AnDrew’s小生意気レビュー記

作品の感想レビュー記事をメインに投稿しています。作品への造詣を深め楽しみつつ、それを他の方々とも共有できる場になれば。よろしくお願いします。

ジャングル大帝倫太郎

仮面ライダーセイバー

第32章「僕の想い、結晶となりて。」

感想レビュー

 

 

「これ俺か!?」と例のピンバッジにみんなより1話遅れてツッコむ尾上さん、カリバーの件でもイジられた情報がワンテンポ遅れちゃうとこが強調されてる感じで何気にすき

 

現マスロゴの攻撃でクソきょうだry神代兄妹の襲来を許してしまい、更に復讐に燃えるズオス・プレデターと前回芽依が落とした鍵を手に暗躍するストリウスも乗り込んできて...と大ピンチの今回。せっかくソフィアが戻ってきて結界も作れるようになった昨日の今日で結界ぶち割って敵が侵入してきちゃったらその、ソフィアの有り難みが...ってなるのでもうちょいこの展開終盤まで温めといても良かったんじゃねぇかなと思うところはある(一応舞台をノーザンベースにした意味合いみたいなのは後述するようにあるけど)ものの、変身できない大秦寺さんが追い詰められたりズオスの攻撃で尾上さんが瀕死に陥ったりとこのハラハラ感は非常に楽しかった。

 

中盤ではセイバー&最光vsデュランダル戦が繰り広げられ、界時の能力の本質がけっこう詳細に描かれましたね。視聴者からキングクリムゾンと言われておりましたが、公式サイトに書かれた詳しい原理がまさにそれそのものじゃねーか!という感じ

ただ違う時間の流れの空間を「音や光の届く深海」と表し、そこへの移動からの現実への復帰を「浮上」と表現したのは、海をモチーフの一つとしていて待機音にも潜水艦のソナーやブザーを思わせるものが使われてるデュランダルのイメージに沿っていてなかなかに好きなところ。こういう能力です、という本編外での解説だけだとキンクリを擦ったというイメージの方が強くなってたかもですが、そこでデュランダルのキャラ像をしっかり深めてきたのは巧いし評価点高しという感じです

セイバー 第33章:「それでも、未来は変えられる。」 | 仮面ライダーWEB【公式】|東映

 

この能力に対し、飛羽真が突如覚醒させた能力でデュランダルの抹消発動中の動きの軌道を読み取ることで一撃喰らわすことには成功してましたが、飛羽真の覚醒がほんとに唐突なのでこの辺はちょっとトンデモパワーで押し切られた感はあるなと思ったり もうちょいテクニカルな攻略も見たかったかな...!同じ福田作品のゴーストでもタケル殿が急に人の心を読み取る能力に目覚めたりしてて展開の都合をちと感じたものですが、福田さんのクセなのだろうか...今回の脚本はゴーストセイバー含め初参加の内田さんだったし まぁキンクリとほぼ同じ原理じゃあどうせいっちゅうんじゃい!といとこではあるけどね ジョルノ達も結局正攻法じゃほぼ太刀打ちできなかったしな...

そしてもう一方で繰り広げられるズオスとの戦いでは、仲間を守り、仲間が生きる世界を守る覚悟に今一度向き合った倫太郎が全知全能の書の力の一部を手にブレイズ・タテガミ氷獣戦記へと変身。

前回においての覚醒でも十分熱くなったところでしょうが、前回を飛羽真や芽依といった仲間達との絆の強調としたことで、今回はそこで得た仲間との絆を胸に倫太郎が「仲間達が生きる『世界の均衡』を守る」という決意を固める、という展開になり、倫太郎の仲間達への想いがいっそう際立ち、且つ「世界の均衡を守る」という彼の信念もその想いにより更に強化されることとなったので、作劇としては倫太郎個人の覚醒に注目した今回を新形態登場回にしたのが正解だったと思いますね

タテガミ氷獣戦記は氷属性風の白・水色の寒色カラーリングが綺麗で、且つそれがホワイトライオンのイメージにもなっててブレイズの強化にピッタリだなと。なんで氷属性?に関しては、ノーザンベースに納められていた力だから、という考察でなるほど、と(ブレイズの中にノーザンベースの歴代の剣士達の想いがなだれ込む描写もありましたしね)

