AnDrew’s小生意気レビュー記

作品の感想レビュー記事をメインに投稿しています。作品への造詣を深め楽しみつつ、それを他の方々とも共有できる場になれば。よろしくお願いします。

親子の輪

デリシャスパーティ♡プリキュア

第23話「ここねのわがまま?思い出のボールドーナツ」

感想レビュー

 

 

一見堅苦しそうなあまね会長、彼女も兄達家族には甘えることがあるんだとか

 

へー...(何のへーだよ)

 

さり気なく出た話だったけどあまね会長の意外な一面としてちょっと面白かったですな 照れ隠しの際の「ひっ、秘密だ...!」が若干定番と化しかけていたりとあまね会長のキャラもだんだん深まってきたな...

 

多忙の合間にふと余暇のできた両親との久しぶりの一緒の時間を過ごすここねが中心となった今回のエピソード。両親不在に対する寂しさをほんのり窺わせていた登場初期、あまね会長との交流等を経て両親への想いを改めて強くした最近の展開、といった具合にスポット的ながらもここねのキャラ背景として印象深く積まれていたここねと両親関連の描写の大きな締め括り的な立ち位置の話となりました。ここねメイン回は基本外れないのだが今回もその例に漏れずという感じでとても好き
ところで今回初登場のここねパパ、めちゃくちゃ大塚芳忠さんっぽい声だったから(今日日芳忠さんのパパキャラって珍しいな?)と思いつつ完全に芳忠さんだと考えてたら実際は中野泰佑さんという声優さんだったので(芳忠さんじゃなかった...!?)とだいぶ驚きましたわね なんでも中尾さん、金カムでも芳忠さんの役の若い頃の声を担当されてたそうなので、実際に似た質感の声の人という認識にはなってるみたい あの不思議な魅力あるお声に近いお声を持った方がまさかおられるとは

 

そんな今回の話のメイン要素となった芙羽親子でしたが、基本的にちゃんと親子関係としては悪くないながらも、一緒にいる時間の少なさや過去の出来事からくるお互いへの遠慮が要因となってなかなか相手の方に踏み込めない、という微妙な距離感が強く目を惹いたなぁと。決して険悪なんかではないけどどうも会話が弾まない食卓のあの感じの意識的な描き方もかなり細やかで、観てるこっちまで(き、気まずい...!)ってなったやつ  子供らしいわがままを小さい頃から遠慮しがちになってたこともあって両親にどう接するのが良いのか/どう甘えれば良いのかを掴みかねるここね、普段の忙しさ故の接する時間の少なさも相まって娘の話題や内面を上手く理解できずいまいち深入りしにくい両親、という生々しい描かれ方もなかなか印象深かった(ここねママのお姉さんの「わがままはほどほどにね」という優しくやんわりとした言葉を「わがままは迷惑なのかな」的な感じで捉えちゃって遠慮するようになっちゃった幼少ここねの内面形成もなんかリアルだったなと)

 

とはいえそんな雰囲気の中に「お互いもっと家族として相手の方に踏み込んでいきたい」という前向きな気持ちがあることがしっかり演出として印象付けられていたからこそ、じめじめとした雰囲気の作劇ではなく、家族に精一杯に歩み寄っていこうとする温かな情景を描く話としての味わいがじんわりと滲んでいたのは凄く良かったですね。娘の気持ちを受け止めて一緒の時間を過ごそうと踏み出すここねママ最初はなんのことか分からなかった娘の話題を理解して寄り添おうとする姿勢を示したここねパパそんな2人の想いを知り自分も2人の子供としてずっと言えなかったわがままを思い切って伝えるここね、とみんながそれぞれの形で改めて家族として一つになっていく様が沁みたわね  友人の後押しで改めて両親に向き合おうとしてみたここねや、ゆいママやマリちゃん(ここの大人組の会話が気持ち深みある感じに描かれてるのがちゃんと大人キャラの描き方って感じでまた良きところで好き。関係者の親族に対してもめちゃくちゃ頼もしいカウンセラーしてくれるマリちゃん、相変わらずあまりにも良い大人すぎる)の言葉で娘の気持ちに踏み込んでみることにしたここねママの姿もとても良かったけど、ここねの話題について自分なりに理解しようと努め、彼女が話してたコスメをプレゼントしてあげたここねパパの健気な優しさが滲んだ姿がまたいっそう味わい深くて良かったんですよね。本当はそのコスメをここねはもう買っていたという不器用さ故の齟齬みたいなものはありつつも、そのことを敢えて言わずそっと父の気持ちを受け止めてあげたここねの粋さも相まって、これからもっともっと娘のことを深く知っていこうとする前向きさも込みで、総じてここねパパの真っ直ぐな気持ちが純粋に光った構図が凄く素敵であった

そんなやり取りを経て、また多忙な仕事へ戻っていく両親を明るく見送るここね、それを笑顔で受ける両親、という画で締め括られるのも良かった。芙羽親子の話の一つの締め括りとして期待通りの良いまとめ上げであった

 

と、ここね周りの話が実に味わい深かった今回のエピソードだったけど、戦闘シーンの方が地味に必殺技バンク大盤振る舞いだったのも何気に目を惹いたところでありました フィナーレの販促が一旦落ち着いたからなのもあるだろうけど初期3人の合体技もコンスタントに使うようになったし、けっこう満遍ない見せで個人的には非常に良きかなという感じだが、そろそろ強化が近いからその前にやるだけやっとこうというやつでもあるんだろうか デパプリの強化アイテム、どういう感じになるんだろうか 楽しみ

 

 

以上、デパプリ第23話でした。時折話題に上がっていたここねの親子話をメインにしたエピソードで、ちょっと生々しいテイストもありつつ温かな家族の繋がりを軸にした凄く良い話にまとまっていてとても良きでありました 前々からどういう着地にするか楽しみだったので良い感じに描き上げられていて満足  やはりここねメイン回は人間描写が凄く味わい深くて総じて好きだなぁ とても面白かったです

 

というわけで今回はこの辺で。最後まで読んでいただきありがとうございます。 読んでて共感できたり楽しめたりしたところがあれば幸いです

気に入っていただけたら次回も読んでいただけるとありがたいです。感想をくださったり記事の拡散等をしていただけたりすると更に喜ぶぞ!!

ではまた