AnDrew’s小生意気レビュー記

作品の感想レビュー記事をメインに投稿しています。作品への造詣を深め楽しみつつ、それを他の方々とも共有できる場になれば。よろしくお願いします。

がんどう返し

仮面ライダーバイス

第22話「ドッタンバッタン空気階段!?」

感想レビュー

 

 

玉置くんの気苦労が止まらない() クビ宣告されてグジュグジュになりながらさくらのとこに来るの面白すぎるでしょ 五十嵐家にしばらく転がり込む形になったけどどういう立ち回りしてくのかねぇ

そいで玉置くんのこと突き放したアギレラ様はアギレラ様でギフ様奪還の利害一致で結局オルテカとの協力という方向へ動き出すという...まぁアギレラ様は真実を知らされてなおギフ様の生贄になることに対してはブレなかったしその点でオルテカと組んでギフ様奪還に臨もうとするのは自然っちゃ自然だが この辺もこの先の動向が気になるとこ 玉置くんを突き放した後でオルテカに会いに行った辺り、玉置くんをわざわざ危険に巻き込むまいとしてる節はあるし、その変化を信じたいところだが

 

ヒロミさんの行方不明を受け揺れる五十嵐兄妹、そして巻き起こる新たな波乱を描いた今回のエピソード。今回からOP映像がSEマシマシになったりウィークエンド、エビル/ライブ、ジャンヌが映像に入ってきたりと良い感じに豪勢になってきてたのがグッド

にしてもヒロミさんの安否が知れなくなってメンタルが不安定になってる大二が現状一番不穏すね...その心につけ込んでか久々にカゲロウが大二の前に現れて揺さぶってくる様子も描かれてるのが怖い(カゲロウに強く言い返せないほどやつれてんのがまた) これ近いうちにまたカゲロウ表出ありそうだなぁ

それに、赤石長官はヒロミさんのことを「代わりはいくらでもいる」と吐き捨てて実質捨て置いてるような状態、女医さんも大二のことを気遣ってはくれてるけどヒロミさんの安否に関してはなんかどこか素っ気ない、とフェニックスの主だった人達がヒロミさんのことあんま気にかけてなさそう(赤石長官は実際そうだろうし)なのも、前回フェニックスに裏があると聞かされた大二のメンタルにはだいぶ応えるだろうなぁ...と 女医さんは大二を励ますために気丈に振る舞ってるだけとも取れるけど、にしたってなんとなく妙な感じもするし、どっちにしろ誰が裏切ってるか知らない大二からしたら不信は強まるだろうしね(この辺の「視聴者目線でも信じきれない」的なひりつく感じはリバイスらしいわね) ヒロミさんがちゃんと誰が裏切ってたか言わなかったからさぁ...()

 

今回は人気芸人「空気階段」のゲスト出演を強く推してただけあって芸人がある種話の軸みたいな感じの話運びとなっていましたが、芸人の“コンビ”という部分をリバイスのバディ要素と繋げて「一見気が合わなさそうな2人でも、2人だからこそという理由はきっとある」「2人のコンビでないと見えない世界がある」という台詞をいかにもという感じで繰り出していたのが面白かったところ。後述のバイスのあれやこれも含めこの先リバイスという作品において一輝とバイスのバディという関係性はより深めていくことになる部分だと思うので、このメッセージを打ち出してきたのが大きな意味合いを持ってくると良いなと

しかし芸人テーマの話なだけあって、普通にどつき合ってる方が漫才みたいになる一輝とバイスとか、着ぐるみというテイで当たり前のように局内を生身で動き回るバイスの絵面のシュールさとか、コミカルな画が沢山あったのは良かった。w ここ最近めちゃ張り詰めてたから、小さいお友達的にもテンション感の良い調整かなと

てか空気階段、大きく宣伝打った割に出番は少なかったんだけど、妙にフリーダムで存在感がデカかったのウケる() 自分恥ずかしながら空気階段のことはあんまり知らないんだけど、遅刻癖や同僚とかから少々邪険にされてる場面といった今回のリバイス本編で描かれてたネタがどうやら単なるネタじゃなく割と本人達に準じた描写らしいと聞いて笑ってる 裸で駆け込んでくるシーンもアドリブだったとかいうイカれた話も公式サイトで触れられてるし...w(ほんまみんなよう笑わずに演技したわ) でもなんだかんだであの僅かなシーンの掛け合いはテンポ良くてめちゃ楽しかったし、それで爪痕しっかり残してる辺りは流石実力派の芸人さんだなぁと

