AnDrew’s小生意気レビュー記

作品の感想レビュー記事をメインに投稿しています。作品への造詣を深め楽しみつつ、それを他の方々とも共有できる場になれば。よろしくお願いします。

シン・ユウキセツナ

ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会(2期)

第6話 「"大好き"の選択を」

感想レビュー

 

 

薫子さん教育実習生なのに赤グラデの髪は強すぎるでしょ、とか思ってたけどよく考えたら既にいる生徒(主人公)が緑グラデの髪だったから何も言えなくなりました()

侑を通じて薫子さんも同好会と一つ接点ができたし、ミアの方も璃奈となんか悪くなさげな絡みしてたしで、新顔の面々が着々と同好会に接続してきてて、ストーリー的にも折り返しとなった今回より先の話でここの関係性がどう膨らみどう活きてくるかが楽しみですね 凄く丁寧にキャラ描写積んできてる栞子もフェス開催のために一緒に奔走し、自分の好きを全力で妥協せず表現するスクールアイドルに強い情熱を感じたようだし、そろそろ本格的に物語に絡んできそうで期待が高まる

しかし前回意味深な感じで引いた割にけっこうポップに進んだな、というのはあるよね栞子へのせつ菜正体バレ...w 前回の引きだと栞子の方が何かピンときてアプローチかけそうな雰囲気だったけど、結局せつ菜の自爆だったという() 尋常じゃない滝汗でテンパるせつ菜、苦しい言い訳に走る歩夢、更に苦しい言い訳に走るしずくの3連コンボ笑うんだよな(しずくの「救ってしまいましたァー⤴︎」がほぼ前田佳織里さんなんよ)

 

今回は前回に引き続き歩夢・せつ菜・しずくの3人ユニット「A・ZU・NA」にフォーカスする回でありつつ、せつ菜を主役に据え、スクールアイドル優木せつ菜・生徒会長中川菜々の二つの顔を持つ彼女のキャラにグッと迫り話を盛り上げたエピソード。というかユニット単位のエピはほぼ前回で完結した形になってて、今回は後者が話のメインだったね  この「二つの顔/側面」というところはせつ菜の個性的な設定でありつつ今までメインのドラマにガッツリと掛かってくることは意外と少ないという印象だったので、今回そこの設定を、フェスと文化祭の合同開催が危ぶまれ、両方を別々の立場から別軸で支える立場に立つ者として一方を取る決断に二つの立場の板挟みで苦悩するというせつ菜らしい生真面目な責任感の強さの発揮としてドラマにしっかり乗せてきたのはとても面白いポイントでしたね。1話の段階からせつ菜としても菜々としてもフェス/文化祭の合同開催に奔走するところは描かれ続けてきてたし、2期のストーリーの流れとしても一つのヤマとしてしっかりハマってたのが良かった

 

そんなせつ菜を主軸に、1人で抱え込み悩む彼女をスクールアイドルと生徒会、両方の立場からの仲間達が支え、そうして不可能が可能になっていく様にせつ菜が自分を支えてくれる人達との繋がりの大きさを実感していく、という熱い流れが描かれるのが今回はとてもグッときたところでありましたね。「あなたは1人じゃないよ」「1人では無理でもみんななら」という感じで構図としてが凄くベタでシンプルなんだけど、上記のせつ菜の苦悩に続けてそれを全身全霊で支えようと集まり応えてくれる仲間達の姿が捻り無しに直球で描かれるのが強く琴線に触れるところであり、ベタという以上に「王道」という言葉が凄くハマる大好きな展開でした  まだまだ同好会との融和とはいかなそうなポジションのランジュも、スクールアイドルみんなのピンチに今までのあれやこれを抜きにして一緒に頑張ってくれるのが凄く気持ち良くてすげぇ良かった...そういう芯と筋の通ったとこがほんと好きなんだよな〜ランジュ ちょっとクセのある追加戦士のそれですよ  しかしランジュが助力を頼んだ紫苑女学院の2人、数分の出番なのに超絶濃かった...w この辺の文脈、テイストとしては少年漫画とか特撮ヒーロー作品のそれの近い熱さだけど、せつ菜自身そういうのが似合うキャラだし(本人もそういうのが好きって描かれてるしね)、ここでそれを捻りなくバチンと決めてきたのはグッド

