AnDrew’s小生意気レビュー記

作品の感想レビュー記事をメインに投稿しています。作品への造詣を深め楽しみつつ、それを他の方々とも共有できる場になれば。よろしくお願いします。

アンジェラ芽衣さん、我が子(違)と出会う

機界戦隊ゼンカイジャー

第20カイ!
映画公開記念合体スペシャル「剣士と界賊、兄の誓い。」

感想レビュー

 

 

何故踊るのか(今更過ぎる当然の疑問) - AnDrew’s小生意気レビュー記

今回の話はセイバー×ゼンカイ合体SPの後編扱いになってるので、この記事を読む前に前編扱いのこの回の記事↑を先に読むのをオススメするぞ!

 

セイバーの世界での一件でオリヒメワルドを倒して戻ってきたゾックスを追ってゼンカイジャーの世界へとやって来た神代兄妹、彼らとゼンカイジャーの出会いから繰り広げられる戦いを描くセイバー×ゼンカイ合体コラボ後編。前編に続きこっちもこっちでなかなかに破茶滅茶だったけど、ゼンカイジャーベースはそれが平常運転みたいなところあるんで何も気にすることはないですね(感覚ぶっ壊れ

介人達の世界以外の全ての並行世界がトジテンドの手中に落ちたという設定のゼンカイジャーでクロスオーバーを描くにあたり、セイバーの世界にゾックスやオリヒメワルドが来たことはどう説明するんだろう的なことをフォロワーさんが一時気にしていましたが、そこについてはセイバー世界を「トジテンド側が新たに発見した並行世界(ゾックスは並行世界間のゲートの設計図を奪ったことでその存在を知ったとのこと)」とすることで設定的に違和感のないものとしてて、これはさり気ないながらも良い采配でしたね。毛利さんはこういうコラボ系の番外エピソードで複数作品の設定を擦り合わせるのが上手い方なのでその強みが出てたなと

 

今回、ストーリー的にはヒコボシワルドによってマジーヌと玲花が誘拐されたのをきっかけにゼンカイジャー一同と凌牙が共同戦線を張るという流れになっていて、凌牙が準主役くらいのポジションで印象深く活躍していたのが面白かったところでしたね。上述のセイバー世界の設定を冒頭にて語った上で、並行世界から帰ってきたゾックスとそれを追ってきた並行世界の人間である神代兄妹のやり取りを描きそこから協力する流れへ繋げてるので、「並行世界のヒーローとの共演回」的な趣のゼンカイジャーの単発エピソードとして、この話単品でも楽しめる作りなのは個人的に何気に良かったポイント。(勿論前編のを観ておいた方がより楽しめる作りだし前編も楽しかったので、前編は視聴推奨だぞ!前回のあらすじでセッちゃんが思いっきりセイバーパートの前編に触れてるし、公式でも「セイバーから先に観てね!」とアナウンスしてるしね)

今回の凌牙はゼンカイサイドの作風に呑まれたこともあって、玲花が連れ去られたことで暴走気味に暴れ出したり、介人達のノリに付き合わされてごつめのクソ女装(スネ毛めっちゃ見えてるのが面白すぎたw)したりと、だいぶ軟化してきたセイバー本編でも見せてないような弾けたコミカルシーンが多かったけど、その中で「玲花のことは幼い頃から一緒にいる存在で、失うことなど考えすらしないほど大切に思ってる(故に妹のことになると前述したように暴走し出してしまう)」という玲花に対する思い入れの深さが掘り下げていて、セイバー本編だと登場時期故に掘り下げに恵まれなかった凌牙のキャラクター性がグッと深まったのがなんとも良かったですね。ちょっとした台詞での強調だけど、こういうのあるだけでだいぶ違うよなぁと しかし玲花のブラコンには負けるけど、あの暴走っぷり見ると凌牙のシスコンも大概だな...って思うw やっぱ兄妹だね公式サイトの「妹を支配している」設定は結局死に設定になったっぽいですな 現さんの子煩悩設定みたいにひっそり修正(調整?)したって感じだろうけど

