AnDrew’s小生意気レビュー記

作品の感想レビュー記事をメインに投稿しています。作品への造詣を深め楽しみつつ、それを他の方々とも共有できる場になれば。よろしくお願いします。

主人公では?

デリシャスパーティ♡プリキュア

第13話「うばわれた思い出を守れ!明かされる拓海のヒミツ」

感想レビュー

 

 

宮 田 俊 哉

参  戦

キスマイ宮田俊哉『プリキュア』出演決定で双子役 あまねの兄を一人二役で「びっくり」(オリコン) - Yahoo!ニュース

Kis-My-Ft2の宮田俊哉さんが「デリシャスパーティ♡プリキュア」に出演決定! - YouTube

プリキュア界隈ニチアサ界隈でちょっとした話題になったKis-My-Ft2宮田俊哉さんのデパプリへの声優出演、今回がその宮田さん出演エピソードになりましたが、いや宮田さんほんと普通に声優上手くてぶったまげるね...前に初めて声優として出演した時のアニメ映画の一部本編映像が出ててそこで声当ててるキャラが喋ってるの聴いた時も上手いなとは思ってたけど、今度はより高度な一人二役をきちんと演じ分けるところまでやってて見事であった  宮田さん出演と聞いてデパプリ観に来てたであろうジャニオタと思われる方が「あの2人のキャラどっちが宮田くんなんだろうと思ってたら両方で驚いた」と言ってたのを見かけたのでこれはガチですよ 流石、前述のアニメ映画の出演にあたって浪川大輔さんに直々のレッスンをお願いして仕上げてから臨んだだけのことはあるな...と。身も蓋もない話ぺーぺーな演技する人も多い芸能人ゲスト声優案件の中で、きちんと覚悟見せて筋通したところまで込みでオタク芸能人の鑑ですよ宮田さん 推せる

しかも宮田さん、「主要キャストとして」という書きぶりからしてどうも今回限りの登場ではないようなので、この先の出演も楽しみですね

Kis-My-Ft2・宮田俊哉、声優初挑戦「僕が演じてきた中で⼀番軽薄」 映画『劇場版BEM〜BECOME HUMAN〜』本編映像 - YouTube

↑件のアニメ映画の一部本編映像。(アフレコが)上手すぎるッピ!!
内田雄馬さんと宮田俊哉さん(Kis-My-Ft2)が「デパプリ」エンディング主題歌のダンスおどってみた! - YouTube

↑拓海役の内田雄馬さんと一緒にデパプリEDダンスを踊られてます。(ダンスが)上手すぎるッピ!!流石本職

 

そんな宮田さん出演の風速が冒頭から強烈だった今回のエピソードでしたが、ブンドル団との戦いの激化や拓海周りの情報の開示など、本筋の方も盛り沢山な内容でかなり目を惹かれましたね。...てか今日茅野さん出とらんやん!!!(抗議) 毎週っ...毎週これに出られてるのを楽しみにしてんだぞ...!

 

前回、ゆい達とはまた違った形で何やら特殊な力を持ってるらしいことが明かされたりと興味深い引きが描かれた拓海でしたが、実はお父さんがクッキングダム出身の人、そしてそんなお父さんが持っていた不思議な力を持つアイテムに奇しくも選ばれていた...というなかなかに衝撃的な背景が明らかとなりました。拓海が追加戦士として加入するのはいつですかねぇ、なんて冗談ぽく思いながらじっくり待ってはいたけど、こんな「特殊な経歴を秘めた親」「その縁から戦う運命に巻き込まれてゆく」って感じの、追加戦士どころか作品によっては十分主役張れそうなレベルのガッツリとした導線が引かれてたとか思ってもみなかったぞ!!?あのOPに出てくる拓海仮面もいずれ一緒に戦うだろうとは思ってたけど、あくまでサポートキャラ的な軸で動くだろうなぁと予想してたので、こんなゆい達と遜色ないレベルでマジにメインキャラ級の扱いだったのはビックリしたな...クッキングダム出身の人物、というカードが拓海パパンというところで切られたのも意外だったね。てっきりあまね/ジェントルー周りで切ると途中までは思ってたからなぁ

