AnDrew’s小生意気レビュー記

作品の感想レビュー記事をメインに投稿しています。作品への造詣を深め楽しみつつ、それを他の方々とも共有できる場になれば。よろしくお願いします。

舞台の幕が閉じる。そして−

からくりサーカス

第36幕「閉幕」

振り返り感想

 

 

「人の人生とはなんと不可思議なものでございましょう。人と人との出会いや、そこでなされる行動は、複雑に歯車のかみあう、まさにからくりのようではありませんか。

そしてまたそれらから生まれる「喜び」「悲しみ」「争い」「和解」の感情は、あたかなも芸人達が舞い飛ぶサーカスのよう。

人の歯車はからからと互いを回し、人生というサーカスを演じてゆくのかもしれませぬ。」

「だからこそこの、からくり仕掛けのサーカスは、また一時閉幕をするのです。」

 

巡り来る

次の開幕に向けて

さあ、君は

君にサーカスに、

 

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とびこまない     とびこむ

 

からくりサーカス第43巻 機械仕掛の神〜 第91幕「人形芝居」

 

どんとこい、ゼットアンドリュー on Twitter: "#karakuri_anime 第36幕「閉幕」 3クールに渡る大きな舞台が遂に幕を閉じました あの壮大な物語を初めて読んだ時の心震える感覚をアニメを観ながら、また今回改めて原作を読み返しながら改めて思い返すことができて、しかも新しく気付いたキャラの心情などもあったりと実に楽しい見物でした"

どんとこい、ゼットアンドリュー on Twitter: "#karakuri_anime 原作が43巻もの大河なだけにそちらと比べると物足りない部分もあったりして文句無しと言えないのもまた本音ですが、アニオリの粋な演出をはじめ、限られた中であの熱量を伝えようとしたことによる感動的な場面も数多くあり、原作とは違う魅力も感じられ実に心踊る作品だったと思います"

どんとこい、ゼットアンドリュー on Twitter: "#karakuri_anime この機会に今作及びその原作漫画興味を持ってくれた方々が多くいたこと、かつて原作を読んだ感動を色んな形でまた思い返すことができたこと、そういったあらゆる面でとても意義があり、素晴らしい作品であったと僕はこのアニメからくりサーカスを評します 凄く楽しかった..."

どんとこい、ゼットアンドリュー on Twitter: "#karakuri_anime アニメという媒体の中であの名作の心震える最高の瞬間を映しだそうと頑張ってくれたスタッフの皆様、魅力あるキャラ達に更に命を与えてくれた声優さん達、そしてこの作品を生み出し改めて今作に携わってくれた藤田先生、皆様3クール本当にありがとうございました お疲れ様です"

どんとこい、ゼットアンドリュー on Twitter: "#karakuri_anime 3クール長々と感想書いたり自主予告ツイしたりととても楽しかった これで興味を持ってくれた方がアニメでも原作でも手を出して、また1人からくりサーカスを好きになってくれる人が増えると良いなぁ みんな見ようぜからくりサーカス!! では"

どんとこい、ゼットアンドリュー on Twitter: "なんやかんやで大きな息切れもなくきっちり最後までやり切ったのはとても大きなことだと思いますよぼかぁ ラストのカーテンコールを美しく描いて締め、観客と役者が一時去ったあの静かな舞台の余韻までしっかり描いてくれたの本当に最高でした #karakuri_anime"

 

どんとこい、ゼットアンドリュー on Twitter: "最終回、色々語りたいとこは多いけれどやっぱりフェイスレスの最期までの心の動きは良いなぁ 自分の記憶や心を転送し理解している筈の勝やしろがね犬の想いや行動、愛を独占しようとする自分の負の部分を濃く表したディアマンティーナの言動の一つ一つを通じて→ #karakuri_anime"

どんとこい、ゼットアンドリュー on Twitter: "ようやく自分を客観的に見ることができ、そして最後の気まぐれに勝に手を貸す中で好きだった兄の兄弟の愛を思い出すことができたのよな そして勝という自分を見てくれてる観客のため、最後の演目をやり遂げる 最後まで舌を出しておどけながらも、涙して謝るシーンはやっぱくるなぁ... #karakuri_anime"

どんとこい、ゼットアンドリュー on Twitter: "勝を地球に送り出す時の「1人で行けよ」はアニメの一連の流れの中で見ると、兄弟というものを思い出し、兄の想いを理解したからこその、弟を助けたいという気持ちと、兄がいなくても1人で強く巣立てという気持ちの表れのように感じたなぁ 本当に魅力ある最期だわフェイスレス #karakuri_anime"

 

 

前回の更新からとてつもなく間が空いてしまいましたがようやくアニメからくりサーカス、最終回の記事更新と相なりました。再放送された最終回自体はとっくの昔に視聴してたんだけどゾンビランドサガにお熱で全然書く暇がなかったのだと言い訳させてくれ(

からくりサーカスは原作・アニメと合わせてこれで3、4周はしたかという感じですが、やはりこのフェイスレス/金の勝との一連のやり取りや彼が自身の過ちや様々な人々の想いに向き合っていく様、勝達のその後を描き出す大団円...そしてカーテンコール、というこの締め括りは非常に熱いな...となりますね。

