AnDrew’s小生意気レビュー記

作品の感想レビュー記事をメインに投稿しています。作品への造詣を深め楽しみつつ、それを他の方々とも共有できる場になれば。よろしくお願いします。

全合体は最高の浪漫である(力説)

機界戦隊ゼンカイジャー

第31カイ!

「ギュウっと合体! NEWっと公開!」

感想レビュー

 

 

「真っ白な牛乳」から転じて、「物体を真っ白に塗り替える→データ/アーカイブの類をも白紙の状態にして消滅させてしまう」というところに繋げたギュウニュウワルドの能力とんでもねぇチートパワーで震えるけれど、「牛乳」という要素からの拡大解釈が暴力的すぎると思います() 劇中で描かれた「信号が真っ白になって交通網が大混乱」みたいな描写からも分かるようにハカイザーの言った「文明崩壊」は決して誇張ではないし、作品によってはボス級の能力ですよこれ

前回のダイカキワルドの「かき」繋がりで色々ぶっ込んでくる能力も大概だったけど、今回はそれに輪をかけて無茶苦茶だったなぁw 最近は流石に序盤ほどワルドの能力演出に派手な効果とか使われなくなったけど、その分やりたい放題さにブチ振り切ることでカオスさを煮詰めてきてる感じあって好き

 

そんな無茶苦茶極まるチート怪人・ギュウニュウワルドとの戦いを描く今回。ハカイザーは依然ワルド退治の障害として立ちはだかってきてましたが、ゼンリョクゼンカイキャノンを失くしてなおゼンカイジャー5人を余裕で蹴散らせるの厄介極まりないな...この先どのくらい出張ってくるか分からないけど程良い緊張感にはなっているわね

そしてゼンカイジャー側もただ手をこまねいているだけでなく、ゾックス/ツーカイザーがハカイザーの相手を担当するという戦術を組んで立ち回っているのが実に良いですね こういう時ゾックスが戦闘に関して頭1つ抜けてるのは大きいな

 

しかしギュウニュウワルドの力により、セッちゃんがデータを消失し、介人達との記憶を失い空っぽの機械と化してしまう事態に...自分が何なのかも忘れて虚な返ししかしなくなっていくセッちゃんの姿は、単に記憶が無くなるというだけでなく本当にただの機械に戻っていくえげつなさがあってけっこう見ていて怖かったですなぁ

そして幼い頃からの友達であるセッちゃんの意思が無くなっていく様に動揺から悲しみへと感情が移っていく介人の姿は、構図としてはシンプルながらもなかなか辛かったなぁ...セッちゃんが自分達のこと忘れてるということに勘付きつつもそれを受け止められないという感じで表情が引き攣るところといい、完全に沈黙したセッちゃんを見て涙を流して泣くところといい、駒木根くんの感情表現演技が凄く真に迫るものがあって引き込まれましたね(介人が普段ポジティブなキャラしてて、泣くことなんかは今までなかっただけに余計際立ちました)。

セッちゃん自体決して本編上でガンガン目立つキャラではないけど、介人の友達というところから始まってゼンカイジャーの一員として頑張る姿やみんなと想いを一つにする様子なんかがしっかり描かれてたこともあって、ここの一幕はショッキングで悲劇的でありつつゼンカイジャー一同の絆の深さをグッと強調する下りとして良い味を出していたなと。

 

後半ではセッちゃん達を元に戻すべく、ゼンカイジャー5人でギュウニュウワルドと対決。セッちゃんの自我を奪ったギュウニュウワルドへの怒りを纏うが如く、ギュウニュウワルドの前に現れた時点で既に変身を始めているという介人の戦意全開の姿はめちゃくちゃカッコ良かった!