あと色んな方も挙げてたポイントではあるけど、この辺で特に好きなのはやっぱり「始まったのなら、貫くのみ!でしょ」と拳を突き出しせつ菜を激励する歩夢でしたねぇ。言わずもがなこの構図は、1期第12話でせつ菜が歩夢を激励するために送ったものであり、それを今度は歩夢がせつ菜の激励に送り返すのが、仲間の絆・信頼をグッと印象付けるものとしてとても沁みましたね...1期からの歩夢の精神的な成長が感じられる演出としても非常に良きであった  前シリーズ・前期の物語で生み出された蓄積を精神的なところでしっかりと踏まえた多層的で厚みのあるオマージュ演出は凄く好きなので、ここはキャラの成長の強調という意味でも、1期の構図の別アプローチの再演という意味でもグッとツボに刺さりました 私の好きな演出です

 

そしてラスト、自分を支えてくれた多くの人達への感謝に応えるべく、包み隠さない全力の自分の好きを表現すると決めたせつ菜が、菜々=せつ菜をみんなの前で高らかに明かす開会宣言と共に、スクールアイドルフェスティバル×文化祭の開幕ッッッ!!!となるというはちゃめちゃにアガる流れが描かれ、ここでもうこっちもボルテージはMAXでありました。せつ菜周りのドラマと併せてもうほぼ最終回の盛り上がりですよこれ...折り返しの6話でやってええんか!?(好き) ニジガクアニメはこういう盛り上げが惜しみないのが最高なんだわ

からのA・ZU・NAのユニット曲「Infinity!Our wings!」のパフォーマンスパートも、映像・音楽諸々含め全体に目を惹く演出がいっぱいでとても良きでした。ステージ上のライトが各キャラのメインカラーに切り替わっていったり、炎が噴き上がる演出花びらみたいに舞う背景のライト曲の最初と最後に入るミュージカルじみた口上といった各メンバーの特色を落とし込んだ演出が詰め込んであったの凄く好き 曲調も熱くアップテンポに柔らしく落ち着いたリズムしっとりと歌い上げるテンポ、と切り替わってくの細やかで良かった

 

という感じで凄く盛り上がったクライマックスでありました。若干限界せつ菜オタク副会長に色々持ってかれた感はあったが。w まぁ1期で見せてた入れ込みよう的にそらそうなるよな...って感じだったけど、会長=せつ菜と知ってあり得ん奇声あげるのめちゃくちゃ笑ったし(あれと同時に開幕する演出ズルい)、A・ZU・NAライブ後に顔ぐっちゃぐちゃで涙垂れ流して歓喜してる絵面のでダメ押ししてくるのがもうダメだった() 媒体がギャグ漫画だったら鼻水と涎もだばだばになってたよあの泣きっぷりw(「顔から出る汁全部出てるぞ」ってツッコまれるやつ)  瞬間風速的には多分一番だったよ副会長。w

 

 

以上、ニジガク2期第6話でした。せつ菜を主軸に王道ストレートな作劇をバシッと決め、物語の折り返しとなるこの山場をしっかりと盛り上げてくれた良エピでありました。やっぱりせつ菜はこういう熱いベクトルでの作劇が凄く決まるな...と  キャラの魅力が強く光ってて良きであった

さて、2期も遂に半分を過ぎましたが、2期のストーリーの一つの目標として提示されてたフェスと文化祭の合同開催もボルテージ高めの展開運びでしっかりと流れに乗せて描き上げ、同好会メンバーのユニット単位の話も一通り盛り上がる形でこなし、と殆ど隙がなく非常に満足度の高い上半期であったなと。やはりニジガクアニメ、良い...ここからはランジュ・栞子・ミア周りを本格的に掘り下げ、一気にクライマックスへ、となってくのでしょうが、今から凄く楽しみですね 期待大です

 

というわけで今回はこの辺で。最後まで読んでいただきありがとうございます。 読んでて共感できたり楽しめたりしたところがあれば幸いです

気に入っていただけたら次回も読んでいただけるとありがたいです。感想をくださったり記事の拡散等をしていただけたりすると更に喜ぶぞ!!

ではまた