AnDrew’s小生意気レビュー記

作品の感想レビュー記事をメインに投稿しています。作品への造詣を深め楽しみつつ、それを他の方々とも共有できる場になれば。よろしくお願いします。

僕は味噌ラーメン(焼豚味玉ニンニク増量メンマ抜き)派です

機界戦隊ゼンカイジャー

第41カイ!
「推しメン沼はつるつる深い?!」

感想レビュー

 

 

定期的に充電しないと動けないようになっちゃった功博士、人間スマホになっちゃったようなもんなので割と深刻な変化だと思うんだけど本人があっけらかんとしてて大して気にしてないし、前作に出てきたCV杉田智和の王が元の身体失くしてでっかい鳥になっちゃったことを「なんとかやれてるしこれはこれで良いね!結果がオールライト!(意訳)」ってポジティブに受け入れた姿を知ってるのであまり重い事態に見えないんだよな() 介人達もそれそのものをヤバいこととは思ってなさそうな感じで受け入れてる感あるし、この軽い感じゼンカイジャーらしすぎる...w

まぁ今は多様性の時代だし、ハンデを負っても受け入れ頑張って生きてる人が沢山いるから、自然とこういう描写に収まるのもさもありなんですな(そうなのか?)

 

前回のシリアス全開アトモスフィアから一転、功博士帰還後のわちゃわちゃを描いた今回のエピソード。すげぇ空気の変わりようだが前回かなり張り詰めてたわけだし、せっかくだから明るく緩い話にしなきゃあな

 

なんと言っても今回は今まではなかなか直接的な描写でその人柄が描かれることのなかった功博士のキャラ描写が充実していたのがとても面白かったところ。興味ある事柄について知ろうと積極的に飛び込んでいく子供のような純粋さと探究心、知らない世界の人々ともすぐに仲良くなっていく快活さとコミュ力の高さ、といった部分はまさに介人の父親って感じで解釈一致が過ぎるな...キカイノイド組と途轍も無い速度で仲良くなってる様もそうだが、ワルドの能力で異常なことになってるノリにも速攻で順応するの流石であるw 危ねぇって分かってても「俺のゼンカイジャーが戦ってるとこ見たいもん!」っつって前線出ようとしたり、うどんとそばで決着つけようぜー!って突然言い出して司会を始めた介人の横でしれっと一緒に司会やってたりしてるの、血筋だなぁ...と(

それでいてただ無邪気なところばかりを見せるだけでなく、介人の成長や周囲へ与える影響の大きさを短期間でもちゃんと見ている父親らしい一面を見せたり、ハカイザーだった頃仲間だったステイシーくんの下を離れていってしまったことへの想いを介人に問われた時「ハカイザーだった頃の記憶が無く、覚えていない以上仲間と思うことはできない」と無闇に全ての責任を背負ったりはしない線引きをきちんと示しつつも、それだけに終わらせず、ステイシーくんのことを大切に想っている介人こそが彼を救える人物だとして激励するといった責任ある人格面も見せたりと、大人のキャラらしい安定感も描かれていたのが良かったところ。特にステイシーくんに対するあれこれは率直な想いと優しさが上手いバランスでテンポ良く表現されててなかなかに秀逸だったなと。

今までの本編でも、介人が迷った時に年長者のジュランが率先して向き合い支えるといった描写が入ることがあったし、介人をポジティブで快活な一方若さ故に不安定になることもあるキャラというところに配置しつつ、ここぞで大人のキャラがそれを支えるという塩梅で良い感じにストーリー全体の安定感を保たせつつ、各キャラの役割にしっかり意味を持たせてるこの作劇は非常に良いですねぇ 功博士もそこにおいて実に良い立ち回りしてたなと

 

そんな今回の敵は、他者にうどん派だのそば派だのと麺派閥を割り振ることで派閥ごとに争わせ、仲間割れするよう仕向けるメンワルド。能力の説明書いてる自分でも何が何だか分からん() こんな麺という概念を極限まで引き伸ばして解釈したようなアホ能力の怪人のくせして、デザインは「うどんとそばに見立てたそれぞれ色の異なる2種類の麺状のチューブパーツが左右対称に絡み合った触手まみれの不気味な顔の怪人」という凝った趣になってるのがまた(