 

この最終回から感じるところとしては、本作はやはり白金という男が些細なきっかけから愛に狂い、世界を災厄に包んでいくところから始まり、そして様々な者達の想いや姿を通じて自分や他者の心を理解し、慈しみを得て自身の過ちを悔やむに至るまでを描く物語、つまりはある意味で白金/フェイスレスをもう一人の主役とする壮大な舞台劇でもあったなぁ、というところなわけですが、アニメにおいても勝達をはじめとしたキャラクターの物語と並行して、白金/フェイスレスの執着や心の歪みといった背景、キャラとの関係性をしっかりと押さえて本編を描いてきたからこそ、この最終回で彼が勝との対峙などを経て、愛する誰かのことを想うことの意味、何かを自分の思うままに独占しようとすることの愚かしさ、弟を支え共に歩もうとする兄の気持ちなどを理解し、最後に大切な存在であった兄へ全てを懺悔して哀しき歴史に終止符を打つ流れがしっかりと印象深いものになってたのはとても良かったですね。いつものようにおどけて笑いながらも、瞳からは自身の愚かしさを悔いるかのような涙が一筋零れ落ちている、というあの金の内面を絶妙に表した最期の表情の画も綺麗に描かれていてグッドでした

次第に落ち着きのある喋り方へとシフトしていく古川さんの演技も味わいをグッと深めていて、総じてあの一連にシーンはほんと満足度とても高かったなぁ...としみじみ。古川さん、白金/フェイスレス役として素晴らしい演技をしてくださってありがたい限りである

 

そして勝が世界を救ったその後を描くEDパート、ここは前述の金と勝のやり取りにしっかりフォーカスをした分けっこう尺を巻きに巻いており、鳴海兄ちゃんとしろがね、および勝の描写はきちんと過不足なく描けてたものの、ミンシアや仲町サーカスの描写は総カットだったので正直最後の最後で勿体なかったなぁと感じる。まぁ平馬や涼子、三牛親子がいない状態で仲町サーカスのエピローグやっても若干味気なさはあっただろうし、それでミンシアだけその後をピックアップしてもちょっと浮いたかもな...と思うのでアニメの構成的にカットは英断だったかも、とも。ここは難しいところだなぁ

とはいえ、勝がかつて自分を救い励ましてくれた鳴海兄ちゃんと同じように1人の少年を救い励ますという、からくりサーカス」という作品の一つの軸になっていた勝の成長の物語の集約新たな物語の開幕を象徴する構図での締め括りはやはりアニメでもグッときたので、観終わった後の爽快感は文句なしですね。歯車がまた新たな歯車と絡み合い、また別の物語=舞台の幕が開いていくというのが実に本作らしいよなと

 

 

そして、「からくりサーカス」という『舞台劇』の締めとして最後に描き出されるカーテンコール。舞台を織り成してきたキャスト達が舞台上の敵味方の役を越えて揃って手を取り合い、笑顔で観客に最後の挨拶をして幕を閉じる、という『舞台』を一つのテーマとしてきた本作だからこそより際立つものがあるこのラストシーンは原作漫画で読んだ時も唸ったものですが、アニメからくりサーカスという舞台劇でもきちんとこうして終わりを飾ってくれたのはとても嬉しかった。全ての演目を終えた静かな舞台のカットが一番最後に来るあの風情も好きなんですよ...本放送当時はカーテンコールちゃんと描くかちょっと心配だったから、よくやった!という喜びもあったなぁ

原作漫画に比べるとカットの関係とかでキャストは減ってるものの、それがかえって「『アニメ からくりサーカス』というまた別の舞台劇の締め」としての味を深めているし、アニメとして映像化されたことによる彩りの増し様、しろがねの歌のアレンジインストをBGMにして描くという粋な演出なども相まって、原作とはまた一味違う感動があったのも凄く好みなポイントですね。いやあ良かった

 

 

以上で、自分のアニメからくりサーカスの全話の振り返り感想も締めとなりました。最後の最後でちょっと散文じみた記事になったかもだけど勘弁して(

なんか改めてじっくりと「アニメのからくりサーカス」というものに向き合ったからこその感動や、その中でもやはり見えてくる原作漫画の偉大さなんかを実感することができて、とても意義のある振り返り感想だったなぁと。アニメもアニメで良いものだったよ

とはいえこれでからくりサーカスという作品の魅力に迫り切れて、伝え切れたとも思っていないので、もし暇なんかがあれば原作漫画の方のからくりサーカスのレビューなんかもいずれ出来れば良いなぁ、なんて思ったり。できると良いな

 

ともあれ、長らくお付き合い頂きありがとうございました。少しでもからくりサーカスの魅力を共有したりできてたら嬉しいです 本当にありがとう。

 

 

というわけで今回はこの辺で 最後まで読んでいただきありがとうございます

次回もよろしくお願いします 気に入っていただけたら記事の拡散等していただけると喜びます!

ではまた