AnDrew’s小生意気レビュー記

作品の感想レビュー記事をメインに投稿しています。作品への造詣を深め楽しみつつ、それを他の方々とも共有できる場になれば。よろしくお願いします。

月輪に飛ぶ人魚

トロピカル〜ジュ!プリキュア

第22話 「ヒミツの大冒険! 人魚の宝を探せ!」

感想レビュー

 

 

こないだまなつの怖がりを知ったばかりだというに、隙あらばと言わんばかりにまた脅かしにかかるみのりん先輩普通に鬼畜で笑う() この人涼しい顔して意外にしれっと毒吐いたり邪悪な茶目っけ出したりするから油断ならない。w

 

まなつの故郷の島での夏休み回第2話目。前回の時点では前後編構成になりそうとか思ってたけど、前後編どころかもうちょっと続くんじゃになりそうなのは驚きでしたな 長くて次次回くらいまでは行きそうな感じするよね

でもいつものシリーズだと割と単発の話として終わったりもしそうなこういう話を敢えて数話かけて描くことで、まなつ達の日常や交流を彼女達の大切な思い出として物語上で印象付けてきてるのはやっぱ良いなぁと前回に引き続き思うところ。キャラクターの関係性とかを画としてしっかり映えさせてるって感じがしますね。島の子供達がまなつと知り合いで凄く親しく接してたり、といった故郷ならではの細やかな日常描写も何気にほっこりして良かった あとあんま関係ないけど、寝起きのまなつママの雰囲気がなんか娘そっくりだったのちょっと良かったな、と感じたり

 

今回は南の島的なロケーションが舞台なだけに、海などの風景の作画がめちゃくちゃ綺麗だったのが目を惹いたなぁという印象。まなつ達が海で泳ぐシーンとか、水の透明度や日光の照り返しの表現が凄く美しくて観てて思わずおおっと息が漏れたので

そもそも今回、画面・キャラ共にかなりダイナミックに動いてて迫力があった戦闘シーンや、後述のローラが宙を舞ったシーンなど、全体的にかなり作画に力が入ってたなという印象でしたね。コーラルがバリアで跳ね返した落石をラメールがオルテガハンマーで更に敵に叩き返す一連のシーンのゴリゴリ動く感じ、凄く気持ち良かった。

 

今回の話は島の伝承を追って洞窟を進むとそこにはラメールのパワーアップアイテムが、という感じの新アイテム登場回的な流れになっていたけど、アイテムを手にし先頭で使用し逆転するまでの流れ自体は割とあっさりめだった印象。ゼンゼンヤラネーダの上位・ゼッタイヤラネーダの登場という、パワーアップの前振りとなる後回しの魔女サイドの強化展開もだいぶさらっと流したのであまりストーリー上の盛り上がりとは直結しておらず、この辺は正直少々物足りなかったかも。

でも探検する洞窟は実は島の観光地で、いざ入ろうというところでまなつが「入場料入れないと!」って言って出鼻を挫くというギャグパートは面白かったw(女子中学生が不用意に洞窟入ったら危なくない?的なツッコミ回避のためだろうけど上手いことネタにしたなと) 夏休みに酷使されて洞窟を彷徨う羽目になり、挙句化け物扱いされてキレるという不憫ヌメリー姐さんのコミカルさも好き 姐さん洞窟に入る時には入場料入れたんだろうか...(悪役らしく入れてはなさそうだけど直接描かれてなかったし、律儀に入れてたら面白いよね。w

あと昔グランオーシャンの誰かがこの島にやってきて秘宝の類を置いていったという事実の示唆に関しては、伏線的な感じになってて今後の話に何か掛かってくるのだろうか的な期待値も込みで気になるところですね(バラージに昔光の巨人が降り立ってたらしいよ的な単に小ネタ的な仄めかしというだけかもしれんけど) 伝承のイメージ図的に昔現れたらしい人魚は現女王っぽいけどどうなんでしょ

しかしゼッタイヤラネーダ、ゼンゼンヤラネーダを倒せるビッグストロピカルをもバンク中に破るくらいの強力さを持つという何気に強敵なんだけど、そんなトンデモ兵力が後回しの魔女様の気分でポンと生み出されるの凄く厄介よね。ゼンゼンヤラネーダ登場の時といい兵力増強はその気にさえなれば容易というのは後回しの魔女一派の強力さを物語ってるなと。まぁ肝心の親玉がその気にならないからこそバランスが取れてるのだが()

 

ラストには、島の伝承の再現とばかりにローラが夜空の月に重なるように水飛沫を上げて飛び上がるカットが入り、上述した通りここは凄く綺麗で見応えありましたね。やっぱローラ普通にめちゃ綺麗だから映えるよなぁ 調子こいてすぐ高笑いするような奴だけど()

ここで、まなつ達に島の人魚の伝承を語ってくれたとみ婆が伝承の再現を直に目の当たりにして「本当だったんだねぇ」とその綺麗さに涙し、更に一緒にいた子供達もその美しさに「一生忘れない!」と感動を口にして、その光景や想いを後世に語り継いでいくと誓う、という一幕も描かれ、ここの一幕は序盤で語られた「島の伝承を世代ごとに人々が語り継いでゆく」という島のしきたりが、今まさに子供達へと感動と共に受け継がれた、という瞬間を情緒溢れる感じで描いており凄く胸に響くものがありましたね。心を震わせる感動あってこそそれを後の世代へ語り伝えようとする想い、そしてそれを受け取った者達が自ら感じた感動を経て更に次の世代へ伝えていく、という脈々と繋がる想いを美しく表現した好演出でした

 

 

以上、トロプリ22話でした。まさかのちょっとした長編と化した夏休み編。ここにしっかり尺を使う丁寧さは新鮮で面白かったですね

新アイテム登場回としては少々物足りなさはあったけど、作画の綺麗さとかが目を惹き見応えのある話でしたね どこまで続くんだろうか夏休み編

 

というわけで今回はこの辺で 最後まで読んでいただきありがとうございます

次回もよろしくお願いします 気に入っていただけたら記事の拡散等していただけると喜びます!

ではまた