AnDrew’s小生意気レビュー記

作品の感想レビュー記事をメインに投稿しています。作品への造詣を深め楽しみつつ、それを他の方々とも共有できる場になれば。よろしくお願いします。

玉置くんにしか安心できない(地獄)

仮面ライダーバイス

第21話「我が命をかけて、想いを託して」

感想レビュー

 

 

ジョージ・狩崎ィィィーッ!!

もうしばらく見守りたいなと思ってたけどいよいよもって人でなしクレイジー感の方が強くなってきてお前この野郎お前って印象になってきたな...殴られた方が良いです(迫真)

でも退職前のヒロミさんが自分を殴ろうとしてやめた時には「殴らなくて良いのかい?」って茶化すでもなく聞き返してたり、ヒロミさんが去っていった後に「良かったじゃないか、これでキミは死なずに済む」って妙に含みのある感じで言ってたり(元はと言えばお前のせいやろがい!!!ってのはめちゃくちゃあるけども)と、マジでただひたすらに人でなしクレイジー野郎だとも言い切れなさそうな振る舞いを見せてるのも気になるところで。

実際、公式サイトによるとあのヒロミさんと狩崎のシーンについては「『ヒロミが狩崎を殴る、狩崎は抵抗せず受け入れる』と台本に書いてあった」「演者のお二人から『間違った方法とはいえ自分をヒーローにしてくれたことへの狩崎に対するヒロミの感謝、および利用していたとはいえ戦友とも言える人物であったヒロミが去っていくことへの狩崎の悲しみ、という感情を込めたい』と提案があった(意訳)」など色々含ませるニュアンスがあったとのことなので、今まで描かれてきたキャラ性踏まえてもやっぱ単なるマッドサイエンティストで済むキャラではないよなぁ狩崎 ぼかぁ仮面ライダー大好きなお前をまだ信じたいよ...人のことなんかお構いなしのろくでなし迷惑サイエンティストだけど仮面ライダーに準じているのはマジな有能味方マンでいて欲しいし、最後には「狩崎ーッ僕は信じてたぞーッ」って言わせて欲しい

しかしあんだけあっけらかんと実験台扱いされてたと言われ、キミも命賭けてるんだし良いよね?w とか言われたのに、狩崎に対して一時でもヒーローにしてくれたことへの感謝を込めて「世話になった」と言うヒロミさん、 あまりに実直で真っ直ぐすぎる...眩し過ぎるぞ 狩崎は今まで散々からかい軽んじてきたのに今更戦友ヅラしてヒロミさんが去っていくことに悲しみを抱くとかいう図太さをちょっとは反省した方が良い() 好きな子に意地悪するくせに何かあった時しおらしくなる中学生男子かお前は

リバイス 第22話:「ドッタンバッタン…空気階段!?」 | 仮面ライダーWEB【公式】|東映

(※追記 2022/02/06)

フォロワー諸氏の感想ブログの方で「自分が憎まれ役になって全部背負うことで事を収めようとしてた可能性もあるのでは」と触れられててこれはあーなるほどなと(これなら狩崎のちょっとネジ飛んでるながらも対象の命を下手に使い潰すような真似はしない研究者としてのキャラ性とも食い違わないし、ヒロミさんへの情というところでも納得がいくので)。デモンズドライバー開発はやると決めてることだから自分から止める気はないけどヒロミさんを死なせるまで行くつもりもないので、ちょうど良い頃合いに自分が偽悪的に振る舞って本人が自発的に身を引く/一輝達がヒロミさんを助けるよう促した、みたいな、自身の研究者としての性を踏まえつつも越えてはならない一線を弁えているが故の采配ではあったのかもしれないね。フェニックスの目がある手前、表立って「これヤバいからやめときなよヒロミィ」とは言えなかったのもあるかもだし(カゲロウの時やボルケーノの時と違ってデモンズドライバーも当人達がなんとかすりゃなんとかなる代物でもなさそうだしな)

度近亭寄席 : 仮面ライダーリバイス 第21話 「我が命をかけて、想いを託して」 感想

 

明らかになっていくフェニックスの闇、新勢力「ウィークエンド」としての正体を現した牛島家の表舞台への登場など、更に大きくかき乱されていく勢力図の模様を描き出した今回のエピソード。狩崎の振る舞いなどの不穏な要素の積み重ねからフェニックスへの不信を強めていく一輝そんな中でもフェニックスを疑い切れず逡巡する大二フェニックスへの疑念を牛島家/ウィークエンドに見抜かれ誘われるさくら、と五十嵐兄妹のスタンスと立ち位置がじわじわ別れ始めているのはちょっと不穏だな...と感じるところでありました。ゆくゆくは対立構図へ発展していく可能性もあるしひりついてきたなぁ 近年の傾向的にはここに来てライダーバトル方式で変に引っ張るのはできれば避けて欲しいかなぁというのは正直思うのでなんともというところだが。なんだかんだ上手く回してくれれば良いんだけどね

 

