AnDrew’s小生意気レビュー記

作品の感想レビュー記事をメインに投稿しています。作品への造詣を深め楽しみつつ、それを他の方々とも共有できる場になれば。よろしくお願いします。

マンガ読まんがい(クソ駄洒落

機界戦隊ゼンカイジャー

第28カイ!

「週刊少年マンガワルド大図解!」

感想レビュー

 

 

介人に代わりステイシーザーをキカイノイド組が相手取ってる時、(あれ、なんか足りなくない...?)的な仄かな違和感があったんだけど、戦闘の裏でマンガ(マンガトピアの秘宝のマンガ)をかき集めてたと後で分かったのほんと身勝手が過ぎて笑った マンガにされたジュランを「破ったらどうなるんですかね...」とか言ってしれっと破こうとしたりしてたし、今回のブルーン知識欲に基づくクレイジーさや我の強さが仄かに出てて好きw

 

マンガワルドの能力に翻弄されるゼンカイジャー一同と、マンガに対する意外な入れ込みようを見せつけるゾックスの姿が描かれた今回のエピソード。マンガテーマのエピだからか「ヒデブッ!!」とか「そうはならんやろ...」とかマンガ由来の有名な台詞やスラングがちょいちょい出てきてたの好き

漫画にされたジュラン達が妙に味わいのある画風の絵でもってやたら存在感たっぷりに喋ったりと、文字通りに「コミカル」といった感じのユニークで賑やかしい演出が随所で多用された回になっていたシンプルながらも楽しい回でした マンガのイラストと化した介人達がマンガのコマと一緒に飛び出てきて、いかにもマンガっぽいコマ割りやカットインを用いてマンガと化していない実写の面々と一緒に変身し名乗る変則名乗りのシーン面白くて良かった。w 最近普通に名乗ること増えてきたと思った時にまたハジけてきやがったな...

マンガのコマと一緒に絵の状態のままビュンビュン飛び回って戦うイラスト状態のゼンカイジャーの等身大戦や、絵に描いたミサイルや爆弾がイラストチックなアニメーションの爆発を伴ってぶっ放されるダイマンガワルド戦など、戦闘シーンでもマンガ調のアニメ合成をふんだんに盛り込んだ特殊な画がバンバン用いられており、この辺も新鮮というか独特というか的な面白い魅せで実に楽しめました。特に後者はよく動くアニメーションの爆発が実写の画にナチュラルに馴染ませる合成が普通に凄くておでれぇた 合成大変なんだろうけどあんまやらなかったのが惜しいな〜もっと見たかった

 

あと今回、OPも担当してるつるの剛士さんが歌われてる挿入歌が流れたけど、その中で繰り出されるギアが「ダイナマン」のギアという...狙ってんな?(というか公式が自分からほのめかしてるという確信犯)

機界戦隊ゼンカイジャー 第29カイ! 王子のねらい、知ってるかい? | 東映[テレビ]

 

 

今回のゾックスはマンガのことでやたらハイになってちょっとシュールな雰囲気を醸していた他にも、家族愛の強いカッコいい一面を久々に見せてくれたのも非常に良かったところでしたね 家族のためならば手に入れた宝も投げ打てる「家族が一番の宝」的な精神は割とベタなところではあるけどゾックスらしくて良いよね 宝が戻ってくるならくるで回収したがる絶妙な締まらなさ含めて好きである()

ここ最近のゾックスは割とシリアスでシビアな部分が強調されることが多かったし、ここでこういう砕けた部分や家族想いのカッコいい一面を今一度強調したのは良いバランスだったなと

 

しかしそんな面白いやり取りの裏では、トジテンドで未だコールドスリープされたまま身動きの取れない功博士とそれを利用するイジルデの様子が少々不穏な空気を伴って描かれました。今までの様子から見ても察せられたところではあるけど、イジルデが五色田夫妻の知識を搾り取って利用してたのって何気にちゃんと言及されたのは初めてじゃないかしら(前にも台詞でちょっと仄めかしたりすることとかあってたらゴメンね)

最近何かと苦労人的な姿やドジる様子なんかが目立ってきてて、今回も内ゲバで美都子博士に逃げられたことをバラシタラさんからチクられてどど焦りしたりと面白いところの多かったイジルデだけれど、10年のコールドスリープにより固まってしまった功博士の脳内の情報が頭打ちになってきたことを受け、「脳に刺激を与える」という発想から何かを思いつき不敵な笑みを浮かべる様子は不穏且つ不気味でちょっとゾッとしたなぁ...功博士の身体に負荷がかかるような処置を施したり、介人に何かしら良くない形でけしかけ利用したりとかしないだろうな...しそう そういう異常なことを平然としそうな、頭のネジ外れてる感ある表情をたまにイジルデが見せると、コイツやっぱり真っ当に邪悪なマッドサイエンティストだし侮れないよな...と感じる 五色田夫妻の知識や技術を引用してるにしても、それを形にするのは凡夫には無理なことなわけだし、やっぱ技術屋としてはできる奴であり、幹部格の名は伊達ではないと思うわね

 

 

以上、ゼンカイ28話でした。マンガ的な表現を用いたユニークな演出で楽しませつつ、ゾックスのキャラを色んなアプローチで深める作劇でも魅せてきた良い回でした。本筋の方では功博士関連での動きも見え、 これがどう掻き乱してくるか不穏なところである ステイシーくん、功博士のこともワンチャン逃してはくれそうだしなんとかしてくれないかなぁ...

というわけで今回はこの辺で 最後まで読んでいただきありがとうございます

次回もよろしくお願いします 気に入っていただけたら記事の拡散等していただけると喜びます!

ではまた