そのメンワルドによってうどん派そば派に分けられ仲間達が分裂し出す中、介人が繰り出した策が、

「うどんとそば、美味い方に俺は付くぜ!」と謳い決闘をさせることで対立構図を比較的穏便に落ち着かせる

・メンワルドが現れた現場にみんなを連れて行くために「俺は(うどん派でもそば派でもなく)ラーメン派だッ!!」と言って挑発しみんなをキレさせ誘導する

・現場に着いたらメンワルドの頭にトマトをぶっかけて「アイツうどん派そば派で対立煽りしてたくせにホントはパスタ派なんだぜ〜!!」と叫ぶことで、メンワルドを全員の共通の敵たるスケープゴートに仕立て上げる

と、すげぇアホなのに妙にロジカルに思えてくる策だったのもめちゃ笑った。w これを介人が至ってまじめにやってるのがまた() しかしこの無茶苦茶なのにどこかロジカルさが残る感じが香村さんらしいなというかなんというかw

そしてこんなアホ作戦の過程で、トマトぶっかけられるためだけに呼び出されるイエローオウル...w もうなんでもアリだよなセンタイギア!!(今更

 

巨大戦ではダイメンワルドの力により各人がそれぞれ違った麺派閥に分けられ、ロボの合体諸共に文字通り「分裂」する展開に。ロボ状態から分離するシーンがDX玩具で表現されてたの豪快な割り切り方でめちゃくちゃ面白かった。w 口を滑らせた結果前派閥の怒りを買いボコされて倒れるというダイメンワルドの迂闊さで締めるのも笑った ダイワルドがヘマして自滅するの久々に見たな...w

 

そして戦いが終わり、功博士は自分で開発した並行世界移動装置を乗せたバンで美都子博士捜索に向かう、というところでゼンカイサイドの描写は締め括られました。フリントもお墨付きをあげてたけど、実物ちょっと見て仕組みを聞いただけで僅かな間に新しい装置作っちゃう辺りイカレるほど優秀だな功博士! 伊達に博士やってないな...ゼンカイジュウギア作成をはじめフリントも相当有能なので、彼女から認められるのはガチね せっかく戻ってきたのにまた別行動なのは寂しい(もっと功博士も一緒にわちゃわちゃやって欲しかったわね)けど、美都子博士捜索の手が増えてクライマックスに向けた戦いに本腰入れられるようになったのはデカいね

 

一方、トジテンドでは前回の失態の責任を取らされる形で痛めつけられていたイジルデが苦し紛れに「ステイシーが裏切ったのが敗北の原因」と責任を逃れるために発言したのを受け、奇しくも本当に裏切りを行っていたステイシーくんに粛清の矛先が向くことに...というところで締め。遂に隠し続けてきた因果応報の報いが回ってきたか、という感じでステイシーくんの安否が超心配だこれ...裏切りがバレた遠因となったイジルデの報告が狡猾な策を巡らせた詭弁とかならまだしも、マジで考え無しの苦し紛れだったのが余計不憫。あのアホ技術屋野郎...年越し前の気持ち良い部分多しな今回のエピソードの中で一つ大きな波乱を残す形になってしまったが、果たしてどうなってしまうのか...

 

以上、ゼンカイ第41話でした。年内最後のエピソードとなった回で、功博士を加えたわちゃわちゃがとても楽しく、明るく観られたのが良かったなと。いつも以上にアホなとこ多かったのが強烈。w その中で功博士の魅力をしっかり掘り下げたのもグッド

最後の最後にステイシーくん周りに不穏さを残したのが気になるとこも含め、来年からのゼンカイジャーも楽しみになるところでありました。一先ずお疲れ様でした。来年もよろしく全開!!!

 

というわけで今回はこの辺で 最後まで読んでいただきありがとうございます

次回もよろしくお願いします 気に入っていただけたら記事の拡散等していただけると喜びます!

ではまた