AnDrew’s小生意気レビュー記

作品の感想レビュー記事をメインに投稿しています。作品への造詣を深め楽しみつつ、それを他の方々とも共有できる場になれば。よろしくお願いします。

おいでませゼンカイ時空

機界戦隊ゼンカイジャー

第16カイ!

「磁石シャクだぜ!もう限界!」

感想レビュー

 

 

よ“う”こ”そ“ッ

馬鹿にしていたッッ

ゼンカイ時空の生活へッッッ

 

前回から引き続いてヤツデ婆ちゃんに見た母の面影を忘れられず放浪する中、ヤツデ婆ちゃんと再会しカラフルでご馳走してもらうも、そこで戻ってきた介人達と鉢合わせしてしまい、

(えっ、何で...やっべどうしよ...)

って感じの驚愕と混乱と気まずさをごちゃ混ぜにしたようなあまりに絶妙すぎる放心顔を披露、更にその場を誤魔化すために

「サトシです!!(圧)

...サトシです(爽)」

と苦しすぎる言い訳をゴリ押すなど、何もかもがめちゃくちゃなゼンカイ時空において実質たった1人のシリアスキャラというあまりに壮絶なポジションで奮闘してきたステイシーくんが遂にゼンカイ時空のノリへと入門して参りました おめでとう!!(

そのあまりの孤軍奮闘ぶりから最近は「呪術廻戦設定の出自からボーボボの戦場へ叩き込まれた男」なる色々と不憫さの察せられる称号まで与えられていたからな彼...w

そんなコミカル色強めな登場となった今回のステイシーくんでしたが、上述の今まで見せたことのないような抜けた言動をはじめ、ヤツデ婆ちゃんに対し凄く謙虚で物腰柔らかな好青年として振る舞う様など、新しい一面が見られたのはとても面白かったポイント。演じる世古口くんの演技力の高さを感じましたね 硬直の仕方が上手すぎる

機人レンジ@SF愛好ロボ on Twitter: "今日のサトシくん以上の「誰にも見られたくないプライベートを一番嫌いなやつに見られて固まってしまった」表情、見たことある? #ゼンカイジャー… "

しかしステイシーくん、初対面の介人に対してもそうだったけど別に敵対してるでもない相手に対しては普通に接しはするんだよね ヤツデ婆ちゃんに対しては母性を感じてるのも込みでより優しい対応になってたとこあるだろうけど、根は良い奴...というか割と普通な青年っぽいんだなというのを感じた(お母さんのこと「母上」って呼んでる辺りの真面目さも含め)。

 

と、ステイシーくんが色々やってる一方で暴れていた今回の怪人はジシャクワルド。CVは中谷一博さんで龍が如くの錦ィ!や一番でお馴染みの方だったので龍が如くを知る身としてはちょっと嬉しい

デザイン的にも鎧兜の意匠や二刀流のポン刀っぽい武器など武士のイメージが取り込まれていて何気にカッコ良いデザインになっていたので個人的にけっこう好み(磁石にくっついた状態の毛羽立った砂鉄が髭っぽいデザインとしてアクセントになってるのも良き)。

今回はそんなジシャクワルドの能力で磁石人間と化したゼンカイジャーをはじめとする人々が鉄製のものにくっ付かれたり追い回されたりとはちゃめちゃに混乱する展開が描かれたのですが、どっちかというと目立ってたのは磁石人間化でてんやわんやのゼンカイキカイノイド組が惜しげもなく入れまくってたアドリブの方だったな...とw ブルーンの「HEY!助けてホイ☆」が地味に好き 記事書くためにTTFCで本編見返す時に最近は字幕付けて観てるんだけど、字幕付いたことでアドリブバンバン入れてることが浮き彫りになるの面白すぎるんだよな

挫鬼 on Twitter: "今日はジュランとガオーンのアドリブが全力全開だったwww #nitiasa… "

度近亭心恋 on Twitter: "「ガオーンじゃなくてペラーンだぞ!」 「体力大丈夫なのジュラン『おじさん』!」 「マジーヌは良いけどお前はおじさんって言うな!!」 こいつら放置してたらずっとオモシロ会話繰り広げるぞ…… #nitiasa"

そんなアドリブの大半...というか多分7割くらい占めてるのがジュランなわけだけどほんと浅沼さんはっちゃけすぎです() 喋ってない時ほぼ無いレベルでよく喋んだわ...w ガオーンの梶さんもそれにめちゃくちゃノリノリで応じててジュラガオーン組の掛け合いが毎度毎度軽妙で面白くなるのとても好きである もう仲良しだろお前ら

米子 on Twitter: "最初は仲が悪かったジュランとガオーンがすっかり良いコンビになってるのほんと微笑ましいわwww #ゼンカイジャー #nitiasa… "

 

ジシャクワルドが猛威を振るう中、その攻略のためにステイシーくんに協力を仰ぎ頭まで下げる介人、当然それを拒むステイシーくん、という一幕が繰り広げられていたところへゾックスが参入。ステイシーくんがヤツデ婆ちゃんに気を許してることを見抜いた上で、ヤツデ婆ちゃんの孫である介人の命を狙ってることを彼女にバラされたくなかったら言う通りにしろと脅しをかけるというちょっとダーティで巧みな駆け引きを見せてきており、ここはアウトローな立場を効果的に活かしたゾックスの良い立ち回りになったなと感心したポイント。カラフル前でステイシーの姿を観察してそれを交渉の材料に活かしたりとこういう抜け目なさは流石ね

