AnDrew’s小生意気レビュー記

作品の感想レビュー記事をメインに投稿しています。作品への造詣を深め楽しみつつ、それを他の方々とも共有できる場になれば。よろしくお願いします。

風林火山(唐突)

仮面ライダーバイス

第33話「ラブコフ反抗!?さくらの覚悟」

感想レビュー

 

 

赤石長官、真面目に悪役として描かれてるのは分かるんだけど、作品のテンション感に対してシュールすぎる振る舞いしたり展開の都合に合わせたような粗忽な言動見せたりするので、面白キャラのアトモスフィアが強まっていってしまうな...() 唐突に風林火山の例えを上げながら大二をボコし始めるの、いきなり何???感が凄かったぞ?(舌ペロやドアガン開き密談はまぁギリ地の文と演出の誤差ってことでそこまでイジるほどでもないかなと思ってたけどもさ) 前作のイザクもそうだったけど、なんとなく強敵っぽい雰囲気出そうとしてこってりした悪役演出やると面白さの方ばっか増強されていってしまう感あるからもうちょいなんかこう、入れ込み方とかどうにかならんやろかという

ていうかようやっと赤石長官がギフ様と通じている存在であることが主要人物達の間で周知されそうな流れになったけど、ここに至るまでちょっと引っ張りすぎたよなぁ...とは。神の視点が介在してるが故になかなか話が動かないのをじれったく思ってしまうところも多少なりとあるとはいえ、赤石長官って大二とかの前でもだいぶ露骨に怪しい振る舞いするし割と分かりやすい証拠ボロボロ残していってるしともっと早めに追い込みかけられててもおかしくなかったのに、半ば野放しのような形でフェニックス側に残留したままだったのはやっぱ展開運びがシンプルに上手くないように感じられてしまうなぁ よしんば劇中のみんなが全然気付いてない風だったのならまだ申し開きのしようもあるけど、大二は元々赤石長官を怪しんでてそれについて狩崎とかもちゃんと周知してたにも関わらず、大して突っついてこなかったのちょっとどうかしとるぞ

そもそも大二は「赤石長官を探ります」みたいなことを本人に宣戦布告的な感じで言ってたのに、大してぶっ込むような行動起こすこともないまま朱音さんの方が先に良い情報掴むわ、そのまますぐに特攻かけた朱音さんが捕まってからようやく赤石長官に強めに問い詰めていくわしてるのは色々遅きに失してる感否めないぞ...こっちはカゲロウ退場後に非情さを得て覚悟キメた大二がフェニックス側の話大きく動かすの楽しみにしてたし、なんなら赤石長官がちょっとでもボロ出したら直接ボコしにいくくらいダーティにいって欲しい(極端)と思ってたんだぞ!?監禁されてる朱音さんを見つけてなお「何がおかしい!?俺は怒ってるんですよ!?」とかズレたこと言ったり、明らかに人外じみた力使ってる赤石長官に生身で挑んでボコされ「この...化け物がぁ〜!!」とか分かりきったこと叫んだりしてる胡乱な大二なんぞ見とうなかったぞ...大二が良くも悪くも今まで通りすぎて、カゲロウくんは何のために死んだんだ...って思っちゃうわ 他の方が言ってたけど、大二が赤石長官の偵察で決めの一手を躊躇してしまう時に表に出てきてダーティに決めてくる、くらいの劇薬としてカゲロウくんを残留させてた方が面白そうではあったよな...と。はぐらかす赤石長官に強く掴みかかったり、ボロが出た時には即エビルに変身して倒しにかかろうとしたりするカゲロウくん絶対キャラとして映えてたろうなというのはある

頼むから頑張ってくれ大二、マジで。カゲロウくんが血の底から這い上がりたがっとるぞ

 

