AnDrew’s小生意気レビュー記

作品の感想レビュー記事をメインに投稿しています。作品への造詣を深め楽しみつつ、それを他の方々とも共有できる場になれば。よろしくお願いします。

変・身・成・功

仮面ライダーバイス

第7話「窃盗!?スケボー!?俺はカゲロウ!」

感想レビュー

 

 

バコさん、こんなところで毒親になんかなり下がってしまって...(違

今回は窃盗を働く少年達と、彼らの1人・仁志の犯行が暴かれることを防ごうとフェーズ2のデッドマンとなり暴走する仁志の父・孝治を取り巻く形でゲスト側のストーリーが展開。

息子をなんとしても医師の道に進ませようと過剰な庇護下に置いてくる孝治の存在を受けて自身の行いに葛藤する仁志や、孝治に対し「レールを敷くから脱線するんだ」と叱責する一輝の言葉が『自身の夢を諦め、家族のために銭湯を継ぐというある種敷かれたレールと言える道に戻った』一輝自身に知らず知らずのうちに返ってきているという今後の話の布石になりそうな台詞回しなど、ドラマ的に面白い部分はちょこちょことあったけど、仁志の孝治や一輝との対話などもうちょい深められそうな余地が感じられた分1話で完結しちゃったのは勿体無いなぁとも思ったり(ラストがあっさりしすぎてて仁志と孝治の間での問題が解決し切った感じが薄いし、仁志もさらりと一輝に絆された感が出ちゃったように感じられたのよね)。フェーズ2の扱いも最初の登場で描かれたエピソードがけっこうシリアス分強めだっただけにあっさりだったのはちと残念

すぱんくtheはにー on Twitter: "「レールを引くから、脱線するんだよ」 を「後を継いで銭湯を経営する」というレールを選んでしまった一輝が言うの、闇深いな。"

ここ数話辺り、ゲスト絡みのドラマパートはスピーディな小気味良い展開運びが面白い一方、オチや掘り下げという部分においては少々パンチが弱い面もあるので、そこはリバイスのちょっとした短所かなぁと。エビル周りの話とかが同時並行な中まとまり良く描いてる辺りは良いんだけどね 2話構成で深めた方が良いかなと自分としては思うし、1話構成にするにしても第2話のゴルファーとキャディーの話みたいにしっかりしたオチがあって一輝達のストーリーをより深めるメッセージ性も含ませたりしてたら理想なのよね そりゃ難しいとは思うけれども

ちゅうか、前回に続いてしれっと有能調査能力発揮してたぶーさん、マジで何者() やっぱ公安の人とかじゃ...

前回その存在が明らかとなった大二の中の悪魔・カゲロウの暗躍が更に描かれた今回ですが、だいぶカゲロウの方が肉体と精神の主導権を強く握ってるっぽくてなかなか危うい雰囲気ですな。態度は軽薄な感じだけど(メイクの効果もあって)佇まいはどこか艶があるという大二とはまた全然違うキャラを早くも演じてみせてる日向くんの演技が良きね

カゲロウの目的は「一輝のいない世界」とのことで、やはりコンプレックスやら負い目やらが転じて兄の存在を疎ましく思った大二の心が生んだ悪魔っぽいね カゲロウを拒絶する大二の態度的に、大二本人としては兄との和解を経てその感情にはケリをつけた、ないしは胸にしまった(見ないようにした)って感じみたいだけど、そこから誕生したカゲロウの存在を通じて嫌でも向き合わなくてはならなくなった...って感じだろうか。前回の感想でカゲロウ攻略には一輝の大二との対話も重要になりそうと言ったけど、大二自身がそこをいかに受け入れるか/克服し乗りこなすかもやっぱり重要になってくるかもなぁ 注目したいところである

 

そんなカゲロウの暗躍で不審な行動を続ける大二を止めるべく、ヒロミがデモンズドライバーを手に仮面ライダーデモンズへと変身!エビルに果敢に立ち向かって行く展開となりました。第1話で先走ってやらかしてから長らく変身失敗おじさんのあだ名を与えられ不遇に甘んじてきたヒロミですが、遂に念願の変身を果たし獅子奮迅を大活躍を見せておりました。やったね!!

デモンズ、アーマーの右肩部分に降りてきた蜘蛛が広げた糸のエフェクトが、右肩を起点にした蜘蛛の巣状のアシンメトリーなアーマーに変化するという変身シークエンスがなかなか面白かったのに加え、徒手空拳をベースに蜘蛛の糸を使ってぶら下がったり相手を拘束したりといった能力で相手を翻弄する戦闘スタイルがなかなかユニークで非常に目を惹きましたね。この戦闘スタイルはおそらくはスパイダーマンがモチーフ(デモンズ自身のカラーリングも赤と青でスパイダーマンぽいし)なんだろうけど、仮面ライダーシリーズ的には蜘蛛怪人が得意とするヒール風の戦闘スタイルなので、こういうのが味方側のライダーによって用いられるというのはけっこう新鮮だなと レンゲルはそういうスタイルじゃなかったし、キルバスは敵だったしね