そんな脅しを受け、なんとステイシーくんは介人の頼みを了承、ジシャクワルドを誘き出してくれました。ヤツデ婆ちゃんのことは裏切りたくない、というのがステイシーくんの行動のフックとなる展開がここで描かれたのはなかなか重要そうなところであり、苦悩する様を見せるステイシーくんがこれからどう動くのか...注目

 

誘き出されたジシャクワルドにはゼンカイザー&ツーカイザーが応戦、更にそこに磁力に引き寄せられるクロコダイオーを伴ってジュランとガオーンも参戦し戦闘は大いに賑やかしくなりましたw 磁力でデカいものを引き寄せ、敵にぶつけようと特攻することで解除を狙う戦法はなんとなくやってきそうと途中思ったけど思いっきりそれをやってくるとは

ジシャクワルドの攻略は、教師戦隊のファイブマンの力を使い理科の知識堪能なファイブレッドの力を借りることでゼンカイザーが活路を見出す、というものだったけど、「磁石に高熱を加えると、磁力が低下するッ!」と理科の知識を力強く語るゼンカイザー/介人にジュランとガオーンが「介人が...賢い!!」と驚くのがあまりにも失礼。w でも介人は「氷河期って...なんだ!」と言って場を凍りつかせた前例があるので残当(

攻略法を見出した後は、ツーカイザー・ジュラン・ガオーンが攻撃し、怯んだところをゼンカイザーがフィニッシュ。前者3人が突撃するシーンはスローのカットを時折入れつつ、アングルが目まぐるしく動く様で迫力を演出しており、3人のキレのある立ち回りも相まって見応え抜群でした 火を吐けることを今更思い出すジュランが何気にシュール。w 若干忘れてたことをネタにしてんじゃねぇ(

 

ダイジシャクワルド相手には、ツーカイオーリッキーもゼンカイオーも磁力の反発で合体を解除され苦戦させられるも、合体無しの巨大化状態のキカイノイド組が応戦。たまーに巨大状態のキカイノイド組の戦闘が描かれるのは良いねぇ しかし磁力の反発に対してはそれを利用された戦法でまんまと対応され(ここのジュランをパスし合って戦うキカイノイド組の合成を交えた戦闘演出と構図はなかなか面白かったわね)、だったら引き寄せてやる!と全員引き寄せた結果4人をまんまと射程に入れてしまいゼロ距離から全員の必殺技を食らって爆散、とツーカイオー退場させた以外はほぼ良いとこなかったなぁダイジシャクワルド...w 前者はガオーン達の機転が見事だったと言えるけど後者は完全にポカしたなとw

しかしここのバトル、ツーカイオーリッキーもせっかくだから活躍させて欲しかったわね 最近ツーカイザーのフォームチェンジといいツーカイオーのバリエーションといい、カッタナー(シンケン)の方がフィニッシュ含めた見せ場が多いのでリッキーも頑張らせたげてぇ

 

かくして作戦失敗に終わったトジテンド側だったものの、作戦立案者のゲゲは、失敗をいびるイジルデとバラシタラさんに対しては「ボッコワウスのお気に入りである自分がこうして積極的に前に出てご機嫌を取ってあげてることで、失敗続きのお前らの立場を守ってやってるんだぞ?(意訳)」と嘯いてまんまを説き伏せ、作戦失敗の遠因となったステイシーくんの行動に対しても見透かしたような態度をとって「今は黙っておいてやるよ」と遠回しな脅しをかけるという、不敵極まりない余裕を見せておりました。
第1カイでゼンカイ世界への直接的な侵攻をボッコワウスに提言したことに加え上記の一連の立ち回りなど、やっぱり実質的にトジテンドの動向を掌握してる感じあるよなぁゲゲ...思えば劇場版におけるスーパー悪者ワルドの誕生もゲゲの提案が発端だったりと頭のキレの良さを随所で窺わせたりもしてるし、コイツやっぱりとてつもなく重要な存在なんじゃなかろうか...第2カイ辺りで仄めかされたトジテンドに前までいなかったかも疑惑(第2カイの感想レビュー記事参照)と併せ、実に怪しい

↓第2カイ感想レビュー記事

キカイノイドは愚か(力説) - AnDrew’s小生意気レビュー記

 

ラスト、介人とステイシーくんの間に何かあることを察したヤツデ婆ちゃんの言及に対し、介人は「前に派手な喧嘩した」と濁しつつも、今度カラフルに来たら自分がご馳走してあげる、と語る、というところで締め。最近はステイシーくんとちょっとバチバチになることも多かった介人だけど、今回ステイシーくんがヤツデ婆ちゃんのことで窺わせた一面に思うところがあって、改めて歩み寄りたいと思ってるのかなぁとも。今回ステイシーくんが見せた一面は実際重要なポイントだと思うし、ここからの変化が楽しみだね

 

 

以上、ゼンカイ16話でした。前回の話を経てステイシーくんが見せた一面が印象深く、ヤツデ婆ちゃんとのこれからの関わりというとこも込みでどう変化していくのか楽しみになる回でしたね。そして相変わらずの物語のはちゃめちゃさに加え、何気に戦闘演出の凝ってる部分が多く楽しかったのも良きところでした

そしてゲゲ、今回で一気に存在感が増したけどここから更にどう立ち回っていくのかは個人的に気になるポイント。ラスボス候補の筆頭になってるよ今...

 

というわけで今回はこの辺で 最後まで読んでいただきありがとうございます

次回もよろしくお願いします 気に入っていただけたら記事の拡散等していただけると喜びます!

ではまた