AnDrew’s小生意気レビュー記

作品の感想レビュー記事をメインに投稿しています。作品への造詣を深め楽しみつつ、それを他の方々とも共有できる場になれば。よろしくお願いします。

あゆぴょんこわいぴょん(畏怖)

ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会

第10話「夏、はじまる。」

感想レビュー

 

 

仮装時の璃奈が顔の前面に貼り付けてた璃奈ちゃんボード(簡易ver)、明らかにカット変わると共に一瞬で別の表情のものへところころ切り替わってるんだけど、電光ボードの如く状況に合わせて表情が変化してるのか璃奈がとてつもない速さで切り替えているのか、果たしてどっちなのかと気になって夜も眠れません(おおげさ) 既に天王寺璃奈は我々よりも上位の才を持つ者へと昇華されているのかもしれません...

 

今回は同好会の更なる発展のため開かれるトレーニング合宿の模様を描く話。初回から続いた各メンバーのメイン回の連続に一旦一区切りもついたということで、最終盤への布石を敷く展開はありつつ基本的にはキャラクター達のコミカルなわいわいを肩の力抜きながら楽しむ息抜き回的な感じでしたわね ジャイアンになったり(謎のダークマター料理錬成)我妻善逸になったり(寝たまま反撃)とせつ菜のコミカル描写がやたら濃ゆいの好き なんでメシマズキャラの料理って紫色になったり鍋の周囲に飛沫が飛び散ったりするのかなぁ(白目

趣としてはラブライブシリーズ特有のメンバー全員の掘り下げと集結を描いた後に来るわちゃわちゃ回的な感じだったけど、ニジガクは割と早くにメンバー自体は揃ってた一方今までは各話での特定のメンバーへのフォーカスが多かったので、特にそういう制約なくみんなの絡みを描けてた今回は楽しかったね オサレな寝巻き姿や水着姿を一挙に見られたりとサービスも満載やで  ちなみに個人的なお気に入りは寝巻き愛さん(はちゃめちゃにカッコいい)水着せつ菜(泳ぐにしてはやたら凝った中華風の三つ編みが可愛らしい)

 

そして物語における重要な存在として侑に一気にグッとフォーカスしてきたのも今回の展開において強く目を惹いたところでした。せつ菜のステージを見て感じたときめきをきっかけに「みんなの夢を応援したい」という想いを抱き同好会でみんなを支えてきた侑が、大きなステージでの全力のパフォーマンスで多くの人々を魅了し熱狂させたスクールアイドルの更なる可能性を観客席から直に目の当たりにしたことを経て、ファンやアイドル、違う学校同士といった垣根を超えて皆が一つとなって輝き感動することのできる大きな「祭り」をやってのけたいという想いを抱き動き出すというのが、本作の物語の原典への回帰を踏まえた更なる前進の描写として劇的であったし、多くの人々の気持ちや物語そのものを大きく動かし牽引してゆく侑の存在感を印象深く示したのが実にグッときたなぁと(ここでニジガクの大元たるアプリゲーのタイトル「スクールアイドルフェスティバル」のこのアニメの一つの到達点に相当する要素として配置してきた作劇も見事でした)。前回の話の流れと併せて、侑を本作の主人公として一気に引き立ててきたのが良きね。この大胆な発想と行動力から窺える「革命児」的なキャラ性はまさしくラブライブシリーズの主人公だなぁと、ハッとさせられるよね侑

 

またそんな侑の想いやキャラ性を描くにあたり、侑とせつ菜のやり取りが印象深い形で入れ込まれてたのもまた良かったところ。前述した通り今回の侑の言動は一番最初にせつ菜のステージを見たことで抱いた想いに通ずるものがあったわけなので、そこを印象付ける上でせつ菜とのやり取りをしっかり描いたのは良い作劇だったなと思うし、侑の言葉によってスクールアイドルとして再び戻ってこれたせつ菜がその感謝を改めて侑へと伝える下りがあったことで侑が本作の主人公として為してきたことに今一度強い意味を持たせることもできてストーリーがより味わい深くなったとも思うので、さり気ないながら実に良いアクセントだったなと感じましたね。ニジガクアニメ序盤を象徴する印象深い展開の中心にいた2人だったからその関係性をまたピックアップしてくれたのは物語の積み重ねの昇華としてもやっぱ嬉しかったしね