にしてもヒロミ、今までの汚名を晴らすが如き怒涛の大活躍でかなりテンション上がりましたね...最近の雰囲気からして度重なる不遇に腐り始めてたとも思われていたけど、蓋を開けてみると大二の暴走が自分にも責任があると思ってその責任を果たすために戦おうとしたり、エビルを相手を引き受けた上でリバイにバイスタンプをきっちり渡してデッドマン撃破に送り出す名サポートを見せたりと、不遇に歯噛みはしながらも使命は忘れず腐ることなくフェニックスの一員として戦おうとしている姿が目を引く正義漢寄りの好人物でしたなぁ(バイスタンプを渡しに行く任を与えられた時も「俺がですか?五十嵐大二の役目では?」って言ってたりと、意外とこういうとこ謙虚だしねヒロミ) デモンズなってからもけっこう強かったし、なんか普通に一輝の良き協力者って感じで凄く頼もしかったぞ!?

そんなヒロミのキャラも相まって、ドライバーの音声やエフェクトは割と禍々しいデモンズが実際はヒロイックに活躍してるという意外性ある絵面は面白いね

度近亭心恋 on Twitter: "デモンズドライバーって名前とか黒いいかにもな敵っぽいベルトで 「命を懸けて世界を守る!」 ってギャップがいいよな (加えて蜘蛛ってモチーフがライダーの敵って印象がまず出るものだし) #nitiasa"

 

ただ大二の暴走に対する責任については狩崎が「君にも責任あるくない?(意訳)」って軽くこぼしたことがきっかけだし、他の方も言ってたが良いように使われてる疑惑もあるのよな...狩崎もカゲロウのこと分かってるはずなのに隠してたしな ヒロミの罪悪感や使命感を煽るような意地悪な言い回しをわざとらしくヘラヘラ言い放ったりと、こういうところやっぱり食えないよなぁジョージ狩崎 ヒロミにはどうか何事もなく頑張っていって欲しいが...

そしてリバイスの戦闘。今回は新形態・ジャッカルゲノムが電撃参戦しました。

バイススケートボードに変身するというイカれた画でインパクトを与えた本形態ですが、元々他の形態みたくバイスにも人型形態があてがわれてたのをバイスが「だせぇ」と切り捨てたことで今の形に収まった、というのは面白かった。w

バイスに言われたままじゃ気に食わんと言わんばかりにあのような新アイデアを即座に捻り出す辺り、ジョージ狩崎の開発者( デザイナーとも言うか)の意地みたいなものが感じられて好きなところだが、バイスにこき下ろされて暫く不貞腐れてたりしてた様子からすると、リバイに足蹴にされる上に場合によっては地面ガリガリ擦らされる災難すぎる形態を「仕返し」として新しくくれてやったとも見えるよね...w 「お望み通り、“速くて” “カッコいい”ゲノムにしてあげたよォ〜...」も色々私怨混ざってるように聞こえてきた()

てか狩崎がバイスのことあんま好いてないっていうのはちょっと意外だったかも。テンション感的に合いそうにも思うけど、同族嫌悪?まぁ実際今回の喧嘩みたいなこともあるしセンスみたいな部分で相容れないのもあるのかも

 

と、色々あって生まれたジャッカルゲノム、スケボーアクションをふんだんに盛り込んだスピーディでスタイリッシュなアクションが非常に面白いバトルを見せてくれて良きでしたね。ボードの裏面に遅いくるバイスの絵が描かれてて、必殺技のキックを繰り出すとそっちの面が相手に向くのでリバイのキックと一緒に向かって行ってるように見えるのが面白いよね

ジャッカルゲノムの活躍以外にも、チーターデッドマンフェーズ2に対抗するためにマンモスゲノムのブーメランを使ったり、イーグルゲノムのリミックス変身で追跡したりと、ジャッカルゲノムを手に入れるまで試行錯誤で色んな形態の特性を活用し立ち向かう、という作劇を用い他のフォームをなるたけガンガン活躍させていたのは物凄く好感。ここ最近は一度出た初期の派生形態がほぼ使い捨て扱いになることも割とザラなので、今後がどうなるかは分からないけどこうして積極的に使ってくれてるのは嬉しいねぇ 戦闘スタイル的に頻繁には使われなさそうなジャッカルゲノムと併せ、派生形態を今後散発的にでも状況に応じて使ったりしてくれたら嬉しい

 

 

以上、リバイス7話でした。カゲロウの暗躍で更に波乱巻き起こるストーリーに、ヒロミが新ライダーデモンズとして参戦してくる流れもあり、いっそう盛り上がりを見せて参りました。ゲスト周りの展開運びは少々弱いところもあるながらも、本筋の盛り上がり続きな熱量は面白いので注目したいすね カゲロウ問題はいつまで尾を引くか

 

というわけで今回はこの辺で 最後まで読んでいただきありがとうございます

次回もよろしくお願いします 気に入っていただけたら記事の拡散等していただけると喜びます!

ではまた