AnDrew’s小生意気レビュー記

作品の感想レビュー記事をメインに投稿しています。作品への造詣を深め楽しみつつ、それを他の方々とも共有できる場になれば。よろしくお願いします。

桃太郎(井上敏樹味)

機界戦隊ゼンカイジャー

第42カイ!

「新ヒーローにゃ!おコタの密会!!」

感想レビュー

 

 

新年一発目の回からゾックスが出撃前に撃沈させられ、6人中5人がこたつに入ってぐでんぐでんのまま名乗る、これこそがゼンカイジャーだ!!!締まらねぇけどゼンカイ的には締まってるんだよな(

 

上記の通り新年一発目から飛ばしまくりだった今回のゼンカイジャー。猫はコタツで丸くなるとは言うけどタツで丸くなった人間が猫になっていくのはおかしいでしょ(いつもの) ほとんどデフォルメかけない感じの容赦ない顔面ペイントで介人達の猫化を表現してる辺り今年もおふざけに全力で安心するぞ()

そんな今回のエピソードの主役を張ったのは、けっこうなおじさんだけどまだまだ動けて新陳代謝もえげつないジュランおじさん(言い方)。自分1人だけが動ける窮地の中でも諦めず必死に駆け回る奔走ぶりやそれが周りのみんなを動かしていく様がアクティブに描かれ、こういう場の空気を牽引するパワーがある辺りはちゃんと戦隊レッドの系譜だなぁ...と感じるなどしましたね(今まではここぞの場面での年長者らしい距離感の取り方や向き合い方が主に目を惹くポイントになってたので、こういう直球な熱血レッド的立ち回りが見れたのは新鮮で良かった)。お父さんみたい、と評される辺りのちょっと抜けてる感じも愛嬌で好き。w そういえばガオーンがそんなジュランのことを「もし僕達にお父さんがいたらこういう感じだったのかなぁ...」的なこと言ってたけど、これしれっと「ガオーンにはお父さんがいない」って暗に示してない???トジテンドとの諸々でガオーンが物心つく前に...とか色々想像しちゃうんだけど、こんなちょっとした台詞で世界観のシリアスさを醸してくるのやめーや(

 

と、今年も全力全開なゼンカイジャーでしたが、それを食っちまわんばかりの存在感を発揮したのが、まさかの新番組開始を何週もすっ飛ばしての先行客演となった「暴太郎戦隊ドンブラザーズ」のレッド「ドンモモタロウ」の大暴れでありました。凄かった...(語彙消

何が凄かったと言えばやはり、あのちょっとキザな感じの混じった豪放磊落極まりない俺様キャラだったなと。「よく俺を呼んだ!褒めてやる!!」だの「名前を尋ねたか?よーし...これでお前と縁ができたな!」だの「さぁ、片付けてみろ!!(コタツワルドを捕縛してジュランにフィニッシュを託した時の台詞)」だの「貸した!!(エンヤライドンを借りることにしたジュランの「ちょっと借りるわ!!」への返し台詞)」だのと、ドンブラのメイン構成を担当される井上敏樹氏の描くキャラらしい独特のキザったらしさがもう濃いくらいに滲み出してるのが強烈で、喋るたびにいちいち猛烈に惹きつけられたなぁ...とw これ多分ドンモモタロウの台詞は井上のオジキがチェック通してそうだけどどうなんだろう 香村さんオンリーで書いたとしたらテイストの掴み方が絶妙すぎるぞ()

そんなドンモモタロウのバトルでしたが、カメラのアングルがキャラのスピード感溢れるアクションに追従する形で戦闘を描き出すタイプの演出になっていて、キャラの動きを画面いっぱい使って大胆に描くゼンカイの演出とは違った趣が良いアクセントになり、早速強いインパクトが残りましたね。本編でもこういう演出にするのか、それとも今回きりなのか

 

また巨大戦では、ドンモモタロウの専用マシン・エンヤライドンとゼンカイジュランが合体したドンゼンカイオーが大活躍。流石に実物スーツはなくてCGでの演出になったけど、ゼンリョクゼンカイオーでも発揮されてたアクティブな動きをしっかり表現するCGのクオリティが活用されてて実にカッコ良くグッドでした。にしても先行客演で思いっきり印象付けようという狙いがあってこその大胆なギミックだったんだろうけど、まさかの現行作と次回作のロボ同士が次回作始まる前にガッツリ合体するとは思ってもみなかったよな...ギアとかの一部アイテムの機構の継続がゼンカイ→ドンブラの流れで為されるみたいだしこの辺もガッツリ繋げて自然にシフトさせていこうとも考えてたのかもしれん あとバイク型マシンの玩具、というだけだともう一つ物足りないかもだから、せっかくだし前作ロボとの合体ギミック乗っけちゃうか!ってなったのかもなエンヤライドン(とするとエンヤライドン自体はドンブラ本編だと合体マシンとかにはならないかもね あくまで実験的にジュランとの合体機構が組み込まれただけで)

ともあれ実に良いサプライズだった 放送開始も楽しみだぞドンブラザーズ

 

と、楽しい感じで進んだ今回の話でしたが、ラストには前回思わぬアクシデントで裏切りが露呈してしまったステイシーくんの様子への場面が転換。介人達が愉快なことになってる裏で、罰せられて傷だらけになった姿で投獄され、自身の行いの因果応報ぶりを自嘲する他なくなり、更にそこへやってきたゲゲに憑依されて体を乗っ取られる、とここぞとばかりに踏んだり蹴ったりさせられるステイシーくんに涙を禁じ得ない(散々むしり取られた末に自我まで奪われた、 とか最初に言ったの誰だ???)

最近ますます不審な行動が増えていたゲゲだけど、いよいよもって本格的に行動に出てきたなという感じですね 雰囲気的にどうもトジテンドを乗っ取ろうとしてるげな感じがある(そのための力を自身が発揮するためにステイシーくんの肉体と戦力が必要だったのかしら)けど、この終盤をどう引っ掻き回すやら、そもそもステイシーくんの命運はどうなるやら、気になる

 

 

以上、ゼンカイ第42話でした。ドンモモタロウが濃い、とにかく濃かった。w ちょっとの台詞回しでここまで鮮烈に存在感を残す辺り流石の井上敏樹キャラという感じ 1人でこれなら5人揃えばどうなるの...とドンブラの放送が楽しみになりました

本筋の方も、ステイシーくんがいよいよもって危ない状況になり、ハラハラが増してきたなと どう畳まれていくのか期待である

 

というわけで今回はこの辺で。最後まで読んでいただきありがとうございます。 読んでて共感できたり楽しめたりしたところがあれば幸いです

気に入っていただけたら次回も読んでいただけるとありがたいです。感想をくださったり記事の拡散等をしていただけたりすると更に喜ぶぞ!!

ではまた