デリシャスパーティ♡プリキュア
第12話「小さじ一杯の希望！ジェントルーの本当の心」
感想レビュー
デリシャスパーティ♡プリキュア、今回の三つの出来事！！(CV：中田譲治)
一つッ 追加戦士・キュアフィナーレ発表！
二つッッ ライブ追加キャストにジェントルー&あまね役の茅野愛衣さん追加！！
そして三つッッッ ボーカルアルバムに茅野さんのキャラソン収録&ビジュアルのメインキャラの並びの中にあまね追加！！！
こ、これってよぉ...
これってよぉ！！！！！！(ばち興奮)(クソデカ声)
つまりは“そういう”ことなのだと私はもう解釈したので、今から盛大に祝うための赤飯を大量に炊いておくことにします 炊いた分は全て和美が食う(流れ弾)(ワンチャン食ってしまいそう)
マジにそうなら喜び狂いますよ僕 推し声優がプリキュア入り...！
洗脳され自我を押し込められ、怪盗ジェントルーとして悪事を働くあまねを救うべく戦うプリキュア達を描いた今回の話。1クール目のおおよその山場ということで、それに相応しい熱さや新展開がふんだんに描かれたエピソードでしたね
善キャラが洗脳された敵幹部を救う展開はプリキュアシリーズやニチアサ作品でよく描かれている定番の展開であるけど、「当人の自我/アイデンティティの喪失」という部分について、心を操られ自分を失くしてしまうことで、美味しいものを食べても友達と話しても嬉しいや楽しいを感じなくなる、自分の「好き」を忘れてしまうという辛さ・悲しさがあることにしっかりと触れることで、ブンドル団の悪どさを強めると共に、ゆい達のあまねを救いたいという原動力を視聴者にも実感・共感しやすいアプローチから強く深めてきたのが没入度を高めていてなかなかグッとくるところでありましたね。こういう部分ってお約束ということでピンポイントに掘り下げ注目することって意外とないかもなぁと改めて考えてみて思ったところだったので、ここに作中のキャラ達がしっかりと向き合い、自分達なりに噛み砕き感じ入り感情移入する流れが描かれるというのはかえって新鮮だったし、アプローチの仕方も美味しいの気持ちや友達とそれを分け合うことの尊さをテーマにする本作らしい温かで優しいものだったのがとても沁み入ったなと。ここを通じてゆい達や妖精組が一緒に美味しいや楽しいを共にする喜びを改めて感じ合うところも描かれ、メインキャラ達の絆の深まりや優しさをより強く感じられたのも良かったです こういう時に他者のこと・仲間との時間を思って一喜一憂できる豊かな心を持ってることこそがゆい達がプリキュア/ヒーローたり得てるところなんだろうなぁと感じるわね やっぱデパプリ、こういうキャラの心情・感受性を作品のテーマと絡めながら深めることにおいては凄く丁寧に繊細に描いてる感があるのでそこは凄く良いね
そしてそんなゆい達による、ジェントルー/あまねを正気に戻すための激戦が今回のメインイベント。本当はレシピッピが大好きなあまねの心が残っていると信じ、わずかな可能性に賭けて全力で呼びかけるゆい/プレシャスの勇姿、 それがあまねの心を呼び起こし救う展開はとても胸打ったところであり燃えましたね。特にこの一連のやり取りにおいて、逃げようとするジェントルーの手を掴み止めたり、攻撃してくるジェントルーの拳を受け止め優しく語りかけたりと、ゆい/プレシャスがあくまで戦うのではなく、相手の手を取り対話しようとする態度を一貫して根気強く取り続けていたのが凄く主人公って感じでグッときたなぁ。「分かり合えると思った相手とは、たとえ敵であろうともその手を取り懸命に想いを伝える」という精神性はまさしくプリキュアシリーズ全体にも通ずるものであり、ここを地で行く強さ・優しさを同時に描いた作劇もまた鮮やかであったね プリキュアという大きなシリーズに通う精神性までしっかり押さえてくるとかほんと真摯よなこの作品...そんなゆい/プレシャスの説得を受け、ジェントルーの瞳に光が宿ったり感情がこもっていくように震えるような声色になっていったりとジェントルー/あまねの変化を描く演出も沁みたところでしたね 茅野さんの演技が凄く絶妙なラインで感情を表現してて引き込まれたよなぁ...良かった