今回のエピソード、拓海の描写にけっこうガッツリ尺が割かれてるというか、拓海視点での進行が半分くらいを占めてるというなかなか思い切った構成になっていて、冗談抜きに「もう一人の主人公」くらいの扱いなのが面白いですよねぇ。今回てっきりゆい達の方から拓海のあれやこれに迫っていく形が取られると思ってたのでこれはかなり意表を突かれた でもこれによって、いつも通りに進行するゆい達のストーリーの裏で拓海がまた別軸で色々なことを考え動いているという群像劇的性質が増して面白さが増していたしシンプルにストーリーラインとしても良きであったなと

 

そんな今回の話の実質的な主役となりシリアスな表情を多く見せた拓海でしたが、ゆいとの色恋について弄られて照れたり、リモートでイチャつく両親を見てげんなりしたりと、思春期の男子らしい姿もちらほら見せてたのが微笑ましくて面白かったところ。w (現行で意識してる真っ最中の)幼馴染のことに触れてきたり、息子の前でラブラブしてくる両親、あの年頃の男子は困るよなぁ...w 拓海のキャラ性というか人間味がよりグッと増してキャラの深みが出たところであったね

にしてもこういう男子キャラの等身大な描写にしっかりフォーカスされてる作劇をプリキュアシリーズで見るというのもなかなか新鮮というか、不思議な感覚だったよなぁ マジで別軸のヒーローをガッツリ配置しようとしてる感じあるのでかなり挑戦的だと思うわ 本作、OP冒頭でのキャラ5人の並びや劇中でのマリちゃんの立ち位置からして、マリちゃんや拓海を「プリキュア名義こそないけどゆい達プリキュア組と並び立つ『実質的なプリキュア◯人目」ポジションのキャラに据えて描く試みが為されてるんじゃないかと考察する声を見たことがあったけど、今回の拓海の描写見てると割と本気な感じもしますねぇ。現段階であまりその辺をひけらかしてる感じがない辺りも好感だし、何よりシリーズにおける一つの革新として純粋に浪漫があって良いと思うので、もしそういう方向性が意識されてるなら応援したいね

 

と、拓海周りの展開が大きく盛り上がった中、ジェントルーに代わりナルシストルーが実働要員となったブンドル団の新たな活動も今回の見所。この辺、てっきり単なる幹部交代が起きるのみかと思っていたので、「料理への思い出を消失させる」という、ジェントルーの時とはまた異なるアプローチをナルシストルーが見せてきたのは驚きでありましたね。

しかしナルシストルー、食に対する「好き」の気持ちや美味しい時の「笑顔」をテーマにする本作においてその「好き」や「笑顔」で構成される「思い出」を奪う=料理に基づくアイデンティティの破壊という所業をしてくるのが本作ならではの悪役として初っ端からなかなかに分かりやすい極悪非道さでありましたが、それに加え、「レシピッピの奪取」が本分なので料理の味の変化をあくまで副次的なものとしか捉えてない感じだったジェントルーと違い、むしろその副次的な効果である「思い出の消失」を、料理を食べて楽しそうにしてる人々が気に食わないからという理由で意図的にやってのけてたというのがえげつないほどの外道っぷりでたまげましたね...あまねをジェントルーとして操り楽しんでた時点からロクな奴でないのは目に見えていたけど、ここにきて他者の心を自分の都合で踏み躙り悪びれもしない悪質な本性がいっそう剥き出しになってきたのが悪役として凄く良い味だなと。ジェントルーの方は「冷徹な仕事人」って感じでまだマシな方だったんだなと思えてくる

そんなナルシストルーが巻き起こす異常に関しても、先程まで美味しそうに料理を楽しんでた人達が突然「なんで自分今コレ食ってたの?」みたいになるのが割とホラーじみててゾッときたよなぁと。パパさんとのしらす丼の思い出を楽しそうに語ってた拓海ママが急に虚な表情と化してあれ?ってなってたの、リアタイ時に観ていてぞわっとなったもんね...前回、好きや楽しいの気持ちを奪われることの辛さというのをあまね/ジェントルーを通じて描き出してた分、ここでナルシストルーのやってることの非道さがいっそう際立つ構成になってるのも巧い