と、フェニックス側の展開に色々言いたいこと多すぎましたが、今回のエピソードの主軸は、前回に引き続いてさくらとアギレラ様の決着。前回の時点だと「悪の女王の矜持として覚悟を決めさくらに引導を渡させようとしてるアギレラ様と、その意志を汲んだ上で自分がアギレラ様を倒す決意をするさくら」というところに収束していくのかなと思っていたし、今回の途中の遊園地デートも、デッドマンズで育ったアギレラ様に彼女が今まで知らなかった「(さくら達にとっての)普通の幸せ」を味わってもらった上で、どっちが良いのかと彼女に改めて問うためのものかと思ってたので、そこを今回、アギレラ様の意志に背くことになろうとも、救いたいものは救いたい、というところでさくらが覚悟を固め、自分の力でアギレラ様を救い自分達の元へ引き込む、という展開に着地させたのはちょっと驚きでしたわね。

でも、「何と言われようとも、救いたい人は全力で救いたい」という一輝と同じスタンスの下、良い意味でエゴ全開にして誰かを救うことに振り切ったさくらのやり方は五十嵐兄妹の1人としてのらしさが滲み出てて良かったと思ったし(アギレラ様の今際の際のつもりの「大好きだったよ」の言葉を「勝手に過去にするな!!」の一言でぶった斬った後、 戦闘でも文字通りクインビーをぶった斬ってアギレラ様を解放する、という流れもさくららしいパワーがあって割と良い構図だったし)、なんだかんだで誰かが犠牲になって湿っぽくなるよりもずっとヒーロー作品って感じの良い結末だったよな、と結果的には思えたので、割と面白みはあったし悪くなかったなと。こないだの木村昴さん回が、サッカーの話に準えて「エゴイストであること」を前向きに諭す話でもあったわけだし、そこのテーマの強調としてもグッドだったなと思うしね  先述した遊園地デートのシーンをはじめ、半分くらいさくらとアギレラ様の関係性推してる層向けのサービスみたいな意味合いも含んでるんやろな...みたいな話運びも若干あったようには思ったけど、まぁその辺はシンプルに個人的にはあまり刺さらなかったので、とやかくは触れますまい(一応ちゃんとストーリーの流れに沿わせてはいたので決して悪くはなかったしね)。

ともあれアギレラ様も無事仲間入りを果たし、この先の動向は気になるところ。ウィークエンド入って何するんだろうとか色々考えちゃうけど、とりあえず玉置くんとはまた良い感じに交流持ってどつき漫才じみた関係見せて欲しいな

 

と、アギレラ様周りで話が動いた中で、ギフ様の力を受け遂にベイルが実体化するという展開も。ぼんやりとしたビジョンはいつも登場してたけど、やっぱりモロにバイスのデザインなんだなベイルくん  バイスの方はマスクをしてたので窺い知ることのできなかった口元がベイルは明確にデザインされてて表に出ていたけど、マジで人を喰らいそうな剥き出しの牙ってのが良い感じにおどろおどろしくて良いですねぇ(ベイルのイメージカラーの赤で塗られてて、獲物を喰らった後の血塗れみたいになってんのが巧い) てかバイスと同じ姿なのはギフ様関連で何か大きな繋がりがある特別な悪魔だからなのかなぁ 早く明らかにしてもらいたいとこやね

ベイルの目的は一応今も元太パパの下に戻ることらしく、且つリバイス(リバイ&バイス)の進化を待ち望んでいるかのような素振りも見せ始め、とこれからどう攻めてくるかはまだ読み切れないところ。五十嵐家の因縁の存在、というところで重要なポジションではあるけど、本編上だと微妙にギフ様周りの展開とは別軸みたいになっててどういうアプローチで見ればいいか若干分かりにくいとこあると思ってるので、ここから上手いこと転がしていって欲しいな

 

 

以上、リバイス第33話でした。色々ありながらもさくらとアギレラ様周りの展開が上手いこと着地して一安心。本筋とは微妙にズレる展開だったけどそれなりの面白みが出てて良かった

肝心の本筋も一応動きはあったので、そこに至るまでの取り回し方に色々ありはしたものの一先ずこの先の展開に期待したいところ。とりあえず大二はマジで頑張れ

 

というわけで今回はこの辺で。最後まで読んでいただきありがとうございます。 読んでて共感できたり楽しめたりしたところがあれば幸いです

気に入っていただけたら次回も読んでいただけるとありがたいです。感想をくださったり記事の拡散等をしていただけたりすると更に喜ぶぞ!!

ではまた