また山場のバトルなだけあって、各キャラのアクション時の寄りの画が凄く綺麗だったりしてなかなかに見応えがあったのも良きところでしたね。もう見られないかもしれないジェントルーさんのお綺麗で勇ましいご尊顔を沢山見せていただけてとてもありがたいです
しかしあまねを救おうとするゆい達の意志に呼応してか、500キロカロリーパンチが1000キロカロリーパンチになったりと各人の技がしれっと強化されてたのはちょっと驚いたぞ。w 1000キロカロリーだぞ1000キロカロリー、成人女性が一日に必要とするカロリーの半分だぞ、強いぞ(何の話) 最後は4184キロカロリーパンチかな(ペヤング超超超超超超大盛ペタマックス)(一日の接種カロリー超過してるやつ)
あとハートフルジューシーミキサーを使った3人での合体技「ミックスハートアタック」が割とさくっと繰り出されたのはちょっと意外だったところでしたね(もっとガッツリドラマ乗せて使ってくると思ってたでね)。でもハートフルジューシーミキサーの誕生というところでそういう濃いめの強化イベント絡みのドラマはもうしっかり描いてたし、今回のエピソード単体で見てもあまねを助ける展開にドラマ面は大きくウェイトが割かれてたので、あえて今回そこを割り切ったのはある意味良い思い切りだったかもね あまねを助けるドラマと下手に並行させてたらどっちつかずになってたかもだしな 絶妙な割り切りだったと思う
かくしてゆい達の活躍であまねは救われ一見落着...となるかと思いきや、いつの間にかデリシャスフィールド内に入ってきてた拓海がその様子を見ており...という新たな波乱を感じさせる引きで今回は締め。何か知ってそうだけどなかなか本筋に食い込んでこない、でも最近はちょっと接近し始めた、と焦らしに焦らしてきてた拓海だったけど、遂に何か明かされそうで楽しみですね 最後に映った謎の箱とかどういうアレなのか気になるし(あれでフィールド内に入ったのでは？とも考察されてたね)、そもそもどういう立ち位置の存在なのかも分からんので目が離せんね
そして拓海関連がにわかに活気付く一方、あまねをジェントルーとして縛り付けていた洗脳のからくりにやけに詳しかった上、彼女のことになるとやたら表情が曇るなど、マリちゃん周りもちょっと怪しげな雰囲気を漂わせてたのも気になるところ。洗脳のあれこれに詳しいのもなんとなくで聞いてたけど言われてみればたしかに、なんでそんなに...？って感じよな マリちゃんが良い人良い大人なのは疑いようのないことと思って良いだろうけど、もしかして昔何かの形でブンドル団入ってたとか、だろうか(今まではストーリー上だと新顔のジェントルーとしか会ってないのでそこに関しての情報が浮上しないのは納得だし)。でも今回の会話の中でマリちゃんがゴーダッツについて知らないのがしれっと仄めかされたし...まだよう分からんな 逆に言えばゴーダッツの方が割と最近ブンドル団の頭目に食い込んだ存在(構成員の認識とかも込みで成り代わった、とかかも)、みたいな可能性もあるし、考察が捗る...
以上、デパプリ第12話でした。あまねを救う展開を軸にしつつ、作品を構成するテーマおよびプリキュアシリーズらしい精神性をストーリーに劇的な形で落とし込んで盛り上げた作劇が強く心打った良エピでした。ゆいの主人公性をはじめメインキャラ達も満遍なく掘り下げられて実に見応えがあって良きでありましたね 本作の作劇の細やかさ丁寧さにじは毎度唸らされるなぁ...
ここからあまねも物語に参入、拓海やマリちゃん周りも新たな展開が描かれていくだろうということで、まだまだ始まったばかりのデパプリの物語、いっそう楽しめそうです。期待大だね
というわけで今回はこの辺で。最後まで読んでいただきありがとうございます。 読んでて共感できたり楽しめたりしたところがあれば幸いです
気に入っていただけたら次回も読んでいただけるとありがたいです。感想をくださったり記事の拡散等をしていただけたりすると更に喜ぶぞ！！
ではまた