といった具合でもう既に「いつかえげつないほどボコボコにされて泣き喚いて欲しいなぁ...(酷」とか思っちゃうくらいに外道っぷりを見せつけてきたナルシストルーでしたが、カッコつけたキザな名乗りや口上を放つたび「誰も待ってない」やら「残念なイケメン」 やらと突っ込まれる面白イケメンの風味を醸してたのは笑った。w  そういう雰囲気は感じてたけど公式が直々にイジるの前提で配置してたと分かると余計面白いんだよな...w  なんかこういうのは前述した邪悪さを程良く緩和させる要素みたいなところもあるのかもなぁ、とちょっと感じますね ここが今後ナルシストルーのキャラをどう形作っていくか楽しみである

 

そしてそんなナルシストルーとゆい達プリキュアの戦いを目にし、その中でゆい自身が「ご飯は笑顔」の信念の下。自らの意志で戦いに赴いていることを知った拓海が、ならば自分はゆいの笑顔を守る、と決意を固めるところで締め。

た、拓海...!(トクン...)

みんなの笑顔を守るために戦う者の笑顔を守るために戦う、というめちゃくちゃに熱い軸を、想いを寄せる幼馴染との関係性の中に入れ込んでくるとは、これは想像以上にカッコ良いぞ拓海...!ちょっとこれは惚れるというか堕ちますよ マリちゃんがゆい達を戦いに巻き込んでるんじゃないかという誤解に関しても、ちゃんと本質をすぐ掴んで良い意味でサクッと理解してくれたし、なんて良い男なんだよお前...

ちなみに個人的な余談なのですが、宮田さんご出演を受けてジャニーズ好きの方々を主とした女性視聴者さん達がいつにも増して多く視聴していたと思われる今回のエピソードが、「もう1人の主人公」的な軸を含んでガッツリと拓海が描かれるこういう感じの内容だったのって、つまりは今までプリキュアシリーズ(女児アニメ全般とも言えるかも) にノータッチだったと思われる新しいファン層を開拓する意味合いもあったのかもなぁ、と個人的に思ったりするんですよね(男性目線の主観ではあるけど、こんなイケメンでカッコいい信念を抱いていて、且つ思春期特有の可愛げも含んでいるキャラクターがガッツリと描かれたとなったら、女性の方々の中にはビビッとくるものを感じて「これからもっと活躍するところが観たい!」と思って視聴を継続する人も少なからずいたと思うし、プロモーションとしてめちゃくちゃ巧いんじゃないかなぁと思います。デパプリから各種サブスクでの配信も始まって今までのエピの見返しにももってこいだし、ここでかなり力入れてる気はするなぁ)。

 

まぁ何はともあれ、ここからの拓海の本格参入は凄く楽しみですね。(衣装が変身による変化で出てくるものではなくまさかの自前説が浮上した)拓海仮面のガッツリとした登場はいつだ...!!クローゼットに大事にしまってるあの衣装に関して「できれば着たくねぇなぁ...」って真っ当に恥ずかしがってる辺りもちょっと年頃の男子中学生って感じで良いよね。w

 

 

以上、デパプリ第13話でした。宮田さんご出演という一大イベントで盛り上げてきた導入からの、拓海にガッツリとフォーカスした内容が目を惹いた非常に見応えアリな面白いエピソードでありました。まさか拓海にここまで濃いドラマ的な軸が用意されていたとは思ってもみなかったので、彼が今後どういう感じで本筋にグッと食い込んでいくか非常に楽しみになってきましたねぇ。これで追加戦士の登場も控えているとか、盛り沢山すぎるぞデパプリ...!今から胸が高鳴ってきましたわよ

 

というわけで今回はこの辺で。最後まで読んでいただきありがとうございます。 読んでて共感できたり楽しめたりしたところがあれば幸いです

気に入っていただけたら次回も読んでいただけるとありがたいです。感想をくださったり記事の拡散等をしていただけたりすると更に喜ぶぞ!!

ではまた