うに on Twitter: "TLのみんな、本当に安心してくれ 空気階段の鈴木もぐらは遅刻癖で有名だから、今日の放送でイメージが悪くなっちゃう…なんてことはない それが本来の鈴木もぐらなので"

ノア3 on Twitter: "リバイス空気階段回、空気階段出す必要性は微妙なんだけど「先輩からも後輩からもマネージャーからも渋い顔されて、深刻なもんだいになるレベルの遅刻してくる芸人役にふさわしい芸人と言えばー?」って言われたら空気階段以外選択肢がないので困る"

すぱんくtheはにー on Twitter: "実際の空気階段、KoC優勝前からすでに結構売れてたし、もぐらの遅刻癖ははるかそれ以前からなあたり、フィクションより現実の方がどうしようもないw"

 

戦闘パートではビヨジェネにて登場したネオバッタゲノムが堂々参戦。お笑い芸人テーマの回だからゼロワンモチーフのこの形態を出すのは良かったわね アクロバティックな動きと光の軌跡のエフェクト、必殺技時の文字演出といった特徴的なゼロワンならではの演出が入ってくるのも目を惹かれて良き

それ以外のとこでも、メガロドンゲノムやコングゲノムの使用、ブラキオスタンプを使ったリバイスラッシャーでの必殺技使用と、初期の10種スタンプを有効活用した戦闘をやってくれてたのが非常に嬉しかったところでありました。作品にもよるけど最近は序盤の矢継ぎ早すぎる商品展開で出てきた小物アイテム群はこの時期になるとあまり使われなくなることもザラだから、リバイスはその点凄く印象的に回して活用してくれてるのが良いなぁ(アイテムの活用が上手い坂本監督がしょっちゅう入ってくれてるのも今作においては大きいかも)バイスの玩具は初期10種のスタンプの個別認識をギミックとして盛り込んだものが多いのが特徴と言ってる人がいたし、その辺明確にウリにしていこうとしてるのかもなぁ、と感じるし、何にせよ手持ちのアイテム良い感じに扱い続けてくれるのは良いことよな

また今回、シャークデッドマンとエレファントデッドマンの2体のデッドマンが登場してたけど、両者ともそれぞれメガロドンとマンモスのリデコカラバリながら良い感じに違った存在感を出していて良かったわね。牙と耳の意匠をマンモスベースのボディに新たなに加えたエレファント、シュモクザメモチーフで頭部の印象が大きく変わってたシャークと、こういう個性の付け方は凄く良いなと。今後もこういう個性付けリデコで行って欲しいわね

 

そんな中、尚も続くバイスのコンディションを安定させるためのアイテムとして登場した「ローリングバイスタンプ」でリバイとバイス仮面ライダージャックリバイスへと合体変身!しかしその肉体と精神は何故かバイス1人が掌握しており...と更なる強化形態の登場と、そこから生じる不穏な変化を打ち出す展開が描かれました。...また強化すんの!?ペース的にはそんな変わってないはずなんだけどやたら早く感じるなぁ 変身シークエンスが開始されると共に、後ろにいつも表示されてるLINE的な通話画面の背景が禍々しい雰囲気に変わり、バイス側のメッセージも最初は「一輝...ありがとう...」みたいな感じだったのがだんだん「ウヒョー!なんかすげぇぞ」と急に昂っていく...という感じで明らかに様子がおかしくなっていくのが怖かったな...(メッセージのフォントも所謂ホラーフォント的な字体に代わっていってたのがシンプルにゾクっときた)

ジャックリバイス、リバイレックスゲノムを真っ黒な全身水色の複眼というカラーリングに変更しつつ、更に左半身を鋭角的な意匠の増えたものに、という感じでカラーリング的にもデザイン的にもバイスに侵食されているリバイ」的な趣をしっかり押し出しているのが秀逸で素晴らしいですよねぇ。左半身の尖り具合がいかにも攻撃的でヤバい形態と分かる感じなの良き コンセプト的にも真っ黒なカラーリング的にもハザードフォームを意識してる節があり、また暴走(的な立ち位置の)フォームかぁ、と思うところでもあるが。なんだかんだ印象的に描いてくれれば良いのではあるけど、毎度恒例みたいになってそうなことへのちょっとした抵抗みたいなのは大きいのよね正直(増える玩具をこなす関係でもストーリー展開の盛り上げ的にも暴走フォームはもってこいだけど、やっぱ画一化されてそうな印象は受けちゃうし)