また(フィギュアにした時カチカチの素材になって可動に干渉しそうとか思っちゃう)腰の辺りまで伸びたタテガミもいい感じに外連味効いてて好き。戦闘シーンもデビュー戦ということでCGを大胆に使った大迫力バトルで良かったですね これ以降の戦闘では予算食うからこんな演出滅多にしないんだろうなぁ...とか思ったのは内緒です()でも実際最初が豪勢すぎると後が物足りなくもあるしなるべくほどほどに、とも個人的には思ったりするんすよね

しかし全知全能の書による強化をサブのブレイズが使うのは少々意外。セイバーは最終的にどういう強化を手にするのか気になりますね

 

そしてそんなブレイズと決着し散ったズオス・プレデター。レジエルみたくズオス・フォビドゥンになるかと思ってたけど公式サイトの記述曰く禁呪法ではなく生存本能の爆発による自力覚醒みたいだからそれ故かな

ズオス・プレデター|仮面ライダーセイバー|テレビ朝日

そしてブレイズとの決着時には、レジエルよろしく正気に戻ったような様子や強くなったブレイズに賞賛を贈る様が描かれました(レジエルの時に比べて演出のシュールさは減ったな...とか思ったら他にも思ってる人がいてダメだった) 以前にレジエルの最期の笑みは彼本来の気質としてセイバーと決着をつけることができた喜びが表れたのでは、的なことをフォロワーさんが仰ってることがありましたが、今回の最期のズオスの口調はブレイズのことを好敵手と認めてる故の発言ぽかったし、その考えは合ってるかもですね

しかしレジエルの時にも思ったけど、強化された幹部メギドのカラーリングはやっぱどこかストリウスっぽさがあるというか、ストリウスのカラーリングがそれらに似てる気がするというか...巨悪的存在感を発揮して未だ底の知れないストリウスだけど、実はフォビドゥンやプレデターと同じ段階に既に至っていて、実力をまだ隠してたり、まだ上の強化があるのか...レジエルやズオスみたいに正気を失ってはいない疑惑もあるし、今回のラストで何か新たな本(件の人間の作る方法が書いてる本、とやらだろうか)を手にしたりと、今後も目が離せない...

どんとこい、ゼットアンドリュー on Twitter: "レジエル・フォビドゥンといい次回のズオスくんといい、禁呪法で覚醒したメギド(ズオスくんもおそらくはそう)はけっこうカラーリングがストリウスに寄るなと思ってるんだけど、もしかしてストリウスは既にその段階に至ってるとかそういうことだろうか ただ似てるだけでそんなことではない気もするが… https://t.co/4BVmL76U3X"

 

ぽん酢@ニチアサ/Fate絵描き on Twitter: "ストリウスをレジエル・ズオスの進化形態と並べると既に進化してるっぽいな… 何を隠してるんだろう #仮面ライダーセイバー… "

藻 on Twitter: "やっぱ進化してるよね?ズオスの強化が先週公開された時からこれストリウスのカラーリングと同じじゃない?って思ってた"

 

そしてラストの方では、現マスロゴがメギドの侵入を許したらしいということに対し玲花が遂に不審を抱き始めておりました。兄貴の方はその辺も分かった上で動いてる可能性があるけど、玲花はあくまで「マスターロゴスの意志は絶対 必ず世界を良い方向へ導く」と信じてるだけっぽいなぁ ここからマスターロゴスの下を抜けるか、それでも信じて最後捨てられるかは分かりませんが、こうして掘り下げられてくとますます「何でも知ってますゥ〜」って感じで真顔でノーザンベースを掻き乱してた中盤の動きのピエロ感が増していくな...哀れ

仲間になるにしろならないにしろ、あの頃のムーヴだいぶ印象悪いんでどこかで立ち上がれなくなるくらいギタギタにされないと許しませんからね!?ナァナァにはさせねぇ(

 

 

以上セイバー32話、総合的に見ると個人的には演出面の盛り上げがもう一声欲しかったという感じですが、倫太郎というキャラを突き詰める回としては非常に良い作劇だったと思います。良い回だった

メギドサイドが限マスロゴとズブズブで怪しいムーヴだらけのストリウスのみとなったり、玲花が疑念を持ち始めたりと勢力図にも変化は見え始め、盛り上がりが楽しみです

 

というわけで今回はこの辺で 最後まで読んでいただきありがとうございます

次回もよろしくお願いします 気に入っていただけたら記事の拡散等していただけると喜びます!

ではまた