AnDrew’s小生意気レビュー記

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死の龍

ウルトラマントリガー NEW GENERATION TIGA

第5話「アキトの約束」

感想レビュー

 

 

ウルトラ怪獣シリーズ 153 デスドラゴ | ウルトラマンおもちゃウェブ | バンダイ公式サイト

↑写真で見た人

↓実際に来た人

ウルトラマントリガー 公式 on Twitter: "🔱『#ウルトラマントリガー』🔱 第5話「アキトの約束」明日9時放送💥 =============================== ”始まりの怪獣”デスドラゴが再び出現!? しかし、デスドラゴを前にアキトの様子が少しおかしい。 アキトの過去にいったい何が…? 📺今週の放送もお楽しみに🌟… https://t.co/vCAsP4ro0s"

キミなんかプロフ写真と印象ちがくなぁい?(

 

トリガー世界に初めて姿を現した怪獣・デスドラゴと、そこにまつわるアキトの過去と想いを紐解く今回のエピソード。両親の命を奪った因縁ある相手であるデスドラゴへの怒りからやるべきことを見失いそうなアキトを、かつてユナと交わした「共に世界を守ろうと励ましてくれたユナのことは自分が必ず守る」という約束や、共に戦う仲間としてそれを思い出させてくれたケンゴの言葉が引き戻す、とアキトを軸にした展開が繰り広げられ、アキトが仲間として信頼したケンゴにデスドラゴの相手を任せ、自身は危機に陥ったユナを助けに向かう、という構図にはアキトのユナを大切に思う感情のルーツが窺えたり、因縁の相手への憎しみを振り払い守るべきものを守ろうとするアキトの成長ケンゴへの信頼が高まった様が感じ取れたりと、グッとくる要素が色々含まれていたように思いました。

しかしこのアキトの「ユナを守る」という約束を守るための再起の流れと、前半のアキトの「我を忘れ人々の避難をそっちのけでデスドラゴの相手をしてしまい謹慎を言い渡される」という流れとでアキトが守らねばならない対象がそれぞれ「ユナ」「街の人々」と異なるような感じになっており、話の流れとして上手く接続したように感じられないチグハグさの方が勝り盛り上がれなかったのは残念だったところ。

前半部分の流れは「人々を守るというGUTS SELECTの一員としての本分をアキトが見失う」という前振りがされたような感じであり、ここからアキトがその本分を何かのきっかけで思い出し人々を守るために戦うというところに繋がるのが期待されていたのに、いつの間にかアキトの行動の主体がユナにすり替わっていたようなこの展開運びは正直言って首を捻るところであり、アキトのユナへの想いの根源を今のうちに掘り下げておきたい狙いがあったのかもしれませんが、これはちょっと別々に分けて扱う要素がごっちゃになった感が否めなかったです。アキトを叱咤したケンゴの言葉もあまり劇的さを感じるようなものでなく、それ単体は取り立てて色々言うほどでもないかもだけど、アキトが再起する流れやケンゴを信じる流れがちょっと無理矢理感あるものに思えたのもなんともという感じ

『シズマ会長の想いに賛同し怪獣達から人々の平和を守るために戦った』というアキトの両親の位置付けをフックにアキトが改めてその想いをしっかりと受け継ぎ人々のために立ち上がる」みたいな流れにすることも、いっそユナとアキトに焦点を絞り「デスドラゴへの憎しみから我を忘れユナを危険に晒した後悔に苛まれるも、必ず守るというユナとの約束を思い出し立ち上がる」とまとまった流れにすることもできたのにどうしてこうなってしまったんだろうか、と思ってしまいました。今回脚本担当の根元さん、今までのウルトラシリーズ担当回の傾向的に、キャラの内面の動きや秘めた信念とかを軸に据え描くこと自体は得意な筈なので、今回こういう感じになったのはちょっとらしくないという印象

 

今回登場のデスドラゴも、トリガー本編で初の新規怪獣であり設定的にも「トリガー世界に初めて出現した怪獣でアキトおよびTPU黎明期の面々との因縁も濃い」となかなかオイシイ怪獣なんだけど、前述した話の論点のすり替わりと並行する形で存在感をユナ・アキトと攻防を繰り広げてた闇の巨人(ダーゴン)の方にやや持ってかれてた感がありなんとも勿体なかった印象でした。トリガーとの戦闘もインファイトスタイルの肉弾戦はけっこう迫力があったけど、後半の方では電撃光線によるゴリ押しの方が主になってて戦闘の演出としては単調に感じられたし、その攻略もぱっと見絵面的に分かりづらい部分が多い、とちょっと微妙な感じでした。かつての戦いで片方の角を折られた姿、という世界観やキャラクター達との因縁に広げられそうなデザイン性も、過去の映像の中で折られた瞬間がぱっと描かれてただけでストーリー上の意味があまりなく、単なるデザイン止まりだったのが惜しい

 

と、色々難の多い回という印象でしたが、ユナの人間としての強さを目の当たりにし何か思うようなところを見せたダーゴンや、ユナを通して語られた「頑張れば誰だって光になれる」というティガを彷彿とさせる言葉など、気になる伏線を散りばめていたのは注目どころでした。こういう細かなところは相変わらず面白いのよねトリガー シズマ会長、やはりネオフロンティアスペースと何かしら関わりの強い人物だったりするんでしょうかね...?

あとティガがイルドの回でフィニッシュに使っていた断続的に光線が放たれるスペシウム光線とか、最初のデスドラゴ出現時に戦った戦闘機としてガッツウイングが出てたりと、細かな要素でティガのオマージュ見せてたところはちょっと面白かったです あとトリガーがデスドラゴと組み合う際に相手を掴む時のSEとかがティガ(ないしはその辺りのダイナやガイア)のものになってたのはちょっとおっとなりました(もしかしたら前からそうだったかもしれないので違ってたらゴメン)

 

 

以上、トリガー5話でした。アキトの内面とかによりグッと迫る大事な回ながら、ちと作劇面で粗の目立つなんとも勿体ない回、というのが正直な印象。闇の巨人やユザレといった要素の印象付けなどが少なからず影響してる感はあるなと。アキトのキャラ性の方がどんどん際立っていって、肝心のケンゴはストーリーに関わる部分はあるながらもなんかぱっとしない、という構図が相変わらず連続してて盛り上がりきらないのもなんだかなという感じなので、ここでグッと引き締めてきて欲しいものです

 

というわけで今回はこの辺で 最後まで読んでいただきありがとうございます

次回もよろしくお願いします 気に入っていただけたら記事の拡散等していただけると喜びます!

ではまた