AnDrew’s小生意気レビュー記

作品の感想レビュー記事をメインに投稿しています。作品への造詣を深め楽しみつつ、それを他の方々とも共有できる場になれば。よろしくお願いします。

2015年夏アニメという個人的アニメ豊作期の話

皆様、夏も近づいてきて激暑な気温やら土砂降りやらで厳しい気候が続くここ最近の日々をいかがお過ごしでしょうか。

私は色々本腰入れて頑張りゃならんことがあると分かりつつも、なかなか覚悟が決まらない状態。まぁ切羽詰まってるかというとなんだかんだで気持ち的にはゆったり過ごすことができてるのでとても元気です(呑気とも言う)

とはいえそろそろしっかりせんとな...とも改めて思うところ。無理ない範囲で気張って頑張ります。なんとか

 

 

と、私事はこのくらいにして本題へ。

記事タイトルにもある通り今回の話題は今から約6年前の2015年の夏アニメについてです。何故今この話題なのかというと特にこれといった意味はなく、もうすぐ2021年夏アニメも始まるね!ということでどんな作品が始まるんだろうとか考えてたら夏アニメ繋がりで思い出したってだけです 安直ゥ

この2015年の夏は、今現在に至るまでの自分のアニメ視聴歴の中においても、純粋な作品のクオリティとしても高水準、且つ自分としても最後まで楽しく視聴できた作品の数がとてつもなく多かった個人的豊作年であり、今以上にアニメ視聴に対する意欲の高かった昔の自分からしても非常に密度も濃度も高い、思い出深い1クールだったということで今でも凄く強く記憶に刻まれています。その前後の2015年春/秋アニメ、および冬アニメに関しても、今なお記憶に濃く残る非常に面白い作品が多く存在していたので、シンプルにこの2015年が個人的アニメ当たり年だったとも言えるのですが、その中でも今期は飛び抜けていた印象

今回はそれについて懐古する感じでぽつぽつと適当に語ろうと思うので、もし良ければ皆様もそこそこにお付き合いいただければ。

※今回の語りはあくまで今と比較するものではなく、当時の作品達の魅力そのものを掘り下げていくものである、ということは前もって断っておきます 当時と今とでは勿論アニメを作る環境は違ってきていて時代のトレンドなんかも変化しているし、加えて自分自身がそこについていけなくなっている面もあるだろうと思うからね!

 

 

とりあえず当時の放送作品をチェックし2015年夏期に観ていたアニメを軽くピックアップ(50音順)してみたのですが、

赤髪の白雪姫

うーさーのその日暮らし 夢幻編

うしおととら

オーバーロード

がっこうぐらし

GANGSTA

GATE(ゲート) 自衛隊 彼の地にて、斯く戦えり

下ネタという概念が存在しない退屈な世界

城下町のダンデライオン

それが声優!

干物妹!うまるちゃん

監獄学園(プリズンスクール)

ミス・モノクローム -The Animation- 2

六花の勇者

ワカコ酒

わかば*ガール

以上計16作品を視聴しておりました。

しかしこれらを全作最後までテンション維持したまま観てたと思うと、当時の自分のバイタリティの満ち溢れっぷりに我ながら恐ろしくなりますなぁ 最近はマジで複数の作品追うにも一個の作品を最後まで追うにもスタミナが足りないというかやる気がなかなか起きないのを実感してるだけに余計にそう思ってしまう歳を取ってしまいましたわぁ()

 

まぁバイタリティ・スタミナ面の話を抜きにしても、これだけ多くの作品を追うことができた要因として、

原作付き作品の原作のクオリティが純粋に高く面白かったもの

演出面・美術面における表現が高水準でアニメとして満足度が高かったもの

話題性の作り方という点で非常に巧みだったもの

など、それぞれ様々な理由から面白いと感じられる上質なアニメが多く揃っていたのは凄く大きかったなと感じてますね。本当にそれぞれが色々な強みをもって高い存在感を発揮していたって感じです。

というわけで上記3つのポイントについてそれぞれ分けて語る形で、この2015年夏アニメに感じる魅力というものを自分なりに分析し、掘り下げていこうかなと

 