 

そんなジャックリバイスの戦闘ですが、普段から荒々しいバイスの性格を更に際立たせた「獰猛」とでも形容できそうなパワフルさを随所を醸しつつ、怯んでる敵を追い詰めるようにわざとじりじり近づいていくような悪辣さが全体に滲み出ている、といった感じのいかにも悪魔的なえげつない戦闘スタイルだったのが非常に目を惹きましたね。テンション高めに相手を凄い勢いでボコしていくのが普段のバイスだけど、ジャックリバイスは見るからにクソ重たい攻撃を一撃一撃相手の身体に刻み込むように叩きつけていく感じの戦闘だったのでコミカルさとかが一切ないのよね(初手の攻撃で2体のデッドマンを壁面に陥没させる演出でパワーを印象付けるの良き)。更に攻撃のヒット時に飛び散る真っ黒なインクの如きエフェクトを加えることで、抉り取られた血や臓物が飛び散ってることの暗喩的な表現とし仄かにダークさを演出していたのも白眉。こういう規制を逆手に取るかのような間接的なようでいてけっこう直接的なゴア表現の工夫って良いよね...暴走フォーム云々とは言ったけどなんやかんや今までの形態とも違う危うさの表現の工夫は巧くて好きだ宙に吹っ飛ばした敵を上下合わせのローラーのエフェクトですり潰しつつ、自身は向かってきたそのローラーの回転の勢いを借りて威力の増したキックをダメ押しで敵に叩き込む、という必殺技もめちゃんこエグくて最高でしたね...にしてもジャックリバイスの必殺技待機音凄く良いよね。玩具レビューで聞いた時からリズミカルで大好きだったので今回けっこう長尺にローテで聴けて嬉しい。変身音もそうだけど、「俺はバイスだぜーッ!!」と言わんばかりの「バイス」の単語を連呼する音声なのが、バイスの陽気さとジャックリバイスバイス人格優先という不穏さを同時に醸してて好きなんだ

 

こうしてジャックリバイスは勝利を収め変身は解除されたものの、そこに立っていたのはなんとバイス1人。一輝の姿はそこにはなく...と超絶不穏すぎる描写で締め。これは流石に予想外すぎてたまげた...!つっても、よく見返してみるとジャックリバイスへの変身時に、OP映像のように上下鏡合わせで立つリバイの方へバイスが侵食してくる、といういかにもな描写があったんでさもありなんだが

しかしバイス、ジャックリバイスへ変身してからやっぱ明らかに様子はおかしいよなと。前述の変身シークエンス時のLINE画面のメッセージや戦闘時の悪魔的な雰囲気もそうだけど、ジャックリバイス変身後に一輝がいないことに気付いて不安そうにするもすぐに「ま、いっか!」となって戦闘へ移行していく酷薄とも見える様子も、最近のバイスからするとおかしくて怖いのよな...自分が自由と知って好き放題暴れることにした、くらいの淡白で自分本意な感じはまぁ元々のバイスの性格として自然だけど、あそこまで行くと何か気が触れたように見えるというか

このバイスの様子について考えると大元のローリングバイスタンプに目が向くけれど、そのローリングバイスタンプもフェニックスの隊員が「狩崎から」ということで持ってきたものだったのに、実際のとこは狩崎にとっても存在自体預かり知らぬものだった、ってのがなんともきな臭いところ。他の方も言ってたけど、リベラドライバーの前例を思うにウィークエンドの影がちらつくよねぇ(フェニックス隊員に化けて持ってきた的な)。前回時点だとまだ「怪しそうだけど実は...」みたいなのも考えてたが、わざわざ悪魔を引っ張り出すようなアイテムを突きつけてくる辺りどうもいよいよ怪しい この辺の真相やいかに


以上、リバイス第22話でした。色んな過程を経て深まってきた一輝とバイスの関係に更なる波乱を巻き起こしそうなジャックリバイスの登場、 良いインパクトだった。醸し出されるえげつなさが最高ですな 一輝の運命は、そしてバイスのこの先の行動は、といったところの残された謎と共に注目していきたいところです

 

というわけで今回はこの辺で。最後まで読んでいただきありがとうございます。 読んでて共感できたり楽しめたりしたところがあれば幸いです

気に入っていただけたら次回も読んでいただけるとありがたいです。感想をくださったり記事の拡散等をしていただけたりすると更に喜ぶぞ!!

ではまた