AnDrew’s小生意気レビュー記

作品の感想レビュー記事をメインに投稿しています。作品への造詣を深め楽しみつつ、それを他の方々とも共有できる場になれば。よろしくお願いします。

突然のトラウマホラーやめろ

トロピカル〜ジュ!プリキュア

第43話「潜り込め! 深海の魔女やしき!」

感想レビュー

 

 

トロプリの後番になるプリキュアシリーズ新作「デリシャスパーティ♡プリキュア」のビジュアル・キャスト情報が出ましたね

ごはんは笑顔!菱川花菜、清水理沙、井口裕香が“デリシャスパーティ♡プリキュア”に(コメントあり) - コミックナタリー

自分も発表当日の早朝目を通しましたが、いや今回も実に豪華な声優さんが沢山集まっ...

また3人に力を分ける“エナジー妖精”のキャストも明らかに。お米のエナジー妖精・コメコメに 高森奈津美、パンのエナジー妖精・パムパムに 日岡なつみ、麺のエナジー妖精・メンメンに 半場友恵が声をあてる。さらにクッキングダムからレシピボンを探しにきた“レシピボン捜索隊隊長”のローズマリー役を 前野智昭、ゆいの幼なじみ・品田拓海役を 内田雄馬、怪盗ブンドル団の1人・ジェントルー役を茅野愛衣が務める。

<怪盗ブンドル団の1人・ジェントルー役を茅野愛衣が務める。
茅野愛衣が務める。

茅野愛衣

茅野愛衣

ヤッタァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!!!(暴走)

声優・茅野愛衣さんの一ファンをやってる私、ここ数年茅野さんがプリキュアシリーズに出られないかと永久にでも待ち続ける心構えでおりましたが、遂に遂に、という感じでばちくそに嬉しいです。見たかお前ら(何が) けっこう冷静な字面に見えると思いますが今この書いてる瞬間かなり興奮してます。初めて知った時はもっと興奮してたぞ(謎報告)

しかもキャラクターのビジュアルを見るにどうもシリーズお馴染みの「敵サイドから仲間入りするキャラ」っぽいよなと感じるとこもあり つまり来る可能性あるんすよ、CV茅野愛衣プリキュアが...ポジション的に追加戦士になるかもだから作劇的にもオイシイ扱いされる可能性は濃厚だし、ほんと嬉しい限りですし楽しみですよ まぁシリーズにおいてこの手のキャラがプリキュアにならなかったパターンもいくつかあるし、今は楽しみにしておく程度で座して待つとしましょう もしならなかったら暴れるけどな!!(迷惑)

茅野愛衣さん出演で自分の中ではもう名作なのが確約されたデパプリ(せっかち)、放送が楽しみですね 茅野さんのキャラのアイテム出たら買うかぁ!!変身アイテム出たら声が絶対入ってるだろうし当然買いですよ

 

と、興奮したオタクの長すぎる前置きはここまでにして、そろそろ本題へ。ここまでで1000字くらい書いてしまった()

 

クジラヤラネーダに捕まり連れて行かれたまなつを救出するべく後回しの魔女の本拠地へと赴くプリキュア達の激闘を描いた今回のエピソード。今まで語られていなかった過去の描写なども紐解かれ、徐々に物語の核心へと迫っていく前振りも期待をじわじわ高めていく過程も面白かったですね ミックストロピカルとかくるくるラメールストリームみたいな最近ご無沙汰だった技を使ってくれたの地味に嬉しい

しかし後回しの魔女様周りの謎、けっこう掘り下げられたので全容を考察するには十分足りてると思うんだけど、まだなんとなく微妙に点と点が繋がらないもどかしさがあるのよな...(魔女様が「破壊の魔女」って呼ばれてたこととか、記憶が消されてるげなこととか) この辺は大人しく本編の展開を見守りたいところやね

 

今回長らく未処理だった「グランオーシャンの掟に端を発するローラと女王様の軋轢」という点において、2人が改めて互いの想いとか隠された過去とかをじっくり伝え合うという少々の進展が描かれたのは良かったところでありました。完全に問題が解決したって感じでこそないけど、ローラの方は自分の想いをしっかりぶつけつつも割と冷静に話ができていたし、女王様の方もちょろまかさずに話すこと話してくれたし、とちゃんと建設的に話し合えてて安心したというかなんというか 「掟は掟として致し方ないし、それが必要だとローラもいつかきっと分かる」という姿勢こそあまり変わらなかったけど、「自分ももしかしたら知らない間に記憶を消されてるかもしれない」というところに思いを至らせて複雑な表情をしてる辺りに女王様の人間味(人魚味か)が感じられたのが良い描写だったなと。あれがあるだけで、掟にただ漫然と従ってるだけでなく思うところもある、という女王様のキャラ性がグッと近く感じられて共感が増すので。

2人のこういうやり取りがしっかり積まれてるのを見るに、2人の間で掟云々についての話の決着をつける流れはちゃんとあると思うので、最終盤の展開は改めてそこに期待しておきたいですね 前々作の某くそったれ星姫の最終盤での所業とその後の処遇のバランスのちぐはぐさがけっこう今でも自分の中で納得いってないとこあって、プリキュアシリーズにおけるその手の描写に個人的に煩くなってるみたいな感じなので、どうかそこ有耶無耶にはしないで欲しいわね

