AnDrew’s小生意気レビュー記

作品の感想レビュー記事をメインに投稿しています。作品への造詣を深め楽しみつつ、それを他の方々とも共有できる場になれば。よろしくお願いします。

コンコン コンコン 釘を刺す トドメも刺す

機界戦隊ゼンカイジャー

第17カイ!

「ぬぬっとオカルト同好会!」

感想レビュー

 

 

「映画の撮影始まったら介人かジュランがそっちに回ってTVの方の撮影できなくない?」

「じゃあジュランが透明になってスーツなくても声で表現させられる話やりましょう」

「面白いけどそれ4週分くらいはやらなあんま意味ないなぁ」

「じゃあゼンカイオーの半身合体で半分だけ取り残されるとか」

「それも面白いけどどういうシチュエーションでやればええか分からんなぁ」

...と映画撮影のスケジュールとの兼ね合わせを踏まえたボツネタが魔合体して生まれた今回の話。ちなみに公式サイトの書き振りから察するにこのアイデアの最終的な採用に至ったのは、本来の目的であった映画撮影との兼ね合わせとは特に関係なく、面白そうなのでぶっ込んだからな模様。本末転倒では() 面白いからOKです

機界戦隊ゼンカイジャー 第17カイ! ぬぬっとオカルト同好会! | 東映[テレビ]

 

今回の怪人は透明人間のトウメイワルド。包帯ぐるぐる巻きに帽子とサングラスという今日日見ないようなレトロスタイルの透明人間ビジュアルでなかなか味のあるデザインでございました。まだレトロワルドの能力切れてなくない?()

普通に動いてても目の前や足元のものが見えなくてぶつかる、という影響は割と地味に嫌ではあるんだけど、今までのワルドに比べるとぶっちゃけしょっぱい能力なのでバラシタラさんはなしてコイツを送り出したんや...ってなるなw そりゃボッコワウス様も苛つくよ でもクダックを透明化させた上で物量で押し切ったり、見えない障害物で戦いづらくさせたりと侵略よりかは意外と実戦向きだとは思うぞ

 

そんなトウメイワルドの能力に今回のゴールドツイカー一家は終始苦戦。「ある!あるじゃんほらここに!コンコンコンコン!ここに...」って興奮気味にパントマイムしながら訴えるフリントの必死っぷりがなんかやたら面白かったw ゾックスの変身時に一緒になって踊ったりと可愛げあるシーンが増えてきたよね

 

でもこんなしょっぱい作戦も伸び伸びとやれてる辺り、バラシタラさんがボッコワウス様のご機嫌を取ってくれるゲゲとの持ちつ持たれつを上手いこと活かそうとしてるのが窺えるわね ゲゲが偉そうにするのはともかく、自分の利になるなら(少なくとも現状は)しっかりその旨みは頂戴する、という気質は要領のいい企業人感あるね

そしてイジルデもその裏で何かを推し進めようとしてる...と、トジテンド幹部陣の行動にはいっそう油断ができないなと

 

今回はトウメイワルドに振り回されながらも、オカルト好きで集った子供達の好奇心に応えるべく奮闘するマジーヌや、トウメイワルドのせいで文字通りほぼほぼ影も形もない透明状態にされながらもマジーヌや子供達のために踏ん張るジュランおじちゃんの姿が描かれました。自分達と一緒に七不思議回りができなくて寂しそうな子供達に凄く申し訳なさそうにしたり、一方でその原因のトウメイワルドに恨み骨髄でブチ切れたりと今回のマジーヌは感情の起伏が激しくて面白かった。w 「お前を倒すって話だがァァァ!?」「みぃーつけたァ...!」の台詞にドスと粘度を込めた宮本侑芽さんの演技が大いにはっちゃけてて実によろしかったw

第15カイで諒の気持ちをすぐに理解できたことといい、マジーヌは幼い頃なかなか人の輪に加われなかった経験や、好きなことに対し真っ直ぐになれること、自分の好きを理解してくれる者がいることの嬉しさを知っていることを基に、同じような立場の子供の気持ちを的確に理解して寄り添うのが上手なんだよねやっぱ 短期間の間にさり気なくもマジーヌのそういう良い部分を細かく見せてきてくれたのは良きところね

でもマジーヌ、トウメイワルドへの呪詛を込めるがごとく地面から無数の釘を生やしてきてまきびし的な使い方するの、ヒーローの戦法じゃないんだよなぁ() ジーヌたまにそういうえげつない技使うんだよな...

 

一方のジュランおじちゃんも、透明化のせいでコミカルに散々な目に遭いながらも、子供達のためにしっかりお膳立てに奔走してくれていたのが印象深かったですな。ラストシーンで草の影に隠れながら子供達の喜ぶ姿に喜ぶささやかな優しさに胸打たれましたね...

まぁそのために透明化したまま動き回った結果、だいぶ一般人達を恐怖させてたけど() ジュランが吹っ飛ばされてズタボロになりながらも立ち上がり突き進む一連のシーン、ジュランの台詞自体は熱こもっててカッコいいんだけど、透明ジュランにより巻き起こされるポルターガイストで周囲が怯える様子とのギャップがシュールで面白すぎるんだよな...w ジュラン落下直後の水面爆破がやたら迫力あったのがまた(

 

そして巨大戦では、ゼンカイオージュラガオーンがジュラン側の半身だけ透明にさせられてコックピット剥き出しの格好にさせられるという絵面を、DX玩具を使って演出するという何気に凝った見せ方をしててなかなか面白かったw 爆破と共に棒立ちで倒れゆくゼンカイオー(半身透明)の画がなんとも言えないシュールさあって実はちょっと好き。w

今回のフィニッシュは長らく描かれなかったツーカイオーリッキーの必殺技によるものだったけど、光飛び交う演出が綺麗で見応えがありこちらもイカしてましたね。今後もちょいちょい使って欲しいな〜

 

かくして事件は一件落着。

しかしトジテンドパレスでは自身のやるべきことに迷うステイシーくんの姿が...

 

以上、ゼンカイ17話でした。夏のホラー回...的なテイでありつつ、マジーヌの感情豊かな姿やジュランの粋な優しさなど細かいとこでキャラの良さが光る回となってましたね。ジュラン着水の爆破とか半身ゼンカイオーなど、特撮面で見てて面白い演出多しだったのも良く、緩めのテンションで楽しめる回でした。

 

というわけで今回はこの辺で 最後まで読んでいただきありがとうございます

次回もよろしくお願いします 気に入っていただけたら記事の拡散等していただけると喜びます!

ではまた