加えて前回のステージを見て感じた想いを侑がせつ菜へ語ったことを通じて、せつ菜が「ステージの上に立つ自分達からは見えない景色や想い」について知るという流れがあったのも、侑の「スクールアイドルではない」という立ち位置の意義をグッと引き立てる展開として実に良きでありました。他のシリーズにもスクールアイドルではない立場から主人公達を支えるキャラはいたし、そういった人物達の熱狂を通じて物語を盛り上げる画も色々入れ込まれたりはしてたけど、メイン格の仲間の1人、それも主人公格という立場のキャラにそういう要素を持たせたことは、他のメインキャラに新たな視点を与えるという意味でもストーリー展開に全く新しい味を生み出すという意味でも実に印象深い新しさに満ちてて、侑というキャラあってこその本作の魅力として白眉なポイントだなと感じますね。こういうところもニジガクアニメのラブライブシリーズにおける特異点的な良さね

 

という感じで侑を中心にした展開の数々が映えた本エピの流れであったけど、その裏でひりつくような緊張感を生み出していた歩夢の描写も語るに欠かせないところ...w  侑とせつ菜と距離が近い(ように見えた)のを目にしてこの世の終わりみたいな顔したり、侑が「みんなとも」という言葉を発した瞬間目の色変えて「えっ...」って言い出したりと、この後何が起きるか知ってるからいちいち怖いんだよ...!!(初見の時は「あれ、なんか嫉妬してる?」くらいで観てたのにさぁ...!) 改めて観てると侑とせつ菜の姿を見た時の声の震え方がガチすぎるのとか、細かいところでの“ ガチ ”さ加減もいっぱい目に付くし(大西さんの演技が強すぎるぜ...)、ある種のサスペンスの序盤展開見てるような気持ちになるんだよなぁ...w ラブライブシリーズなんすよ自分が観てんのはァ!!

今回の話の中でも侑が少し語ったように、この2人の本作における第一歩は、侑の想いを後押しするために自分の夢に向けて一歩踏み出した歩夢そんな歩夢の勇気に背中を押されながら動き出した侑という2人の関係性に端を発してたのだけど、そこにおいて歩夢は「『自分』の夢を侑に見ていて欲しい」と思ってた一方、侑は「歩夢も含んだ『みんな』の夢を応援したい」と考え進み続けていた、という僅かなズレがあったわけで、そのズレが今危うい形で再び浮き上がってき始めた...って感じなのが凄く目を惹くよねここの展開(第1話の時点でも台詞回しの細かな部分に既にその片鱗はあったしな...)  侑が「スクールアイドルフェスティバル」に向けての決意を示し、それに動かされたみんなの前向きな姿が描かれる中でも、歩夢1人浮かない表情でテンションも周囲より低げだったり活気に満ちていくみんなの表情のカットが次々に切り替わって映し出される中で歩夢の表情だけがフォーカスされなかったりと、歩夢の心情を直接言葉にしないところで示してくる絵作りにはこの二周目視聴で改めて唸らされると共に、ヒエ〜...という想いを高めさせられますなぁ 凄い展開やでほんま(この後もっと凄いことになるんだけどもな...!)

 

 

以上、ニジガク第10話でした。侑の主人公としての存在感を一気にグッと高め、物語の中心へと配置してきた展開が目を惹くと共に、その裏で急激に悶々とし出す歩夢に恐怖させられる回でありました() ほんとなんでラブライブ観ててこんな背筋キュッとさせられてるんだ...

それはともかく、本作はほんと侑という今までになかったポジションのキャラを効果的に活かすからこその独自の魅力の創出が巧いよなぁと今一度実感させられますね 2期では侑に更にフォーカスが当たるっぽいし、侑の存在感の濃さにまた注目できたのは良きでした 2期もほんと楽しみですね

 

というわけで今回はこの辺で。最後まで読んでいただきありがとうございます。 読んでて共感できたり楽しめたりしたところがあれば幸いです

気に入っていただけたら次回も読んでいただけるとありがたいです。感想をくださったり記事の拡散等をしていただけたりすると更に喜ぶぞ!!

ではまた