 

またこのローラと王女様のやり取りの中では、若かりし頃の王女様のあれやこれやが詳細に語られ、「南乃島に伝わる人魚の伝説」「洞窟に眠ってた器やパクトの出処」といった第21〜23話の夏休み回で描かれた伏線描写にその頃の王女様が関わっていたことが明かされる下りもありました。根幹に関わる重大な謎の解明 というよりは、提示された伏線の最後の回収という感じだったけど、やはり本編中の描写がこうやってまとまってく感じは、パズルのピースがバチッとハマっていく感覚に近しくて気持ち良かったね。女王様のプリキュアになろうとしたことがあったけどなれなかった」という過去が掘り下げられ、「ローラの変身回である第17話で彼女にプリキュアになるきっかけを与えた時の行動には個人的なシンパシーや思い入れを感じてた部分もあったのかな... 」とも感じられたのが良き 「女王様、変身しなくてもなんとかやれるくらいタフだからプリキュアに選ばれんかったんちゃう?」とか冗談混じりに言ってる視聴者がいてちょっと笑ったけど(

 

それと並行して、後回しの魔女の本拠地に乗り込んだプリキュア達と、助けを待つまでもなく自力でヤラネーダの体内から脱出しちゃったまなつによる、後回しの魔女本拠地内の奔走も描かれました。飛んできた岩を一旦受け止めた上で流すという他のみんなとは一味違うテクニカルな回避や、追ってきたチョンギーレさんを単身で足止めする鉄壁ぶりなど、コーラルのペケバリアが地味に大活躍なの良かったぞ!

しかし、仮にも敵の本拠地だというのにほいほい部屋覗いて幹部衆に普通に話しかけるまなつ、あまりにも豪胆がすぎるぞ() この辺の物怖じしなさが実にまなつらしくて良かった。w このコミュ力お化けを気付かないまま本拠地へ連れ込むヘマやらかしたと知って軽く動揺し、チョンギーレさんから質問されてもちょろまかしちゃったバトラーさんみみっちいぞ() しかしまなつとのこのやり取り見てると、後回し幹部陣はやっぱこういう感じの緩さが似合うよなぁ...と改めて。最近ちょっとコミカルなとこ減った感じあったからさ 生き残って欲しいよなぁ。 欲しいよな...

そして終盤では、愚者の棺の解放により為される「永遠の後回し」の衝撃的な真実が明らかになるという激動の展開へ。ただ普通に願いが叶ってどうこうと簡単な話にはならないだろうとはある程度察せられていたけど、よもや「世界を滅ぼして地球上の全ての生命体の生命エネルギーを奪い、そのエネルギーによって魔女様を不老不死へと変える」という超絶物騒な形での「永遠」の実現だとは思わなかったので、一気にもう一段階くらいスケールが壮大になって驚いたところであった 同じ組織の仲間にそのことを説明せず謀って、平然と世界を滅ぼすとか言ってのける辺りでバトラーさんの狂気みたいなところがほんのり垣間見えたのは敵キャラとしての格が更に増した感あって良き あくまで魔女様を不老不死にすることが目的、という点は一貫されているっぽいので、クライマックスの展開ではここがいっそう掘り下げられるのを期待したいわね

 

このバトラーさんの横暴に対し、流石に聞き入れられないぞと勇ましく反旗を翻すチョンギーレさんがかなりカッコ良かった(こういうところの道理は通すのが良いよなチョンギーレさん...)けれど、そんな反抗の意志なぞ知るかと言わんばかりに直後あっさりとヤラネーダの素材にさせられてしまい、物言わぬ傀儡になってしまうのが凄まじくエグかった...バトラーさんの悪ボス度が鰻登り

ここのチョンギーレヤラネーダ、体格や身体の構造は元のチョンギーレさんに準じてるからチョンギーレさんの顔とかもまんま付いてるんだけど、本当の顔に当たるヤラネーダの顔は腹の方に出現して、元のチョンギーレさんの顔は無表情で正気の失せた白濁した目になってるのがめちゃくちゃ怖いんすよね...ゾンビ怪人とか寄生された怪獣とかには白濁目はよく用いられる意匠だけど、ニチアサ女児アニメに出てきて良いデザイン性じゃねぇぞ() 良い意味でらしからぬトラウマホラーテイストの出し方はグッドね チョンギーレさん、ことここに至って今更突然退場はないだろうけど、最近じわじわシリアスさは増してるし心構えはしておこう 生きてくれ

 

 

以上、トロプリ第43話でした。いよいよあと3、4話というとこまで来たのもあって、作品の根幹により迫るような描写や謎の答え合わせなどの多い回となりました。次回辺りで全てが明らかになり、残りは最終決戦とエピローグ、となりそうだけど、気の抜けないこの怒涛の展開、最後まで目を離すまいとしておきます

 

というわけで今回はこの辺で。最後まで読んでいただきありがとうございます。 読んでて共感できたり楽しめたりしたところがあれば幸いです

気に入っていただけたら次回も読んでいただけるとありがたいです。感想をくださったり記事の拡散等をしていただけたりすると更に喜ぶぞ!!

ではまた