まず最初の「原作のクオリティが純粋に高く面白かった」というとこについて。

これは究極的な話、アニメ化された作品にはほぼ共通してることだとも言えますが、このシーズンは「こんな作品があったのか!」という驚きを多く味わえた原作付きアニメが色々あったのが個人的に凄く満足度高かったなと。赤髪の白雪姫は少女漫画原作ということでアニメ観るまで全然知らなかったけどあのしっとりとした情緒溢れるドラマや登場人物の優しい空気感にはめちゃくちゃ引き込まれて面白かったし、退廃的ながらもダンディズムが全体に漂う世界観・キャラ設定が魅力的なGANGSTAも毎週楽しみだったし(なんか中途半端なとこで終わっちゃったのが残念)、そして何より往年の名作のアニメ化というところで話題になってたのをきっかけに視聴したうしおととらはそのザ・少年漫画という感じの凄まじく直球に熱い作風に触れたことから一気にどハマりし、原作漫画も全巻買い集めて自分的バイブルになるほどに気に入り、そこから原作者・藤田和日郎先生の作品群とも次々出会っていくことに繋がったので、この上なく貴重な出会いでしたねぇ。他にも、自分的にあまり得意でない日常系ジャンルだったものの茅野愛衣さんが出られてるのを理由に視聴してみたらそのライトで気持ち良く見やすい空気感に割とハマった城下町のダンデライオンがあったり(アニメ放送後に原作も買ってみたけど4コマ形式メインのあのテンポ感がなかなか楽しく、アニメへの落とし込み方と併せ感心し、4巻くらいまで買って読んだほどそこそこ気に入った作品。)など、原作が持つパワーやポテンシャルを感じられそこから大いに楽しめた作品が多かったのは凄く楽しかったです。こういう鮮烈な出会いあってこそ原作付きアニメは素晴らしいよな...と感じる。

超余談だけど、前述した城下町の〜で茅野愛衣さんが演じられたキャラ・櫻田葵はキャラ本来の雰囲気に加え、それを演じてる時の茅野さんの演技がけっこう自分好みで、今現在でも茅野さんが演じられたキャラの中で好きな方だったりする。以上、超余談。

 

次に「演出面・美術面における表現が高水準」というポイント。これはこの時期に限らず、広く2015年放送のアニメ作品全般にも当てはまってたポイントだと個人的に思っており、緻密な作画から生み出される美麗で奥行きのある背景、画面から飛び出してくるような圧やスピード感を感じるアクション時に絶妙なテンポ感で笑いを刺激し、時にリアリティ溢れる情感豊かな言葉で心を揺さぶる声優さん達の熱のこもった演技で織り成されるキャラクター達の台詞・会話など、総じてハイレベルな作品に溢れていたなというのが率直な印象。

先程挙げた作品達に関してもこれらの点は当てはまっており、作品の世界観やキャラの雰囲気を表す深みのある作画をはじめ、声優さん達の素晴らしい演技が物凄く光っていたなというのが個人的な推しポイント。赤髪の〜は主人公・白雪を演じた早見沙織さんの演技は彼女の真価たる透明感と感情表現が強く輝いた実に素晴らしいものだったし(個人的に早見さんのハマり役上位の入ると思う)、GANGSTAでは主人公の1人・ニコラスの構音障害(発声が正しくできない症状)という設定をしっかり反映させた、辿々しくも感情のこもった語りを津田健次郎が見事に演じ上げていて当時もかなりリアルで引き込まれたと話題になっていたりと、これらは2015年夏アニメの中でもトップの名演。またうしとらでは今現在最前線で活躍する声優の1人である畠中祐さんが主人公・潮を熱く演じ上げており、後年某3分の1人前ウルトラマンで改めて彼の熱演を楽しませていただくこととなった身としては、良い出会いだったなと思っておりますし、あの名キャラ潮をしっかり表現してくれたというとこでも感謝は非常に大きいなと。彼が演じてくれたからこそ原作への関心もかなり高まったと思っています。

因みにこの2015年夏、知ってる人は知ってると思われますが今や人気声優となっておられている高橋李依さんが本格的に頭角を表し始めた時期でもありまして、実に3作品においてメインキャラを務められていたんですよね。自分が視聴してた中でもがっこうぐらしそれが声優!の2作に出てて、「初めて聞くお名前だけど同時期にメイン2本張ってるぞ!?」と驚いたものです。快活なキャラや不思議系なキャラなどオールマイティな演技の幅で今現在活躍されてる実力派の高橋さんですが、思えばこの時点からコミカルキャラもシリアスキャラもどんとこいという感じで堂々と演じられてて既に素質は見せていたんだなと。当時何の気なしにちょっと注目してた新進気鋭の声優さんがメキメキと台頭していった様はなんか感慨深いものがある

また作品の演出面のクオリティの高さというとこでは、「GATE」「オーバーロード辺りもなかなか面白かった作品で、いずれも個性豊かな登場人物達のキャラクター性の表現により紡がれる波乱とコメディのバランスが良いストーリーや緻密な世界観設定の描写への落とし込み、CG等を交えて迫力満点に描かれる外連味ある戦闘演出など、強烈な見応えに溢れて当時かなり引き込まれながら視聴しましたね。特にGATEは自衛隊vs異世界のファンタジー勢力というテーマ性の斬新さに加え、劇中における自衛隊の描写の緻密でリアルな感じ(および異世界設定の練り込み具合もなかなか)が凄く楽しかったんだよなぁ。ちゃんと自衛隊が強くてしっかりカッコよく活躍するのがたまらんかったのですわ

という感じで、見る面・聴く面両方で非常に楽しい、質の高いアニメ揃いだったのも好きでしたね 忖度抜きにこの頃はアニメのクオリティ総じて相当高かったと思う。

 

