唆するような要素が提示されたりはしたものの、それを取り巻く全体の進行は飛羽真やユーリ達がメギドを追う中でソードオブロゴスの剣士達が飛羽真への疑惑を深め衝突するというところが相変わらず描かれるばかりでほとんど進展せず、それ以外の部分でも一般メギドや邪魔しに現れた幹部陣を下す戦闘がさっくりとこなされるというどうも薄味な展開しかないため盛り上がりが弱いんですよね...ここ数話本筋があまり進まないままこういう構図の展開ばかりで変わり映えがせずどうもテンションが上がらないというか

 

こういう展開であっても、おそらくは今後来るであろう飛羽真との和解を見据え、剣士達が衝突の中で飛羽真の言動から何かを感じ取る様子などが描かれているならば今後の展開への期待値にも繋がると思うし、少しずつ考えを改めていく過程を通じてキャラも深められ第16章から下がりがちなソードオブロゴスサイドのキャラ達の印象を少しずつ良い方向に修正していくこともできようと思うのですが、もう一度協力しようと倫太郎が歩み寄ってくるという絶好のタイミングで飛羽真が先走ってソードオブロゴスを否定したために倫太郎とまたしても対立してしまう、みたいな一歩進んでまた下がるという感じのシチュエーションがわざとかってくらいに差し込まれるせいで、キャラクターの短慮な言動や読み、短気な部分ばかりが悪目立ちして見ていて気持ち良くないし、キャラクターの好感度も良い方向に向いてくれないという悪循環が生まれているなと感じるのも悩みどころだなぁと思います。
その点で言うと今回大秦寺さんが尾上さんに言った「アイツの剣からは何も響いてこなかった」の台詞は正直だいぶガクッとなってしまったポイントで、前回の時点では「その台詞がせめて『飛羽真に邪念は感じない』と大秦寺さんが飛羽真の真意を感じ取っていたいう意味合いに繋がってくれていたら良いな」という方向で期待することもできてたのですが、尾上さん相手にも同じ内容で話してるってことは本当に何も感じ取っていなかったということになるわけで...それで次回もセイバーとスラッシュが戦うんだったら前回の決闘丸々要らなかったじゃないですかってなってしまうんですよねぇ。ここは大なり小なり大秦寺さんが何か感じ取ってたくらいのニュアンスを含んでおくくらいの描写にしておいても良かったと思うんだけど...

 

Twitterで語ったように(この後にツイートのリンク載せときます)倫太郎の組織のことを悪く言われると爆発してしまう一面なんかは今後のために敢えて強調している点だと思いますし、露骨に危険な部分が描かれてる蓮も印象はともかくああいう過激さの際立つ人物が一人いることそのものはストーリー上のアクセントとして決して間違った活かし方というわけでもないと思うのですが、ソードオブロゴスサイド全体でマイナス方向でのキャラ描写を徹底させすぎという感が否めないのが個人的にいただけないなと。

どんとこい、ゼットアンドリュー on Twitter: "賢人を捨て身で庇ったり満身創痍ながら飛羽真を送り出した姿はマジにカッコよくて好きだったので、その良さをマッハで吹っ飛ばしてる最近の描写はやはりいただけないが、組織に家族ばりに全幅の信頼を置いているという点を多角的に解釈し倫太郎の危うさにフォーカスしてる点は素直に面白いとこだと思う"

どんとこい、ゼットアンドリュー on Twitter: "いずれは飛羽真とも和解する時が来るだろうけど、それは家族として自分の身も心も預けている場所を離れるということであり、飛羽真およびその仲間達にそれ以上の繋がりを見出すということでもあると思うので、ここを掘り下げるからには後々の展開で盛大に昇華させて欲しいなぁと期待したい"

尾上さんは現状慎重に飛羽真のこととか見極めようとしてる感があり(あまり前線に出てないから、でもあるけれど...)印象はまだ良いので大事故起こして欲しくないなぁ

 

飛羽真サイドの描写もこれといって大きな立ち回りがあるでもなくどうも平坦な展開や活躍が多い印象だし、今後の指針についての言及などもなんか要領を得ない台詞回しが多くてストーリーに没入できないしで乗れず。メギド関連の少年にまつわる要素などがほとんどストーリーに関わってる感じがしなかったのもなぁ 勿体ない

 

総じてストーリー展開上の構図の変化の無さやキャラクター同士の関係性の動きの少なさ故に盛り上がれず、キャラの印象の良くなさも響いてしまった回、というのが正直なところ。ストーリー展開を進め過ぎないようにせざるを得ないのかどうか、詳しいところは一視聴者としては分かりかねますが、もっと変化の感じられる展開運びが見たいし、キャラのケアもしっかりとして欲しいなぁ...

 

というわけで今回はこの辺で 最後まで読んでいただきありがとうございます

次回もよろしくお願いします 気に入っていただけたら記事の拡散等していただけると喜びます!

ではまた