AnDrew’s小生意気レビュー記

作品の感想レビュー記事をメインに投稿しています。作品への造詣を深め楽しみつつ、それを他の方々とも共有できる場になれば。よろしくお願いします。

ウッ!ヴウッ!!(のどかなBGM)

仮面ライダーバイス

第36話「岐路に立つ人類、それぞれの決意」

感想レビュー

 

 

玉置くん変身しなかった!!前回予告でだいぶOKIMOCHIと化してしまった点だったのでこのラインを一応越えなかったこと“自体”はまぁ一安心だったかなと...しなかったらしなかったで他のとこにもっと色々問題があったというのがアレだったのだが

 

赤石長官の策略により人類の戦略的退化が推し進められんとする世界で新たに動き出す戦いや花・玉置の決意を描いた今回のストーリー。一応ここからクライマックスの新章開始といったところであろうか

...にしても、あまり邪推はしたくないしこういう話題をここで出すのも気が引けるところではあるんだけど、全国民へのバイスタンプの押印義務化のあれやこれの描写は、他の方が言ってるように昨今の情勢下で何かと話題のわくわくっちなアレ( 最大限配慮した表現)を彷彿とさせてなんかこう...危ういとこはあるよなぁと。時事ネタとしてもかなりデリケートなところすぎるぞ...「そういう意図は別にない」と言われたとしてもあんま通用しないくらいには割とわくわくっちなアレの摂取云々に見えてしまうので、そういうところで色々言われても仕方ないのがなぁ...どうにかならなんだのか

 

今回は旧デッドマンズ幹部の花と玉置くんにフォーカスしたストーリーとなっており、戦力にならないなりに皆の力になろうとする玉置くんの勇気ある奮闘や、デッドマンズだった頃の自身の贖罪と無力なままでいたくないという想いに向き合った花の仮面ライダーアギレラへの変身など、それぞれのキャラ背景等を活かした展開そのものは単体のストーリーの流れとして見るならば悪くない完成度であったなと感じたところ。自分を見下し侮っていたベイルを嵌めて「弱い奴が出しゃばった結果だ...!」と皮肉を込めた意趣返しの台詞を返すなどして意地を見せた玉置くんは普通に熱かったし(第20話でのオルテカへの台詞もめちゃ好きだし玉置くんのこういう非戦闘員なりの意地は好き)、みんなのピンチに花が駆けつけ戦う流れもベタなところしっかり押さえてて幾らか熱いものは感じたのでこういうところは良きであったなと

 

...ただまぁ正直なところ言っちゃうと、仮面ライダーバイスという作品全体のストーリー単位で見ると「なんの時間だったの?」という印象が強い話ではありましたね...本筋の展開が「ギフ&赤石長官の台頭」に主軸を置いたものにシフトしている現状、ギフの末裔としての運命を背負いながらもそれに立ち向かっていく五十嵐兄妹を中心に据えた展開等を描いていく(それに付随する形で周囲の人達の活躍やドラマも細々と刻んでいく)のが筋だろうに、今になって花のアギレラだった頃の贖罪云々の話で1話使うのはちょっと脱線してる感が否めないというか、それどころじゃないのに何にご執心なの?と思ってしまうというか。そういう掘り下げは別に今求めてない(もっと先にこなしておくべきだろ)って感じなんだよなぁ  しかもその上で結局ライダーまた1人増えたのもなぁ...。こなさなくてはならない要素がまだ山ほどある状況だというのに、取捨選択していくつもりがないライダーを無闇に乱造してその場をとりあえず盛り上げようとしてばかりいる感が滲み出てるの凄まじくキツい  前回オーバーデモンズ増えたばっかりなのにこれ、っていうのがまたアレだしな...今回のシチュエーション、ギフジュニア狩りで駆けつけられなかった大二はともかくオーバーデモンズが駆けつけて戦う流れでも全然成り立ったのに、光が動いた気配も無かったのなんなの(ていうか2週連続で新ライダーのお膳立てのためにメインライダー組が同じような顔触れの怪人どもに転がされて助けられる流れになってんのも相当異常ですよ)

 

玉置くんも玉置くんで変身しないポジションに留まってくれたのは安心したけど、身も蓋もない話がアギレラ参戦の前座みたいな扱いになったみたいなところもあって、後半は少々割を食ってたなぁと感じられたのが残念。無駄にやきもきさせられただけだったし予告の変身(しそう)シーンはあんまいらなかったなぁと思ってしまう。
それに非戦闘員ポジションで収まるにしたって、ウィークエンドに入れることなかっただろって思っちゃうんだよな...普通の人間として日常に収まり、そこからみんなを支えたりたまにちょっと無茶したりみたいなことをするからこそのキャラクターの妙味みたいなものは存在するんだし、戦うテイの組織に所属しました的なところに収めたらそこの風情がどっちらけになっちゃうだろって思ってしまうなぁ ウィークエンド自体そんな役に立ってるようにも思えないから入る必要ある?ってなるし(辛辣)

 

そしてここ最近でもう何度語ったか分からないけど、相変わらず大二の扱いが死ぬほど悪いのが大問題すぎて...うーんこの  前回の敗北を経た直後だというのに、死に物狂いで赤石長官探して締め上げようとかもなくこの期に及んで漫然とバイスタンプ押印案内の任を甘んじて受け入れウダウダしてるのちょっとあまりにも見てられないですよ?ギフジュニア狩りにすら苦戦し始め、新たに現れたヘルギフテリアンに黒焦げにされてるホーリーライブも同様だし、マジでわざとこういう扱いにさせられてるようにしか思えなくなってきた...一輝達が花の変身にきゃっきゃしてるシーンののどかなBGMが流れてる状態でギフジュニア狩りにひーひー言ってる戦闘シーンにぬるっとシフトされたり、ヘルギフテリアンにやられてこんがりなって苦しんでるところを一般の人に見られても「バイスタンプ打ちたいんですけど会場どこです?」って言われて大して心配されなかったり(最初一応心配はされたけど「救急車呼びましょうか?」とすら言われないし)と、なんかシリアスギャグみてぇな絵面ばっかりになってんのもだいぶ悪意感じてしまうわ(更に因縁みたいなものが発生してるような立ち位置だと思ってたギフデモス/朱美さんもライブの方じゃなくてリバイスの方に行っちゃうしあまりにも物語から顧みられてなさすぎる)

もういっそのこと「もう知らん!!ワイの敵はこの世界全てや!!ワイが力づくで正してやるんや!!」くらいのブチギレ方して全てを敵に回して戦うバーサーカーと化すくらいの方がまだ気持ち良いんだけど、それを成すのに大きな役割を担ったであろうカゲロウくんはもういないし...どうするんだこれ、ほんとにどうすんだ

 

 

というわけでリバイス第36話でした。もう終盤だというのに相変わらず刹那的なバズ狙いとしか思えないような要素の投入で話が回され、肝心のメインキャラは割りを食うというこの構図、いよいよ見ててキツくなってきたなぁ、とはどうしても思ってしまいますね...前回出たオーバーデモンズが今回さっぱり影も形もない有様なのに、そうして出てきたアギレラにどう期待しろと  ここまで来てどう着地させるか気にならないと言ったら嘘になるので最後まで追うくらいはしたいけど、うーん...

 

というわけで今回はこの辺で。最後まで読んでいただきありがとうございます。 読んでて共感できたり楽しめたりしたところがあれば幸いです

気に入っていただけたら次回も読んでいただけるとありがたいです。感想をくださったり記事の拡散等をしていただけたりすると更に喜ぶぞ!!

ではまた