AnDrew’s小生意気レビュー記

作品の感想レビュー記事をメインに投稿しています。作品への造詣を深め楽しみつつ、それを他の方々とも共有できる場になれば。よろしくお願いします。

交じって混ざって

ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会(2期)

第2話「重なる色」

感想レビュー

 

 

他のメンバーの練習着が冬の装いで割と統一されてる中、着崩しやニット帽、ダボパンで頭一つ飛び抜けたオサレ感を醸す愛さんにふとときめいてしまいました、という本筋と全然関係ない話。愛さん超かっけー!

 

ランジュの存在を中心に展開していく同好会の新たなストーリーによりグッと切り込んでいった今回のエピソード。新OPの「Colorful Dreams! Colorful Smiles!」も今回から披露されいっそう盛り上がってきましたね。1期OPにも増してキャラクター達が活き活きと動く映像が実に爽快感あって見応えありですな 1期では後者が水没してたのが今度は街全体が水没しとるしなんなら侑が頭まで浸かってるしで更に被害悪化してましたね(着眼点) 水中ピアノは先進的すぎるぞ高咲ィ!! しかしOPだとミアも栞子もにっこにこで、本編だといつこの笑顔が見られるのだろうかと楽しみですね 特にミアはランジュ含め他人にけっこう素っ気ない一面が濃く描かれていたし、これからどう関わっていくのかますます楽しみだわね 同じ音楽科の侑が起点となって関わりが増えてく感じかね

 

今回のランジュは前回に引き続き「同好会の考えとは相容れない」という我が道を往く的なスタンスを通し、ランジュのことが気になるエマ達との間でややピリッとした空気になったりとまだまだ距離を感じる雰囲気でありましたが、それはそれとして同好会に対して「自分をスクールアイドルの道へと導いてくれた存在」としての強いリスペクトを抱いてるところも感じられて良いバランス感のキャラ描写になってたなと。同好会のメンバー箱推しでグッズ探し求めて全メンバー分買ってくし、エマ達がライブ来てたの知ったら凄く嬉しそうにお礼言うしなんならその流れで自宅にお呼びするしと、もう見るからに同好会大好きで微笑ましいよな...ゲーマーズでグッズ探し回っても見つからなくてしょんぼりしてたと思ったら、次の瞬間見つけて一気に表情がぱあっと明るくなるの可愛いんだよな

同じスクールアイドル同士としての接し方というところで見ても、「どうせ同じステージに立つならスクールアイドルフェスティバルのような大舞台まで取っておきたい」「自分達の主張を伝えたいならスクールアイドルらしくライブで証明して欲しい」って感じで、共に競い合う対等な相手としての目線で話してるのが見て取れるし、あくまで「同好会のスタンスは自分のものとは決定的に違うし、それに従っていてはスクールアイドルとして成長できない」的なところでつっけんどんな態度が出るだけで、基本的にはカラッとした向き合い方してくれてるから気持ちが良いよねランジュ。この手のキャラはちょっと取り回しミスると一気に嫌味っぽくなるし、それでいて変に取り繕おうとするとちぐはぐになる印象なんだけど、ランジュは考え方の一定のライン等をしっかり固めて取り回してる感じがあるので、新しい刺激でありつつ安心して見られる良いキャラしてるなーと スマホゲーの方だとちょっとこの辺の動かし方で色々あったみたいなのでそこも踏まえてデリケートにやってる感じなのかもな

そして、このランジュの姿勢に対し「隠している本音があるのでは」と突っ込んできたのが今回特に気になったところ。ランジュはその辺けっこう本音全開で話してそうなイメージを勝手に抱いてたのでここを次回以降どう引っ張っていくのかは興味ありますね ていうか話の雰囲気からして、せつ菜の時みたいに意外と軟化は早そうな気もするんですよね ニジガクアニメはけっこうその辺スッと進むからね

 

またランジュのこの本音/本当の気持ちに向き合いそれを知るべく、「ファンや仲間と一緒では高みに登れない」というランジュの主張に対する形で、ファンや仲間と一緒に気持ちを一つにするライブで自分達の想いをぶつけることを決めるエマ・かすみ・璃奈・彼方の4人の決意表明も今回目を惹いたところでした。1期で「それぞれの好き=それぞれの色を思い思いに表現する」というテーマに重きを置いて描いたところから、「その色が交じり合い混ざり合ってもっと色んなものが生まれていく」という部分へシフトし、そこを2期のテーマに据えてくる展開運びが実に鮮やかで良きでしたねぇ。「夢がここからはじまるよ」を歌った1期ラストのあの大団円の一体感が強い動機にして起点ともなっているのが、地続きのストーリーとして物語のドラマ性が活きてる感じがするのもまたグッド