そこから介人が「大事な人が心配であればこそ、失うことを考えるよりも救うことだけを考えよう」と持ち前の前向きさで凌牙を励ましたり、ジュラン達が「マジーヌももう守られるだけの存在じゃない」と仲間として無事を信じ自分達にできることを精一杯しようとする姿勢を見せたりすることで、玲花を心配するあまり心乱れていた凌牙が心を落ち着けてどっしりと構えるようになる、という流れもクロスオーバーならではな描き方でとてもグッときたところ。しっかりゼンカイサイドの掘り下げにも繋げてる隙の無さが見事でした。マジーヌ加入前はマジーヌのことを過保護気味に心配してたジュランが、あの子ならもう大丈夫的な感じのまた違った親目線を発動しながらも仲間としてちゃんと信頼してるのが、ゼンカイジャーとして共に戦ってきて築いた信頼値を感じさせて熱いよねぇ。そのマジーヌは完全なうっかりでゼンカイジャーなの気付かれてふん縛られてたけどな!どっちらけになっちゃうからしっかりしろ()

凌牙と諸々のいざこざで揉めていたゾックスの方も、フリントが襲われたわけじゃないから自分には関係ない、と玲花を助けたい凌牙のことを突っぱねながらもその実フリントのことが心配で無事を確かめに戻っていて、そこでフリントの無事を知って安心したことから「兄として妹を心配する気持ち」というところで改めて凌牙とのシンパシーを実感して助太刀にやって来る、という感じで凌牙との「兄妹」要素繋がりからその内面がより深められており、最後に凌牙と僅かながらも通じ合うとこまで含めて作品を跨いだ思わぬ絆の形成の流れにグッときましたね。

放送前は(劇場版での共演を前提に置くからTV本編でメイン同士ががっつり絡めないんだろうと想像できたとはいえ)だいぶサブ寄りな神代兄妹が絡む形のコラボは面白くなるだろうかと正直心配だったけど、きっちり両作のキャラの絡みを劇的にドラマとして昇華させつつ、個々のキャラの掘り下げまでこなしていて、その心配が杞憂に終わったのは実に良きでしたね。こういう感じで細かな要素の回収をキャラの絡みに繋げ深みを持たせてくるとこはやっぱり毛利さんクロスオーバーに強いよなぁと改めて感じたね

にしても凌牙達のクソ女装のとこ、介人が無駄に女装似合ってたのが面白すぎたよなぁ。w 駒木根くんのスタイルが良すぎる ジュラン達のえげつない女装も、ネイルのパーツが手にはっつけてあるという変な凝りようがシュールw

 

そして戦闘パート。合体コラボのお決まり、というところでゼンカイの名乗りに続き、ジュランに勧められてデュランダルがビシッと名乗りを入れるのはコミカルで楽しかったわね せっかくカッコよく決めたのにゼンカイジャー共が「やりゃできんじゃ〜ん!ウェーイ!!」って茶々入れてくんのがウザすぎて笑ったw ついでに後からマジーヌと同時変身したサーベラが何も言われずとも名乗ってたので「玲花の方が適正高い」とか一部の視聴者から言われてたのも面白かった。w

今回はセンタイギアならぬライダーギアを使用した技も飛び出して、ジュランがジオウ(ジオウⅡか)の未来予知やキングギリギリスラッシュを使ったり、ガオーンがゼロワンのライジングインパクトをぶっ放したり(なんかいける気がする!ってちゃっかり言ってたの好き)、ゼンカイザーが烈火で攻撃をしたりと直近3ライダーの技をゼンカイジャーが使ってたけど、エフェクトの再現までかなり凝ったなかなか見応えのある演出で楽しかった。特にライジングインパクトの演出は、光の軌跡が尾を引くエフェクトやゼロワン特有の文字カットインなどがバッチリ再現されていてとてもテンション上がりましたな センタイギア使うと大抵とんちきな能力になるのに、ライダーギアはまじめだなぁ()

と、色々はちゃめちゃに進む戦闘の中で、前回手に入れたゼンカイジュウギアを使ってツーカイザーがスーパーツーカイザーへとパワーアップ!まさかのコラボ回でのパワーアップということで、正直他の諸々の要素に活躍の尺とかを持っていかれた感もありますが、ゾックスの変身時のキレッキレNEWダンスがあまりにインパクト抜群でしっかり印象は残していったと思いますw そして神代兄妹にもしっかり「何故踊る」と突っ込まれるという() タイムレンジャーのVレックスモチーフということで、必殺技名が「レックスリフレイザー」だったのはちょっとおっとなりましたね