戦闘ではゼンリョクゼンカイキャノンを存分に活用しギュウニュウワルドを圧倒。ハカイザーも使っていた戦隊召喚が今回介人が使用する形で披露されましたが、攻撃を終え消える直前の戦隊達に介人が「ありがとうー!」と声を掛けてたのはなんとも介人らしくて良かったですね(例えダミーでも一緒に戦ってくれた先人達に感謝を欠かさないというところで、相手を破壊するための道具として使うが如きハカイザーの運用との対比になってるのがまた良い)

前回ゼンカイザー単独で放った結果その強力な反動でゼンカイザーが後ろへ吹っ飛んでしまった必殺技「ゼンリョクゼンカイフィナーレバスター」も、発射担当のスーパーゼンカイザーの後方で他の4人が手を添えて反動を抑える支えになる、というフォーメーションを組み込んだ完成形として鮮烈にフィニッシュを飾っており非常に爽快でした。やっぱメンバー全員でフォーメーション組んでのバズーカだよなスーパー戦隊はよぉ...!前回反動の描写を見せておいてフォーメーションを必要なものとしてナチュラルに取り入れるスムーズな流れが良かったし、それを持ってしても発射するとみんなちょっと反動で跳ねるという描写を入れることで強力さを印象付けるのも抜かりないのがグッド しかしやっぱ2度見ても慣れないな、クソデカゼンカイザー顔面バズーカ()

 

巨大戦では新戦力・ゼンリョクイーグルやキカイノイド組4人との全合体・ゼンリョクゼンカイザーの登場など、大盤振る舞いな演出でこちらも非常に楽しかった!CGでの表現ながらも、ゼンリョクイーグル内部の機器類多しな狭〜いコックピットが表現されていたのはちょっとグッときましたね

そしてなんと言ってもゼンリョクゼンカイザー、近年はなんやらかんやらでご無沙汰だった、待望の初期メンバー関連のメカが絡む余剰無しの全合体ロボですよコレ やっぱ全合体は皆が胸躍らせる、戦隊シリーズの浪漫ですからねぇ 激アツすぎる...!(公式サイト曰く、元々は全合体の予定がなかったのを、無理にでも実現したいと議論を重ね形にした夢のロボなんだとか。これは嬉しい)

表現としては実物スーツではなくCGによるものとなりここは正直ちょっと寂しいものの、CGならではの強みとしてあの重量感高めなビジュアルでガシガシとアクションして戦うゼンリョクゼンカイオーが見られたのは純粋にカッコ良くてアガったし、ここはトレードオフですな。広大なビル街のフィールドの中、縦横無尽に動き回るカメラアングルと共に機敏なアクションでバトルするゼンリョクゼンカイオーとニュークダイテストいつ強化版導入したんだクダイテストのバトルは燃えた このCGバトルのクオリティの高さは、同じ感じの演出が盛り込まれていたキョウリュウジャーブレイブや劇場版ルパパトが思い出されましたね。実際あの辺のノウハウが大きく活きてそう

CG表現されたスーパーゼンカイオージュランやスーパーツーカイオーが初登場きりの出番なのでゼンリョクゼンカイオーももしかしたら出番少なくなるかもだけど、出来うるならばこの先もちょいちょい出て欲しいなー...せめて最終決戦には出てきて欲しい

 

こうしてギュウニュウワルドは倒され、セッちゃんや世界も元に戻り一件落着...
と思いきや、ゾックスはハカイザーと一戦を交えた時に感じた、ハカイザーの性格がまるで介人のようだという妙な感覚を気にしており...

 

以上、ゼンカイ31話でした。夢の全合体参戦ッッッ、ということで非常にボルテージブチ上がる回でありました。やはり全合体は戦隊の浪漫

これまであまり見られなかった介人の強い感情表現なんかも見られてドラマ的な見所もあり、非常に面白い回だったなと ハカイザー周りのストーリーも色々進行していきそうで楽しみなところです

 

というわけで今回はこの辺で 最後まで読んでいただきありがとうございます

次回もよろしくお願いします 気に入っていただけたら記事の拡散等していただけると喜びます!

ではまた