加えてこの流れを経て、上記の4人が一緒にステージに立つというユニット結成的な展開へ持っていったのも巧いなぁとなったところ。この4人をはじめ、ニジガクメンバーがスマホゲーの方でそれぞれ何人かでユニット的なものを組んでることはうっすらと知ってはいたのですが、それぞれの好きを表現すること、引いてはソロアイドルとして活躍することへの姿勢という部分をアニメ1期がテーマにしていた分、それを踏まえるとアニメの方で今後ユニット作る話をやるのは難しいしもしかしたらやらない可能性もあるんじゃないかなぁ?なんて思っていたので、1人の力で高みに至ることを重視するランジュを中心に話を展開することで、その対比として、みんなで繋がり支え合い大きなものを表現する「ユニット」というものをやる意義を物語上でしっかり作り、4人の想いを一つにまとめてきたのがおおっとなったなぁ(1期のテーマもただ「ソロ」「1人」というところを重視してるばかりでなく、その中で隣り合い共に支え合う存在がいることの尊さを説いていたわけだし、そこをきっちり活かしてくるのも良いよね)  4人のブランコを漕ぐそれぞれのリズムが、最初はバラバラだったのが少しずつ合っていき最後にはピッタリダブる、という構図によって、それぞれ違う好き/色を持つ4人が同じ目標を持って一つになってく様を象徴的に表現してたのも味わい深く良いアクセントになってたし、この辺りの巧妙な展開運びは感嘆したね 見事

にしても2期1話の展開もそうだけど、ランジュの存在がしっかりと物語の軸に据えられ活かされているのが見事だよなぁ 新キャラの中でも予告時点から一際存在が強調されてたしピックアップされるのはさもありなんって感じだけど、1期のテーマも踏まえた新たな物語の展開にここまでしっかり絡めてくるとは、という感じね やっぱりニジガクアニメの作劇が素晴らしい...

あと今回のこの4人の描写、それぞれのキャラが1期でも描かれた各人のキャラ性、ドラマをしっかり落とし込んだ言動をしてたのがまた良かったなぁと。特に、ランジュのことをお節介なくらいに気にかけその「本音」に迫ろうとするエマの振る舞いは1期5話で果林に正面から向き合いその気持ちに寄り添おうとしてた時と同様の、且つ成長した部分も感じるものでとても沁みましたね(一見すると気付けなさそうな本当の気持ちをしっかり見つめ理解しようとしてるのが、果林の気持ちに最初気付けなく少し落ち込んだ以前からの大きな成長よね)

それになんと言っても、ランジュのことをバチバチにライバル視しつつも、その本心を引き出し、一緒にスクールアイドルとして歩んでいくことには明るく前向きな姿勢を示すかすみの器量の大きさには、2期でも衰えることのない中須かすみの人間力の思わず感服させられたところでありましたねぇ 中須推し大歓喜ですよ  第1話でのファーストインプレッションもあってランジュのことガンガン敵対視してるって感じであったけど、その本心を知ることや、いずれ彼女が同好会に入りたいと言ってきた時受け入れることに対しては、どんとこいって感じでどっしりと構えられるの、懐が深すぎて参っちまうね...1期の時もせつ菜のことこんな感じで理解し受け入れてたしやっぱこういうとこ強いなぁと 同好会が「色んな好きが一緒に在る場所」であるようにしたい、という最初に抱いた想いをしっかりブレることなく真っ当しようとしてるし、やっぱり中須がナンバーワンなんすよ...伊達に同好会の部長名乗ってないぜ

 

こうして4人は共にライブへ臨むため邁進。その想いは果たしてランジュには届くのか

 

以上、ニジガク2期第2話でした。ランジュを中心に据え、1期で描いてきたことを踏まえつつそこから更に発展させたテーマ性を描き出してくる構成が鮮やかで、まだまだ序盤ながらキャラ配置とテーマの取り回しの妙で感嘆させてくるこのストーリーのクオリティは流石のニジガクアニメだなと。ランジュの存在がしっかり活かされてるのが良すぎるのよな 1期とは一味違ったストーリーがここから更に紡がれていくと思うと今から楽しみであります

 

というわけで今回はこの辺で。最後まで読んでいただきありがとうございます。 読んでて共感できたり楽しめたりしたところがあれば幸いです

気に入っていただけたら次回も読んでいただけるとありがたいです。感想をくださったり記事の拡散等をしていただけたりすると更に喜ぶぞ!!

ではまた