AnDrew’s小生意気レビュー記

作品の感想レビュー記事をメインに投稿しています。作品への造詣を深め楽しみつつ、それを他の方々とも共有できる場になれば。よろしくお願いします。

覚悟

機界戦隊ゼンカイジャー

第23カイ!

「三大合体 地球最大の戦い!」

感想レビュー

 

 

今日はおふざけ無しだァッ!!

どうしたんだいゼンカイジャー、頭打ったん(ド失礼

 

介人との決着のために覚悟を決め再び牙を剥いてきたステイシー、その姿に迷いを経つつ自身もまた覚悟を決め決闘を受けて立つ介人、因縁ある2人の決戦を描いた今回のストーリー。

今回のドラマパートはステイシーくんに対する想いに惑いながらも決意を固めていく介人の姿がメインで描かれていましたが、“トジテンドのステイシー”でなく“サトシ”としてヤツデ婆ちゃんに心を許す様を見せるステイシーくんを見て、一緒に繋がって分かり合える可能性を感じるところはキカイノイドのみんなやゾックス達と理解し合い通じ合ってきた介人らしい想いであり、しかし同時にステイシーくんがヤツデ婆ちゃんとの温かな時間に背を向けることになるのを理解しながらも自分のプライドや存在をかけて介人と戦おうとする覚悟を受け止め、最初の頃既に決めていた「ステイシーとはちゃんと戦う」という決意を貫き戦うとする想いもまた、相手の信念も自分の決意も両方大事にする介人らしさを感じるところである、と介人を板挟みにする感情がいずれも五色田介人というキャラだからこその強い信念に基づくものであったのは見ていてとても気持ちが良かったですね。真っ直ぐに迷わず突き進んだり、自分の行いをすぐに顧みてちゃんと前を向けたりといった、自分の想いを軸としてしっかり持っているからこそのブレなさが介人の好きなところなので、この大きな局面で迷う中でもそういうブレなさが見えたのは介人というキャラの奥深さがいっそう増したなと。ステイシーくんにヤツデ婆ちゃんのことちらつかせてその覚悟を揺らがせるのはなんだかズルい、っていう介人なりの相手の尊重の仕方はグッときたよね

介人は懐の深さと一本筋の通った強さが魅力だよなと改めて実感した

 

そんな介人の決意を後押しする役目を、介人との付き合いが最も長いジュランが担うというのもまたニクい構図でした。ステイシーが心を通わせようとしているのはあくまでヤツデ、というところを介人にちゃんと強調しておくシビアさを出しつつも、その後には一対一で腹を割って話せる場を設け、介人がしっかり腹を括るのを見届けるという大人なところがカッコ良かったし、こういう時に仲間をしっかり牽引できるジュランの年長者としての深みも出てて良かったなぁ 「イケてるお兄さん、良かったら、お食事ご一緒しませんか?」の普段のちょっとキザな感じ出しつつ優しく介人を誘う感じ凄く好きだったけど、公式サイト曰くあの台詞浅沼さんのアドリブとのこと。こういう真面目なとこでもジュランをアドリブで深めてくるの流石

機界戦隊ゼンカイジャー 第24カイ! 侵略完了! できるか奪回?! | 東映[テレビ]

 

そして来たるゼンカイザーvsステイシーザー戦。向かっていくゼンカイザーを追う地面からのアングルや組み合う2人の動きの迫力をより引き立てる上空へと飛び上がるアングルといった感じで縦横無尽に駆けるカメラアングル、火花散る演出で外連味を出すガンアクションのシーンなど、安定した魅せで惹きつけるゼンカイザーとステイシーザーのバトルから始まり、ステイシーザーが「道具」として召喚したオーレンジャーシンケンジャーを相手に、介人を支える“道具”へと徹したジュラン達や介人の覚悟を見極めたゾックスが助太刀し2人の決闘を守る熱い流れへ繋がる、とここは特撮・アクション面もドラマ面も見応え抜群で満足。ゼンカイジュウオーとして一つになってたことで感じ取った介人の迷いに対し界賊としてのスタンスに従い一時は傍観を決めつつも、介人が覚悟を決めたとなったら即駆け付ける、と介人の感情を見守るゾックスの立ち回りが粋でした