最後に「話題性の作り方の巧みさ」、ここはかーなり盛り上がってたなというのを特に強く感じますね

ここでまず一番に挙げられるのがやはりがっこうぐらしではないでしょうか。覚えてらっしゃる方も多くおられるかと思いますが、第1話のあのびっくり箱じみた引きで視聴者を一気に惹きつけたサプライズ性の高さは、今でもなかなかに巧みだったなと強く感じるところでして(本編の随所随所に仕込んでた伏線の見せ方も絶妙だった印象)。その後も各種サイト等で物語の考察が大きな盛り上がりを見せ、加えてそこから波及して原作漫画への注目度の上昇、アニメの展開に連なる漫画の方の感想考察のヒートアップといった現象も起き、色んな面で話題性には事欠かず、2015年夏アニメの中でも特に多くの人々の関心を集めていたアニメだったなと印象深く思っております。自分もその後原作漫画をけっこう終盤まで集めておりまして。諸事情で手放してから間もなく完結したので暇があればまた追っかけたい

またうまるちゃん」「監獄学園といった当時漫画の広告とかでよく見かけたりちらほら漫画関連の話題にも挙がったりしてた急上昇作品のアニメもなかなか注目度は高かったなとおもうところで、そういった面から多くの視聴者を取り込んだ上で、毎話毎話キャラの可愛い言動だったりインパクトのあるシーンだったりで話題性を途切れることなく保ち続けてたのはなかなか印象深く、アニメ化成功作品といっても差し支えない盛り上がりを見せていたなと(監獄学園とか毎週濃いダイジェストがニコ動に上がっててめちゃくちゃ笑ってた思い出。w 主にガクト役の小西さんが毎回振り切りまくって名場面を製造してたんだよなぁ...w)。

他にも毎週の豪華なゲスト声優登場や声優業界の裏側のポップな描写で毎回楽しませてくれてたそれが声優!も思い出深かったし(作中に登場する3人の新人声優ユニットイヤホンズ」を現実でもその3人のキャラを演じる声優さん達で結成したのも面白かったところ。今でも活動続いてる上に、高橋李依さんは言わずもがな前述の通り、高野麻里佳さんは某ウマの娘でメインのキャラクターを演じられたりと幅広く活躍し、長久友紀さんは最近ニチアサでレギュラー張って活躍の場を広げている、といった感じで皆さん今も最前線で活躍してるのがまた凄い)、総じて話題作りの巧さと、そこで生まれた視聴者の関心を常に牽引し続けることのできるパワーを持った作品が多かったのがとても印象深かったなと。この辺はアニメ関連の話題での盛り上がりや他の視聴者とのコミュニケーションをニコニコ動画Twitter等が担っていたのもかなり大きかったなとも感じるところで、作品そのもののクオリティの高さは勿論のこと、アニメを皆で楽しめる裾野が広かったのも当時の強みだったなと思いますね

 

という感じで、以上が自分の思う2015年夏アニメの作品群の魅力、といったところですね。なかなかにとっ散らかった文章になった気もしますが私が自分なりに掘り下げて語りたいことたっぷり語る記事なので全く問題ありません(雑

突出した存在感を発揮するアニメ作品が幾つか登場する例は今でも各シーズンで度々見られますが、このように様々な面から感動できる、驚きがある、楽しめる、そんな作品達が満遍なく集っていた、まさにアニメ豊作期だったなと細かく見つめ直してみて改めて思いましたね。本当に面白い作品ばかりだった

しかし、記事の最初の方でこの記事はあくまでこの2015年夏アニメの魅力そのものを掘り下げるものである的なことを述べはしたものの、こうして改めて当時に思いを馳せると色んな意味で「あの頃は良かったなぁ...」などど懐古じじいみたいな思いに浸ってしまう部分もやっぱりあり。なんだかちょっとノスタルジーな気持ちになってしまいました...アニメいくつ観ても足りねぇくらい力が有り余ってて、そうして観る作品のどれもこれもが最高に面白かったあの頃に戻りてぇ...(率直)

と、最後にちょっとしんみりしてしまいましたが、それ抜きにしてもやはり純粋に素晴らしい作品揃いに良き1クールだったなと改めて思えましたね、2015年夏 振り帰ることができて良かった

 

以上、2015年夏アニメについての個人的な語りでした。我ながらいつも以上にまとまりのない文章になった気がしますが、あの面白かった作品達の魅力を改めて思い起こすことができたのはとても楽しかったですし、これを読んでくださった皆様が、「自分もあの頃の作品好きだったなぁ」「記事の中で語られてたあの作品気になる」などと思ってくだされば幸いです。最後まで読んでいただきありがとうございました。長かった...
解散!!(雑締め)

 

というわけで今回はこの辺で 最後まで読んでいただきありがとうございます

次回もよろしくお願いします 気に入っていただけたら記事の拡散等していただけると喜びます!

ではまた