AnDrew’s小生意気レビュー記

作品の感想レビュー記事をメインに投稿しています。作品への造詣を深め楽しみつつ、それを他の方々とも共有できる場になれば。よろしくお願いします。

ランウェイで笑って(feat.トロプリ)

トロピカル〜ジュ!プリキュア

第32話「駆けろランウェイ!さんごのファッションショー!」

感想レビュー

 

 

さんごメイン回ッ

さんごメイン回ッッッ

 

さんごがちゃんと話の中心になっているという意味でのさんごメイン回を一番最後にやったのっていつだったっけ、と思い振り返ってみたけど、第9話の女優の子が出る回が最後でした(第14話も個人的にはギリさんごが話の前面で存在感出してたかな、という感じではある)

そんなメイン回になかなか恵まれない不遇の少女・涼村さんごでしたが、約半年の待機を経て満を辞してメイン回が繰り出されました。待っていたよぉ!!(霧崎)

つってもさんご、いつも話の中で全然存在感無いということはなく、割とこじんまりとしてるだけで可愛いシーンとかけっこうあるのよね(先陣切ってみんなを鼓舞した第29話みたいにメイン回でなくともここぞでけっこう自分を出すことも多いし) 自分からグイグイ主張する方ではないけどいないと凄く寂しいタイプの子よな(故にメイン回がなかなか回ってこなかったとも言えるので難しいとこだが)

 

今回はモデルの代役としてファッションショーに出演しランウェイを歩くことになったさんごの姿を描くストーリー。突然の抜擢に驚きながらも、ずっと見続けていた好きなステージに立てることに胸を躍らせ飛び込んでいくさんごの姿には、自分自身を表現することに積極的になっていったさんごの成長が表れ出ているようで出だしの描写としてさり気なくもグッとくるところでした。自室で本を頭に乗っけて姿勢を保つ練習するとこ可愛くて好き こういう細かなところでちゃんと自分を出すとこがさんごの良いとこになってるの凄く良いよね

 

そしていざ本番前のリハーサル、ここでランウェイの上に立ったことで見えたショーの舞台の大きさに萎縮して固くなり、ランウェイを歩いている最中に躓いてしまったり動けなくなったりと挫けそうになる一幕もあったものの、最終的にはアクシデントの中でもショーをより良いものにし、可愛いを表現しようとする人々の姿を見て「自分の好きなもの・可愛いと思うものを精一杯に表現すること」の素晴らしさという基本に改めて立ち返りもう一度前を向く、という苦境への直面からの再起が描かれ、さんごのキャラクター性の深みを一つグッと上げてくれていて実に良かった。

ステージの迫力に呑まれて自分が不相応であると思うようになり「なんとかしなきゃ」と周りに合わせようとする「同調」に囚われてしまっていたところで、自分の好きを貫き魅せることへの覚悟を新たにする、というここの流れはある意味、周りに合わせて自分の好きを表現できてなかったところから、精一杯に自分の好きを伝えることに目覚めていった初期のさんごの変化の構図の再演といった趣も感じられるところであり、それをランウェイというよりスケールの大きくなった場での表現としたのは、ステップアップ感があってなんとも粋な絵作りだったなと感じますね。また、みんなと違っても”自分の好きや可愛いを表現しようと決意したさんごを突き動かしたのが、好きや可愛いを全力で追求しようとする“みんなと想いを一つにし”、自分も自分の好きを貫き頑張る、という「結束」の想いだったというのもまた良きところ。自分の想いを貫いていってこそ、そこには想いを同じくする同士は沢山いるはずだしね。

 

後半では超ゼッタイヤラネーダ(トルソー人形が素体の人間型の姿を利用し、ランウェイに立ってポーズをとるふりをして観客のやる気パワーをちょびちょびと奪っていく、というけっこう技巧派のやつ ヌメリー姐さん、第27話の時みたいにひっそり少しずつ回収する作戦をじゃんじゃんやるようになってんな...)とのバトルが展開。ステージ上から遅れて駆けつけたさんごが、一度は萎縮し周りになんとか合わせようとして上手く動けなくなってしまったランウェイの上を、自分は好きだからこそやるんだと叫んで変身すると共に、堂々と駆けて仲間達の下へ参上する、というさんごの精神的な覚醒を象徴的に描き出したここのシーンは最高に燃えましたねぇ...不安も迷いも振り切ったコーラルが繰り出す超久々の単独変身と必殺技の発動は、コーラル/さんごの自分自身の全力の表現としてグッドでした。凄く久々に見て改めて感じたけどやっぱコーラルの単独変身バンク脳が弾けるほど可愛いな...チークの時の動き良すぎる

しかしさんごが一度はランウェイに怖気付いてしまった時の様子を見ていて、それを基にさんごを煽り怯ませようと挑発したヌメリー姐さん、立ち回り的には悪辣な悪役そのものだけど、そこからさんごが迷いなく仲間達の下へとランウェイの上を駆けて行ったのを思うと、最高のお膳立てをしてくれてありがとう!!という感じである。w あれが前振りになって余計盛り上がったからな...2週連続でコスプレして登場したり、その回の主役を引き立てるような割と良い活躍したりと、ここ最近の姐さん良いよね

 

そして最後はショー本番で堂々とランウェイの上で自分を表現するさんごの姿で締め。一皮剥けた美しい様でラストを気持ち良く飾ってくれました。良かった

 

 

以上、トロプリ32話でした。待望のさんごメイン回、自分の好きを精一杯に表現するという彼女のキャラの根幹をグッと深める良いエピソードとなりました。他のキャラ以上の等身大な視点や成長が魅力となってるキャラって感じだから凄く目立つポジションではないけどやっぱりフォーカスすると良いキャラなのよなさんご あともう一回くらいメイン回見てみたい

 

というわけで今回はこの辺で 最後まで読んでいただきありがとうございます

次回もよろしくお願いします 気に入っていただけたら記事の拡散等していただけると喜びます!

ではまた

 

 

次回...どういうこと???()