てか最初なんでオーレンジャーシンケンジャーの組み合わせなのかとピンときてなかったけど、ツーカイザーのフォームチェンジとギア使った合体技でのフィニッシュ見てやっとツーカイザーの変身用ギアのモチーフ繋がりだということに気付いてました。ニブチン ツーカイザーとキカイノイド組のコンビ技とかあんまやる機会なさそうだし今回しっかり見られて良かった

 

バトルシーザーロボ2世との巨大戦では、スーパーゼンカイオージュランとスーパーツーカイオーが参戦。(予告映像の時点でなんとなく察せられてはいたけど)両方ともCG使った表現になってて、やっぱできれば実写スーツで見たかったな...!とは思ったり。

スーパーツーカイオーは見た感じ実写のツーカイオーカッタナーのスーツにCGで新規の武装部分をはめこんだ折衷って感じみたいで、クダイテスト相手に同じ画角の中で戦ったりと割と取り回りやすそうだったけど、スーパーゼンカイオージュランはフルCGでなかなか相手と同じ画角に収まって戦うことがなかったから演出する側としてもちょっと扱いづらそうではあるよね(グッドクルカイザーVSXを思い出す) 玩具展開においてあくまでメインはゼンカイジュウオーとした上で、別バリエーション的なプレイバリューとして設けられたものだろうし、そこまでガッツリ活躍するのは元々想定されてなかったのかなぁ ストーリー展開的にもガオーンが負傷してる状況とかをわざわざ設けた上での登場だったし、勝敗としてもバトルシーザーロボ2世に敗れてゼンカイジュウオーと交代という扱いだったから、主戦力とはまた違うっぽいしね(初陣くらい優勢を保って欲しかったが) でもゼンカイザーがジュラン達と同じようにデカくなったりできるようになったのを踏まえて「俺とガオーンがやるみたいに合体だよッ!」とジュランが機転利かすのは面白かった

そんな二大新ロボのデビュー回とはなったけど、強化新形態としての実力を存分に見せつけることでそれに負けない存在感を発揮したバトルシーザーロボ2世が敵ロボとして非常に良かったなと。スーパーゼンカイザーは終始圧倒、スーパーゼンカイオージュランには普通に勝ち、ゼンカイジュウオー相手に前回と同じく殆ど引けを取らず、とかなり強いよね実際 固有の必殺技演出もあったりととても優遇されてると思うわ 唐竹割り使ってる辺りやっぱり徹底してバトルフィーバーロボモチーフやね

 

かくして、ステイシーとの激戦を制し勝利を収めた介人。爆発の中に散ったステイシーを物憂げな表情で思い返しつつ、仲間達に支えられて共に戦場を後にするのだった...
で終わりかと思いきや、瀕死となって密かに生きていたステイシーをゲゲが回収、ボッコワウスの命としてその介抱はイジルデへと託され、イジルデは介人の母の眠るコールドスリープのような装置を起動させ...というところで締めとなりました。

怪しげな雰囲気を常に醸し続けていたゲゲだけど、遂に不審極まる動向を示し始めましたね ボッコワウス様の命令となってたのも多分ゲゲが方便として使ってたものだろうし、ここでステイシーを利用してどうしようと言うのか 気になるところ

しかしおそらくは最近あった担当声優さんの諸々の事情によるもの故か、ゲゲが不自然なまでに喋らないのちょっと面白かったな...w(演出的には多くを語らない不気味さみたいなところに繋がってたとはいえ、普段よく喋ってただけにだいぶ不自然) ゲッゲッゲとかいう笑い方今まで聞いたことなかったよ?何その笑い方独特なワンピースのキャラみたいなやつ()

ファン間ではこのままステイシーくんの身体を乗っ取って人間態を得る展開になるのではとも言われてるけど、割とあり得そうではあるわね どうなんだろ

 

 

以上、ゼンカイ23話でした。介人とステイシーの決意、そして決闘というシリアスな展開の中で、介人をはじめとしたキャラクター達の想いや信念が細やかに光った非常に熱く面白い回でした ステイシーくん散る...とはなってないけど、そこにつけ込むようなゲゲの動きなど、気になる進展も見えてここからの話もとても楽しみです

 

というわけで今回はこの辺で 最後まで読んでいただきありがとうございます

次回もよろしくお願いします 気に入っていただけたら記事の拡散等していただけると喜びます!

ではまた