AnDrew’s小生意気レビュー記

作品の感想レビュー記事をメインに投稿しています。作品への造詣を深め楽しみつつ、それを他の方々とも共有できる場になれば。よろしくお願いします。

母を訪ねて三千世界

機界戦隊ゼンカイジャー

第27カイ!

「7つの世界を大航海!」

感想レビュー

 

 

トジテンドから脱走した美都子博士の行方を追って、ゼンカイジャー、トジテンド、世界を駆ける!!な今回。母の身を案じる介人達の様子から始まるいつになくシリアスな導入が目を惹きましたが、その後は割といつものゼンカイジャーで安心した(

ワルドを倒して解放された色んな世界を、ゾックスの協力で一緒に巡っていくストーリー展開となっており、レトロトピア、コオリトピア、キノコトピア(ちらっとだったけどゴミトピア、ドアトピア、ジシャクトピアも)と今までワルドの無茶苦茶な能力などを通してイメージする他なかった他の世界の実態が個性豊かに描かれており、一時とはいえ楽しい珍道中でした。ゼンカイ最終回後にでもゼンカイ一同が他の色んな世界を巡るみたいな展開を軸にしたスピンオフとか見てぇな

しかし色々取り上げられた世界の中でも、そこかしこに古風な柏餅の店が乱立している、なんか全体的に空間が緑がかってる、柏餅型の帽子が住民のデフォ衣装であり付けてないと変態扱いされる、鳥みたいに飛んでる柏餅がいる(誇張無し)、と特有の価値観の存在まで含め他の世界が太刀打ちできないほどのイカれっぷりを披露していたカシワモチトピア最高でしたね() あの帽子、こっちでいうパンツみたいなもので、付けてない奴はムスコ晒して歩いてるように見えるんだろうか...「柏餅飛んでる」に関してはゼンカイテンションに慣れ親しんだ我々の脳みそでさえ理解に苦しむ(褒)レベルのキチ要素すぎてめっちゃ笑った 誰が捻り出したアイデアなの?(

そんな数ある世界のどこに行っても必ずいるスーさん(にそっくりな顔のご老人)、一体何者なんだろうか...w どの世界に行っても存在してる特異点的な存在なのスーさん?円谷で言う影丸さんや錦田小十郎景竜的なアレか(違) 演じられてる喜多川2tomさんが色んなスーさんをイキイキ演じてて楽しそうで良かった てか恥ずかしながら公式サイト読んで初めて知ったんだが喜多川2tomさん、(お名前は前々からちらほら聞いてて知ってたけど)東映作品にかなりの昔から参加してらしてる上にキングギドラに入ったこともあるというレジェンド級でぇベテランだったんだなぁ...知らなかったそんなの...(知らなかったそんなのって言ってる川田利明の画像)

 

しかしトジテンド側も色んな世界に戦力を送り込んで追い込み漁的に美都子博士を探しており、このまま見つかるまで他の世界を荒らしまくる...という事態になり、母を探すのも大事だが放ってはおけない、と介人が葛藤する事態に。この時、「今回は介人のためだから協力してるが、他の世界までは助ける義理はない」とゾックスが淡白に言い切るところがなんか凄くゾックスらしいというか海賊(界賊)らしいなという感じでしたね。義理や繋がりのある相手には報いる理由がちゃんとあるので手を貸すけど、(自分達に果たすべき目的があることや、自分達の介入が所詮大局に影響しないこととかも踏まえつつ)自分に関係のない者達をリスクを犯して助けに行ってやるほどお人好しではない、と割り切る価値観はやっぱり純粋なヒーローとは一線を画しているなぁ...と。介人達との関係が深まってだいぶ印象柔らかくなったけど、別に根っこが変わったわけではなく介人達に乗っかるだけの理由や義理を見出したってだけだしね ゾックス、引いてはゴールドツイカー一家の面々のこういうダークヒーロー的な一面がこの中盤過ぎた辺りでも保たれてるのは個人的にかなりポイント高いので、今後もしかしたら軟化するきっかけとかがあるかもだけどなるべくこの先も崩さず行って欲しいなぁ

 

しかしこのトジテンド侵攻に対して介人は「美都子博士を自分達が先に確保したという情報をトジテンド側に見せつけることで、トジテンドの目を美都子博士へ向かないようにしつつ他の世界へ侵攻する理由もなくす」という妙策で打破。マジーヌの魔法を活用してマジーヌを美都子博士の偽物に仕立てることでよりカモフラージュを盤石にしてきたりとなかなかに巧みな作戦でしたな ジーヌが化けた美都子博士ずっときょどきょどしいムーヴしてて(あ、これマジーヌだな)って割と早くには気付いたけどw 甲斐さんのテンパってる演技やマジーヌの素が出たちょっとキャピっとした演技も凄くノリノリで良かったですw

途中で「これ美都子博士を先に見つけちゃえば結果的に他の世界を守ることにもなるんじゃない?」とは思ったけど、美都子博士の確保自体をでっち上げるという発想は目から鱗だったので唸りましたね(ぶっちゃけ介人のことだから「全部の世界爆速で回ってトジテンドより早く母ちゃん見つけてやる!」と言い出しかねないとも思ってたので。w)

母のことも他の世界の人達のことも放っておけない!という愚直さを形にする介人のポテンシャルを意表を突く展開で気持ち良く描いた良い展開運びでした

 

と、見事に出し抜かれたトジテンドだったけれど、そんな中で美都子博士捜索の指揮を取ってたステイシーくんは、トジテンドの指示とは関係なさげな感じで個人的に美都子博士の身柄を確保しようとしてたり、介人が美都子博士(マジーヌ)を連れて逃げてった時も「ヤツデのため」と言ってイジルデに急かされるまでは追うのをやめようとしてたりと、そもそも美都子博士をコールドスリープから解放したことといいやっぱりヤツデ婆ちゃんへの情から美都子博士のことは最初から逃す気でいたのかな...と。前回のエピでは介人がステイシーくんとの対峙において「今度はステイシーくんの気持ちが変わるまで諦めない!」と覚悟を新たにしてたけど、ステイシーくんも覚悟をもってつけた決着をトジテンドに無粋にも不意にされてしまったのを機に、改めてヤツデ婆ちゃんの方に報いようというフェーズに気持ちが移ろうとして揺れている感じがあるね やっぱり似てるよなぁ介人とステイシーくん

 

こうして美都子博士捜索はゼンカイジャー、トジテンド双方で仕切り直され、介人は世界を守る使命と母の捜索、両方を全力で頑張る決意を固めるのだった、で締め。冒頭のシリアスさに反しカラッとしたまとまり方で良かったね

 

 

以上、ゼンカイ27話でした。色んな世界の描写を楽しく描く展開運びで場をあっためてからの、苦境を打ち砕くゼンカイジャーの作戦を爽快に魅せて気持ち良く締め括った展開運びが楽しい回でした。美都子博士脱走という怒涛の展開のテンションを良い具合に保ちつつしっかりいつもの感じのゼンカイジャーのテンション感で盛り上げてくれましたね

ステイシーくんの心情も少しずつくっきりしてきて、復活後のこれからの立ち回りがますます楽しみなところです

 

というわけで今回はこの辺で 最後まで読んでいただきありがとうございます

次回もよろしくお願いします 気に入っていただけたら記事の拡散等していただけると喜びます!

ではまた