 

その後巨大戦もさくっと勝利し、2つの世界を股にかけたバトルは決着。しかしオリヒメワルドもヒコボシワルドもワルド基準だと被害規模ぼちぼちであまり大したことはなかったなぁ...w 能力は割と強いんだが アイツらはワルドの中でも最弱...(

かくして神代兄妹は元の世界へと戻ることに...となるのでしたが、ここで別れの前に玲花が唐突にマジーヌにハグするという、神代玲花」ではなく完全に「マジーヌたんの母(自称)(非公認)を名乗る女・アンジェラ芽衣さん」の人格が表出してるとしか思えない下りがあってめちゃくちゃ笑ったw  玲花とマジーヌって一緒に人々を助けたりと一時肩を並べ戦った仲間とはいえそこまでめちゃくちゃ親交深めた仲でもなかったから流れ的に力技でねじ込んだとしか思えない下りだったし、何よりハグの直前から明らかに玲花の目の色が変わってたので、どう見てもアンジェラ芽衣さんの職権濫用なんだよなこれ...w もしくはスタッフ側の忖度かもしれない() でも「周りの剣士が男ばかりな環境の中にいた玲花にとって、初めてだったかもしれない同性の戦士との出会いが嬉しかったのかも」という考察もあってここはちょっとグッときた

かめワイ on Twitter: "玲花のマジーヌへのハグ、役者ネタではあるけど、幼い頃から組織で育ってきて、周りの聖剣使いはみんな男みたいな境遇にあった彼女にとって同姓の戦士というのは初めて出会った存在だったのかもしれないと思うと面白かったよ"

と、詰まるところこのシーンって、作品をSNSとセットでリアルタイムで追ってるファン(とアンジェラ芽衣さん)向けの内輪ノリ的なコミカルシーンではあったのですが、まぁ何はともあれアンジェラ芽衣さんがTwitter上でマジーヌを爆推ししてる姿は我々としてもいつも楽しかったので、彼女がようやく満を辞して思いっきり推しと絡めたのは「おめでとう!」ってなるし、それをこんな豪快に本編でやる豪胆さも一周回って面白かったので最高に好きなシーンでしたw

アンジェラ芽衣 on Twitter: "アアアーーーーーーーーーーーーッッ"

アンジェラ芽衣 on Twitter: "ありがとうございます!!!!!!!!!!!!ありがとうございます!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!"

アンジェラ芽衣 on Twitter: "七夕のお願いごとが叶いました #仮面ライダーセイバー #ゼンカイジャー… "

アンジェラ芽衣 on Twitter: "神代玲花、仮面ライダーサーベラとして出演させていただいて それだけでも嬉しいのに 放送を見てひと目で推しになったマジーヌたんに会えて、こんな風にお願いごとを叶えてくださった東映さんに感謝です、、、幸せです マジーヌたんのママとして公認されるようにこれからも頑張ります🙋‍♀️🙋‍♀️… https://t.co/1S9iyi8QS6"

↑あまりにただのオタクすぎるアンジェラ芽衣さんの喜びの声。お幸せに(?)

 

こうしてゾックスの船に乗ってセイバーの世界へ戻る神代兄妹。しかしその眼下では、禁断の地・アガスティアベースで密かに謎の存在が目覚めようとしていた...

物語はスーパーヒーロー戦記へと続く...

 

以上、ゼンカイジャー20話でした。セイバーとの合体コラボ回として、神代兄妹との絡みを軸とした両作品のそれぞれのキャラの掘り下げまでしっかり為されており、前編と合わせて非常に上質なクロスオーバーで満足でしたね。毛利さんはやはりこういう回の話作りが上手いなとやっぱりライダー戦隊のコラボは良いですねぇ 続くスーパーヒーロー戦記も今から非常に楽しみです。一刻も早く行きてェ!!

 

というわけで今回はこの辺で 最後まで読んでいただきありがとうございます

次回もよろしくお願いします 気に入っていただけたら記事の拡散等していただけると喜びます!

ではまた