そんな勢力図の変化に食い込んできた牛島家ことウィークエンドも今回のエピソードの大きな見所でありました。「人間の肉体から悪魔を取り除き人類をより良い方向へ導く」と語るフェニックスのことを「ギフが危険な存在と知りながらも研究を続けている」として割と真っ当に危険視してはいるので、現段階での見た感じの体裁としては闇の組織に対する対抗勢力的というか、思ったよかマトモそうではあるよな...と感じるところよね。と言っても今までのホラー感ゴリゴリの牛島家の描写といい、是非を問うより先にさくらに「試験」を行い圧をかけて半ば強引に協力させようとしてるような節があるところといい、全幅の信頼が置けるとは全く言えないので相変わらずきな臭くはあるのだけど、その辺りは最初いかにもホワイトな雰囲気を出しておいて今ドス黒さが滲み出始めているフェニックスに対する、ゾッとするような不穏さを漂わせてるけど実はかなり真っ当な組織、みたいな対比の構図を打ち出そうとしているようにも思えるので、まだまだ注目だな...という感じがする。「真に戦うべきものは何?」がここで効いてきそうな雰囲気あるというか

 

またフェニックスの実態が徐々に明らかになっていく中で、今まで要所要所のエピソードでも時折描かれていた「ギフの胎動に呼応して謎の頭痛に苛まれるバイスという描写がいっそう強調されていたのも気になるところ。悪魔なのでギフの胎動に反応してる、と狩崎から明言はされなんぼか実態に迫った感はあったものの、それを信じて考えるとすると、他の悪魔(オルテカやフリオとかのデッドマン、カゲロウやラブコフといった五十嵐兄妹の他の悪魔)が反応しないのは何故なのだろうか?とも考えるわけで、余計謎は深まった感もあり...ギフ様や五十嵐兄妹の悪魔が普通の悪魔達と違うことから何か関連があるのでは?と考えたこともあるのでその辺関係してそうではあるけど、そうだとしてもその中でバイスだけが反応してるのはやはり気になる。バイスが苦しんでるタイミングで一緒にいたライブやジャンヌ(ラブコフ)が何か反応してるっぽい様子もなかったしなぁ

 

という感じで不穏さ極まる要素多しなストーリーであったけど、その中でさくらとアギレラ様の板挟みになってコミカルに苦労する玉置くんが清涼剤になっていたのが良かった。w てか他がことごとく不穏() どうか今後も愉快なやつでいてくれよな、玉置くん

 

そんな描写の数々が繰り出された今回のエピソードでしたが、後半パートにてフェニックス長官・赤石が捕らえられていたオルテカを解放するという暴挙を実行、そして解放されたオルテカがデモンズドライバーを手に入れデモンズとなる、という怒涛の展開が描かれました。フェニックス、やっぱりデッドマンズとズブズブ...!!

かつてギフテクスだった故の適性を踏まえてか、はたまたその邪悪な人間性を悪魔のようだと例えてのことかは不明だけど、デモンズドライバーからもすぐに受け入れられ、ヒロミさんが変身してた時以上の凄まじい力を発揮するオルテカデモンズの恐るべき猛攻はなかなか目を見張りましたね。ナパーム連発でその威力を大迫力に描き出したり、スタンプ重ねがけによる大技「デモンズレクイエム」をここで満を辞して使用したりと、坂本監督ならではの迫力とギミック有効活用演出がバチっと決まってて良きであった バッタやサソリのゲノミクスチェンジによる身体の一部の異形への変貌はオルテカのような悪玉キャラがやってこそ映えるしここも良い魅せだったなと

 

そんなオルテカデモンズが猛威を振るう中、ヒロミさんは傷付きながらも身を挺して立ち向かい、フェニックスに裏があることを大二達に伝えるなど奮戦。しかし最終的にデモンズの放った攻撃に巻き込まれ崖下へと転落、行方が知れなくなってしまった...

...生きてるなコレ(身蓋無

前回の予告時点では不穏極まりなかったけど最後の瞬間がぼかされてる辺りこれはまだ生きてますねうん 「水落ちや崖落ちはまだワンチャン大丈夫」「死体や墓が映るまでは安心」と僕は仮面ライダー龍が如くで学んだんだ 

ともかく完全退場ではなく一時退場っぽいし一先ずは安心だな...と。このままどういう流れになってくかは安心半分不穏半分という感じだが、見守っていきたいものね 幸福になってくれ角田ヒロミ...

そしてヒロミさんの安否不明という状況で皆が気落ちする中、突如として源太パパがバイスのように苦しみ始める様子を見せ始め、更にギフ様の棺のビジョンを想起する...という特大の不穏描写が投入。心臓がないだのなんだの言われ不穏さが滲み始めてはいた源太パパだけど、ここにきて更に怖いことになってきちゃったぞ...やっぱりギフ様と何か関連した家族なんだろうか、五十嵐家...怖い

 

 

以上、リバイス第21話でした。今後の展開を左右しそうな不穏な描写の数々が次々とぶち込まれ、静かに波乱巻き起こるといった趣が感じられたエピソードでありました。五十嵐兄妹のこの先の動向も心配だし、ヒロミさんの安否も心配だし、ともうどうすれば良いのか分からん() もうすぐ折り返しのリバイスの物語、この先も楽しみである

 

というわけで今回はこの辺で。最後まで読んでいただきありがとうございます。 読んでて共感できたり楽しめたりしたところがあれば幸いです

気に入っていただけたら次回も読んでいただけるとありがたいです。感想をくださったり記事の拡散等をしていただけたりすると更に喜ぶぞ!!

ではまた